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歴史・祝祭・神話 (岩波現代文庫) 文庫 – 2014/1/17

3.7 5つ星のうち3.7 6個の評価

著者の大テーマであるスケープゴート(贖罪の山羊)論。中心にある権力は周辺にハタモノを対置して自らの力を正当化し、ハタモノは一時は脚光をあびるがついには排除される。歴史の中で犠牲に供されたトロツキーやメイエルホリドらの軌跡をたどり、スケープゴートを必要としそれを再生産する社会の深層構造をあぶり出す。(解説=今福龍太)
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (2014/1/17)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2014/1/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 288ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4006003064
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4006003067
  • カスタマーレビュー:
    3.7 5つ星のうち3.7 6個の評価

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山口 昌男
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カスタマーレビュー

星5つ中3.7つ
5つのうち3.7つ
6グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2014年5月6日に日本でレビュー済み
スケープゴート、それは消去することは簡単だが、あえて生かしておく存在。
国が比較的安定している時期にあっては、スケープゴートのような存在は、願ったりとなることがママある。人間とは、概ね、どのような環境にあっても刃を向ける相手を探す性質を持っているものだ(もちろん、絶対ではないが)。不満や鬱憤を晴らす対象を追い求める。

お国にとっては、これはあまり好ましくない。如何せん、彼らの矛先が、自身に向けられるのは、御免こうむりたい。そこで、意図的に矛先となる人物を生み出す。本書では、スターリン時代のトロツキーが、スケープゴートとして紹介されている。うまく利用出来るものは、徹底して利用しつくことにおいて、スターリンは天才的な手腕を発揮した。さて、同じことは、歴史を鑑みるといたるところで起きている。ホモサケルやフーコーの著作をかじると、その全貌が一層掴めるはずだ。まだ読まれていないかたはぜひ読まれたい。

さて、現在、我々のスケープゴートはどこにいるのだろうか。インターネットが全盛となった時代、スケープゴートの在り方も随分変わってきた。もはや、それは実態あるものでなくとも良い。お国にとっては、嬉しくもまた手を焼かせられることになってしまった。スケープゴートの変遷と進化の観点から、新しいこと論が生まれてきても良いだろう。今、まさにその過渡期にあるような気がしてならない。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年2月1日に日本でレビュー済み
かつては、中公文庫の一冊だったが、ながく版が止まっていて、なかなか手に入らなかった。
今度、岩波現代文庫から発売され、ようやく手にすることができた。
一見、関係なさそうな分野においても、その背後には、文化人類学的な側面が隠されていることを、華麗に暴いていく。
第2部の革命のアルケオロジーでは、トロツキーをロシア革命の犠牲として論じ、山口の面目躍如、といったところ。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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