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ご冗談でしょう,ファインマンさん 下 (岩波現代文庫 社会 6) 文庫 – 2000/1/14
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- ISBN-104006030061
- ISBN-13978-4006030063
- 出版社岩波書店
- 発売日2000/1/14
- 言語日本語
- 寸法10.5 x 3.2 x 14.8 cm
- 本の長さ327ページ
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商品の説明
商品説明
どんなに権威者になっても(彼はそう呼ばれるのを何よりも嫌ったが)、彼は決して物理学者としての誠実さを変えることはなかった。サバティカルでブラジルの国立研究所に滞在した彼は「教科書を丸暗記するだけ」の物理の大学教育に業を煮やし、ブラジルの「お偉方」の大学教授たちの前で「この国では科学教育が行われていない」と言い放った。またあるときは、学校教科書の選定委員としてすべての教科書に目を通し、教科書の内容が科学的誠実さを欠いているのを真剣に怒り、他の委員たちと闘った。
彼の信条でもある「好奇心」は年齢を重ねてもとどまる所を知らず、カジノではプロの博打うちに弟子入りしたり、ボンゴドラムでバレエの国際コンクールの伴奏をしたり、また、幻覚に強い興味を持った彼は、旺盛な好奇心からアイソレーションタンク(J.C.リリーが発明した感覚遮断装置)にまで入ってしまう。彼は他人のことなど気にとめず、素直な心で物事を見つめ、興味をひかれたらそれに夢中になる。彼は何より人生を楽しみ、人生を愛していた。
そんな彼の書いた本書に触れていると、いろんなことを話したくってうずうずしている彼が、目を輝かせて楽しそうに自分に向かって話しかけてくれているような気分になる。そんな気分にさせるのは、大貫昌子による素晴らしい訳のおかげでもあろう。訳者はファインマンと親交があり、彼に相談しながら翻訳作業を行っているため、原文の持ち味が十分に表れている。(別役 匝)
登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2000/1/14)
- 発売日 : 2000/1/14
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 327ページ
- ISBN-10 : 4006030061
- ISBN-13 : 978-4006030063
- 寸法 : 10.5 x 3.2 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 26,188位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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知的好奇心とはなにかが身にしみてわかる本です。
中高生以上の方に読んでもらいたいです。
例えば、この本のP303に以下のような記述がある。
” 一九三七年にヤングという人が、ちょっと面白い実験をやったのです。彼は長い通路の片側にネズミどもの入ってくるドアをた
くさん設け、その反対側には食物の入っているドアを、ずらりと設けて、どのドアから入れても入ってきたドアから数えて三つめのドアに必ず行くよう、ネズミを訓練することができないものかと考えたのです。ところがネズミどもは必ず前に食物のおいであったドアへ、迷わず直行するのです。
通路はまったくみごとに同一に作られているというのに、いったいどうしてネズミどもは前回と同じドアがわかるのか、というのが問題なのですが、このドアは他のドアとどこか違うところがあるに違いない。そこでヤングはドアの表面の質や感触に違うところが全然ないよう、細心の注意を払ってペンキを塗ってみました。それでもなおネズミにはちゃんと違いがわかるのです。ヤングはこれは前においた食物のにおいがするからに違いないと思い、実験一回ごとに薬品を使ってにおいを変えるようにしてみました。それでもなおかつネズミをだますことはできないのです。ここでヤングは常識のある者なら誰にでもわかるように、ネズミどももまた実験室の中の物の配置や光の位置でわかるのではないかと気がつき、すぐさま通路におおいをしたのですが、やっぱりネズミは前に食物のあったドアがちゃんとわかる。さんざんいろいろやってみたあげく、とうとうネズミは床を走るとき、その響きの具合でドアの場所を覚えているのだということを発見しました。床が響かないようにするのには、通路の部分を砂の中に撞くしか方法はありません。このようにしてヤングは、ネズミが感づきそうな可能性を一つ一つ取り除いていった結果、はじめてネズミをだますことができたのです。そしてネズミどもが第三のドアを記憶せざるを得ないように訓練する条件を作ったわけです。この条件を少しでもゆるめると、ネズミはちゃんとドアの迷いがわかってしまうのです。
さてこの実験を純粋な科学的立場から見るなら、これこそ第一級の実験です”
学生時代に私はこの記述を見て、「これぞサイエンスの考え方だ」と得心がいったのを覚えています。
評者は昔の人間(一説によると佳●はるかさんと同い年)であり、学生時代は、(科学そのものの演習問題は結構難解なものまで扱ったのですが)、田舎出身で科学者とは無縁の環境で育ち、Alessのようなものも無かったので少なくとも正課の授業では「科学的なものの見方や考え方」そのものについては一切習わずっていませんでした(真面目な秀才な雨宮●タイプ)。「君は問題は解けるけども科学的に考えることが出来ないねー」と随分怒られたものです。思い出すと、●声人語を見てロジックが意味不明と断じる友人に上から目線で「解説」をしたり、ド●ター中●を「天才」だと信じていたり、挙句はそういう「マンガ」的な「天才」が突然の何かに遭遇していきなりなにか凄いものを発明するという異世界の「神話」を結構真面目に信じていたりと、全くお恥ずかしい限りの状態でした。今ではこういう考え方が身についていない俗にいう「ブンケー」な人の「論考」を読むにつけ、「コメンテータのコメントなんて、麻●もものブログのほうがよほど意味がわかるわい」思ってしまうぐらいには科学的なものの見方や考え方に基づいた批判的吟味が身について、私もだいぶ賢くなったなーとしみじみ思うものです。
親が一流大学卒の技術者とか研究者とか医者とかいう人は常識として科学的なものの見方た考え方が身についていて、私に比べてはるかに成績の悪い連中であっても(こいつバカのハズなのに)頭いいなーと(夏●椎菜さんみたいに)感心させるものがあるものです。多分そういう連中がなんとなく親との会話で身に着けてきたものを、高濃度に濃縮して刷り込むことが出来る、そういう本なのだと思います。
もう一つ、ものすごく励まされた記述があります。P2にこんなことが書かれています。
"ある数字を公式に当てはめる作業をやっていたとき、48の2乗というのにぶつかった。そこで僕がさつそくマーチャント式計算機に手をのばすと、間髪れず「ベーテ」が「2300だよ」と言う。僕が計算機のボタンを押し始めると、彼は「正確には2304だ。」"
評者は数学に強いと自他ともに認めるレベルだと自負するが、小学時代どうも繰り下がりというやつが出来ず、非常に劣等感を抱いていた。わりと優秀な学校にいたので7ケタの繰り下がりの計算なんてのが計算大会であったのだが、5桁目までは全然論外だったのに6ケタ7ケタになると、途端に1番で出来パーフェクトだったのでいろいろ疑われたものだ。要は、自分で「補数」に近い概念と「負の数」と「桁区切り」の概念を見つけ出して、猛烈丁寧に書くと
123,000-115,620
= +1+(-999,999-1)+123,000 + (999,999-115,620) ←ここで繰り下がりのない引き算に問題を帰着している
=884,379+123,000+1-1,000,000
=884,380+123,000 -1,000,000
=1,007,380 -1,000,000
=7,380
みたいにやっていたのだが、別の教師が助け船を出しててくれるまで担任の教師は僕の頭の中を理解出来なかったのだが、要は桁数が上がってアップアップしている間にこういうやり方を見つけることに楽しみを見出していて、未だに繰り下がりというやつはどうも苦手なままだ。48の2乗なんかは「ベーテ」と同じ「式の展開」のようなやりかたでやっていたが、これは3ケタになるとそこまで強力でもない。
ファインマンだとかベーテだとかいった、世界でも最高級の天才が、学者になった後も単純計算としては暗算出来ているわけでもなく、智慧を使って解いていたのかと思うと、親近感がわいてくるものです。
物理学者という肩書からは想像もできない型破りでイタズラ好きなファインマンの驚きのエピソードが満載で、物理学などの知識がなくても気軽に楽しめる
実に多才で何にでも首を突っ込むファインマンだけに面白い話で盛りだくさんだが、最後にはやはり天才物理学者らしい "科学的良心 = 科学に対し徹底的に正直・中立で自分を欺かないこと" について言及しており、やはり本物であるということを再確認できる
彼はアインシュタインやニコラ・テスラのような圧倒的頭脳を持つ天才ではないが、人一倍強い好奇心や実験好き(イタズラ好き)のような性格面が彼を天才に押し上げたところにより好感が持てる