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能: 現在の芸術のために (岩波現代文庫 文芸 33) 文庫 – 2001/3/16
土屋 恵一郎
(著)
将軍義満臨席の勧進能で最初に舞ったのは,一座の長老ではなく最高の人気役者観阿弥だった.そのとき能は,共同体の芸能から不安定な人気を基盤にする都市の演劇に変貌した.その時々の不確実な「現在」の中で創造される芸術論を柱に,わかりやすく論じた入門書.
- 本の長さ214ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2001/3/16
- ISBN-104006020333
- ISBN-13978-4006020330
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2001/3/16)
- 発売日 : 2001/3/16
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 214ページ
- ISBN-10 : 4006020333
- ISBN-13 : 978-4006020330
- Amazon 売れ筋ランキング: - 713,057位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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2011年7月15日に日本でレビュー済み
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2005年2月26日に日本でレビュー済み
素晴らしい内容でした。
能への、伝統芸能への畏敬と憧憬が文学的な表現で語られておりました。
あらゆる内容を集積し、削除し、編纂し直したと思われる愛着に思える程の能への長い恋文のようでした。読んでいて感動しました。ヴィジュアルでないもう一つの形の美しいものを観たような気持ちです。
能への、伝統芸能への畏敬と憧憬が文学的な表現で語られておりました。
あらゆる内容を集積し、削除し、編纂し直したと思われる愛着に思える程の能への長い恋文のようでした。読んでいて感動しました。ヴィジュアルでないもう一つの形の美しいものを観たような気持ちです。
2021年11月5日に日本でレビュー済み
世阿弥の代表作の一つと言われる『井筒』、「雪を廻らす 花の袖」という掛け言葉が謡われ「序の舞」がはじまる。昔男を懐いながら女が業平の着物で舞うことで、別世界に深潜し、その果ての一瞬間で、男(雪とは白く、固まって死を象徴しているから)との一体化・シンクロを示すという。この場合、別世界という死後ともいえる世界を一定化し、そこに男を常住不変において、生成流転しないものとしている、瞬間の美(花)や偶像崇拝(無機物に見る)もしくは単にものまねというのはよしとして、日本の根本的伝統的世界観を反映していないように......(そう書いたところで気づかされました、そうか業平の着物こそが故業平であるのかと!)。
著者の言う〈そのセクシュアリティだけが、物語から抽象されて舞台の上にあらわれてくる〉というのは訂正されるべきで、これはセクシュアリティ(性的興味)のみならない日本の世界観をあますところなく反映している。
能という芸能は論語のように汲めども尽きぬ思索の源泉のようである。それが日本に伝統として受け継がれているということほど大きな喜びははない、それを含め能の魅力にも気づかせてくれる本でありました。
著者の言う〈そのセクシュアリティだけが、物語から抽象されて舞台の上にあらわれてくる〉というのは訂正されるべきで、これはセクシュアリティ(性的興味)のみならない日本の世界観をあますところなく反映している。
能という芸能は論語のように汲めども尽きぬ思索の源泉のようである。それが日本に伝統として受け継がれているということほど大きな喜びははない、それを含め能の魅力にも気づかせてくれる本でありました。