「流言」「噂」「風評」「誤報」といったものを追究した一冊だ。
従来のイメージから、さらに一歩踏みこんで分析した内容であり、そこそこ知識のあるひとでも、ハッとさせられるような指摘が多いと思う。
とりあげられているのは、ウェルズの『宇宙戦争』が巻き起こしたとされるパニックの真相、第二次大戦中の「大本営発表」がどこまで信じられていたか、ヒトラー生存説の流れる仕組み、新聞で誤報が問題化されるようになった背景など。
メディアの「正しさ」についての提言も斬新だ。
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流言のメディア史 (岩波新書 新赤版 1764) 新書 – 2019/3/21
佐藤 卓己
(著)
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流言蜚語、風評、誤報、陰謀論、情報宣伝…….現代史に登場した数々のメディア流言の「真実」を見極め、それぞれの影響を再検証するメディア論。ポスト真実のデジタル情報化時代に求められる、「バックミラーをのぞきながら前進する」メディア史的思考とは何か。「あいまい情報」のメディア・リテラシーがいまここに。
- 本の長さ302ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2019/3/21
- 寸法10.7 x 1.2 x 17.3 cm
- ISBN-104004317649
- ISBN-13978-4004317647
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商品の説明
著者について
佐藤卓己(さとう たくみ)
1960年生まれ
京都大学大学院博士課程単位取得退学.国際日本文化研究センター助教授などを経て,
現在―京都大学大学院教育学研究科教授
専攻―メディア史,大衆文化論
著書―『『キング』の時代――国民大衆雑誌の公共性』(2002年,岩波書店,日本出版学会賞受賞,サントリー学芸賞受賞),『言論統制――情報官・鈴木庫三と教育の国防国家』(2004年,中公新書,吉田茂賞受賞),『輿論と世論――日本的民意の系譜学』(2008年,新潮選書),『『図書』のメディア史――「教養主義」の広報戦略』(2015年,岩波書店),『青年の主張――まなざしのメディア史』(2017年,河出ブックス),『ファシスト的公共性――総力戦体制のメディア学』(2018年,岩波書店,毎日出版文化賞受賞),『現代メディア史新版』(2018年,岩波書店)など.
1960年生まれ
京都大学大学院博士課程単位取得退学.国際日本文化研究センター助教授などを経て,
現在―京都大学大学院教育学研究科教授
専攻―メディア史,大衆文化論
著書―『『キング』の時代――国民大衆雑誌の公共性』(2002年,岩波書店,日本出版学会賞受賞,サントリー学芸賞受賞),『言論統制――情報官・鈴木庫三と教育の国防国家』(2004年,中公新書,吉田茂賞受賞),『輿論と世論――日本的民意の系譜学』(2008年,新潮選書),『『図書』のメディア史――「教養主義」の広報戦略』(2015年,岩波書店),『青年の主張――まなざしのメディア史』(2017年,河出ブックス),『ファシスト的公共性――総力戦体制のメディア学』(2018年,岩波書店,毎日出版文化賞受賞),『現代メディア史新版』(2018年,岩波書店)など.
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2019/3/21)
- 発売日 : 2019/3/21
- 言語 : 日本語
- 新書 : 302ページ
- ISBN-10 : 4004317649
- ISBN-13 : 978-4004317647
- 寸法 : 10.7 x 1.2 x 17.3 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 64,786位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 22位新聞マスメディア
- - 30位印刷マスメディア
- - 70位ジャーナリズム (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1960年、広島市生まれ。1984年 、京都大学文学部史学科卒業。1986年、同大学院修士課程修了。ミュンヘン大学近代史研究所留学後、1989年京都大学大学院博士課程単位取得退学。東京大学新聞研究所助手、同志社大学文学部助教授、国際日本文化研究センター助教授などを経て、現在は京都大学大学院教育学研究科教授。
『「キング」の時代―国民大衆雑誌の公共性』(岩波書店2002年)で第24回日本出版学会学会賞、第25回サントリー学芸賞を、『言論統制―情報官・鈴木庫三と教育の国防国家』(中公新書2004年)で第34回吉田茂賞を、『ファシスト的公共性―総力戦体制のメディア学』(岩波書店2018年)で第72回毎日出版文化賞を受賞。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年12月19日に日本でレビュー済み
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興味深い内容なのですが、文章が読みにくく、途中でギブアップ。きっと私の読解力不足なのでしょうが。
2019年3月30日に日本でレビュー済み
書名を見ても分かるように、「流言」という切り口から、メディアを賑わした過去の様々な事件を取り上げている。
取り上げられる事件は、20世紀以降のものばかり。「火星人来襲」騒動、関東大震災における流言蜚語、言論統制や誤報問題、「原子マグロ」の風評被害問題や「ヒトラー神話」など。それぞれの状況やメディアの対応、それに対する人々の反応などを検証しながら、陥りやすい過ちなどを指摘している。もちろん、同時代にあっては適切な反応・判断が難しいケースも多いようだが、過去の事例を知ることが、「備え」になることは間違いない。
例えば、風評被害のフレーミングの問題を指摘した部分を読むと、単純な視点の危険性を感じる。
また、冒頭の「はじめに」に書かれているように、フェイクニュースにしても、「流言」にしても、必ずしもインターネット時代の到来やSNSの普及が前提でないことは、しっかりと記憶しておくことが大切だろう。
本書には出てこないが、50代半ば以上の人なら、40年以上も前に起きた愛知県の某金融機関に関する事件を思い出す人もいるかもしれない。
『壁の向こうの住人たち』を読みながら感じていたことだが、自分にとって都合の良い物語、感情(特に憎悪)に巧みに訴えかけてくる言説に人は弱い。本書が扱っている「流言」にも、それに似たような部分が多い。だからこそ、著者が書くように信頼度の高いメディアは重要だし、それを消費者として「育てていく覚悟」が求められるのだろう。
取り上げられる事件は、20世紀以降のものばかり。「火星人来襲」騒動、関東大震災における流言蜚語、言論統制や誤報問題、「原子マグロ」の風評被害問題や「ヒトラー神話」など。それぞれの状況やメディアの対応、それに対する人々の反応などを検証しながら、陥りやすい過ちなどを指摘している。もちろん、同時代にあっては適切な反応・判断が難しいケースも多いようだが、過去の事例を知ることが、「備え」になることは間違いない。
例えば、風評被害のフレーミングの問題を指摘した部分を読むと、単純な視点の危険性を感じる。
また、冒頭の「はじめに」に書かれているように、フェイクニュースにしても、「流言」にしても、必ずしもインターネット時代の到来やSNSの普及が前提でないことは、しっかりと記憶しておくことが大切だろう。
本書には出てこないが、50代半ば以上の人なら、40年以上も前に起きた愛知県の某金融機関に関する事件を思い出す人もいるかもしれない。
『壁の向こうの住人たち』を読みながら感じていたことだが、自分にとって都合の良い物語、感情(特に憎悪)に巧みに訴えかけてくる言説に人は弱い。本書が扱っている「流言」にも、それに似たような部分が多い。だからこそ、著者が書くように信頼度の高いメディアは重要だし、それを消費者として「育てていく覚悟」が求められるのだろう。
2019年3月24日に日本でレビュー済み
本書の中には、大変沢山の項目が収められており、とても参考になる内容である。第五福竜丸事件の原爆マグロ騒動も有る買われている。放射能汚染のない、より近海のマグロまで汚染されていると言う流言が流れたことによる被害が取り上げられている。マスコミの速報性と正確さが同時に必要とされる例だが、難しいことだ。岩波新書には幻の声という別の作者による本も有り、そちらも大変興味深い。原爆投下直後、ヒロシマの放送局から大阪局に救援を求める悲しげな声がラジオから街頭に流れたと言う証言だ。だが、声の主には、辿りつけない。原爆の投下前後を描いたさまざまな本でも、また聞きや、推定などによる間違いが多いと指摘をしている。本書の関連書としてもたいへん参考になると思いました。