同じ世代ですが働き方や大人になってからどう生きていくか、お金のこととかは全く教えられた記憶がない。
運良く正社員で平均的な生活はできているけど勉強して良い大学から大企業で安定した生活をって流れから途中、ルールが変わってしまった感じでした。
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ロストジェネレーション―さまよう2000万人 単行本 – 2007/7/6
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いま25~35歳の世代は、戦後最長の不況期に社会人となり、正社員になれなかった人も多い。最底辺の労働者として、あるいは時代の先駆者として、新たな生き方を模索する彼らを「ロストジェネレーション」と名付け、現状や本音、将来像、社会への影響に迫る。朝日新聞連載をもとに再構成し、大幅加筆。彼らの行く末が、日本社会の運命を決める。
- 本の長さ244ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞社
- 発売日2007/7/6
- ISBN-104022503092
- ISBN-13978-4022503091
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞社 (2007/7/6)
- 発売日 : 2007/7/6
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 244ページ
- ISBN-10 : 4022503092
- ISBN-13 : 978-4022503091
- Amazon 売れ筋ランキング: - 270,530位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 268位日本論
- - 5,160位社会学概論
- - 28,842位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年2月1日に日本でレビュー済み
新聞の連載記事を一冊の本に構成しなおしたもの。
執筆当時25-35歳の世代をロスト・ジェネレーションと
規定し、様々な人物から取材・分析を試みている。
個々の人物のディテールに迫れば瑣末だし
大雑把にその傾向に迫れば、平均的人物像という
つまらない帰着となる危険があり、世代論は難しい。
ぼんやりとした全体像に違和感は無いが
はっとさせられる斬新な展開・結論は残念ながら見出せない。
とはいえ、多くの記者とおそらく取材時間をかけただけあり
一人の書き手の印象に縛られない、という意味で
後世価値の出てくるルポルタージュであろう。
執筆当時25-35歳の世代をロスト・ジェネレーションと
規定し、様々な人物から取材・分析を試みている。
個々の人物のディテールに迫れば瑣末だし
大雑把にその傾向に迫れば、平均的人物像という
つまらない帰着となる危険があり、世代論は難しい。
ぼんやりとした全体像に違和感は無いが
はっとさせられる斬新な展開・結論は残念ながら見出せない。
とはいえ、多くの記者とおそらく取材時間をかけただけあり
一人の書き手の印象に縛られない、という意味で
後世価値の出てくるルポルタージュであろう。
2009年6月4日に日本でレビュー済み
朝日新聞に連載された記事(2007.1-2)を元に再構成し、大幅に加筆して書籍化したものである。ロストジェネレーションとは、バブル経済崩壊後の「失われた10年」に大人になったため、不安定な雇用に直面する、1972年−1982年生まれの世代2000万人のことを指す。ロストには、社会からも他の世代からも十分な手が差し伸べられず、あたかも見失ったという意味と、その世代が道を失いさまようという意味が込められているらしい。いわゆる「団塊ジュニア」、日本経済新聞の言う「ジェネレーションY」に近いほぼ同一世代である。
更に言うと、大学卒業時に、先輩に「バブル入社組」が居て、後輩に「バブル期並みの売り手市場入社組」が居る就職氷河期の世代である。そして、先生や親たちに「自分らしく生きなさい」「自分のしたいことをしなさい」と言われ続け、「自分探し」「居場所探し」の価値観を埋め込まれた世代である。また、信頼できるのは「仲間」「家族」「地元」そして国家としての「日本」だけだと思っている世代でもある。
パラサイト・シングルからニート、下流志向、格差社会、貧困大国ときて、ネットカフェ難民だ派遣だロストだワーキングプアだといった「いまどきのはやり言葉」の一連の流れの主役でもある。ただ、あと5年もすれば、本当に「ロスト」して話題にもならないかもしれない。なぜなら、ロストジェネレーションが時代の犠牲者であり、国や経済界が責任を持って解決すべき問題だとしても、丁度、年金問題や介護問題や老人福祉問題が、いつまでたっても目に見える形で解決しないのと同じように。また、元安倍政権が「再チャレンジ」を政策の柱としたことを。そんなに昔のことではないのに、全くロストしていますよね。
更に言うと、大学卒業時に、先輩に「バブル入社組」が居て、後輩に「バブル期並みの売り手市場入社組」が居る就職氷河期の世代である。そして、先生や親たちに「自分らしく生きなさい」「自分のしたいことをしなさい」と言われ続け、「自分探し」「居場所探し」の価値観を埋め込まれた世代である。また、信頼できるのは「仲間」「家族」「地元」そして国家としての「日本」だけだと思っている世代でもある。
パラサイト・シングルからニート、下流志向、格差社会、貧困大国ときて、ネットカフェ難民だ派遣だロストだワーキングプアだといった「いまどきのはやり言葉」の一連の流れの主役でもある。ただ、あと5年もすれば、本当に「ロスト」して話題にもならないかもしれない。なぜなら、ロストジェネレーションが時代の犠牲者であり、国や経済界が責任を持って解決すべき問題だとしても、丁度、年金問題や介護問題や老人福祉問題が、いつまでたっても目に見える形で解決しないのと同じように。また、元安倍政権が「再チャレンジ」を政策の柱としたことを。そんなに昔のことではないのに、全くロストしていますよね。
2009年1月3日に日本でレビュー済み
「過酷な労働現場で心身をすり減らすだけでなく、手探りではあっても、開拓者として前を向いて歩き始めた人たちが確かにいた」んで、「新たな価値観を求めて『さまよう世代』」という意味も込めて「ロストジェネレーション」って呼称を選んだそうだ(p3)。
この無自覚な紋切型の羅列は典型的な新聞記者の文章で、すでに私の頭の中で警戒警報鳴りっぱなしなのだが、しかしよく恥かしげもなく「ロストジェネレーション」なんて言葉を持ってきたよね。「ロスト」を強引に「さまよう」と読ませてまで使っているんだから、苦い現実はセピア色の言葉の砂糖でまぶさなきゃ、読者大衆には受けないという広告代理店的配慮があったんだと勘ぐっちゃうよ。「さまよう世代」なら、いっそのこと「ザ・ドリフターズ」とでも呼べば楽しかったんだけど……
いずれにせよ、「ロスジェネ」という用語にハンパに肯定的な含意を込めたせいでミソクソ一緒くたになって、この本の焦点はボケまくっていると思う。「ロスジェネの落ちた罠」なんて怖い章から「〜はさまよう」と来て、でも前向きに「〜は挑む」と展開して「〜の未来」、終章は「〜が動き出す」。「国も、企業も、他世代もあてにならない。だとしたら、この世代は、どうしたらいいのだろうか。その答えは、一つだけだ。ロスジェネが自らの足で立ち上がり、声を上げ、時代に立ち向かうしかない」(p192)そうで、実はこの悲壮感溢れる文章の発話主体がイマイチ曖昧なのだが、いかにも「ロスジェネ」勝ち組の新聞記者たちが被取材者の「若者たち」の口を借りて100万回くらい唱えそうなお題目だ。「幕末、新しい政治を志したのは、地方の若い志士たちだった。現代の坂本竜馬は、漫画を片手に、音楽を聴きながら現れるのかもしれない」(p200)…………言ってろよ。
それから山田昌弘。「夢を見てもらって、希望のない労働に耐えてもらうのは一つの手ではある」(p174)って発言が紹介されてるけど、ホントにそう言ったのか? 言ったんなら、金輪際、許さん!
この無自覚な紋切型の羅列は典型的な新聞記者の文章で、すでに私の頭の中で警戒警報鳴りっぱなしなのだが、しかしよく恥かしげもなく「ロストジェネレーション」なんて言葉を持ってきたよね。「ロスト」を強引に「さまよう」と読ませてまで使っているんだから、苦い現実はセピア色の言葉の砂糖でまぶさなきゃ、読者大衆には受けないという広告代理店的配慮があったんだと勘ぐっちゃうよ。「さまよう世代」なら、いっそのこと「ザ・ドリフターズ」とでも呼べば楽しかったんだけど……
いずれにせよ、「ロスジェネ」という用語にハンパに肯定的な含意を込めたせいでミソクソ一緒くたになって、この本の焦点はボケまくっていると思う。「ロスジェネの落ちた罠」なんて怖い章から「〜はさまよう」と来て、でも前向きに「〜は挑む」と展開して「〜の未来」、終章は「〜が動き出す」。「国も、企業も、他世代もあてにならない。だとしたら、この世代は、どうしたらいいのだろうか。その答えは、一つだけだ。ロスジェネが自らの足で立ち上がり、声を上げ、時代に立ち向かうしかない」(p192)そうで、実はこの悲壮感溢れる文章の発話主体がイマイチ曖昧なのだが、いかにも「ロスジェネ」勝ち組の新聞記者たちが被取材者の「若者たち」の口を借りて100万回くらい唱えそうなお題目だ。「幕末、新しい政治を志したのは、地方の若い志士たちだった。現代の坂本竜馬は、漫画を片手に、音楽を聴きながら現れるのかもしれない」(p200)…………言ってろよ。
それから山田昌弘。「夢を見てもらって、希望のない労働に耐えてもらうのは一つの手ではある」(p174)って発言が紹介されてるけど、ホントにそう言ったのか? 言ったんなら、金輪際、許さん!
2007年12月18日に日本でレビュー済み
いわゆるワーキングプアの見本市のような本。レポート的。
私も同じ世代で、今はたまたま正社員の位置にいるが
この位置になったらとぞっとする。
反面、友人の農家の三男坊が気ままなフリーた暮らしをしながら夢を追いつづけているのを見ると羨ましくも思ったりする。
そうは言ってもここまで酷くはないんじゃない?
とこの本には突っ込みを入れたくなる。
まぁ、機械が出来ることの代替くらいのことしか出来ないのだったら、
機械の挿げ替え可能な部品のように扱われてしまうのはある種当然と思える。
再教育云々といっても僕らの世代ってそもそも普通科至上主義で、
商業、農業、工業高校なんて一段下に見られていたし、
働くために必要な教育ってなーんも受けていないし、
何を今更って感じ。自己責任とはよく言ったものだ。
同じベクトルにしか向かわなかった教育の申し子といっていいんじゃないか?
子供の時から働くための知識や技術の教育が必要なんだろうと思う。
ちょっと論理が飛躍してしまったが。
私も同じ世代で、今はたまたま正社員の位置にいるが
この位置になったらとぞっとする。
反面、友人の農家の三男坊が気ままなフリーた暮らしをしながら夢を追いつづけているのを見ると羨ましくも思ったりする。
そうは言ってもここまで酷くはないんじゃない?
とこの本には突っ込みを入れたくなる。
まぁ、機械が出来ることの代替くらいのことしか出来ないのだったら、
機械の挿げ替え可能な部品のように扱われてしまうのはある種当然と思える。
再教育云々といっても僕らの世代ってそもそも普通科至上主義で、
商業、農業、工業高校なんて一段下に見られていたし、
働くために必要な教育ってなーんも受けていないし、
何を今更って感じ。自己責任とはよく言ったものだ。
同じベクトルにしか向かわなかった教育の申し子といっていいんじゃないか?
子供の時から働くための知識や技術の教育が必要なんだろうと思う。
ちょっと論理が飛躍してしまったが。
2007年7月17日に日本でレビュー済み
「失われた10年」の不況期に就職期を迎えた若者たちに、”ロストジェネレーション”と命名したのが、本書の元となった朝日新聞の特集記事。もともとは、第1次世界大戦後に、価値観に悩むアメリカの若者世代を指して使われた言葉だ。
この世代と言えば、ホリエモンやIT起業家の”ナナロク世代”(1976年生まれ)などの勝ち組がいる一方で、
フリーターや偽装請負などの非正規雇用組も多い世代。
本書からは、経済格差、価値観のさまざまな人物を取り上げ、
できるだけ、世代像を正確に縮減しょうとする意図が伝わってくる。
ただ、困難の最中にいる当事者にとって、希望が持てるようなタイプの本ではないように思う。
どちらかというと、よくできたルポとして、他の世代の人が読むべきものだろう。
この世代と言えば、ホリエモンやIT起業家の”ナナロク世代”(1976年生まれ)などの勝ち組がいる一方で、
フリーターや偽装請負などの非正規雇用組も多い世代。
本書からは、経済格差、価値観のさまざまな人物を取り上げ、
できるだけ、世代像を正確に縮減しょうとする意図が伝わってくる。
ただ、困難の最中にいる当事者にとって、希望が持てるようなタイプの本ではないように思う。
どちらかというと、よくできたルポとして、他の世代の人が読むべきものだろう。
2007年9月4日に日本でレビュー済み
はやりの格差社会論を世代を軸にした切り口でみせようという試みだが、成功・失敗が相半ばしているように思う。
成功しているところとしては、従来の格差社会論にありがちな中流・下流や正社員・非正規といった不毛な階級間闘争にいたずらに陥ることを回避できている点。また就職氷河期にたまたま遭遇してしまった、という誰の目にも明らかな事実を議論の起点とすることで、「格差は本当にあるのか」等という冗長な議論をかすませることができている点。
失敗していると感じるのは、「IT起業家」や「脱官僚エリート」から所謂ワーキングプア層まで満遍なく取り上げることで逆に「ロスト・ジェネレーション」という世代の核がぼやけてしまっている点。一部の起業家や社会的企業・NPOなどに関わる人たちをモデルに、「失われた十年に翻弄されることで国家や社会等に依存することなく、自分自身のみを頼みとして生きることを選択した世代」などとする安直な「括り」はひたすらうそ臭く感じてしまう。様々な日本社会の変動はあるにせよ、「ロスト・ジェネレーション」の中でも最大のボリュームゾーンはいまだ所謂「正社員」層であることに違いは無いのだ。
世代論としてはそうしたポジティブな価値を打ち出したい気持ちはわかるが、いかにも朝日のエリート記者が優等生的にまとめた「作文」という印象が強く、どうにも実感が沸かないのである。
成功しているところとしては、従来の格差社会論にありがちな中流・下流や正社員・非正規といった不毛な階級間闘争にいたずらに陥ることを回避できている点。また就職氷河期にたまたま遭遇してしまった、という誰の目にも明らかな事実を議論の起点とすることで、「格差は本当にあるのか」等という冗長な議論をかすませることができている点。
失敗していると感じるのは、「IT起業家」や「脱官僚エリート」から所謂ワーキングプア層まで満遍なく取り上げることで逆に「ロスト・ジェネレーション」という世代の核がぼやけてしまっている点。一部の起業家や社会的企業・NPOなどに関わる人たちをモデルに、「失われた十年に翻弄されることで国家や社会等に依存することなく、自分自身のみを頼みとして生きることを選択した世代」などとする安直な「括り」はひたすらうそ臭く感じてしまう。様々な日本社会の変動はあるにせよ、「ロスト・ジェネレーション」の中でも最大のボリュームゾーンはいまだ所謂「正社員」層であることに違いは無いのだ。
世代論としてはそうしたポジティブな価値を打ち出したい気持ちはわかるが、いかにも朝日のエリート記者が優等生的にまとめた「作文」という印象が強く、どうにも実感が沸かないのである。
2008年5月31日に日本でレビュー済み
いろんな例があり、一概にくくれない難しさが本に現れていました。どうしたらよいのか、提言もできないくらい…。ただ、この世代は丁度就職氷河期、「好きなように生きたらいい」、IT化、国際化の中で、実験台にされた世代だったのかなって思わせられました。実験台の結果はだいぶ下の世代へと教訓として生かされているような気がしますが、実験台に対しては蔑視しか残っていないような気もします…。
自分の実感としては、本当に地方にはアルバイトすら仕事がなかったこと、仕事がないことに対する蔑視が心をずたすたにすることなど、この本のなかに出てくる人たちが人事ではなかったです…。自分は就職できないことを言い訳にしたり、親のすねをかじらせてもらったりかなり甘甘なのでこんなこと言えないとはいえ、いろいろと分かる部分が随所にある本でした。
自分の実感としては、本当に地方にはアルバイトすら仕事がなかったこと、仕事がないことに対する蔑視が心をずたすたにすることなど、この本のなかに出てくる人たちが人事ではなかったです…。自分は就職できないことを言い訳にしたり、親のすねをかじらせてもらったりかなり甘甘なのでこんなこと言えないとはいえ、いろいろと分かる部分が随所にある本でした。