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読書術 (岩波現代文庫 社会 24) 文庫 – 2000/11/16
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- ISBN-10400603024X
- ISBN-13978-4006030247
- 出版社岩波書店
- 発売日2000/11/16
- 言語日本語
- 寸法10.5 x 1.3 x 14.8 cm
- 本の長さ218ページ
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登録情報
- 出版社 : 岩波書店 (2000/11/16)
- 発売日 : 2000/11/16
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 218ページ
- ISBN-10 : 400603024X
- ISBN-13 : 978-4006030247
- 寸法 : 10.5 x 1.3 x 14.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 103,053位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1919‐2008年。東京生まれ。東京大学医学部卒。戦後、多彩な執筆活動を展開。中村真一郎・福永武彦と『1946・文学的考察』『マチネ・ポエティク詩集』などを刊行。カナダのブリティッシュ・コロンビア大学をはじめ、ドイツ、イギリス、アメリカ、スイス、イタリアの大学や、上智大学、立命館大学などで教鞭をとる。2004年、平和憲法擁護の「九条の会」の呼び掛け人となる(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 三題噺 (ちくま文庫) (ISBN-13: 978-4480426710 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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古臭い本を買うくらいなら最新のノウハウ本・流行のハウツー本を買った方がよいのではないか、という意見があるかもしれないが、私はそれはとんでもない誤りだと思う。
というのもそもそも本の有意義な読み方というのは、そう時代により目まぐるしく変化するものではなく、また何十年も読み継がれている本というのは、そこに書かれている記述が時代の経年変化にも耐えうる、ある程度の普遍性を帯びた内容であるという事の証左だと考えるからだ。
知識人の多くが古典を読め!と声高に叫ぶのもそういった理由からくるのだろう。
小手先のハウツー本は数年で淘汰されるのである。
本書は古典というほど昔の書ではないが、少なくとも50年以上読み継がれているという実績がある。
決して時代遅れの内容ではなく、むしろ色褪せる事のない、小手先ではない本物のノウハウを伝授してくれる。
最近流行りの本が50年後も読まれ続けているという保証はない一方、その実績のある本著はそれなりの信頼に値し、ある程度の胸を張ってオススメ出来る。
以下読んでて印象に残った箇所をいくつか挙げておく。
【おそく読む「精読術」】
<「本をおそく読む法」は「本をはやく読む法」と切り離すことはできません。ある種類の本をおそく読むことが、ほかの種類の本をはやく読むための条件になります。・・・ある一つの題目について、ある一つの領域のなかで、どうしても必要な基本的な知識、また親しむべき考え方の筋道は、そうたくさんの種類があるものではなく、基本的なところを十分に理解し、また基本的な考え方に十分慣れれば、そのあとの仕事がすべて簡単になるといってよいと思います>P60
<絶えず変わっていく社会の表面の現象を忙しく追いかけているよりも、一度そこから目をそらせて、基本的な社会の構造、基本的な構造の動き方を理解しておいたほうが、長い目で見れば、時間の経済になるのではないでしょうか>P60
【本を読まない「読書術」】
<絶えず抄録ばかり読んでいると、物事をはじめから終わりまで考える習慣がなくなるかもしれません。・・・そういうことを繰り返しているうちに、与えられた全体から自分で要領をとり出すという、おそらく人間の知的な能力のなかで、もっとも大切な能力がにぶくなってくる可能性さえあります。・・・抄録だけでできあがっている人間の頭は、結局、使いものにならない頭だろうと思われます>P113
【外国語の本を読む「解読術」】
<考え方のよしあしは、その考えがどれほど人間に、または少なくとも時代に普遍的であるか、ということによってしか決まらないのです>P145
【むずかしい本を読む「読破術」】
<歴史や多くの社会科学的な仕事は、それが偉大であればあるほど、歴史家や学者の個性につながってくるもので、個性につながってくる以上は、その著者の人間的経験から完全に切り離すことができない。・・・他人の書いた本を読んでも、その人と私たち読者とのあいだに同じ質の経験が共有されていなければ、ほんとうの徹底的な理解は、歴史の場合にさえ、また政治学や社会学の場合にさえ、容易に得られないといってよいのではないかと思います>P200-201
本書は、1962年に『頭の回転をよくする読書術』(光文社)として刊行されてベストセラーとなり、2000年に岩波現代文庫で復刊されたもの。
本書では、著者の、自然科学から人文科学までの幅広い分野の研究、日本語に留まらない各国言語との接触などの経験に基づいて、おそく読む「精読術」、はやく読む「速読術」、本を読まない「読書術」、外国語の本を読む「解読術」、新聞・雑誌を読む「看破術」、むずかしい本を読む「読破術」という、多角的な視点からの読書術が披露されている。また、もともと口述筆記により作られているため、表現もソフトで非常に読み易い。(丁寧すぎて少々くどさを感じるくらいである)
私はこれまで、『本を読む本』(モーティマー・アドラー他)、『現代読書法』(田中菊雄)、『読書について』(ショウペンハウエル)、『読んでいない本について堂々と語る方法』(ピエール・バイヤール)、『本はどう読むか』(清水幾太郎)、『多読術』(松岡正剛)、『読書力』(斎藤孝)、『本は10冊同時に読め』(成毛眞)等々、古今東西の多数の読書論・読書術の本を読んできて、本書から新たに驚くべき発見があったわけではないが、以下のような気付きはあった。
◆日本語は漢字、ひらがな、カタカナが混じっているので、ページに目を晒すだけで、重要な漢字やカタカナの単語を見つけることができ、速読に役に立つ。
◆たくさんの本を読むためには、一冊ではなく、同時に数冊読むほうがよい。
◆「本を読まない法」の根本は、目的をはっきりさせて、目的に適う本を選び、そのほかの本は一切読まないこと。
◆政治・社会問題を扱った本・雑誌・新聞は、できるだけ違った種類のものを2つ読むこと。
◆読んだことのない本を読んだ振りをしたり、よくわからなかった本を分かった風に語ることは知的「スノビズム」の表れであり、文化の向上のためには大切なことである。
◆難しい本、分からない本は、その本が悪い本か、自分にとって不必要な本である。よく書かれた本で、本当に必要な本であれば、それが難しい、わからないということは本来ないはず。等。
出版から60年を経ても通用する、幅広くオーソドックスな読書術といえる。
(2021年5月了)
その後、光文社文庫になり、30年後に岩波書店から販売開始された。
加藤周一は、戦後のインテリの代表、(古くは?)大学入試現代国語の出典作者、長い間 朝日新聞になんか書いてる
お爺さん。医師で血液学の研究者で、後には評論家として、『日本の知識人』を代表していた。
それと、あちこちで教員もしていた。2008年12月に亡くなった。
岩波新書の『羊の歌』にも自身の恋愛話を書いてあって読者に親近感を持たせる演出ができるひとだ。
この本もそうだ。
__読書はまた愛の行為に似ています。社会の全体から切り離されて、あなたはただひとりの相手との関係のみに
生きる。その関係において、あなたは多かれ少なかれ積極的な役割を演じる(10ページ)___
また、「本は寝て読むもの」(11ページ)で、「遅く読むことが必要な本」(60ページ)や「外国語を習うのに
一番好都合な教科書は、私たちが一番必要としている本以外にない」(138ページ)などの知恵を与えてくれます。
47年前のベストセラー、いまでも面白い。
高校生向きに口述筆記したものに手を入れて出版している。
昔の高校生はいまよりもっと知的に背伸びしていたとおもう。
いまなら、大学生から社会人向けだと感じる。
この本の著者、加藤周一は『「なにを読むべきか」は一般的にはいえず、人それぞれ本を読む目的によって異なるが、本を「どう読んだらいいか」ということは、ある程度までは一般的な議論をすることができるように思う』と主張している。したがって本書は、本を「どう読んだらいいか」という「読み方の工夫」について述べているものである。
本書で紹介している読み方は以下の6つであった。
1.おそく読む「精読術」
おそく読むべき本は古典に限られている。古典を読むことが、日本の歴史や文化やものの考え方の構造をよくわかるために必要なことだろう。
2.はやく読む「速読術」
世の中の変化がはやく、知識の集積がおそろしくはやいため、その速さにおいつくために、どれほどはやく本を読んでもはやすぎることはない。
3.本を読まない「読書術」
目的を立てて、その目的のために本を読む、そのほかの本は読まないと決めるのも、本を読まない工夫の第一歩であり、基本である。
4.外国語の本を読む「解読術」
わずかな外国語知識でも本は読める。必要に迫られれば読めるということである。
5.新聞・雑誌を読む「看破術」
雑誌は雑誌の種類によって読み方が異なり、新聞は複数の新聞をよんで事実を客観視する。
6.むずかしい本を読む「看破術」
わからない本は読まないこと。
以上が本書で紹介されている本の読み方です。
私にとって、この本から得られたことは、3.本を読まない「読書術」です。本を読まない読書術の章のなかに、「相手から必要な知識を引き出す術」という項目があります。読んでいない本の内容を読んだ人から引き出すというものなのですが、これはたしかに使えるなと感じました。今の世の中、1日に何百冊という本が出版されます。情報が氾濫する状況にあって、必要と思う本を一人で全て読むことは不可能です。ならば、書評や抄録、耳学問を利用するのも1つの手だなと思いました。
そう考えて、改めてブクログを使い始めたわけです。
読もうかなと考えている本について、ブクログでの皆様のレビューをみながら本の内容を推察し、読むか読まないかの判断に役立てようと考えたしだいです。
その部分がとても役立ちました。