本書は、前著『私は、産みたい』を出してからの3年間のできごとを中心に、政治家野田聖子誕生のいきさつや、今後の抱負も明らかにした語りおろしです。
前著より詳しく不妊治療に言及していますし、鶴保庸介議員との離婚のいきさつや鶴保氏の反論もきちんと載せていますので、ワイドショー的興味で読んだ人も満足できる内容です。
私が注目したのは、はじめての衆議院選挙に落選した後の候補者生活と、それと民法改正に向けた意欲の強さです。
最年少県議会議員から衆議院選挙に挑んだものの、落選の憂き目をみた後、野田氏は来る日も来る日も、戸別訪問の日々を送りました。朝8時から夜6時まで名簿を頼りに1軒ずつ回って歩く。後援会名簿はけっこういいかげんで、塩を撒かれたり説教されたりもしました。夜は夜で支援者との飲み会に出席し、胸を触られたりして悔しい思いもたくさん経験します。
また、野田氏は民法改正に強い意欲を持っています。
「日本の法律は、いまだにお上が国民をコントロールするためのテキストみたいな性格が強い」と野田氏は考えます。成熟した国家として、主権者である国民が自分の人生をいろいろな選択肢から選べる方向に持っていかなければならない。そのために民法を改正したい。なかでも選択的夫婦別姓制度をぜひ導入したい。それが、あと10年と決めた自分の政治生命の目標とのことです。
現役政治家の本が選挙に向けた宣伝であることは間違いありません。まして、いつ衆議院が解散してもおかしくない状況ですので、本書を政治的パフォーマンスと切って捨てることもできるでしょう。
しかし、私は本書の中にスッピンの野田聖子が見えました。かなり赤裸々に自身を語っていると感じます。それが計算されたものだったとしても、それはそれで、たくましくなった野田聖子の今後の可能性に期待することにしましょう。
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不器用 単行本 – 2007/12/7
野田 聖子
(著)
結婚、不妊治療、郵政民営化に反対しての離党、夫婦で戦った郵政選挙、そして離婚、復党――6年間の結婚生活で女性として、国会議員として何を得て何を失ったか。野田聖子が自らの気持ちを赤裸々に語る。祖父を衆議院議員に持つ「お嬢様」が、不器用に愚直に歩んだ道。働く女性なら誰でも感じる生きにくさとも向き合い、そして「今がいちばん自分らしい」と語る姿勢は、男性読者の共感も得られるものだ。元夫・鶴保庸介氏による初の独白「夫から見た結婚生活」を併せて収録。
- 本の長さ206ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞社
- 発売日2007/12/7
- ISBN-104022503327
- ISBN-13978-4022503329
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞社 (2007/12/7)
- 発売日 : 2007/12/7
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 206ページ
- ISBN-10 : 4022503327
- ISBN-13 : 978-4022503329
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,476,704位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2009年6月27日に日本でレビュー済み
意味わかりません
まるで説得力ないです
野田聖子は蒟蒻畑を不当な圧力で製造中止にしたり
ゲームやアニメや漫画を無理矢理規制したりする最低な議員
この本なんて読むだけ損です
止めておきましょう
そして野田聖子
あなたはもう一度考えなさい国民を自分のエゴで無理矢理縛って良いのかを
まるで説得力ないです
野田聖子は蒟蒻畑を不当な圧力で製造中止にしたり
ゲームやアニメや漫画を無理矢理規制したりする最低な議員
この本なんて読むだけ損です
止めておきましょう
そして野田聖子
あなたはもう一度考えなさい国民を自分のエゴで無理矢理縛って良いのかを
2007年12月27日に日本でレビュー済み
政治家としてあそこまで上りつめているのにどこが不器用なんだろう?
でも実際読んでみて彼女は不器用なんだな、と思いました。
内容は野田さんの生い立ちから政治家としてフ生活、結婚と離婚、特に不妊治療について
書かれている。政治家野田聖子として、あるいは不妊をテーマとしてこの本を読むので
あれば、他の方のレビューのように少し物足りない、というようになるのかもしれない。
しかし私は男性社会に押しつぶされそうな中で働く女性の立場として読み、励まされた。
器用な女性なら女性らしく男性社会でやっていけるのかもしれないが、不器用なので
「おばさん、おじさん」というような中性になるのが生きやすい。外では常に鎧をかぶって
身構えているが、実は中身はガラスのハートで戦うたびにボロボロになる。そんな女性の
立場で読んだら、きっと励まされるだろう。もうちょっと自分もがんばってみようと。
そして歳と経験を重ねることで、野田さんのように肩の力を抜いて自然体に近づいていければと思う。
でも実際読んでみて彼女は不器用なんだな、と思いました。
内容は野田さんの生い立ちから政治家としてフ生活、結婚と離婚、特に不妊治療について
書かれている。政治家野田聖子として、あるいは不妊をテーマとしてこの本を読むので
あれば、他の方のレビューのように少し物足りない、というようになるのかもしれない。
しかし私は男性社会に押しつぶされそうな中で働く女性の立場として読み、励まされた。
器用な女性なら女性らしく男性社会でやっていけるのかもしれないが、不器用なので
「おばさん、おじさん」というような中性になるのが生きやすい。外では常に鎧をかぶって
身構えているが、実は中身はガラスのハートで戦うたびにボロボロになる。そんな女性の
立場で読んだら、きっと励まされるだろう。もうちょっと自分もがんばってみようと。
そして歳と経験を重ねることで、野田さんのように肩の力を抜いて自然体に近づいていければと思う。
2007年12月28日に日本でレビュー済み
「政治家」と言う職業が、特殊な世界だと思う。
その中で女性議員として今後も健闘していただきたいことを切に願う。
彼女自身の生い立ちから、夫婦別姓問題や少子化問題まで民法改正に向けた思いを感じることが出来ました。
議員と、その職務を全うするための年齢についても共感できます。
70歳を過ぎている方々に、20年後、30年後の日本を考えていただくのは些か無理があるように感じています。
自民党内部や内閣の役職だけで満足されては、国が・・・。
郵政民営化や復党までの話があったのに、社会保険庁の問題や消費税の問題も持論を展開して欲しかったです。
だって、社会保険庁のずさんな管理体制や、裏金問題が発覚しても官僚や公務員の給与及びボーナスはほぼ規程通りし払われているって不思議です。
そろそろ、国のシステム全体を見直す時期に来ているのではないでしょうか?
明治時代に作られた法律をもっともっと現代に合わせた内容に、そして、国のシステムが現代にあったモノになれば、消費税等の増税を最小限に出来るのかと期待しています。
無所属で戦った選挙戦を通して感じたと言われている、庶民との距離をいつまでも密接に保って今後の国政に携わっていただけることを願っています。
その中で女性議員として今後も健闘していただきたいことを切に願う。
彼女自身の生い立ちから、夫婦別姓問題や少子化問題まで民法改正に向けた思いを感じることが出来ました。
議員と、その職務を全うするための年齢についても共感できます。
70歳を過ぎている方々に、20年後、30年後の日本を考えていただくのは些か無理があるように感じています。
自民党内部や内閣の役職だけで満足されては、国が・・・。
郵政民営化や復党までの話があったのに、社会保険庁の問題や消費税の問題も持論を展開して欲しかったです。
だって、社会保険庁のずさんな管理体制や、裏金問題が発覚しても官僚や公務員の給与及びボーナスはほぼ規程通りし払われているって不思議です。
そろそろ、国のシステム全体を見直す時期に来ているのではないでしょうか?
明治時代に作られた法律をもっともっと現代に合わせた内容に、そして、国のシステムが現代にあったモノになれば、消費税等の増税を最小限に出来るのかと期待しています。
無所属で戦った選挙戦を通して感じたと言われている、庶民との距離をいつまでも密接に保って今後の国政に携わっていただけることを願っています。
2010年3月3日に日本でレビュー済み
・夫婦別姓
・人工中絶の廃止
・シングルマザーの推進
彼女の主張は、日本の家族制度の破壊と秩序の混乱を目的にしています。
正直言って危険人物です。
ご自身の身の振り方を主張するのもよろしいですが
一億二千万の日本国民を巻き込むようなことはなさらないでください。
貴女ご自身中心で日本は回っていませんよ。
・人工中絶の廃止
・シングルマザーの推進
彼女の主張は、日本の家族制度の破壊と秩序の混乱を目的にしています。
正直言って危険人物です。
ご自身の身の振り方を主張するのもよろしいですが
一億二千万の日本国民を巻き込むようなことはなさらないでください。
貴女ご自身中心で日本は回っていませんよ。
2007年12月22日に日本でレビュー済み
私は生みたい を読んだ時には、かなり印象が強かった。
この本は、それに比べるとインパクト不足は否めない。一つには、書かれている内容が、自分の生い立ちから、議員として当選したこと、政治家・大臣という職業、恋愛観、結婚、妊娠への思い、郵政選挙での勝利と「刺客」との関係、など多岐にわたっており、ポイントが絞りにくいことが原因である。
でも、女性議員としての思いや、若くして売れてしまった後の複雑な事情など、興味を引くことが多い。
実質夫婦ということで、体外受精は許されたものと思うが、その体外受精そのものが夫婦関係に与える影響についても感じることが多かった。
それと、鶴保議員のコメントがちゃんと載せられていることのポイントは高い。控え目でありながら、本の内容と少し異なる視点も含まれ、この本に奥行きを与えている。
ただ、最初にも書いたが、少し内容を絞ってもらえれば良かった。少なくとも、結婚以降に絞っただけでかなり印象が異なったのではないだろうか。
「私は、生みたい」の続編と思うとかなり印象が異なる。くれぐれも、注意されたい。
この本は、それに比べるとインパクト不足は否めない。一つには、書かれている内容が、自分の生い立ちから、議員として当選したこと、政治家・大臣という職業、恋愛観、結婚、妊娠への思い、郵政選挙での勝利と「刺客」との関係、など多岐にわたっており、ポイントが絞りにくいことが原因である。
でも、女性議員としての思いや、若くして売れてしまった後の複雑な事情など、興味を引くことが多い。
実質夫婦ということで、体外受精は許されたものと思うが、その体外受精そのものが夫婦関係に与える影響についても感じることが多かった。
それと、鶴保議員のコメントがちゃんと載せられていることのポイントは高い。控え目でありながら、本の内容と少し異なる視点も含まれ、この本に奥行きを与えている。
ただ、最初にも書いたが、少し内容を絞ってもらえれば良かった。少なくとも、結婚以降に絞っただけでかなり印象が異なったのではないだろうか。
「私は、生みたい」の続編と思うとかなり印象が異なる。くれぐれも、注意されたい。