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リチャード・P．ファインマン

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困ります,ファインマンさん (岩波現代文庫社会 29) 文庫 – 2001/1/16

R.P. ファインマン (著), Richard P. Feynman (原名), 大貫昌子 (翻訳)

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ノーベル賞物理学者の痛快エッセイ集第2弾

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本の長さ

355ページ
言語

日本語
出版社

岩波書店
発売日

2001/1/16
寸法

10.5 x 3.5 x 14.8 cm
ISBN-10

4006030290
ISBN-13

978-4006030292
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登録情報

出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (2001/1/16)
発売日 ‏ : ‎ 2001/1/16
言語 ‏ : ‎ 日本語
文庫 ‏ : ‎ 355ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4006030290
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4006030292
寸法 ‏ : ‎ 10.5 x 3.5 x 14.8 cm

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リチャード・P．ファインマン

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論

元気がでる本

2022年10月24日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

ご冗談でしょう、を読んだので購入。
ファインマンさんの、なんというのか奔放さに元気づけられます。
この世は何の権限をもってか他人のことに口出しする人が多過ぎる。
自由な気分になりたいときにいい本です。

4人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

kamo-k

良い

2018年3月8日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

以前購入し何度か読んだが転居で行方不明になったため再購入。なので期待通り

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

Fernald

天才科学者の人となりを映し出している好著

2010年9月18日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

あるビジネス雑誌で紹介されていたので本書を手に取ってみた。なるほど面白いエッセイ集である。筆者はノーベル賞をとった物理学者だが、私のような科学の素人であっても十分に楽しめる。冒頭の最初の妻アーリーンとのエピソードは秀逸の一言。下手なメロドラマよりもはるかに感動的である。ファインマンの人生に対する考え方と一人の女性に対する真摯な愛が滲み出てくるエピソードであり、私が本書で最も気に入った部分である。

本書で最も長いのがファインマンのスペースシャトル事故調査委員会での活躍を描いた章である。科学的知識が必要な箇所が少なくなかったり、やや冗長なところもあるが、事故調査委員会の内幕を暴露しており、非常に面白い。生粋の科学者であり、政治の世界には全く疎いファインマンが、ワシントンという政治の中心地で、官僚文化の中で四苦八苦しつつも仕事をしていく様をユーモラスに描いている。特に、事故調査委員会委員長であり、元国務長官であるウィリアム・ロジャースとのやりとりは必見。ロジャースのいかにも役人的な仕事の仕方は米国の政治文化を雄弁に物語るものだし、それに屈せず独自の調査のやり方を進めて行くファインマンには真理を追求する科学者の精神を見た。傑作なのは、政治的なセンスに疎いファインマンが、報告書をうっかり発表前にマスコミに渡してしまったものの、繰り返しの説得によりマスコミがリークするのを止めたことである。ファインマンのウブだが温かみがある人柄を示しているエピソードだと思った。

22人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

だっくすわんわん

大好きです！

2016年10月19日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

本当にチャーミングな方で本当に大好きです。
こういう人がいてくれただけで嬉しくなります。
大好きすぎます。

5人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

慎

面白い

2015年2月26日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

ですが、自伝であることと過去の事なので本当に事は誰にもわかりません。
でも読みもとしては良かった＾＾。

3人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

山やん、

魅力がいっぱい。今の日本への警鐘ともとれる文書も。

2021年5月23日に日本でレビュー済み

ご冗談でしょう、ファインマンの続編。
一番好きなエピソードは・・・といっても一言では挙げられないほど多い。
まず、御冗談でしょうの「下から見たロスアラモス」の恋愛ヒューチャー版と位置づけられる、ひとがどう思おうともかまわない！
下から見たロスアラモスとミックスできたら、とってもいいハナシができそうだなあ、と感じた。

「ものをつきとめることの喜び」これは、これまで自分が読んだ教育に関するストーリーの中で最も示唆に富むエピソードだった。図鑑を読みきかせる中で、単に本を読んできかせるのではなく、読んで、どう想像するか。
頭の中にキャンパスを作る練習を父はファインマンにさせていたのだろう。その延長線上にきっと経路積分が存在していたのだと思うと感慨深い。

「ワンツースリー、ワンツースリー」。実験主義のファインマン先生の示唆に富むエピソード。どんなときでも、自分で実験してみる。そしてみんなで共有する。そうしたら、他の人は別の結果がでてくるものなのだ。

「ファインマン氏、ワシントンに行く」。チャレンジャー号爆発事故から発足したロジャース調査団の一員としての冒険。PDCAのC。で、もっとも重いChackだ。チャレンジャー号爆発事故の背後にはNASAの間違いを間違いと認めない官僚主義があった。官僚主義は、時として事実をしっかりと見ない。国家は無謬性があるものだからだ。しかし、自然現象はそうはいかない。残酷な形で、間違いを見せつけるものだ。
翻って、今回のコロナウィルスにおける日本政府の発するアプリケーション群は、死人こそまだ出ていないこそ、チャレンジャー号爆発事故に匹敵する、日本の社会の構造上の闇が見える、のではないか。
日本政府は大々的に調査団を結成し、構造上の疾患を正してもらいたいものだ。
これが、日本のためになると思うのである。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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カーマイン

偉大な進歩はおのれの無知を認めることから生まれ、思索の自由なくしては手に入らない

2016年12月3日に日本でレビュー済み

　原著は1998年。世界最高の頭脳ともいわれたリチャード・ファインマン（物理学者）のエッセイ。
　曰く・・・
　幼い日のファインマン（ユダヤ人）は、ラビがルツという人物の話をしたとき、死にゆくルツが考えていたことを語ったのでびっくりして、なぜ死にゆくルツの考えたことがわかるのかと質問。ラビはユダヤ人がどんなにつらい目にあったかを想像できるようにルツの話を作ったんだと答えたものだから大ショック。科学にたとえればいままで依拠していたデータがまったくダメになったようなもので大泣きしてしまった。
　ファインマンは、「人がこっちをどう思おうと、そんなことはどうでもいい。人の意見は参考にすべきだが、理屈が通らなくてどうしても正しくないと考えるような意見ならこだわる必要はない」と考える。アーリーンという人気のあった美少女はこの考えに同調し二人はつきあう。しかし、アーリーンは結核にかかってしまう。そして、ファインマンはマンハッタン計画にスカウトされる。家族に反対されたが、アーリーンと電撃結婚する。結核なのでキスもできない。短い結婚生活のあと、アーリーンは死んでいる。
　父親はただのセールスパーソンだが、生まれる前からリチャードを科学者にするつもりだった。幼いときからひざにリチャードを抱えて百科事典を読み聞かせる。しかも、好奇心をかき立てるように会話しながら読む。
　永久機関を発明したという老人を疑い、バッテリーが入ってるのだろうとイカサマエンジンのコードを離さずにいたら、大爆発をしてしまった（怪我人あり）。
　ＮＡＳＡは月にロケットを飛ばそうとしていたときにはみんなが熱意に燃えていたし、力を合わせた。しかし、ＮＡＳＡが大所帯になると、ＮＡＳＡでなければできない計画があるとして議会を説得し、予算を獲得せねばならない。大風呂敷も広げる。スペースシャトルを〇〇回も飛ばせる、月に行ったくらいなんだから、という。そのための難点を言うと上層部に嫌がられる。問題を上役に打ち明けたとき、問題を話し合おう、情報を交換しようという努力もおざなりになる。すると士気も下がる。チャレンジャーの事故にはそういう伏線がある。もしかしたら、問題があったことを知っていながら幹部連中は知らなかったとシラを切っているのかもしれない。
　自分で理論を作り上げるのなら、その欠点と長所を公平に説明する努力をすべき。しかし、科学以外のビジネスの世界ではそうはいかない。
　偉大な進歩はおのれの無知を認めることから生まれ、思索の自由なくしては手に入らない。この自由の価値を鼓吹し、懐疑や迷いは歓迎されて大いに論じられるべきであり、その自由を義務として次の世代にも求めていくことが科学者の責任である。
　などなど。

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永遠のチャレンジャー

ファインマンの人物像を的確に映し出す秀逸な「逸話集」

2020年7月3日に日本でレビュー済み

読む前は、変人だ天才だとの噂に、表題に自分の名前を入れた本を書く人物は誇大妄想狂に違いあるまいと思っていた。立花隆が「解説」で触れる本書の成り立ち（出版社の創作したシリーズ名で日本語版が先行出版された）から、著者自らが本書の題名を決めたのでも執筆者ですらなかったことが判り、疑いが綺麗に晴れて納得がいった。

「エッセイ（随筆）集」というよりも、著者自身が述べたとおり友人に語った「逸話集」だから、関連性の無い話題が展開する。一つ一つの逸話が頗る面白く、ファインマンという人物像を的確に映し出すので、恰も「自伝」のように見えてくる。

病死した最初の奥さん（アーリーン）との想い出話（Ⅰ部「ひとがどう思おうとかまわない！」）は、後にハリウッドで映画化されたそうだが、死んだら最愛の人も夢の中に出て来られない筈と自分の気持ちを誤魔化した著者の没後に実現されたのは、不幸中の幸いであった。

乗員７名の犠牲者を出したチャレンジャー号大爆発事故の調査委員会入りを逡巡する著者。三人目の奥さん（グウェネス）は、夫ファインマンをよく理解した人のようだ。Ⅲ部「ファインマン氏、ワシントンに行く～チャレンジャー号爆発事故調査のいきさつ～」を読むと、次のような予言めいた励ましで夫の背中を押したという。

「あなたはひとりで飛びまわって、ひとの考えないようないろんなことを調べることになるんでしょ。まあ何が見つかるかはわからないけど、もし何かあったとしたら、それを見つけだすのはきっとあなたよ。あなたみたいなやり方のできる人は、ほかにはいないんだから。」（１６３頁～１６４頁）

信頼と愛情に溢れたこんな素敵な言葉をもらって発奮しない男はいない。天才ファインマンなら猶更だ（著者は夫人の夫操縦術にうまく乗せられたと照れているけど…）。

「士は己を知る者の為に死し、女は己を悦ぶ者のために容づくる」とは古代中国の＜国士＞の言だが、己の信ずるところに従い、己に課せられた使命を果たし終えた著者その人こそ、現代米国の「国士」（身命を擲って国に尽力する人）だったと言えると思う。

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