単行本で刊行されたときに読みましたが、読売文学賞をとったとはいえ、
あまり話題にならなかったのが残念で仕方ありませんでした。
大江健三郎が新聞の時評で取り上げたくらい。
最近、文庫になったので、レビューを書くことにしました。
石井桃子さんのお世話になっていない日本人はほとんどいない、
ーーーー書籍を読んでいなくてもーーーーと思います。
プーさんやうさこちゃん(ミッフィー)やピーターラビット、
が、今、日本にあるのは、皆、この方のおかげです、きっと。
国民栄誉賞をあげるべき人だったと思っています。
その方の数少ない小説の一つ。
大傑作です。
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幻の朱い実(上)〈石井桃子コレクションI〉 (岩波現代文庫) 文庫 – 2015/1/17
石井 桃子
(著)
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晩秋の武蔵野、明子は、カラスウリの実がたわわに垂れる家で女子大時代の先輩蕗子と運命の再会をした。満洲事変から破局へとすすむ激動期に、深い愛に結ばれて自立をめざす2人の魂の交流を描く。児童文学にうちこみながら、心の奥底に温めつづけた著者生涯のテーマを、8年かけて書き下ろした渾身の長編1600枚。全2冊。
- 本の長さ512ページ
- 言語日本語
- 出版社岩波書店
- 発売日2015/1/17
- ISBN-104006022522
- ISBN-13978-4006022525
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2015/1/17)
- 発売日 : 2015/1/17
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 512ページ
- ISBN-10 : 4006022522
- ISBN-13 : 978-4006022525
- Amazon 売れ筋ランキング: - 435,797位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 626位岩波現代文庫
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2021年11月10日に日本でレビュー済み
未来永劫のテーマである友情、恋愛、結婚、仕事、人との関わり合い、愛情のあり方を、80代に書いたとは思えないパワーで書ききって、時代は違えども多くの人に読み継がれるべき本と感銘を受けた。
さすが、くまのプーさん、他名訳。日本の児童文学を確立して来た方で偉大である。
さすが、くまのプーさん、他名訳。日本の児童文学を確立して来た方で偉大である。
2006年6月14日に日本でレビュー済み
「あの」石井桃子さん、
ドリトル先生シリーズの下訳をなさり井伏鱒二さんの
傑作な翻訳のお手伝いをなさったり(ほとんどが石井さんの
訳そのままだったときいています)児童文学では他の追随を
許さない、本物の「文化」を構築なさってきた
その上にこんなに素晴らしい傑作があったとは!
導入部分の主人公明子と、蕗子との本当に楽しくて自由な
心の交流、おいしいものをふたりで作って食べて楽しんだり
軽妙な会話や美しいもの、すぐれたものを希求する日々の
くらしの豊かさを気品ある絶妙な筆致で描写しています。
そこが本当に楽しそうであるだけに、明子の結婚、
蕗子の病・・・と辛くなっていくにつれ
明子のまわりの無理解、特に夫の自覚のない無神経さ、
思いやりのなさ、しだいに追い詰められてついに
倒れてしまうまで全力で「生活」に取り組んだ明子の
姿勢に、戦後の辛さ、悲しさを想起させられます。
明子のように特に才能とそれをいかす根気強さに恵まれて
晩年は幸福に生きられた人はいいのですが、
蕗子のようないたましい人生との対比を思うとき
女性であるだけでこんなかなしい苦闘を強いられてきた
わたしたちの母、祖母の世代のままならなさへの
激烈な怒りにとらわれてしまいそうです。
本当の自由とは何か、責任をもって仕事に携わるとは
何か、いろいろなことを教えてくれました。
かなしいですが、読んだあと、真面目に強く生きていこうと
あらためて思いました。
できれば働き盛りの男性に読んでほしいです。
女性的な感性で世界をみるとはどういうことかが
ハッキリわかるからです。
本当に感動しました。
ドリトル先生シリーズの下訳をなさり井伏鱒二さんの
傑作な翻訳のお手伝いをなさったり(ほとんどが石井さんの
訳そのままだったときいています)児童文学では他の追随を
許さない、本物の「文化」を構築なさってきた
その上にこんなに素晴らしい傑作があったとは!
導入部分の主人公明子と、蕗子との本当に楽しくて自由な
心の交流、おいしいものをふたりで作って食べて楽しんだり
軽妙な会話や美しいもの、すぐれたものを希求する日々の
くらしの豊かさを気品ある絶妙な筆致で描写しています。
そこが本当に楽しそうであるだけに、明子の結婚、
蕗子の病・・・と辛くなっていくにつれ
明子のまわりの無理解、特に夫の自覚のない無神経さ、
思いやりのなさ、しだいに追い詰められてついに
倒れてしまうまで全力で「生活」に取り組んだ明子の
姿勢に、戦後の辛さ、悲しさを想起させられます。
明子のように特に才能とそれをいかす根気強さに恵まれて
晩年は幸福に生きられた人はいいのですが、
蕗子のようないたましい人生との対比を思うとき
女性であるだけでこんなかなしい苦闘を強いられてきた
わたしたちの母、祖母の世代のままならなさへの
激烈な怒りにとらわれてしまいそうです。
本当の自由とは何か、責任をもって仕事に携わるとは
何か、いろいろなことを教えてくれました。
かなしいですが、読んだあと、真面目に強く生きていこうと
あらためて思いました。
できれば働き盛りの男性に読んでほしいです。
女性的な感性で世界をみるとはどういうことかが
ハッキリわかるからです。
本当に感動しました。
2021年6月15日に日本でレビュー済み
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戦前の女子大を出た女性の生き方が描かれているのに、全く現代と同様の、仕事と結婚と家庭生活と家族親戚縁者との関わりを観るようで、日本の固定観念の変化の無さに先ず驚かされた。
生活様式も形態も、現代との違和感も余り感じない。ラフな結婚式の様子など、大正~戦前に自由な考え方を随分取り入れたにも関わらず、結婚による家庭での役割、仕事との関係は今を見ているようで、ただただ考える所が多い。
女性の友情が、結婚によって微妙に変化していくのも、時代に関係なく、誰にでも起こる出来事で、往復書簡の様式で読み進めるのが楽しい。
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