特に「中学生」を対象とした友だちを作る力「友だち力」の身に付け方を説く本。
著者は「友だち関連の著書多数」で、この分野においては第一人者であるかもしれません。
著者は友だちを作るには共通の話題・お互いが好きなものを見つけ出すことを挙げています。
それを知るために「偏愛マップ」という自分の好きなもの・関心のものを書き出して互いに交換することで、
「共通の話題」「好きなものの共有化」を図り、会話の糸口としていきます。
知っていることでは会話が弾み、知らないことでも逆に相手から教えてもらうのだという姿勢で臨むことで
人と人との間に存在する「目に見えない壁」を打ち破る突破口になる。その際は相手を決して非難しないことが重要。
世の中の人全てと友だちになる必要はないし、現実問題としてそんなことは不可能である。
「合う人もいるし、合わない人だって当然にいる」というある種の達観というか諦めも必要。
それに大人になると判るのだが、多くの友人たちとは距離・時間の流れによって重なり合う部分が少なくなっていき、
滅多に会うこともなくなっていくことが多い。実際に中学校を卒業してから一度も会っていない人間のほうが人数として多い。
長く付き合い続けるということはそれだけ難しく、所謂「縁」というものが必要になってくる。
友だち百人作っても、その中で何人が一生涯の付き合いになるかと問えば1割にもならないというのが正直な印象。
人は魚の「鮭」のように生まれた川から広い海に出て、やがて回帰して元の川に戻ってくるような生き物ではない。
だから「別れ」は当然であるし、必然である。現代よりももっと交通網が発達していなかった時代は「別れ」は今生の別れであったのだと思う。
学校や職場でよく起こる「いじめ」も私は「その人の世界が狭いことで起きる」のではないか?と考えています。
世界が「クラスの中だけ」「学校だけ」しかないと、その世界の中で他者に拒絶されたら「自分の居場所がどこにもない」という状態に陥ってしまう。
逆に職場だけ学校だけではなく、いろいろなところに接点を持っていれば
「馴染まない世界だってあるさ。他の世界で馴染めばいいだけ」と結構楽観的に捉えられたりするのではないかと思う。
強力な塩酸でも「水で薄めればやがては無毒化する」ように、世界を広げていくこと(水で薄める行為)でいじめも打ち破れるような気がしました。
例えば「クラス内で一人をいじめること」は出来ても、学年でたった一人をその他全員でいじめるのは容易ではないと思います。
ましてや校内でたった一人を残りの全校生徒でいじめるなんて不可能に近い。(ドイツのナチスのような特異な例を別として)
人数が増えれば増えるだけ「その分、意思の統一は難しくなる」のだという事実を突破口に出来るような気がする。
味方は無数にいる。敵も同じ数だけいる。
「地平線の彼方まで味方で埋め尽くされている」が間違いなら、「向かうところ敵だらけ」も間違いである。
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友だちいないと不安だ症候群につける薬 単行本 – 2005/8/5
齋藤 孝
(著)
ダブルポイント 詳細
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購入オプションとあわせ買い
現在、フジテレビで中学生向けテレビ番組「ガチャガチャポン!」で大人気の齋藤孝先生。日本人の最大の問題のひとつは友だち問題。友だちになるための初めの一歩「偏愛マップ」の活用、ほどほどの距離感……。子どもから大人までに役立つ「友だち力」について具体的な処方箋が満載です。またイジメ問題はやはり友だち問題。イジメをなくすための授業を東京都公立中学で実践し、その具体的内容を感想文とともに紹介する貴重な一冊。
- 本の長さ229ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞社
- 発売日2005/8/5
- ISBN-104022500476
- ISBN-13978-4022500472
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞社 (2005/8/5)
- 発売日 : 2005/8/5
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 229ページ
- ISBN-10 : 4022500476
- ISBN-13 : 978-4022500472
- Amazon 売れ筋ランキング: - 398,908位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,478位倫理学入門
- - 12,249位エッセー・随筆 (本)
- - 32,800位教育・学参・受験 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1960年静岡生まれ。明治大学文学部教授。東京大学法学部卒。同大学院教育学研究科博士課程を経て現職。『身体感覚を取り戻す』(NHK出版)で新潮学芸賞受賞。『声に出して読みたい日本語』(毎日出版文化賞特別賞、2002年新語・流行語大賞ベスト10、草思社)がシリーズ260万部のベストセラーになり日本語ブームをつくった。著書に『読書力』『コミュニケーション力』『古典力』(岩波新書)『理想の国語教科書』(文藝春秋)『質問力』『現代語訳学問のすすめ』(筑摩書房)『雑談力が上がる話し方』(ダイヤモンド社)等多数。TBSテレビ「情報7days ニュースキャスター」等テレビ出演多数。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。 (写真提供:草思社)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年6月12日に日本でレビュー済み
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2015年7月11日に日本でレビュー済み
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斉藤先生の本は好きで、よく読みます。しかし本作品は、友だちがいなくてもそんなに気にしなくていいじゃないかといいつつ、友達がゼロであるのはまずいといった主張が垣間見えました。バランスが大切ですというのが趣旨なのだと思うのですが、出来ない人への救済になってない気がします。また、いじめられている人というのは、関係性を気づくのにやはり難があるのですから、ハウツー的にどうしたらいけますというのはハードルが高い気がします。
2016年6月27日に日本でレビュー済み
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小学生の子供が友達関係に悩み、他の方のレビューをみて購入。少々小学生の子供には難しいところもありましたが、具体的に書いてあり子供にとって何かの解決ヒントになったようです。
2010年12月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
子供がコミュニケーション能力に障害があるので興味を持って購入しました
でもそれだけでなくいじめで自殺した
鹿川君事件の事とその8年後の証言をテキストに授業した事
差別の意識の原点を探る授業の解説など
とても興味深い内容でした
1冊目は子供の通う中学校に寄付して
もう1冊買って子供に読ませています
同級生へのいじめに心を痛めていた子供は
鹿川君の事件と同じ経過を辿っている事に学校への憤りを隠せません
無理に友達を作ろうとする事、維持しようとする事で
生まれてくる意識の歪みを見つめる為に
生徒にも先生方にもちゃんと読んでもらいたいと思っています
でもそれだけでなくいじめで自殺した
鹿川君事件の事とその8年後の証言をテキストに授業した事
差別の意識の原点を探る授業の解説など
とても興味深い内容でした
1冊目は子供の通う中学校に寄付して
もう1冊買って子供に読ませています
同級生へのいじめに心を痛めていた子供は
鹿川君の事件と同じ経過を辿っている事に学校への憤りを隠せません
無理に友達を作ろうとする事、維持しようとする事で
生まれてくる意識の歪みを見つめる為に
生徒にも先生方にもちゃんと読んでもらいたいと思っています
2013年1月24日に日本でレビュー済み
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はじめて中古品を買いました。学校でブックトークをするので用意するためです。なかなか良かったです。
2010年4月2日に日本でレビュー済み
「友だちって、何だろう?」と問い掛けながら、中学生を対象にした特別授業を1冊にされた。でも、大人が読んでも、とても学ぶことが、たくさんあります。
特に、第2章 子どもから大人までに必要な「友だち力」は、心から読み伝えて欲しいと思います。(p53〜89)
昭和30年代は、近所の子どもたちと、幅広い年齢層の中で遊び、場の空気を読み、コミュニケーション能力を育ててきたように思う。
急速な高度経済成長期に、日本の家族構成の核家族化と、治安の悪化が、集団で遊ぶことから遠ざけ、学習塾と、お稽古事の往復の生活、対人関係を離れたテレビゲームによって、現代は人の心を読む能力と社会性が、未熟化しているように思われます。
教育学者・齋藤孝氏の、この本から「友だちって、こうありたいよ」という希望が感じられます。
友だち関係について、孤独について、幅広い視点で、とても分りやすく書かれています。
都会と地方では、友だちのあり方も、違うような気がします。
地方の絆の強さに、転勤族だった子どもとしては、憧れもします。
彼の、「本を読む忍耐力が、人の話を聴く態度を育てる」という言葉にまで、齋藤孝氏の心配りが感じられます。
特に、第2章 子どもから大人までに必要な「友だち力」は、心から読み伝えて欲しいと思います。(p53〜89)
昭和30年代は、近所の子どもたちと、幅広い年齢層の中で遊び、場の空気を読み、コミュニケーション能力を育ててきたように思う。
急速な高度経済成長期に、日本の家族構成の核家族化と、治安の悪化が、集団で遊ぶことから遠ざけ、学習塾と、お稽古事の往復の生活、対人関係を離れたテレビゲームによって、現代は人の心を読む能力と社会性が、未熟化しているように思われます。
教育学者・齋藤孝氏の、この本から「友だちって、こうありたいよ」という希望が感じられます。
友だち関係について、孤独について、幅広い視点で、とても分りやすく書かれています。
都会と地方では、友だちのあり方も、違うような気がします。
地方の絆の強さに、転勤族だった子どもとしては、憧れもします。
彼の、「本を読む忍耐力が、人の話を聴く態度を育てる」という言葉にまで、齋藤孝氏の心配りが感じられます。
2010年1月11日に日本でレビュー済み
一応、中学生がメインのターゲットになっている本ですが、大人が
読んでも十分読めます。
一番共感したのは、気の合う仲間だけと付き合っていると、どんどん
世界が狭くなってしまう。親しくない人とも共通の話題を見つけて
人脈の輪を広げていけば自分の器も大きくなるという考え方。
中々出来ないけど、本書の教えに従って人間力をアップさせるべく
頑張ります。
読んでも十分読めます。
一番共感したのは、気の合う仲間だけと付き合っていると、どんどん
世界が狭くなってしまう。親しくない人とも共通の話題を見つけて
人脈の輪を広げていけば自分の器も大きくなるという考え方。
中々出来ないけど、本書の教えに従って人間力をアップさせるべく
頑張ります。
2008年5月25日に日本でレビュー済み
タイトルからして若年層向きに見えますが、人付き合いに悩む万人にお勧めしたい良書です。
著者の説く「友だち力」とは『ジャンル問わず軽い話の出来る間柄』のことを指します。それすら無いからいじめ等にあった時逃げ場所が無くなって最悪の事態が起きてしまう、と。自分の過去を振り返っても確かにそう思えます。没頭できるもの、何かしらの共通言語が他者との間にあれば捌け口がある分、最後の一線を越える確率は確かに減ります。
それを身につける為のツールとして紹介しているのが「偏愛マップ」というもの。図式化する、という流行りに乗った感を受けますが(笑)、要は自分の趣味嗜好を棚卸して、1枚の紙に書きだそう、というものです。
そして、新しい人と合う際にはこれを持ち寄って「話のきっかけ」にしましょうと。
図式化の利点よろしく、その人の好きなものが複数書き出されているので、その中から共通言語になりそうなものを探すことも容易です。
(例えば、SNSで自分の趣味嗜好を書くのも同じ行為ですね)
後は本書4章のいじめを主題した授業のレポも興味深い内容になっています。子供だから、というものあるかもしれません。ですが人間が如何に弱い生き物で、他者の影響を受けやすいか、という事象を明らかにしているのです。他者との距離感に悩んでいない人(友達はいるよ、という人)も、ここだけは読んでおいて損無しと考える次第です。
さあ、後は実践するだけですよ。友達がいなくて悩んでいる−当方を含めた−全国の皆さん。
著者の説く「友だち力」とは『ジャンル問わず軽い話の出来る間柄』のことを指します。それすら無いからいじめ等にあった時逃げ場所が無くなって最悪の事態が起きてしまう、と。自分の過去を振り返っても確かにそう思えます。没頭できるもの、何かしらの共通言語が他者との間にあれば捌け口がある分、最後の一線を越える確率は確かに減ります。
それを身につける為のツールとして紹介しているのが「偏愛マップ」というもの。図式化する、という流行りに乗った感を受けますが(笑)、要は自分の趣味嗜好を棚卸して、1枚の紙に書きだそう、というものです。
そして、新しい人と合う際にはこれを持ち寄って「話のきっかけ」にしましょうと。
図式化の利点よろしく、その人の好きなものが複数書き出されているので、その中から共通言語になりそうなものを探すことも容易です。
(例えば、SNSで自分の趣味嗜好を書くのも同じ行為ですね)
後は本書4章のいじめを主題した授業のレポも興味深い内容になっています。子供だから、というものあるかもしれません。ですが人間が如何に弱い生き物で、他者の影響を受けやすいか、という事象を明らかにしているのです。他者との距離感に悩んでいない人(友達はいるよ、という人)も、ここだけは読んでおいて損無しと考える次第です。
さあ、後は実践するだけですよ。友達がいなくて悩んでいる−当方を含めた−全国の皆さん。