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線路と川と母のまじわるところ 単行本 – 2009/7/7
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2009/7/7
- ISBN-104022506032
- ISBN-13978-4022506030
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2009/7/7)
- 発売日 : 2009/7/7
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 4022506032
- ISBN-13 : 978-4022506030
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,696,924位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 423,025位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
小野 正嗣(おの・まさつぐ)
大分県蒲江町(現佐伯市)出身。東京大学教養学部卒業。同大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程単位取得退学。マリーズ・コンデを論じた博士論文でパリ第8大学Ph.D。
1996年、新潮学生小説コンクールでデビュー。2001年、「水に埋もれる墓」で第12回朝日新人文学賞受賞。2002年、『にぎやかな湾に背負われた船』で第15回三島由紀夫賞受賞。同年、第一回東京大学総長賞受賞。2003年、「水死人の帰還」で第128回芥川龍之介賞候補。2008年、「マイクロバス」で第139回芥川龍之介賞候補。2013年、「獅子渡り鼻」で第148回芥川龍之介賞候補。同年、早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を受賞し、『獅子渡り鼻』で第35回野間文芸新人賞候補。
2006年に東京大学教養学部助手、2007年に明治学院大学文学部専任講師に就任(現代フランス語圏文学)。2013年准教授。2014年立教大学文学部文学科文芸・思想専修准教授。その他の著作に『森のはずれで』『線路と川と母のまじわるところ』『浦からマグノリアの庭へ』『夜よりも大きい』など多数。本作『九年前の祈り』で第152回芥川賞受賞。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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これはいったい何?読みにくいし、面白くもない
海外が舞台になり、そこに内戦などで傷を負った人々が登場するのだが、意図がわからない。
積極的に関わっていこうとするものでもないようだし、ドキュメントしていく意図でもない
遥か昔、地球のはるか裏側で起こったことの傷をおった人としか見て取れない。
この例示なら、大航海時代の奴隷貿易や日本のキリシタン弾圧の絵でもよかったんじゃないのと問いたくなる
世界には迫害や内戦の傷を負わされる者がいることを知らせるのが意図なら
これはわからない。
逆に単なるオブジェにするには無責任なきがする
主人公の人物が彼らの傷と自分の体験を結びつけようとするところもあるのだが
あまりにもあっさりとその負い目をおき去り、大学の先生と結婚したりと、これも意図がわからない
読み進まない本を読む時間は楽しくなかった、ボクにとっては
3つの作品ともに、国境や皮膚や生活保護の範囲や生死といった「境界」が明確なテーマです(3つ目はまだ生まれていない語り手が主人公の女性を「母」として語る)。あいまいなその「境界」をめぐって、それを確定していこうとする人々(暴力)と、溶け出すことを求める人々(癒し)の葛藤と混じりあい。3つとも戦争難民が登場して厳しい国際社会の現実を提示すると同時に、安易な同情をも排しています。政治的かつ倫理的。
どこから始まってどこで終わるのかは問題ではないといわんばかりに、3つとも「何かの途中」からの書き出しがすばらしい。いずれも「こういう話ね」という安易な要約を許さない、しかし心にのこる言葉の数々です。
「3つとも」と連発できてしまうように、似たような構成・文章・内容で、それが玉に瑕なのかもしれませんが、3つを読み通すことで、1つでは「分からない」で終わってしまう独特の読後感が生まれます。一気にお読みください。