日系大企業にお勤めの方におすすめしたい一冊。それはなぜか?日本人の組織の独特な動き方が手にとるように分かるからである。
特にご注目頂きたいのは、村の自治組織と公権力の不思議な同居である。本書によれば、軽犯罪は村が処遇を決定する一方で、重罪は公権力が対応するのだという。が、公権力は村からの申し出を受けて事件の処理を始める。公権力が個人を支配しているのではなくて、公権力が村を管理し、村が個人を管理する多重構造が見て取れる。
これ、皆様の会社でも見かけないだろうか。一応社長が一番偉いはずなのに、なぜか社長は本部長の反発が出ないような舵取りを行う。そして、本来なら断行されるべきアクションが先送りになり損失が膨らみ、手遅れになる。本部の中でも同じことが起きている。
本来なら株主が専門経営者を選び、専門経営者が労働者を雇って株主価値を高める経営を行うのが欧米風なのだろうが、明らかに日本の大企業は異質だ。異質なことは入社以来わかっていたが、なぜ異質なのかといえば、日本の大企業は江戸時代から続く村なのだ。江戸時代の村と如何に似ているか、皆様も驚かれるだろう。
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村 百姓たちの近世〈シリーズ 日本近世史 2〉 (岩波新書) 新書 – 2015/2/21
水本 邦彦
(著)
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古くさい因習の共同体とイメージされがちな近世の村社会。だがこの時代、百姓たちは主な生産力の担い手であり、互いに支え合いながら田畑を切り拓いて耕し、掟を定めて秩序を保ち、時には国家権力にさえ物申す存在だった──。活力あふれる村の生活を丹念に追うことから近世日本に新たな光を当てる、画期的な一書。
- 本の長さ240ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2015/2/21
- 寸法11.5 x 1 x 17.5 cm
- ISBN-104004315239
- ISBN-13978-4004315230
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2015/2/21)
- 発売日 : 2015/2/21
- 言語 : 日本語
- 新書 : 240ページ
- ISBN-10 : 4004315239
- ISBN-13 : 978-4004315230
- 寸法 : 11.5 x 1 x 17.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 207,417位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 500位日本史ノンフィクション
- - 540位東洋史
- - 644位地方別日本史の本
- カスタマーレビュー:
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2022年6月25日に日本でレビュー済み
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2016年7月5日に日本でレビュー済み
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文章表現の分かりやすさも去ることながら、近世史の本では、幕府の領地や一国支配の大名家の領地での百姓の支配や生活などについて解説している本が一般的には多いが、この本は関西の事例が多く使われているため、こと関西のことに関しては、関東や一国支配の地域とどのように違うか、などの点で非常に具体的で判りやすい内容になっていた。関東出身でありながら、これまで関西の事例での研究蓄積のある著者の特色が非常に生かせた内容の本といえる。
2020年9月30日に日本でレビュー済み
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実にユニークな近世の”ムラ”本。ユニークで面白い。山川教科書では、まず、お目にかかれない内容と現代に繋がるその分析力。ムラムラします。
第1章「村の景観」からして実に楽しい。
近江の国酒人村の村絵図を使って、その村に現代のIT技術の最たるVRを使って入り込むような雰囲気なのだ。村探索。これを書物でやってのける著者の書きぶり&筆力に脱帽。
すべての章が興味深く面白く読むことができるが、特に第4章では、大百姓モデルと小百姓モデルの収支がどうなるか、著者自身が当時の文献をもとに計算しているのだ。今の時代のキャッシュ・フロー表の作成。農産物中心の収入と高率の年貢が中心の支出、で、その差額としての純収益。この分析は、なかなかに鋭く&面白い。
そして、17世紀から19世紀の時期、大災害が相次いだが、富士山の大爆発の後には、日本中の国民が共同して対策を行っていたという事実があったようで、ここもなかなかに興味深い。
第1章「村の景観」からして実に楽しい。
近江の国酒人村の村絵図を使って、その村に現代のIT技術の最たるVRを使って入り込むような雰囲気なのだ。村探索。これを書物でやってのける著者の書きぶり&筆力に脱帽。
すべての章が興味深く面白く読むことができるが、特に第4章では、大百姓モデルと小百姓モデルの収支がどうなるか、著者自身が当時の文献をもとに計算しているのだ。今の時代のキャッシュ・フロー表の作成。農産物中心の収入と高率の年貢が中心の支出、で、その差額としての純収益。この分析は、なかなかに鋭く&面白い。
そして、17世紀から19世紀の時期、大災害が相次いだが、富士山の大爆発の後には、日本中の国民が共同して対策を行っていたという事実があったようで、ここもなかなかに興味深い。
2015年3月22日に日本でレビュー済み
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岩波新書の新しいシリーズ「日本近世史」の2冊目。タイトルとあらすじから想像してはいたが、テーマからしてあまり「面白い」と言えるものではなかった。ただ、農村史研究の最近の成果も取り入れ、近世の村がどのように成立していったか、百姓と領主の関係、実際の村の暮らし、そして新田開発やそれに伴うものも含めて近世にどのような災害が起きそれに村民や領主がどのような対応を取ってきたか、といった点について丁寧に説明されている。百姓には年間何日休みがあったか、農家の収入と年貢を始めとした支出の収支はどうなっていたのか、コメや野菜をつくるための肥料にどのようなものがありその使用が時代によってどう変わっていったか、といった割と細かい点についての記載などに特に興味を持って読んだ。
ただ、「おわりに」を読んで気付いたが、近世の百姓、村にとって外せないテーマとして「一揆」があるがそれについての記載が本書にはほとんどない(索引によると3ページのみ)。村と村との紛争については第2章で比較的ページを割いて述べられているが、本書全体を通して読むと、村の「掟」や「自治」、「自助努力」によって、平穏に百姓の日々の暮らしが営まれていた印象を受ける。でも多くの一揆が江戸時代に起きていたことは事実である。「おわりに」で述べられているように1970年ごろまで百姓一揆の研究が近世史研究の主流だったことには、戦後歴史学の思想的な影響があったことは確かなのだろう。ただ研究の多くの蓄積があったとすれば、それを踏まえて新しい視点で一揆の位置づけをすれば、近世の村の実像がよりリアルに描けたのではないかと思われる。その点が残念に感じられた。
ただ、「おわりに」を読んで気付いたが、近世の百姓、村にとって外せないテーマとして「一揆」があるがそれについての記載が本書にはほとんどない(索引によると3ページのみ)。村と村との紛争については第2章で比較的ページを割いて述べられているが、本書全体を通して読むと、村の「掟」や「自治」、「自助努力」によって、平穏に百姓の日々の暮らしが営まれていた印象を受ける。でも多くの一揆が江戸時代に起きていたことは事実である。「おわりに」で述べられているように1970年ごろまで百姓一揆の研究が近世史研究の主流だったことには、戦後歴史学の思想的な影響があったことは確かなのだろう。ただ研究の多くの蓄積があったとすれば、それを踏まえて新しい視点で一揆の位置づけをすれば、近世の村の実像がよりリアルに描けたのではないかと思われる。その点が残念に感じられた。
2020年9月20日に日本でレビュー済み
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江戸時代の百姓は、搾取されていて、生活ギリギリで、困窮すると一揆を起こしたと認識してましたけど、全く違うんですね。
2015年4月4日に日本でレビュー済み
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村について体系的に理解することができた。これまで断片的に知っていたことを整理することができ参考になった。
家康が「生かさず、殺さず、百姓は絞れば絞るほど・・」と評した、悲惨な生活が根底にあったと理解していたが、「掟」によりル-ルがあり、
力強くいきる村の生活を知ることができた。
家康が「生かさず、殺さず、百姓は絞れば絞るほど・・」と評した、悲惨な生活が根底にあったと理解していたが、「掟」によりル-ルがあり、
力強くいきる村の生活を知ることができた。
2018年6月17日に日本でレビュー済み
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日本近世史を知人から寄贈されましたが、この巻だけかけていたの発注しました。戦国時代から明治維新までの日本近世史が総覧できて助かりました。
2022年4月11日に日本でレビュー済み
◯堅実だが範囲が狭い
資料と史料を挙げつつ論じ叙述するので手堅い印象。
普通の歴史本には出てこない争い事や村の掟に詳しい。
◯近世の村の統治と支配と自治
近世の村の発生と運営、領主との関係は浮かびあがる。
村と統治・支配の関係や「自治」に興味がある人が読め
ばこの上なく面白いのだろう。
◯村のなかの暮しや人間関係
これについてページはそれほど割かれていない。
農家経営の収支例があがっていたり、休日のことにも触れて
いる。農耕の肥料をどこに求めたかについても詳しい。
人間関係は史料等からの推理が困難であるのはわかる。歴史学
以外の方法が必要なのか。
◯過去と今への接続は?
過去でいうと、荘園と近世の農村はどんな関係なのか?。
また、現代日本人の心性や思考と行動の様式の源としての「村」
と近世の村の関係はどうなのか?。
個人的にはこの二つの不満が残った。
◯記憶に残る近世農村雑学から三つ
・徳川幕府の全国的村高等の調査が4回行われた。
戸数は約63,500 (1834年)
・村請制 課税比率35%(1643年)
・村にも奉公人がいた。
資料と史料を挙げつつ論じ叙述するので手堅い印象。
普通の歴史本には出てこない争い事や村の掟に詳しい。
◯近世の村の統治と支配と自治
近世の村の発生と運営、領主との関係は浮かびあがる。
村と統治・支配の関係や「自治」に興味がある人が読め
ばこの上なく面白いのだろう。
◯村のなかの暮しや人間関係
これについてページはそれほど割かれていない。
農家経営の収支例があがっていたり、休日のことにも触れて
いる。農耕の肥料をどこに求めたかについても詳しい。
人間関係は史料等からの推理が困難であるのはわかる。歴史学
以外の方法が必要なのか。
◯過去と今への接続は?
過去でいうと、荘園と近世の農村はどんな関係なのか?。
また、現代日本人の心性や思考と行動の様式の源としての「村」
と近世の村の関係はどうなのか?。
個人的にはこの二つの不満が残った。
◯記憶に残る近世農村雑学から三つ
・徳川幕府の全国的村高等の調査が4回行われた。
戸数は約63,500 (1834年)
・村請制 課税比率35%(1643年)
・村にも奉公人がいた。