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誤読日記 単行本 – 2005/7/15

3.9 5つ星のうち3.9 19個の評価

商品の説明

出版社からのコメント

『チーズはどこへ消えた?』『バカの壁』『セカチュウ』『DEEP LOVE』……、書籍界を騒がせた175冊のベストセラー・話題の書を、「誤読術」を駆使して読みといたミーハー書評決定版。日曜日の新聞各紙の書評欄には登場しない、タレント本、自己啓発系、実用書や政治・経済にもちょっかいを出し、落ち穂拾い的に本を紹介する「書評欄の裏番組」的コラムです。2000年春~2004年秋まで、週刊朝日、アエラに連載されたブックレビューの単行本化。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 朝日新聞社 (2005/7/15)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/7/15
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 384ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4022500328
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4022500328
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 19個の評価

著者について

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斉藤 美奈子
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2005年8月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大体五年位にわたるいろんな本の書評集です。
この本で「妊娠小説」などにあるような首尾一貫性を求めたら間違いです。
もちろん生真面目だなあと僕には思える彼女の主張が、底流にあります。
でも本書は、いろいろな本を手当たり次第読みすすむなかのアモルファスなものであり、論理を引き絞る過程に位置づけられるものでしょう。(この評論の中から、「戦下のレシピ」が生まれているのが一例)。
とても気軽に読めます。そして片っ端から書いてあったことは忘れていきます。
でもそれでいいんだと思います。私たちがいろんな雑文や、それほど重視して読み込むわけでない本に触れたとき、そこから何を引っ掛けて、自分の考えや問題意識にひきつけて意味づけしていくのか、ということの訓練の本として最適では、と思います。
さいとうみなこの評論はとてもよみやすい。でも誰でも書けそうに思えて実は晦渋なおっさんの文章より100倍位書くのが難しいものだ、というのがわかれば、合格!いっぽう僕の文書は・・・無念!
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年4月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
短く簡潔に風刺の効いた文体でかつての話題本をちぎっては投げ、ちぎっては投げしています。暇つぶしには最適でした。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年11月4日に日本でレビュー済み
ナンシー関亡き後、「チクっと系」はこの人が受け継いでいる(というか
どっちが先かはよく知りませんが。。)というと
ご本人は嫌がられるかもしれませんが、僕の中では
同じくらいのポジションです。
マイナスなのはこれを読んでしまうと、読んだ気になってしまうこと。
ま、それでも意義は十二分にあるんですけどね。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年10月6日に日本でレビュー済み
 斎藤には世間で評判になっている本を取り上げてツッコミを入れる文章の系列がある。『読者は踊る』『あほらし屋の鐘が鳴る』『趣味は読書』等々、キリがない。というより、実は彼女のすべての著作が、そうなのだ。実際、出世作『妊娠小説』も日本近代文学(♂)へのツッコミだったわけだし…
 そもそも、斎藤には自分が思いを寄せる作家や作品を扱った文章が少ない。どこまで行ってもツッコミ、茶化し、混ぜっ返し。芹沢俊介・他編『思想としての風俗』(1986)という本に無名ライター時代の斉藤が寄稿していて、今となっては読むに耐えないシロモノだが、彼女のスタイルが当初からフェミ系ツッコミ芸・茶化し芸だったことが分かる。私にはそれが、コンプレックスを抱えた少女が自分の出自を隠そうと煙幕を張っている姿みたいに見える。フェミ系、というところにシコリのようなものを感じる。
 唐突ながら太田省一のTV論『社会は笑う』を参照しつつ、斎藤のツッコミ芸をきわめて80年代的、もっと言えばバブル的なものとして理解することもできるのではないか。私の印象では、それは寄生虫が自分の宿主のうかつさを意地悪く笑い飛ばすようなスタイルだ。で、容易に想像がつくだろうように、これはジャパン・アズ・ナンバーワン@バブルの構造そのもの。自らの来歴を語りえぬ国の、薄氷の上でのから騒ぎ?
 斎藤美奈子とは80年代的感性の生き残りである、というのが私の診断。近年のマッチョ志向の風潮の中で、斎藤のフェミニンな剣の舞は知識人を楽しませたんだろう。何かの間違いで小林秀雄賞なんてものまで受賞した。しかし、もういけない。本書の原型とも言える『読者は踊る』を傑作と呼ぶことに吝かではないが、それ以後の斎藤に大した起爆力は感じない。
 斎藤美奈子は過大評価されていると思う。
33人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年12月15日に日本でレビュー済み
斎藤美奈子は面白い。と「妊娠小説」で味をしめた私は、次から次へと斎藤本を食い荒らしていった。特にパロディー文体で書かれたものを読んでいると、脳内に「快楽物質」が発生しているような気までしてきた。そう多作ではないため、常に「斎藤の文章」に対する軽い飢餓状態であったともいえる。

「趣味は読書。」だったと思うが、「フィッシュがラッシュ」のころが斎藤美奈子と私の蜜月時代だったかも。

が、「誤読日記」「ものは言いよう」あたりから、ある「違和感」を感じ始めた。

いつのまにか斎藤は、いつものようにおちょくりを入れた後、「この著者はこんなこと言ってるけどさ、人は皆それぞれ違うのよ。それは個人差であって、男女差ではないの。」という結論で締めることが常となってしまっていた。

結論というにはあまりにおおざっぱである。

どんな本を取り上げても、おちょくった後この方法で締める、ということをしていたら、「なんか、手を抜いているわけ」ということになる。

斎藤にとって世の中とは、ほとんどすべての問題が「それは個人差というもの」で片付けられるようなものなのか?

それとも、まじめに考えるのがもう「面倒くさい」のか?

斎藤が「人それぞれ」とか「個人差」と書くたびに心が離れていく、今日このごろの私であった。
13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年12月21日に日本でレビュー済み
面白い。けど、400ページを超える本はちょっとしんどい。けど、面白い。
2000〜05年に週刊朝日とアエラで連載した書評(コラム)162回分を収録。
とにかく、まともな(?)書評ではとりあげられない本、つまりタレント本やなぜ売れたかわからない本、怪しい著者の本や、ゴーストライターの書いた本などについて書かれた書評(コラム)。
自分では読まない本ばかりだけど、どんな本か知りたい本が多く、その点で便利。気になる本に関するものだけ読んでもいい。
1冊について2ページほどの記述なので、それぞれひと息に読めるが、ときどき物足りない(もっと突っ込んで、いちゃもんをつけてほしい)。
全部で7章に分かれている。
1 人生の機微はタレント本にあり 2 みんな幸せになりたいの
3 暮らしの技術、お仕事の知恵 4 出版文化いとおかし
5 文化をめぐる現象 6 子どもの現実、若者の未来
7 本でニュースをふりかえる
とりあげた本それぞれにつけた小見出しもよく練られている(ひょっとして編集者じゃなく著者がつけたのかも)。
基本的に齋藤美奈子の文章の面白さを味わう本だともいえる。齋藤美奈子、かなり健闘しております。
たとえば、『魔法の杖』(ジョージア・サバス、マガジンハウス)は、「いわば読む水晶玉。本の形はしてっけど、オモチャですから。おまちがいなく」。
『男が学ぶ「女脳」の医学』(米山公啓、ちくま新書)については、アキレタ本(ア本)と呼び、ア本はトンデモ本(ト本)未満の物件で、ちくま新書にはア本がけっこうあるという。筑摩書房、けっこう信頼していたので、これから気をつけよう。
逆に、『桃尻娘訳 百人一首』(橋本治、海竜社)は読みたくなった。
〈しのぶれど 色に出にけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで〉は〈隠しても 顔に出ちゃった 僕の恋 「なにかあるの?」と 人が聞くもの〉。
〈遭い見ての 後の心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり〉は〈実際に やった後から くらべれば 昔はなんにも 知らなかったなー〉
と訳されているそうだ。
この文庫本も解説はプロ書評家を名乗る吉田豪が書いている。書評はもっと立体的にやらなくてはならない、こう書くべきだと書いているのだけど、うっとうしい。これから吉田の本は読まなくていいとわかった。
2005年7月29日に日本でレビュー済み
 同業者である弱小出版社の友人と飲んで酔っ払うと必ず最後は、いつかはベストセラーを出したいな!という話で盛り上がる。だから、ベストセラー本には無関心ではいられない。それも、嫉妬まじりの皮肉な目で眺めることになる。どうしてこんな本がベストセラーに? 何度、そんなふうに思ったことか。しかし、大半はバカバカしくって読む気にもなれない。
 そんなとき、信頼のおける書評家・斎藤美奈子さんが、読んでくれたのである。斎藤さんのガイドでタレント本やらベストセラー本を読めるなんて、まあ、なんという贅沢。
 この書評集には媚がない。たとえば、『僕は馬鹿になった。ビートたけし詩集』は「誰かの無防備な下着姿を見ちゃったようなものです、ひたすら対処に困るのである」とか、『おとな二人の午後』(五木寛之+塩野七生)は「こうしてみると、<おとな>って叶姉妹みたいやな。活字でよかった。どこぞのカフェで、初老の男女がこんな会話をかわしていたら、まじまじ顔を見ちゃうとこであった」など、どんな大御所に対しても遠慮会釈なく本質を突く。しかも、ユーモアたっぷり、意地悪たっぷり。しかし『「拉致」異存』(太田昌国著)や『野中広務 差別と権力』(魚住昭著)などの真面目な本は、超真面目に案内してくれる。
 2000年4月から2004年9月まで、5年間にわたる話題のベストセラーを中心に175冊がぎっしり詰まっている。ほめ書評ばかりを読み、もの足りない思いの人には絶対におススメ。
22人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年2月8日に日本でレビュー済み
日本のベストセラー175冊の「正」読日記。ごくごくまっとうな批判。

著者は読み手としても書き手としても、賢い。不偏不党、ニュートラルかつ複眼的。
「本は誤読してなんぼ」(P2)とひらきなおり、
的を得た批判を誤読と位置づけ、著者とその共感者の恨みを回避。
ぼろくそに書いている書きっぷりが著者の芸風。やっぱ笑える。

見取り読み、脱線読み、見立て読み、やつし読み、などなど、
なんじゃこりゃという本も、こうして読めば楽しめる
いわば読書のギアチェンジを提示していて、参考になった。

でもねえ、読書の中毒性って、やっぱ共感、共鳴、レゾナンスしてなんぼ、だよなあ。
そこまで努力して、じぶんにとってつまらない本を読むのは、
それで飯を食ってる批評家か、本ヲタのレビュアーくらいだろう。

私は発売後に読んでたまに再読するが、
今読むと、ああこんな時代があったか、という、ノスタルジー読み、か?

大量の本を読みさばく読書力、芸のあるパワフルな文章、胸がすく。
批判される人にすれば、批評ギョーカイの番長。
批評家としての暴力性は和田アキ子的か、いや知の番長といえば上野千鶴子か。

今後、この著者以上のわかりやすく、しかも、おもろい芸風の批評家は出てくるか?
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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