・全体像
論理の「ナンセンスの壁」を乗り越えろ!
【ロバート・J・グーラ】著。教師として論理学を教える。
【山形浩生】訳。評論家・翻訳家。
間違った解釈を誘う言葉の手口を十六章に分け、短くまとまった
説明と例文で紹介する形式の一冊。
・感想
表紙からもわかる通り、非常にアメリカンな一冊です。
宗教や価値観の違いから理解できないものもあるかな、などと思いましたが
そんなことはなく、詭弁は古今東西、変わらないものだと知らされました。
本書は、感情に訴えるやり方・曖昧、不正確な推測・原因と結果の混同・
はぐらかしなど、十五章に分けて書かれていますが(最終十六章はまとめ)
どれも簡潔で、所々にアメリカンジョークを交えて堅苦しくならないよう、
されど論理的に体系的にを意識していますので読みやすいです。
騙されないようにしたい方も騙す側に回りたい方にもおすすめの一冊です。
・抜粋文
【ジャーゴン】(専門用語)
ときには専門用語を持ち出して権威づけしようとする人がいる。
「新しい洗剤は、ヘキサクロロフェン配合!」
(ヘキサクロロフェンが洗剤に対してどんな作用するのかが、言われていない)
気取った専門用語は、眉にツバをつけて聞く事。それはしばしば、
中身や思想の空虚さを誤魔化すために使われていることが多い。
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論理で人をだます法 単行本 – 2006/2/7
ロバート・A・グーラ
(著),
山形 浩生
(翻訳)
「論理を学び、交渉力を磨けば、仕事も生活もうまくいく」。こんな本がちまたにあふれています。でも、ほんとにそうですか? 「論理的な正しさ」と「内容の正しさ」は実は無関係で、論理はいくらでも悪用することができます。優秀な政治家、セールスマン、コンサルタント、宗教家はこのことを無意識に知っており、日々「活用」しているのです。本書は米国の高校教師が、論理の「悪用のしかた」約150種類をまとめ、わかりやすく解説した本です。「論理力」「交渉力」好きなあなたに必読の本です。
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞社
- 発売日2006/2/7
- ISBN-104022500840
- ISBN-13978-4022500847
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞社 (2006/2/7)
- 発売日 : 2006/2/7
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 4022500840
- ISBN-13 : 978-4022500847
- Amazon 売れ筋ランキング: - 278,034位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 527位ビジネス交渉・心理学
- - 5,383位社会学概論
- - 7,259位ビジネス・経済ノンフィクション
- カスタマーレビュー:
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イメージ付きのレビュー
4 星
論理を知っておけるが・・・
読んでいると日常にこういう論理展開をする人たちが目に浮かんできました。また、自分も問題をこねくり回すだけの不毛な思考をしていることも理解できました。論理的思考とはどういうものかを気付けるという意味で有用な本だと思います。ただ、悪質に自分の正当性・主張を仕掛けてくる人に対して、「それは間違っているよ」と指摘したところで開き直ってごねて話が通じない場合が多いだろうと思われる。結局、その人たちを説き伏せるには自分で経験をこなして、冷静さを保ちつつ粘り強く立ち向かっていくしかない気もする。また、「訳者あとがき」にあるようになんでもかんでも論理的間違いを指摘することもないし、流すほうがいい場合もあります。バランス感覚を保つのに時々は読み返して、原点に立ち戻ることもいいかも・・・。類書として「訳者あとがき」にも紹介されている「影響力の武器[第二版]」を併読されるとさらに詳しく知識を得られることでしょう。補足)まず始めに「第13章<番外編>何のための議論か、を考えよう」を読まれると他の章の理解が早くなるでしょう。どういう視点に立つべきかを簡便に解説されており、心構えとして先に目を通しておいてよいかと思います。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年2月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読んでいると日常にこういう論理展開をする人たちが目に浮かんできました。
また、自分も問題をこねくり回すだけの不毛な思考をしていることも理解できました。
論理的思考とはどういうものかを気付けるという意味で有用な本だと思います。
ただ、悪質に自分の正当性・主張を仕掛けてくる人に対して、
「それは間違っているよ」と指摘したところで
開き直ってごねて話が通じない場合が多いだろうと思われる。
結局、その人たちを説き伏せるには自分で経験をこなして、
冷静さを保ちつつ粘り強く立ち向かっていくしかない気もする。
また、「訳者あとがき」にあるようになんでもかんでも
論理的間違いを指摘することもないし、流すほうがいい場合もあります。
バランス感覚を保つのに時々は読み返して、原点に立ち戻ることもいいかも・・・。
類書として「訳者あとがき」にも紹介されている
「 影響力の武器[第二版 ]」を併読されると
さらに詳しく知識を得られることでしょう。
補足)
まず始めに「第13章<番外編>何のための議論か、を考えよう」を
読まれると他の章の理解が早くなるでしょう。
どういう視点に立つべきかを簡便に解説されており、
心構えとして先に目を通しておいてよいかと思います。
また、自分も問題をこねくり回すだけの不毛な思考をしていることも理解できました。
論理的思考とはどういうものかを気付けるという意味で有用な本だと思います。
ただ、悪質に自分の正当性・主張を仕掛けてくる人に対して、
「それは間違っているよ」と指摘したところで
開き直ってごねて話が通じない場合が多いだろうと思われる。
結局、その人たちを説き伏せるには自分で経験をこなして、
冷静さを保ちつつ粘り強く立ち向かっていくしかない気もする。
また、「訳者あとがき」にあるようになんでもかんでも
論理的間違いを指摘することもないし、流すほうがいい場合もあります。
バランス感覚を保つのに時々は読み返して、原点に立ち戻ることもいいかも・・・。
類書として「訳者あとがき」にも紹介されている
「 影響力の武器[第二版 ]」を併読されると
さらに詳しく知識を得られることでしょう。
補足)
まず始めに「第13章<番外編>何のための議論か、を考えよう」を
読まれると他の章の理解が早くなるでしょう。
どういう視点に立つべきかを簡便に解説されており、
心構えとして先に目を通しておいてよいかと思います。
読んでいると日常にこういう論理展開をする人たちが目に浮かんできました。
また、自分も問題をこねくり回すだけの不毛な思考をしていることも理解できました。
論理的思考とはどういうものかを気付けるという意味で有用な本だと思います。
ただ、悪質に自分の正当性・主張を仕掛けてくる人に対して、
「それは間違っているよ」と指摘したところで
開き直ってごねて話が通じない場合が多いだろうと思われる。
結局、その人たちを説き伏せるには自分で経験をこなして、
冷静さを保ちつつ粘り強く立ち向かっていくしかない気もする。
また、「訳者あとがき」にあるようになんでもかんでも
論理的間違いを指摘することもないし、流すほうがいい場合もあります。
バランス感覚を保つのに時々は読み返して、原点に立ち戻ることもいいかも・・・。
類書として「訳者あとがき」にも紹介されている
「[[ASIN:4414304164 影響力の武器[第二版]]]」を併読されると
さらに詳しく知識を得られることでしょう。
補足)
まず始めに「第13章<番外編>何のための議論か、を考えよう」を
読まれると他の章の理解が早くなるでしょう。
どういう視点に立つべきかを簡便に解説されており、
心構えとして先に目を通しておいてよいかと思います。
また、自分も問題をこねくり回すだけの不毛な思考をしていることも理解できました。
論理的思考とはどういうものかを気付けるという意味で有用な本だと思います。
ただ、悪質に自分の正当性・主張を仕掛けてくる人に対して、
「それは間違っているよ」と指摘したところで
開き直ってごねて話が通じない場合が多いだろうと思われる。
結局、その人たちを説き伏せるには自分で経験をこなして、
冷静さを保ちつつ粘り強く立ち向かっていくしかない気もする。
また、「訳者あとがき」にあるようになんでもかんでも
論理的間違いを指摘することもないし、流すほうがいい場合もあります。
バランス感覚を保つのに時々は読み返して、原点に立ち戻ることもいいかも・・・。
類書として「訳者あとがき」にも紹介されている
「[[ASIN:4414304164 影響力の武器[第二版]]]」を併読されると
さらに詳しく知識を得られることでしょう。
補足)
まず始めに「第13章<番外編>何のための議論か、を考えよう」を
読まれると他の章の理解が早くなるでしょう。
どういう視点に立つべきかを簡便に解説されており、
心構えとして先に目を通しておいてよいかと思います。
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2007年12月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
論理的に説得されてしまうことがある。
でもなんだか感情的に納得できない。
なぜだろう?
そんな時に出会った1冊です。
論理とは正しく使った場合は効果的ですが、間違って使うと騙すことにつながります。
しかも騙していることに気づいていないで騙していることも多い。
自分で自分を騙しているのだ。
間違った論理展開を知り、素直なコミュニケーションをしたい方にオススメな1冊です。
でもなんだか感情的に納得できない。
なぜだろう?
そんな時に出会った1冊です。
論理とは正しく使った場合は効果的ですが、間違って使うと騙すことにつながります。
しかも騙していることに気づいていないで騙していることも多い。
自分で自分を騙しているのだ。
間違った論理展開を知り、素直なコミュニケーションをしたい方にオススメな1冊です。
2015年1月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
20代前半か、余程ピュアな人向けかなぁ。
ふつーの大人にはレベル的に物足りないかも。
ふつーの大人にはレベル的に物足りないかも。
2014年6月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ディベートで相手を喝破することが目的なのではなく、
ディベートを楽しみたいので、そのための論理思考を
身につけるために、色々な書籍に触れ、勉強しています。
個人的には、単品の書籍の評価よりも十冊、二十冊、
三十冊と読破して後に、ものごとを俯瞰で見られる
ようになれればと思っています。
ディベートを楽しみたいので、そのための論理思考を
身につけるために、色々な書籍に触れ、勉強しています。
個人的には、単品の書籍の評価よりも十冊、二十冊、
三十冊と読破して後に、ものごとを俯瞰で見られる
ようになれればと思っています。
2013年2月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新品同様で読んでみると面白い。まだ全部読んでいませんけど
いかに騙されていたか知ることができて感謝!
いかに騙されていたか知ることができて感謝!
2007年11月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は平易な文章で書かれ、他の論理本によくある、
数学的思考力を必要とする箇所も少ないので、入門に適していると思います。
また、訳者あとがきに、「本書の著者は、本書の著者だという以外にこれといって特筆すべき人物ではない。
また、本書に書かれた内容も、著者の独創はまったくないと言っていい。本書の特徴は、網羅性が高いことだ。」
とあるように、どこかで見たような例文もありますが、155項の詭弁が紹介されており、
この本を読み進める途中、何度も「あぁ、こういう人いるなぁ」と考えさせられました。(自分も含めて)
特に気になったのは、ポイズンウェル(井戸に毒を盛る)とストローマン(わら人形)と呼ばれる方法です。
ポイズンウェルの例を挙げると
A「私は善人だ」
B「悪人は常に自分は善人だと言う」
このようにAに反論の余地を与えない方法です。
もしAが黙っていれば「黙契の虚偽」―黙っているということは認めることとなり、逆に自分が善人だと主張すれば相手の思う壺…。
ストローマンはウィキペディアに記載されているので省略します。
類書では、野崎 昭弘『詭弁論理学』も良書だと思います。
特に、『論理で人をだます法』では触れられていない(はず)、詭弁ですらなく、
自分の主張を繰り返すだけの「強弁」を扱っている点が評価できます。(著者は小児型強弁と呼んでいる)
「詭弁論理学 小児型強弁」で検索すれば、詳しく紹介しているサイトが見つかると思います。
数学的思考力を必要とする箇所も少ないので、入門に適していると思います。
また、訳者あとがきに、「本書の著者は、本書の著者だという以外にこれといって特筆すべき人物ではない。
また、本書に書かれた内容も、著者の独創はまったくないと言っていい。本書の特徴は、網羅性が高いことだ。」
とあるように、どこかで見たような例文もありますが、155項の詭弁が紹介されており、
この本を読み進める途中、何度も「あぁ、こういう人いるなぁ」と考えさせられました。(自分も含めて)
特に気になったのは、ポイズンウェル(井戸に毒を盛る)とストローマン(わら人形)と呼ばれる方法です。
ポイズンウェルの例を挙げると
A「私は善人だ」
B「悪人は常に自分は善人だと言う」
このようにAに反論の余地を与えない方法です。
もしAが黙っていれば「黙契の虚偽」―黙っているということは認めることとなり、逆に自分が善人だと主張すれば相手の思う壺…。
ストローマンはウィキペディアに記載されているので省略します。
類書では、野崎 昭弘『詭弁論理学』も良書だと思います。
特に、『論理で人をだます法』では触れられていない(はず)、詭弁ですらなく、
自分の主張を繰り返すだけの「強弁」を扱っている点が評価できます。(著者は小児型強弁と呼んでいる)
「詭弁論理学 小児型強弁」で検索すれば、詳しく紹介しているサイトが見つかると思います。
2007年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
TVの番組で政治家、評論家、知識人と言われる人達が、この本に載っている手法を、いかに多く使っているかが読んだ後、面白い様に分かる本です。ごまかそうとした時、分からない時、不確かな時、話したくない時など、不利な場合に使われている事が多い様なので、話し手の心理状況が分かるようで、面白く、対談番組、デイベイト番組が見れるようになります。もちろん、会社での会議でも…。