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花宴 単行本 – 2012/7/6
あさのあつこ
(著)
小太刀の名手である紀江は、藤倉勝之進を婿に迎えるが、かつて思いを寄せていた三和十之介への募る思いを消し去ることはできなかった。やがて、父の死をきっかけに夫が自分を避け始めるが、それは自らの業の深さゆえと自分を責めるしかなかった。しかし、ある朝、何者かに斬られ、血まみれとなった勝之進が告げたのは、藩内に蠢く禍々しい策謀の真実だった! 今さらながら夫への献身を誓い、小太刀を手にした紀江だが……。男女の悲哀を描く、感動の時代小説。
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2012/7/6
- 寸法128 x 21 x 188 cm
- ISBN-104022509902
- ISBN-13978-4022509901
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2012/7/6)
- 発売日 : 2012/7/6
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 4022509902
- ISBN-13 : 978-4022509901
- 寸法 : 128 x 21 x 188 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,323,951位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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![あさの あつこ](https://m.media-amazon.com/images/I/31cwj7lcqKL._SY600_.jpg)
岡山県生まれ。大学在学中より児童文学を書き始める。
『ほたる館物語』で作家デビュー。『バッテリー』およびその続編で
野間児童文芸賞、日本児童文学者協会賞、小学館児童出版文化賞を受賞。
「ヴィヴァーチェ」シリーズ(角川書店)、「No.6」シリーズ(講談社)、
『ガールズ・ストーリー』(PHP研究所)、『木練柿』(光文社)他著作多数。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年6月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
藤沢周平、葉室麟の系譜を引くような読後に切なくも美しいと感じる歴史小説だと思いました。
2014年12月4日に日本でレビュー済み
妻となっても忘れられない人がいる。
そんな甘く切ない話かと思いきや、そうではありませんでした。
現代では想像できない武家女の凛々しさを見た気がします。
ただ、夫勝之進との心の触れ合いをもう少し丁寧に
描いて欲しかったなぁと思います。
彼の魅力があまり伝わらない。
コンパクトにまとめた感じです。
切なくてやりきれないけど、読後は悪くないです。
それがこの作家さんの力量なのでしようかね。
そんな甘く切ない話かと思いきや、そうではありませんでした。
現代では想像できない武家女の凛々しさを見た気がします。
ただ、夫勝之進との心の触れ合いをもう少し丁寧に
描いて欲しかったなぁと思います。
彼の魅力があまり伝わらない。
コンパクトにまとめた感じです。
切なくてやりきれないけど、読後は悪くないです。
それがこの作家さんの力量なのでしようかね。
2017年10月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
藤沢周平の書く男女の愛は、派手さがない故、現代的には物足りないでしょうけれど、静謐で、抑えに抑えた筆致で品格があり、言葉少ない中にも見事に豊かに語りかけてきます。そこが凄い!その藤沢周平の小説を少し思い起こさせる作品でした。
この物語の主人公、紀江の心情を。あさのあつこは、細かく多く語りますが(その点で藤沢周平とは大きく違う)、男性陣の心持は多くを書きません。あくまでも紀江の心をしつこいほど丹念に追いかけていく。このしつこさはあさのあつこさんの得意とするところです。
そして、あさのあつこさんの年季を感じました。若い作家さんには書けない作品ですね。そして、武家の世界という制限あってこその舞台設定でした。こういうストーリーは時代小説でないと叶わないですよね・・・
この物語の主人公、紀江の心情を。あさのあつこは、細かく多く語りますが(その点で藤沢周平とは大きく違う)、男性陣の心持は多くを書きません。あくまでも紀江の心をしつこいほど丹念に追いかけていく。このしつこさはあさのあつこさんの得意とするところです。
そして、あさのあつこさんの年季を感じました。若い作家さんには書けない作品ですね。そして、武家の世界という制限あってこその舞台設定でした。こういうストーリーは時代小説でないと叶わないですよね・・・
2013年3月26日に日本でレビュー済み
書きたいことや伝えたいことがわかりやすく、さ〜っと読めました。
ただ、少し物足りなさが残ります。
一人娘の紀江と父新佐衛門、亡き母との絆や、小太刀への想いなどはよくわかるのですが、
いつまでも一目惚れしたかつての許婚のことばかりにとらわれて、夫の勝之進との生活で自分で気づいていくことや、成長していくことが見受けられない。
子をようやく授かって娘が生まれてもエピソードも乏しく、娘が死んでしまってかえって空虚な日々になったことを強調するための演出だったにすぎない感が残ります。
主人公がいつまでも精神的に小娘のままでイラっとします。
夫 勝之進のことをもう少し描いてほしかったです。
ただ父が信頼している人物で、淡白な性質の人物だ、というだけでは都合がよすぎる人物と思います。
ラストの第7話だけは一気に読んで愉しめました。
やっと勝之進のなぞが解けて、哀しいけど、紀江の持ち味も活かされてよかったと思いました。
ただ、少し物足りなさが残ります。
一人娘の紀江と父新佐衛門、亡き母との絆や、小太刀への想いなどはよくわかるのですが、
いつまでも一目惚れしたかつての許婚のことばかりにとらわれて、夫の勝之進との生活で自分で気づいていくことや、成長していくことが見受けられない。
子をようやく授かって娘が生まれてもエピソードも乏しく、娘が死んでしまってかえって空虚な日々になったことを強調するための演出だったにすぎない感が残ります。
主人公がいつまでも精神的に小娘のままでイラっとします。
夫 勝之進のことをもう少し描いてほしかったです。
ただ父が信頼している人物で、淡白な性質の人物だ、というだけでは都合がよすぎる人物と思います。
ラストの第7話だけは一気に読んで愉しめました。
やっと勝之進のなぞが解けて、哀しいけど、紀江の持ち味も活かされてよかったと思いました。
2012年10月17日に日本でレビュー済み
淡々と流れるような文章が、さらさらとして気持いい。
この時代だからこその、凛とした風情の武家の女性の姿と、女としての哀しさに惹かれる。
男女の愛情と、武家の女として剣士としての主人公の生き方に重点を置いているので、男性や時代小説ファンには物足りないかもかもしれないが、読みやすく好きな流れだった。
「夜叉桜」シリーズほどの面白さではなかったが、あさのさんの描く人の心の機微は、時代小説に合う。
またあさのさんの時代ものを読みたい。
この時代だからこその、凛とした風情の武家の女性の姿と、女としての哀しさに惹かれる。
男女の愛情と、武家の女として剣士としての主人公の生き方に重点を置いているので、男性や時代小説ファンには物足りないかもかもしれないが、読みやすく好きな流れだった。
「夜叉桜」シリーズほどの面白さではなかったが、あさのさんの描く人の心の機微は、時代小説に合う。
またあさのさんの時代ものを読みたい。
2019年9月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
夫婦とは何か考えさせられた。
身近な人にいる人を大切にしようと思った。
身近な人にいる人を大切にしようと思った。
2012年10月11日に日本でレビュー済み
結婚しても、子供ができても、絶対に忘れることができない人がいる。
嵯浪藩勘定奉行西野新左衛門のひとり娘紀江は、結婚後もある男の面影を追い求めていた。
そんな紀江の身辺に不穏な空気が漂い始める。西野家にも黒い陰が忍び寄っていた・・・。
夫の勝之進には申し訳ないと思いながら、一度は縁談がまとまりかけた相手・三和十之介の
ことを、紀江はいつまでも忘れることができなかった。「妻の心の中には、別の男がいる・・・。」
夫である勝之進が気づかないはずはない。つらい思いを味わっていただろう。けれど、そういう
勝之進の心情が伝わって来ない。根本的に、勝之進という人物そのものがきちんと描かれて
いないような気がする。それは他の人物に対しても言える。人物描写不足が、話を薄っぺらい
ものにし、感情移入も阻んでいる。紀江という人物にも好感が持てない。話の設定や展開も
目新しさがなく安易だ。ラストの紀江と十之介の描写も迫力に欠ける。この本の帯には、「夫婦の
悲哀を描ききった感涙の時代小説」という言葉があったが、正直疑問だ。描ききれていないと思う。
感動できず、不満だけが残る作品だった。
嵯浪藩勘定奉行西野新左衛門のひとり娘紀江は、結婚後もある男の面影を追い求めていた。
そんな紀江の身辺に不穏な空気が漂い始める。西野家にも黒い陰が忍び寄っていた・・・。
夫の勝之進には申し訳ないと思いながら、一度は縁談がまとまりかけた相手・三和十之介の
ことを、紀江はいつまでも忘れることができなかった。「妻の心の中には、別の男がいる・・・。」
夫である勝之進が気づかないはずはない。つらい思いを味わっていただろう。けれど、そういう
勝之進の心情が伝わって来ない。根本的に、勝之進という人物そのものがきちんと描かれて
いないような気がする。それは他の人物に対しても言える。人物描写不足が、話を薄っぺらい
ものにし、感情移入も阻んでいる。紀江という人物にも好感が持てない。話の設定や展開も
目新しさがなく安易だ。ラストの紀江と十之介の描写も迫力に欠ける。この本の帯には、「夫婦の
悲哀を描ききった感涙の時代小説」という言葉があったが、正直疑問だ。描ききれていないと思う。
感動できず、不満だけが残る作品だった。
2015年2月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
評価点が低いので、あえて、書きました。
私は「弥勒の月」や「燦」よりも面白いと思いました。
これは、女の心の内側を書いたものであり、親子や夫婦を書いたものではないと思います。江戸時代にあのような女がいたかどうかは別にして、紀江のような女がいてもいいと思います。お家騒動は、多くの時代物の定番ですが、女が係ることはあまりありません。終盤までお家騒動の影は見えませんでしたが、女目線であれば見えなくてもいいのでしょう。ただ、三和との闘いのために、布石として途中で試合をする場面には少し無理がありました。そういう意味では、紀江が小太刀の名手であることも作者の勝手なのでしょう。作者は、時代物は制約が多いと言っているようですが、時代物だからこその自由度を利用しているのですから贅沢を言ってはいけません。
物語として、面白いか。私は、面白かった。あさのあつこは女性なのに、くどくどと説明をしないところが好きです。もちろん、男性でもくどくど書く人がいます。フィクションなのですから、飛び出してしまえばいいのに、と思います。歴史・時代物というジャンルになっていますが、ここを明確に区別すれば、もっと面白い作品が生まれるかもしれません。ただし、荒唐無稽は喜劇のジャンルにするという条件付きです。
私は「弥勒の月」や「燦」よりも面白いと思いました。
これは、女の心の内側を書いたものであり、親子や夫婦を書いたものではないと思います。江戸時代にあのような女がいたかどうかは別にして、紀江のような女がいてもいいと思います。お家騒動は、多くの時代物の定番ですが、女が係ることはあまりありません。終盤までお家騒動の影は見えませんでしたが、女目線であれば見えなくてもいいのでしょう。ただ、三和との闘いのために、布石として途中で試合をする場面には少し無理がありました。そういう意味では、紀江が小太刀の名手であることも作者の勝手なのでしょう。作者は、時代物は制約が多いと言っているようですが、時代物だからこその自由度を利用しているのですから贅沢を言ってはいけません。
物語として、面白いか。私は、面白かった。あさのあつこは女性なのに、くどくどと説明をしないところが好きです。もちろん、男性でもくどくど書く人がいます。フィクションなのですから、飛び出してしまえばいいのに、と思います。歴史・時代物というジャンルになっていますが、ここを明確に区別すれば、もっと面白い作品が生まれるかもしれません。ただし、荒唐無稽は喜劇のジャンルにするという条件付きです。