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死のクレバス: アンデス氷壁の遭難 (岩波現代文庫 文芸 22) 文庫 – 2000/11/16
孤独と絶望の果てしない虚空からの生還記
- 本の長さ314ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2000/11/16
- ISBN-104006020228
- ISBN-13978-4006020224
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2000/11/16)
- 発売日 : 2000/11/16
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 314ページ
- ISBN-10 : 4006020228
- ISBN-13 : 978-4006020224
- Amazon 売れ筋ランキング: - 405,177位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 628位岩波現代文庫
- - 1,396位登山・ハイキング (本)
- - 2,569位ノンフィクションのスポーツ
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アナログの母には書店に置いてないと購入する術がないので、探して欲しいとせがまれました。購入してプレゼントしたらとても喜んでいました。ご近所のおばちゃんにも読ませてあげるのよと嬉しそうなので良い買い物になりました。
2012年10月20日に日本でレビュー済み
骨折しても何とかせざるを得ない状況といえばそれまでだけど、普通は骨折すると痛みに諦めが伴って動こうという気は起きてこない。
極限下において、人間は何を考え、どんな行動を起こすのか?本書は登山家の奇蹟的な生還劇としても優れているかもしれないが、むしろ、極限下における熾烈な行動と心の動きがリアルに叙述されている。
スリリングなのに強烈に共感できるリアリティがある。
極限下において、人間は何を考え、どんな行動を起こすのか?本書は登山家の奇蹟的な生還劇としても優れているかもしれないが、むしろ、極限下における熾烈な行動と心の動きがリアルに叙述されている。
スリリングなのに強烈に共感できるリアリティがある。
2020年7月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
先に映画を観ていて内容を知ってはいたが、文章で読みたくて、探しに探して購入した。しかし、元々の文体がまずいのか、翻訳の文体にセンスが無いのか、退屈を過ぎて読むのが苦痛になった。このため、本書を購入するのではなく、先に映画を観ることを、強くお勧めします。
2014年4月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
専門用語が多く、文章だけではどんな状況なのか想像しにくい。
今まで読んだサバイバル小説の中では一番つまらなかった。
今まで読んだサバイバル小説の中では一番つまらなかった。
2013年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
足を骨折し尚且つ、クレバスに落ち絶望から脱出したことに驚愕します。精神力もすごいが、もって生まれた天運があったように思います。
状況が手に取るようにわかり気持ちがひしひし伝わりました。こちらもあっという間に読み切りました。
状況が手に取るようにわかり気持ちがひしひし伝わりました。こちらもあっという間に読み切りました。
2021年7月26日に日本でレビュー済み
訳は見事だと思う。これだけ登山用語をきっちり調べ分かってるが故に流れるような、また細かな心理が訳せたと思う。お疲れ様と言いたい。
それにしてもジョーはあんなに意識が混濁してその為視界も狭まり、たまに意識が飛んだり帰ってきたり、想像を絶する痛みを耐え抜き、這いつくばって移動した。
しかし、この緻密な記憶は常人を越えている。
メモも取らずどうしてこんなに瞬間瞬間を覚えていて、心のわずかな動きもなめらかに無理なく記憶しているのはただただ驚異である。
それにしてもジョーはあんなに意識が混濁してその為視界も狭まり、たまに意識が飛んだり帰ってきたり、想像を絶する痛みを耐え抜き、這いつくばって移動した。
しかし、この緻密な記憶は常人を越えている。
メモも取らずどうしてこんなに瞬間瞬間を覚えていて、心のわずかな動きもなめらかに無理なく記憶しているのはただただ驚異である。
2004年10月9日に日本でレビュー済み
「人間と言うのは、ここまで生きることへ執着できるのか」
凄まじい迫力で迫り来るものがあります。
骨折してクレバスへ転落した後の三日間、
著者は飲まず食わずで這いつくばって、仲間のベースキャンプにまで
まさに必死の思いで辿り着きます。
生還するんだと言う、強烈な意思が無ければ絶対に有り得ない話です。
意志の力の素晴らしさには、ただただ感嘆するのみです。
ただ、登山のディテールの描写が、評者の知識不足なのか、
訳文のせいなのかは分かりませんが、分かりずらい部分があります。
ただ、それを割り引いても絶対に読んでみる価値のある本です。
凄まじい迫力で迫り来るものがあります。
骨折してクレバスへ転落した後の三日間、
著者は飲まず食わずで這いつくばって、仲間のベースキャンプにまで
まさに必死の思いで辿り着きます。
生還するんだと言う、強烈な意思が無ければ絶対に有り得ない話です。
意志の力の素晴らしさには、ただただ感嘆するのみです。
ただ、登山のディテールの描写が、評者の知識不足なのか、
訳文のせいなのかは分かりませんが、分かりずらい部分があります。
ただ、それを割り引いても絶対に読んでみる価値のある本です。
2011年10月30日に日本でレビュー済み
非常に即物的に、しかも逐次的に、登攀中の出来事や行動を記述している。そこに息を呑むような緊迫感が漲る。でもこれは事実の記録なので、虚構の筋書のように読み手をじらす要素はない。清潔な緊迫感だ。
「私は生まれてはじめて、人びとや社会から切り離されていることが実感された。静謐と安らぎの素晴らしさ。完全に自由な気分―どんな方法であれ、自分がやりたいことをやりたい時にする―その意味が感じられた。(中略)生き生きとした自立心が身内から湧いてきて、無気力さを押しやってしまう。今や、自分自身以外誰に対しても責任を持つこともないが、われわれの行動を妨げたり、救助しに来るものもいない…。」(12頁)
登山者を捉えて放さない独特の心理を見事に言い当てている。と同時に、ごく限られた高度な登山者にのみ当てはまる高みにまで、引き上げられていると思う。
生きるために危険を必要とする人達がいるのだ。
事故の核心部分の記述は恐い。PG-13指定の映画の流血場面などよりよほど恐い。文字だけなのに状況の残虐さが生々しく伝わってくる。冷徹な筆力の成せるところだと思う。書ける人なのだ。
読後感が頭にこびりつき、日々の暮らしの中で何をし何を考えていても、意識が不意に本の世界に、あの凄惨な戦いの時間に、連れ戻される。本から影響を受けたのだ。
彼等にとって死とは明白な概念だろう。生の意味するところも、死に打ち勝っていることと定義してよい範囲では、明白だ。
山岳遭難という極限の状況と、しらじらと冴え渡ったメンタリティが、もつれやすい概念を整理し、人間の存在の核心の意味を明白にして言語化してくれたと思う。序文の筆者が古典だと言うのに同意する。
J.シンプソン『死のクレバス』
岩波現代文庫
2000年11月16日 第1刷発行
2009年2月5日 第6刷発行
「私は生まれてはじめて、人びとや社会から切り離されていることが実感された。静謐と安らぎの素晴らしさ。完全に自由な気分―どんな方法であれ、自分がやりたいことをやりたい時にする―その意味が感じられた。(中略)生き生きとした自立心が身内から湧いてきて、無気力さを押しやってしまう。今や、自分自身以外誰に対しても責任を持つこともないが、われわれの行動を妨げたり、救助しに来るものもいない…。」(12頁)
登山者を捉えて放さない独特の心理を見事に言い当てている。と同時に、ごく限られた高度な登山者にのみ当てはまる高みにまで、引き上げられていると思う。
生きるために危険を必要とする人達がいるのだ。
事故の核心部分の記述は恐い。PG-13指定の映画の流血場面などよりよほど恐い。文字だけなのに状況の残虐さが生々しく伝わってくる。冷徹な筆力の成せるところだと思う。書ける人なのだ。
読後感が頭にこびりつき、日々の暮らしの中で何をし何を考えていても、意識が不意に本の世界に、あの凄惨な戦いの時間に、連れ戻される。本から影響を受けたのだ。
彼等にとって死とは明白な概念だろう。生の意味するところも、死に打ち勝っていることと定義してよい範囲では、明白だ。
山岳遭難という極限の状況と、しらじらと冴え渡ったメンタリティが、もつれやすい概念を整理し、人間の存在の核心の意味を明白にして言語化してくれたと思う。序文の筆者が古典だと言うのに同意する。
J.シンプソン『死のクレバス』
岩波現代文庫
2000年11月16日 第1刷発行
2009年2月5日 第6刷発行