創作力を向上させるために既存の表現を分析して応用創作を行い、自分なりの創作テンプレートを作ろうという内容です。
あらゆる分野の創作に応用でき、また効果を発揮するのではないかと思います。
ただ一点本書の中で応用作例として漱石のこころをネタにした女子学生の漫画が掲載されているのですが、その作品のレベルに対しての言葉がなぜかきつすぎるような気がしたのが気にかかりました。
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創作力トレーニング (岩波ジュニア新書 494) 新書 – 2005/1/20
原 和久
(著)
詩、脚本、小説、漫画、手紙、企画書、雑誌コラムなど、文章には様々なジャンルがあり、それぞれに表現の特徴があります。この本では、国語の教科書にも取り上げられる有名な文学作品を素材にしながら、内容と表現の理解→創作→自分の作品の分析、というステップで、「自分を外に向かって表現する力」=「創作力」を鍛えます。発想力を伸ばし、言葉のセンスを鍛えるための楽しい手引の書。社会に出てからも役に立つ表現の技術やヒントが満載。
- 本の長さ181ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2005/1/20
- ISBN-104005004946
- ISBN-13978-4005004942
商品の説明
著者からのコメント
学校の試験では測ることの出来ない言葉の力というものがあります。例えば、楽しみのために詩を書いたり、脚本を書いたり、漫画を書いたり、お礼の手紙を出したり、会議の前に企画書を書いたり・・・。社会に出てから本当に必要となるこれらの力は、教科書を読んで問題集に取り組むだけでは身に付きません。答えが用意された問いからは、新しいアイデアを発想する力や社会と関わる力は育たないからです。社会の中で必要な言葉の力とは、自分の気持ちや考えを表情豊かに、また想像力豊かに外に向かって表現する力(=創作力)ではないでしょうか。絵を描いたり、写真を撮ったり、音楽を作曲したり、するのと同じようにもっと自由に自己表現してみませんか。自分を表現する様々な方法を知り、広いジャンルの文章表現にチャレンジすることで創作力を伸ばしましょう。本書を通して、そのささやかなお手伝いが出来れば幸いです。(『図書』2005年2月号を元に作成)
抜粋
理解し感動したことや一生懸命に考えた事を、拙くてもいいから、試行錯誤しながらでもいいから、誰かにきちんと「伝える」練習をしてみましょう。それは、きっと社会に働きかけ、他の人々と共に生きていく練習にもなるでしょう。「書く」という行為は、静かに自分の内面を見つめることでありながら、同時に社会に向けて行動する第一歩にもなりえるのです。(第3章より)
著者について
1967年、佐賀県生まれ。筑波大学大学院教育研究科修了。卒業後は米国ウィスコンシン州の公立学校で日本語を教える。インディアナ州日米協会スタッフ、インディアナ大学-パディュー大学インディアナポリス校(IUPUI)日本語講師を経て帰国。1996年より千里国際学園・大阪インターナショナルスクールに勤務。米国高校生派遣プログラム「リトル・アドベンチャー」の審査員兼アドバイザーも務めている。岩波ジュニア新書『レンズの向こうに自分が見える』(野村訓編著)では、第3章を執筆。
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2005/1/20)
- 発売日 : 2005/1/20
- 言語 : 日本語
- 新書 : 181ページ
- ISBN-10 : 4005004946
- ISBN-13 : 978-4005004942
- Amazon 売れ筋ランキング: - 134,170位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年3月20日に日本でレビュー済み
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2019年12月24日に日本でレビュー済み
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思わぬきっかけからこの本を知ったが、日本の国語教育の問題点を
教えてくれた。すなわち、学校の感想を語り合うだけの国語や塾の
読解問題を解くだけの国語に対し、読んだことに基づき自由に書く
国語の可能性である。
自由に書くと言っても、「文章のもつ表現の工夫や特徴がどのよう
な効果をもち、主題や作者のメッセージとどのように関わっている
のかを明らかにする」分析批評に基づく。つまり、その学びを土台
に戯曲、詩、小説などの創作に挑むのだが、そのプロセスは「作品
執筆」→「推敲」→「作品の完成」→「作品の自己批評を書く」→
「次の作品の執筆」へと進む。
面白い国語こそ、日本の教育に求められる。
教えてくれた。すなわち、学校の感想を語り合うだけの国語や塾の
読解問題を解くだけの国語に対し、読んだことに基づき自由に書く
国語の可能性である。
自由に書くと言っても、「文章のもつ表現の工夫や特徴がどのよう
な効果をもち、主題や作者のメッセージとどのように関わっている
のかを明らかにする」分析批評に基づく。つまり、その学びを土台
に戯曲、詩、小説などの創作に挑むのだが、そのプロセスは「作品
執筆」→「推敲」→「作品の完成」→「作品の自己批評を書く」→
「次の作品の執筆」へと進む。
面白い国語こそ、日本の教育に求められる。
2018年5月2日に日本でレビュー済み
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創作と言っているのだが、筆者は創作経験ゼロ。小説もシナリオも映像制作、イラストなど
およそ創作と無縁の方です。
そのため著者の理想論、理屈が先行していて、現場での実践結果や具体的な方法論が皆無。国語の教科書みたい。
私は映像制作をしているので仕事の参考になればと思いましたが、まったく役に立ちませんでした。
およそ創作と無縁の方です。
そのため著者の理想論、理屈が先行していて、現場での実践結果や具体的な方法論が皆無。国語の教科書みたい。
私は映像制作をしているので仕事の参考になればと思いましたが、まったく役に立ちませんでした。
2012年1月26日に日本でレビュー済み
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たとえば、自己紹介の趣味の欄に、「食べ歩き」「読書」「映画鑑賞」「スポーツ観戦」「美術館めぐり」「音楽鑑賞」などの、受け身でしかない行為を平然と書ける人には、何らかの価値がある本かもしれません。
スランプだったので何かの足しになればと買ってみたのですが、初めの一歩以下のことしか書いておらず、お金と時間の無駄でした。
(何もしない・出来ない人に「気づき」のきっかけを与える本に感じます)
スランプだったので何かの足しになればと買ってみたのですが、初めの一歩以下のことしか書いておらず、お金と時間の無駄でした。
(何もしない・出来ない人に「気づき」のきっかけを与える本に感じます)
2018年1月22日に日本でレビュー済み
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あらゆる層の子供や学生たちに実行してみるべきことが、ズラリ幅広く紹介されています。面白い作品と丁寧な指導。この本は学生たちだけじゃなくて、教師たちも買って、様々な科目とクラブ活動で是非実践して欲しいです。
2020年8月25日に日本でレビュー済み
文章の読み方、言語表現の仕方、今まで分かっていなかった視点が多く、びっくりするほど勉強になりました。
単調な若者の言語表現に飲み込まれず、社会とより深く繋がるため、今よりいっそう自分の言葉を磨いていこうと思いました。
単調な若者の言語表現に飲み込まれず、社会とより深く繋がるため、今よりいっそう自分の言葉を磨いていこうと思いました。
2005年3月8日に日本でレビュー済み
言葉の乱れや誤用が最近激しいですが、この本は、日本語を正しく、美しく書く上で、とても参考になります。中でも、高校生が書いた作文や脚本が出てきますが、本当に高校生が書いたのか、と思うほど、発想も豊かな作品ぞろいで、驚くことが多いです。社会人でも書けないような、すばらしい作品が多数掲載されています。