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目白雑録 3 単行本 – 2009/4/7

4.0 5つ星のうち4.0 5個の評価

突然の網膜剥離で休載を余儀なくされ、大好きだった煙草もやめる。そして18年連れ添った愛猫トラーとの別れ……。時にグサリ、時にクスッとした筆致で日々をつづる『目白雑録』第3弾。朝日新聞出版PR誌『一冊の本』好評連載の書籍化。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 朝日新聞出版 (2009/4/7)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/4/7
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 227ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 402250563X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4022505637
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 5個の評価

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金井 美恵子
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上位レビュー、対象国: 日本

2009年4月27日に日本でレビュー済み
現在生きておられる作家さんの中でももちろんダントツで1番「言葉」を使用する技術の高い、そしてもっとも質の高い文章を紡ぎだす方、私が個人的感想に纏めるのも非常に恐れ多く感じてしまう作家、金井さんの雑誌「一冊の本」2006年7月〜2009年1月までの連載エッセイをまとめたものです。 とびきり鋭くも、言葉になかなか出来なかった当たり前な事を言葉にしてくれる金井さんの文章は非常に中毒性が高く、止められません。

今回も当然ながらとても鋭くも面白い話しばかりなのです。とくに「ヒデ」の話しは本当に楽しくも頷かされます。またお祭り騒ぎ(ワールドカップだの、オリンピックだの)に対しての普通で冷静な話しは本当に当たり前過ぎて当然なのですが、文字として私個人の目に留まる範囲に(もちろんその狭さに原因があるのでしょうけれど)は金井さんの文章くらいしかまっとうなものが無いので、より重きを感じます。本当はこの人こそ、隔週で何冊か出ているヨーロッパサッカー雑誌(ワールドサッカーマガジン、ワールドサッカーキングだの)に連載を持って欲しいくらいです。本当に「ヒデ」絡みの文章は面白いです。とくにフットボールに興味がある方は是非。

また中原昌也の芥川賞落選についての顛末といいますか騒動をネタに文芸誌が特集しているものについての話しもとても面白く金井さんくらいしか、その土俵(芥川賞の候補者としての立場を受け入れたわけで)にあがったことを指摘するのは至極まともで見逃せない当然のことだと私は感じているので、その辺も公平さというかフェアな部分と辛辣さが気持ちよいです。所詮はニッパチの対策であった「芥川賞・直木賞の創設」事実も変らないし、選考委員の人選についても特に決まりが無いのですから。だからこそ「メッタ斬り」に価値があったのだと思います。

ただ、今回は今までと違って心配なことがあり、それはまず何をおいても金井さんご自身の健康に関することで、網膜剥離からの完治は難しいにしろ、日常生活及び好きな映画やフットボールを気兼ねなく見られる視力を取り戻されますことを祈らずにはいられません。もうひとつは愛猫トラーの死で、こちらは言葉も無いです、ただ、ご冥福を祈ります。

金井さんが引用しながらその文章について様々な批評というか思いを書き綴るこのスタイルのエッセイは是非ずっと続けてもらいたいです。この手法を小説で行った『文章教室』金井 美恵子著を読みたくなる、あるいは『彼女(たち)について知っている二、三の事柄』のボツ原稿のくだりを読み返したくなる洗練された文章、日本語を扱う人にオススメ致します。私は個人的に大好きです。

ちなみに村上 春樹さんへの文章への批評をこれほど短くも的確に表現されると、スゴイです。

引用
いつもの、弱い立場にいる自分に読者の共感が集まるようなタッチの文章

鋭すぎる!!!!
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年6月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 本書のレビューを書きあぐねていた中で、浅田彰が昔、金井美恵子について「蓮實重彦(など)に依存せずにはいられない田舎者の『噂のオールド・ミス』」(大意)と貶したことを知り、酷いこと言うなァと思った。浅田に似ぬ、相当に品の無い、ルサンチマン丸出しの言葉だと思う。金井にしたって痛烈な悪口や毒舌を撒き散らかしているのだが、不思議とルサンチマンは感じさせない。
 ここでは私なりに、ルサンチマンから生じる悪口を「既存の共同体的価値観を明示的/非明示的に召喚することで象徴的に多数派側に立ち、威嚇によって相手を遣り込めようとするもの」と仮に定義しておく。劣位にある者が、それを自覚するからこそ数を頼むという図式なんですが、金井の悪口の言葉には自分を多数派側に置こうというさもしさがなく、そこが「痛快さ」の印象を与える。浅田彰、敗れたり! って感じ。
 というわけで『目白雑録3』、刊行から2年を経てようやく読了。この遅れは、ただ私の怠慢と気まぐれが原因です。今読んでも十二分に面白い。こういう痛快な毒舌の吐き手は、そうは転がっていない。
 ところで本書中で私がもっとも共感したのは、60年代の末、草月会館にロブ=グリエの『不滅の女』を観に行き、「私はなぜかこの時とても疲れていて映画を見ながらうつらうつら居眠りをし、ハッ、として何度も眼を覚すと、なんだか夢を見ているような、ひどく曖昧な気持ちに」(p162)なったという件りで、私の場合は、こちらはロブ=グリエはシナリオで監督はレネの『
去年マリエンバートで 』をこれまで4、5回ほども観に行きながら、あれは本当に夢を見ているような映画だからなのか、観るたびに不覚にも途中で居眠りしてしまい、結局最後まで観通したことがない。「灰色のザラザラした粒々が眼を痛めるような映画」って形容も、とても頷ける。
 全然カンケーないですが「金井美恵子」っ名前はタテ書きにすると、非常に尖った印象を与えますね。「金井」の部分が上向き矢印、末尾の「恵子」の部分が下向き矢印、中央の「美」の字が単独で上方に尖っていて、全体として非常にシャープな文字並びです。どうでもいい話ですが……
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年6月19日に日本でレビュー済み
 coboさんのレビューに同感。

 私も真っ当な日本語大好きです。

 村上春樹さんの「ら抜き」や、いかにも日本人らしい英語の誤りを出版社に指摘したお節介者でもあります。

 玉に瑕ですが、本書の「フラノ(かそれともブルー)のビジネスマン風スーツ」や「クエッション・マーク」は、いかに体調不良とはいえ、金井さんらしからぬ「凡ミス」で、校正者と編集者の無能を痛感せずにはおられません。
 後者は言わずもがな、前者も金井さんの読者には釈迦に説法でしょうが、フラノ(flannel)は、生地の種類であって色ではありませんから。(「ブルー」という生地の種類があるとしたら、私の管見を嗤ってください。)

 次作は、いつもの金井さんが復活することを信じて疑いません。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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