読み進めるのが億劫になるくらい暗くて重たかった
10年以上前の作品なのに、扱ってる問題がタイムリー
頑張れば報われる、なんて時代は終わったのだと言われているような気がした
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メタボラ 単行本 – 2007/5/8
桐野 夏生
(著)
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日本の社会に未来はあるのか? ニート、請負労働者、ホスト、バックパッカー……。〈自分探し〉の果て、下流社会を漂流し続ける若者たち。記憶を失くした青年は、ゼロからの〈自分探し〉=新しい〈自己創造〉の旅に出る。桐野夏生が新境地に挑んだ最新長編小説。
- 本の長さ594ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞社
- 発売日2007/5/8
- ISBN-104022502797
- ISBN-13978-4022502797
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞社 (2007/5/8)
- 発売日 : 2007/5/8
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 594ページ
- ISBN-10 : 4022502797
- ISBN-13 : 978-4022502797
- Amazon 売れ筋ランキング: - 674,855位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 173,581位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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桐野 夏生(きりの・なつお)
1951年生まれ。93年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。98年『OUT』で日本推理作家協会賞(同作品は英訳され、日本人初のエ ドガー賞候補となる)、99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、05年『魂萌え!』で 婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式部文学賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 メタボラ(上) (ISBN-13: 978-4022645548 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年11月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2021年7月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アキンツと師匠とのほのぼのとした(ように脳内では変換されている)やり取りが大好きでした。
実際の話し口調とか知らないからだけど、同郷だからこその絆みたいな感じで微笑ましい。
ところでアキンツのハンサム具合のイメージって、芸能人で言ったらどこら辺なのか気になります。
若い頃のissaとか?沖縄らへんだとそんな感じ?
実際の話し口調とか知らないからだけど、同郷だからこその絆みたいな感じで微笑ましい。
ところでアキンツのハンサム具合のイメージって、芸能人で言ったらどこら辺なのか気になります。
若い頃のissaとか?沖縄らへんだとそんな感じ?
2008年6月5日に日本でレビュー済み
一晩で読みきってしまうほど面白かったけれど
読み終えて感じたのは虚無感みたいなものだけだった。
ラストが、本当にあそこで終わっていいの?という感じ。
ただひたすら鬱にさせられただけで、むしろ不快感が沸いてきた。
桐野さんは、作中の人物に愛情を持っているんだろうか?
ただ時事的なネタをのせるためだけのコマのようにでなく
主人公に愛情を持って、少しでも希望を抱けるようなラストにしてほしかった。
こんなひどい時代だから甘いことは書けないというのは分かる。
しかし、偽装請負や沖縄など、色々な時事問題を取り上げるのなら
中途半端にたくさん盛り込むだけで、
何の解決策も見出させないまま、どんどん次へ次へ、というのは、
要するにただ話題のネタを扱って、注目させればいいと思っているだけのように
感じてしまうのだ。非常にマスコミ的というか。
ただの娯楽作品として読むとしても、あの終わり方は納得がいかないし。
個人的には、非常に消化不良な作品だったと思う。
読み終えて感じたのは虚無感みたいなものだけだった。
ラストが、本当にあそこで終わっていいの?という感じ。
ただひたすら鬱にさせられただけで、むしろ不快感が沸いてきた。
桐野さんは、作中の人物に愛情を持っているんだろうか?
ただ時事的なネタをのせるためだけのコマのようにでなく
主人公に愛情を持って、少しでも希望を抱けるようなラストにしてほしかった。
こんなひどい時代だから甘いことは書けないというのは分かる。
しかし、偽装請負や沖縄など、色々な時事問題を取り上げるのなら
中途半端にたくさん盛り込むだけで、
何の解決策も見出させないまま、どんどん次へ次へ、というのは、
要するにただ話題のネタを扱って、注目させればいいと思っているだけのように
感じてしまうのだ。非常にマスコミ的というか。
ただの娯楽作品として読むとしても、あの終わり方は納得がいかないし。
個人的には、非常に消化不良な作品だったと思う。
2011年5月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
桐野夏生さんの「メタボラ」を読んだ。
初めから、異様な情景が展開され、何故自分がジャングルの中を逃げ回っているのかも分からない主人公が現れる。
自分が誰なのかも分からない主人公はこの先どうなってしまうのだろうかという不安に苛まれるが、やがて懐中電灯を持った男と出遭う。
その男もある所から逃げて来ていた。
やがて、二人は助け合いながら逃げて行くことになる。
二人の奇妙な逃走劇も面白い。
そして、二人は別々の道に分かれて逃走することになる。
主人公は記憶を思い出したいとも思うのだが、その記憶がとんでもないものだったらと思うと思い出したくない気もする。
やがて、記憶が少しずつ蘇り、自分が自殺未遂をしていたことを思い出す。
何故、25歳という若さで自殺しようと思うようになったのか、その事実が語られる時、それなら自殺しようと思うのも当たり前だと納得する。
そんな酷いことがあったら、誰でも平常心ではいられない。
両親が壊れ、家族が壊れ、自分が壊れていた。
桐野夏生さん得意の人格崩壊が語られていく。
あまりの酷さに、自分も気が滅入ってしまう展開だ。
しかし、主人公は記憶喪失によって得られた新しい人格のお蔭で、元の人格にも打ち勝つ全能感を持ち生きて行く。
結末は、また急展開して、気を揉まされた。
今回の小説も、期待通り大きな人格崩壊が起こったが、あまりの切なさに意気消沈してしまった。
やはり、人格崩壊した結果、新しい世界が開かれて、力強く生きて行くというプラスの展開が僕は好きだ。
この話は、あまりに悲しかった。
しかし、夢中になって一気に読了した。
やはり、桐野夏生さんは凄い。
初めから、異様な情景が展開され、何故自分がジャングルの中を逃げ回っているのかも分からない主人公が現れる。
自分が誰なのかも分からない主人公はこの先どうなってしまうのだろうかという不安に苛まれるが、やがて懐中電灯を持った男と出遭う。
その男もある所から逃げて来ていた。
やがて、二人は助け合いながら逃げて行くことになる。
二人の奇妙な逃走劇も面白い。
そして、二人は別々の道に分かれて逃走することになる。
主人公は記憶を思い出したいとも思うのだが、その記憶がとんでもないものだったらと思うと思い出したくない気もする。
やがて、記憶が少しずつ蘇り、自分が自殺未遂をしていたことを思い出す。
何故、25歳という若さで自殺しようと思うようになったのか、その事実が語られる時、それなら自殺しようと思うのも当たり前だと納得する。
そんな酷いことがあったら、誰でも平常心ではいられない。
両親が壊れ、家族が壊れ、自分が壊れていた。
桐野夏生さん得意の人格崩壊が語られていく。
あまりの酷さに、自分も気が滅入ってしまう展開だ。
しかし、主人公は記憶喪失によって得られた新しい人格のお蔭で、元の人格にも打ち勝つ全能感を持ち生きて行く。
結末は、また急展開して、気を揉まされた。
今回の小説も、期待通り大きな人格崩壊が起こったが、あまりの切なさに意気消沈してしまった。
やはり、人格崩壊した結果、新しい世界が開かれて、力強く生きて行くというプラスの展開が僕は好きだ。
この話は、あまりに悲しかった。
しかし、夢中になって一気に読了した。
やはり、桐野夏生さんは凄い。
2021年7月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初めての作家だったので面白く読みました。こんな世界が今の世の中、日本中に満ちているのかとため息が出ます。非正規、パート、アルバイト 周りを見回しても100歳まで生きる時代と言いながら 格差が広がって気が付けばゆとりある時代とはとても言えません。それをはっきり示している小説でした。
2007年5月15日に日本でレビュー済み
新聞連載時に読んでおり、最終回には「で、だから?」というよな
置いてけぼり感でいっぱいになったので、まとめて読めば
新しい発見が…と思いましたが変わりませんでした。
物語は二人の男性それぞれの主観視点で交互に語られますが、
それが後半になると語り手は一人に集中してしまい、読んでいて
アンバランスな気持ちになります。
ただ、これだけワーキングプアについて調べました! な取材感漂う
場面より、人どうしの感情のぶつかりを描く段になると見事な描写で
ぐいぐいひきこまれ、そこは作者の本領発揮という感じです。
あと、仕方ないんですが、連載時には毎回挿絵が掲載され
感情移入に役立っていたのですが、単行本ではそれが無いのが
ちょこっと淋しいですね……
置いてけぼり感でいっぱいになったので、まとめて読めば
新しい発見が…と思いましたが変わりませんでした。
物語は二人の男性それぞれの主観視点で交互に語られますが、
それが後半になると語り手は一人に集中してしまい、読んでいて
アンバランスな気持ちになります。
ただ、これだけワーキングプアについて調べました! な取材感漂う
場面より、人どうしの感情のぶつかりを描く段になると見事な描写で
ぐいぐいひきこまれ、そこは作者の本領発揮という感じです。
あと、仕方ないんですが、連載時には毎回挿絵が掲載され
感情移入に役立っていたのですが、単行本ではそれが無いのが
ちょこっと淋しいですね……
2022年1月6日に日本でレビュー済み
10年ほど前の作品だった気がしますが、久々に再読。
読む手を止めさせない圧倒的な筆致は流石としかいいようがないです。
あぁ、桐野夏生が好きだ。と。
呆れるほどの楽観主義で放埒なアキンツ、記憶喪失がもたらす、常時四面楚歌のような悲観的なギンジの物語だが、対照的に見える2人でも抱える表面的な問題は同じ。
「悲惨な程の選択肢の無さ」
選択する能力も、先を見て進む計画性も無い若者達が多く登場しますが、彼らは似たり寄ったり。
私の置かれた環境から考えると異次元の話であり、本当にこんな世界があるのかと疑いたくなります。
そういう意味では路上のXもそうですね。
★ここからネタバレあり。★
最後の最後まで救われないアキンツは、この物語の象徴なわけだが、全てが自業自得でもある。
それをもってしても救われなさすぎて読後は凹む。
グロテスクはある意味悲惨ではあったけれども救いもあった。
ポリティコンも冷たく苦しくはあったが、どこか救いはあった。
これは打ちのめされてしまうのです。
また10年後くらいに再読しようかな。
読む手を止めさせない圧倒的な筆致は流石としかいいようがないです。
あぁ、桐野夏生が好きだ。と。
呆れるほどの楽観主義で放埒なアキンツ、記憶喪失がもたらす、常時四面楚歌のような悲観的なギンジの物語だが、対照的に見える2人でも抱える表面的な問題は同じ。
「悲惨な程の選択肢の無さ」
選択する能力も、先を見て進む計画性も無い若者達が多く登場しますが、彼らは似たり寄ったり。
私の置かれた環境から考えると異次元の話であり、本当にこんな世界があるのかと疑いたくなります。
そういう意味では路上のXもそうですね。
★ここからネタバレあり。★
最後の最後まで救われないアキンツは、この物語の象徴なわけだが、全てが自業自得でもある。
それをもってしても救われなさすぎて読後は凹む。
グロテスクはある意味悲惨ではあったけれども救いもあった。
ポリティコンも冷たく苦しくはあったが、どこか救いはあった。
これは打ちのめされてしまうのです。
また10年後くらいに再読しようかな。
2019年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
厳しい。崩壊した家族。他人事ではない。