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不平等の再検討――潜在能力と自由 (岩波現代文庫) 文庫 – 2018/10/17

4.4 5つ星のうち4.4 45個の評価

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1998年ノーベル経済学賞を受賞した著者は、本書で、不平等の問題を所得分配の面からのみではなく、「人間は多様な存在である」ということを前提にした視点から再考察することを提案した。「潜在能力アプローチ」と呼ばれるその手法は、経済学にとどまらず、倫理学、法律学、哲学など関連の諸分野にも多大な影響を与えている。
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商品の説明

著者について

アマルティア・セン(Amartya K. Sen)
1933年インド・ベンガル地方生まれ.五九年ケンブリッジ大学で経済学博士号取得.2004年よりハーバード大学教授.1998年ノーベル経済学賞を受賞.

池本幸生(いけもと ゆきお)
1956年生まれ.現在,東京大学東洋文化研究所教授.

野上裕生(のがみ ひろき)
1961-2012年.元日本貿易振興機構・アジア経済研究所主任調査研究員.

佐藤仁(さとう じん)
1968年生まれ.現在,東京大学東洋文化研究所教授.

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (2018/10/17)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2018/10/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 432ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4006003935
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4006003937
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.5 x 1.8 x 14.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 45個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
45グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年11月6日に日本でレビュー済み
ケイパビリティという単語は結構好きで良く用いてきたが、ここまで深く考えたことはなかった。

また、自分は比較的に厚生主義、功利主義寄りではありつつも何かが違うと常々思っていたが(例えば映画マトリックスの青い薬には賛同できない)、その理由がこの本を読むことである程度は言語化、体系化できたように思う。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年11月20日に日本でレビュー済み
平等や自由というのは、聞いた印象がよいためにたいして定義も考えずに用いられるのだが、いざその意味をきちんと定式化してみようと思うとなかなか難しい。
本書は、「潜在能力」という視点から、一貫した自由・平等論を展開した本である。

本書のキーは「潜在能力」である。
まず、「平等」という概念そのものは、一見平等を擁護しない思想(リバタリアン、功利主義等)であっても、実は「何の平等を守るか」で異なるだけで、何らかの観点では平等性を擁護している。
なので、どういった評価軸で判断するかというのが重要になってくる。

そこでまず持ち出すのが、「その人の成果」と「それを達成するための自由」という二つの観点である。
この区別により、「選択肢の中から何を選択するか」という「選択の視点」と、「そもそもどのような選択肢を持っているか」という「オプションの視点」とが区別できる。
そして、「自由の程度」(選択肢の幅)を決めるのは「自由の手段」(目標達成に必要な基本財や資源)の量であるがゆえに、まずセンは資源に着目することとなる。

この観点を「福祉を達成するための自由」に持ち込む。
「福祉」とは「生活のよさ」であり、「機能」(どういう状態か、何をするか)の集合である。
そして、各人の「潜在能力」は、各人が実現可能な機能の組の集合として定義される。
通常用いる「隠された長所・本当ならできること」のような意味での「潜在能力」とは異なるので注意してほしい。
この定義を用いると、潜在能力は機能に直結し、機能の増加は福祉の増加を意味するので、潜在能力は「福祉を達成するための自由」と直結する。
こうした潜在能力アプローチは、固定的な階級不平等(カーストのような)に対して切り込むための視座を与えてくれるという。

しかしもう一つ、「エージェンシー」という概念が存在する。
これは、その人の考える価値をその社会が実現させることをいう。例えば、貧困のない社会を望む人にとっては、実際に社会から貧困がなくなることが「エージェンシーの達成」になる。
この「エージェンシー」と「福祉」とは異なるものであるがゆえに、両者を混同すると誤った議論に陥る。

潜在能力に着目することで、効率性についても異なる視座から議論を展開できる。
すなわち、「潜在能力についてのパレート改善性」である。
他にも、潜在能力を中心とした議論が展開されている。

「潜在能力」の語が一般のイメージと大きく異なり、また抽象度も高いため、なかなか具体的イメージは持ちづらい。
だが、この手の問題を考える際には、センの自由論は一度は通らねばならない道であろう。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年10月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 何をもって平等とするのでしょうか。例えば所得の平等が平等といえるのでしょうか。収入が300万円で同じであっても、一方が健康を害して生活を制限しなければならない人と、そうでない人では平等とはいえないでしょう。では、ジョン・ロールズ正義論の「基本財:プライマリー・グッズ」はどうでしょう。これ以外にも指標の候補がいくつも挙げられています(p.132)。ノージックの権利、ドゥオーキンの資源などです。
 平等の測定をテーマにした場合、経済指標は役に立たないし、主観的な満足指標も役に立たないでしょう。また、指標単体で貧しさを評価することもできません。例えば、「インドの農村に暮らす人であれば、比較的ささやかな衣服でも恥をかかずに人前に出ることができ、・・・しかし、多様で多くの財を用いることが当たり前になっているような国では、一般的機能を満たすのに必要な財の要求水準は高い。p.202」とあるように、国や環境によっても指標の水準や意味は異なってきます。第八章は、階級やジェンダーや、どのグループに属するかによっても指標の意味と水準が違ってくることを述べています。

 本書のテーマのひとつは、副題にもあるように潜在能力論です。訳者まえがきとして潜在能力論の説明がなされています。センは以上の問題含みの指標に代えて潜在能力を提唱します。
 ところがセンは、具体的に潜在能力を例示してくれません。その理由は、どの状況にも当てはまる「魔法の公式」などあろうはずもない、というものです。潜在能力を構成する機能については、幅広く関心を引き付け、議論を尽くすことが重要とします(『貧困と飢饉』訳者解説 p.331)。
 確かにその通りですが、凡人には潜在能力を想像できません。本書の訳者まえがきでも、「例えば、適切な栄養をとっている、健康である、教育を受けている、などである。(ⅳ)」と例示されています。ならば、もっと広範な例示がマーサ・ヌスバウムによってなされていますので再録しておきます(『経済学と倫理学』ちくま学芸文庫 カスタマーレビューより)。

人間の中心的な機能的ケイパビリティ(『女性と人間開発』岩波書店 p.92-95)
①生命; 早死にしないこと。
②身体的健康; 健康で、適切な住居に住めること。
③身体的保全; 自由に移動でき、主権を守れる境界を持つこと。暴力を受ける恐れがないこと。性の機会と性の選択の機会を持つこと。
④感覚・想像力・思考; 読み書きや数学的訓練などが真に人間的な方法で教育されること。自由の保障のもとに、宗教、文化、芸術、政治などの分野で、これらの機能を自分のやり方で追及できること。
⑤感情; まわりの人や物を愛せること、嘆けること、正当な怒りを経験できること。極度の恐怖や不安によって、感情の発達が妨げられないこと。
⑥実践理性; 良き生活の構想を批判的に熟慮できること。
⑦連帯;
 A 他の人々と共に、そして彼らのために生きることができること。
 B 自尊心を持ち屈辱を受けることのない社会的基盤を持つこと。
⑧自然との共生; 動物、植物、自然界に関心を持ち、それらと関わって生きること。
⑨遊び; 笑い、遊び、レクリエーション活動を楽しめること。
⑩環境のコントロール
 A政治的;政治的参加の権利を持つこと。言論と結社の自由が護られること。
 B物質的;資産を持つこと。雇用を求める権利を持つこと。不当な捜索や押収から自由であること。

 本書の最終章最終節は次の言葉で始まります。「潜在能力アプローチは福祉の評価と自由の評価の両方に寄与する。p.264」と、潜在能力の目的は福祉の向上と自由の向上ということになります。福祉は得たものですが、自由は可能性の広がりです。目的と呼べるのは自由の方です。ドイツの哲学者ヘーゲルは、自由は自分自身を目的として遂行するものであり、精神の唯一の目的とします。人類は自由の拡張を目的に進化してきたのかもしれません。
 さらに、「自由が個人の福祉の要件に入るかどうかにかかわらず、個々人の自由はわれわれにとって追求しがいのある社会の良さを構成する要素としてみることができる。p.265」と、個人と社会が自由を媒介にして一体であるという思想を述べています。ヘーゲルは初めから個人と社会を一体のものとして議論していますから、センの発想はヘーゲルそのものです。
37人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年1月11日に日本でレビュー済み
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1998年にノーベル経済学賞を受賞したインド人経済学者、アマルティア・セン氏の主唱している「ケイパビリティ・アプローチ」の概略が分かる本でした。センは人間の福祉の指標としてGDPや富、効用、幸福度を用いるよりも、各人のケイパビリティに着目するべきだと主張しているわけです。まずこれは訳者自身が冒頭および巻末に記載していますように、本書内で度々使われている「潜在能力」と「福祉」は、それぞれケイパビリティ、ウェルビーイング、と置き換えて読むと一層理解が深まります。逆に言うと潜在能力、福祉として読んでいると混乱することが多々あります。ケイパビリティは何かといえば、「~をすることができる能力(自由)」を意味していて、実際に顕在化している能力を含んでいます。そしてウェルビーイングとは文字通り「良い状態であること」を意味します。福祉というとウェルフェアを連想することが多いかと思いますが、これはどちらかといえば何か良い出来事が起きるという行為ですが、ウェルビーイングはBeing(存在)という文字があるように、良い状態であることを意味します。そしてセンは、各人のウェルビーイングを高めることを人類の目的とし、それが達成できているかを判定するものとして各人(もしくは集団の)ケイパビリティを見よ、と主張しているわけです。

翻って現実社会を見ると、GDP成長率を高めよ、生産性を高めよ、ROE(株主資本収益率)を高めよ、というスローガンがあちこちから聞こえてきます。そして我々はあたかもこれが「目的」であるかのような錯覚を持ってしまうのですが、目的はあくまでも人々のウェルビーイング向上であって、所得や富、生産性は手段でしかありません。またミクロ経済学では各人の効用(ユーティリティ)を最大化するという思想がありますが、これはGDPや富ではなく幸福度、満足度(の総和)を最大化しようという意図があります。これに対してもセンは問題点を指摘し、ケイパビリティの優位性を主張しています。またこれはミクロ経済学の知識がないと理解が難しいのですが、センは人間が持つ「機能」と「ケイパビリティ」をそれぞれ「点」「空間」という風に解釈しています。つまりケイパビリティは機能(できること)の集合で、ケイパビリティが高いというのは、その選択した機能の高低によって得られる空間の広さ(選択できる余地の広さ)を意味します。

以上、私自身の頭の整理の意味も込めて書きましたが、ケイパビリティ・アプローチは非常に本質を突いているという印象を持つのと同時に、正直理解が難しいとも感じました。逆に言えば、すっと頭の中に(腹の中に)落ちていく概念として説明出来るようになれば、一気に世の中に広まるのではないかと思います。ケイパビリティ・アプローチの主な適用分野は発展途上国の貧困問題、格差問題などですが、最近では先進国の様々な経済社会問題などにも適用されることがあるそうで、個人的には21世紀の新たな指標としての可能性を強く期待しました。
23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年7月16日に日本でレビュー済み
所得から潜在能力へと発想を転換する。
これは誰しも異論を唱える人はいないだろう。しかし、その潜在能力を何で計測するかは非常に大きな問題である。
本の中でも検討されているが、ほしいデータが見つからないこともあるし、データとして収集することが不可能な場合も多い。
この本だけでは具体的な指標が明示されることもなく、既存のミクロ経済学に匹敵するほどの理論的にもされているとは言えない。
それでもこの本が必要とされるのは、今までの経済学で考えられていた前提が正しいかどうかを考えることが必要だということであろう。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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