島田雅彦氏の作品は、肌に合うものと合わないものとがありますが、これは合わなかったほうのものでした。序盤の展開が期待させるものに比べてそれが満たされないという感じは、「自由死刑」を読んだときに感じたものと近いものがありました。
氏自身はこの作品に自信を持っていたようですが、政治的な主張の部分が強くて、個人的には「僕は模造人間」や「君が壊れてしまうまえに」などの作品の方が、小説として面白いと感じますし、島田作品を初めて読むという方にも、そちらをお勧めします。
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浮く女沈む男 単行本 – 1996/3/1
島田 雅彦
(著)
- 本の長さ324ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日1996/3/1
- ISBN-104022569506
- ISBN-13978-4022569509
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
メランコリーな気質を持つ少壮の学者・山名ミツルが妻を捨て家を出る。ミツルと謎の美女を乗せた高級客船・弥勒丸は東南アジア・クルーズに出発。優雅なはずの船旅だったが、船が洋上で買収され、運命が一変する。
登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (1996/3/1)
- 発売日 : 1996/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 324ページ
- ISBN-10 : 4022569506
- ISBN-13 : 978-4022569509
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,585,302位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 375,835位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1961年、東京都生れ。東京外国語大学ロシア語学科卒。
1983年『優しいサヨクのための嬉遊曲』を発表し注目される。1984年『夢遊王国のための音楽』で野間文芸新人賞、1992年『彼岸先生』で泉鏡花文学賞、2006年『退廃姉妹』で伊藤整文学賞を受賞。著書は『天国が降ってくる』『僕は模造人間』『彗星の住人』『美しい魂』『エトロフの恋』『フランシスコ・X』『佳人の奇遇』『徒然王子』等多数。2010年6月には最新刊『悪貨』も発売になった。