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シンセミア(上) 単行本 – 2003/10/17

3.2 5つ星のうち3.2 18個の評価

祝芥川賞受賞! 受賞作「グランド・フィナーレ」に連なる神町フォークロアの原点。毎日出版文化賞、伊藤整文学賞を受賞した新芥川賞作家の最高傑作!
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

20世紀最後の夏、神の町で何が起きたのか? 占領下の血塗られた歴史と三つの事件が同時多発的に炸裂する現代小説の問題提起作。『アサヒグラフ』『小説トリッパー』掲載に大幅な加筆をして単行本化。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 朝日新聞社 (2003/10/17)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/10/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 400ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 402257870X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4022578709
  • カスタマーレビュー:
    3.2 5つ星のうち3.2 18個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2007年1月4日に日本でレビュー済み
全ての点を線でつなぎきっています。力作。それは間違いない。

ところが『IP』について著者自身がいみじくも指摘していた、「完璧主義的な厳密性」が色濃くなってしまっているような気がします。

個人的には『アメリカの夜』のような、自己格闘の末に何もかも放り投げるような、開けっぴろげな作品を描いてほしいなあと思っているのですが。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
阿部和重氏の本は「アメリカの夜」以降読んできたが、この圧巻のリアリズムの完成度を誇る作品は絶品だ。すべての登場人物のグロテスクな面が余すところなく見事に描かれ、ストーリーテリングの実力も相当なものだ。著者はデビュー作の「アメリカの夜」にて田中康夫氏より『読まずに語る文芸批評』にて「ただの凡人」とこきおろされた。その作品を読んだ僕も同じ印象だった・・・・。その作家がここまで成長するとはまったく思いもしなかった。〜ストーリテリングにエンターテイメントの手法を持ち込む事を「後退」と評す人がたまに散見されるが、はっきり言って、純文学をエンターテイメントのストーリテリングに盛り込む方が単なる描写に徹するよりも遥かに難しい。これは自分で小説を一本でも書いてみればわかる。阿部和重氏は今後の期待が大きく膨らむ。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年5月31日に日本でレビュー済み
因縁や人々が絡み合って事件が事件を呼び、憶測が飛び交い
真相は闇の中という現実社会。権力や腐敗や個人の恨みや愛情。
それらすべての要素が小さな神町にぎゅーっと高濃度に濃縮
されてしまったかのような事件の続発ぶり。
展開が気になって気になって一気に読むは読んだのですが・・
読み終えてみると心に残らなかったです。
これほど登場人物の誰にも感情移入できない小説も珍しいと思いま
した。
決してつまらない訳ではないです。むしろ一時的にシンセミア
中毒になりました。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年10月5日に日本でレビュー済み
今まで読んだ中でいちばんくだらない本。
まずページを開くと全登場人物の名前が数十人分羅列してある。まずここでげっそりする。
そして物語が始まるが、不自然な展開、魅力がない人物ばかり、魅力がないどころか嫌悪感を催す人物ばかり。
そして小説とよぶのも腹立たしいほどの程度の低い読み物が延々2冊も続く。
ある意味拷問に近い。
才能のない人間は本を書いてはいけない。
本が好きな人間として嫌悪感を覚える。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年9月26日に日本でレビュー済み
これはかなり評価に迷いがあった。
かなり分厚い本な上、上下巻。その厚さにも関わらずかなりの短時間で読み切ったというのは、要は「それだけ読者を惹きつける魅力がある」といえると言えば言えるからだ。

果樹栽培が盛んで牧歌的な田舎町。観光客は「のんびりした田舎と美味しい果実に素朴な人々〜」なんて思い込んでいるが、その実態は変態警官にろくでもないヤクザまがいの議員に覗き屋集団をはじめとした、ただれた人間関係。きめ細かい心理描写などは非常によくできていると思う。UFO、殺人・・・と読者を引き込むのもうまい。

でもその反面「盛り込みすぎた」という印象がある。最初こそ面白いと思ったのだけど、登場人物の誰もが常軌を逸した変態行為、違法行為、背徳的行為をしているという話を読みすすめるうちに「これじゃ低俗な風俗雑誌のネタの物珍しさ、エグさで読者を釣ってるだけ」という気がしてくる。

だからとても惜しい。もしまっとうな登場人物がもっと沢山いて、その上で異常性がスパイスとして利用されているのなら素直に☆3つか4つだったと思うのだが、異常性、不道徳性(変態性?)だけで構成されると、たんに誰もが有する「こわいもの見たさ」を刺激されただけなのを「文学として面白い」と誤解したのではないかと自問自答してしまうからだ。あと正直な話、作者が登場する意味がやっぱり意味ない気がしてしまう・・・(^^;)
24人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2012年7月1日に日本でレビュー済み
上下巻含めた感想。

ロバート・アルトマンの”ショートカッツ”のような小説(映画でいうとグランドホテル形式ってやつか)。阿部和重の小説で”神町”を舞台とするのは、ニッポニアニッポン、グランドフィナーレとこの作品を含めて3作ある。

最初は読みにくくて放置していたが、2度目のトライでは上巻半ばから引き込まれた。多彩な登場人物が欲望丸出しで動く様は、露悪的ではあるが、その様々な思惑が連動していく纏め様はなかなのもの。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2004年3月5日に日本でレビュー済み
待ちに待った阿部和重の新作。
しかもこれまでなかったほどの長編である。
私はこの本の舞台であり、阿部先生の故郷でもある「山形県東根市神町」にごくごく近いところに住んでます。つまり、この小説の中で若者の溜まり場と化してるボーリング場にはよく行くし、彩香の行ったジャスコ2階の書籍コーナーではよく本を買う...というふうに神町周辺の地理には詳しいんです。
このへんの人たちは、神町というと自衛隊の街というイメージを持っています。ほんと、それだけ。
それなのにあの神町が、あの神町が、ここまで次々といろんな事件や災難に見舞われるとはまるで地獄絵図を見るような気持ちで読みました。えっ~、マジでこれが神町かよっ!?と。
神町に住んでる人はこれを読んでどう感じるんだろう。
いい気分はしないんじゃないかなー。
ここまで故郷をめちゃくちゃに描く阿部和重の意図はいったい何なんでしょ?ゆがんだ愛情なのでしょうか....。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年9月4日に日本でレビュー済み
 ここ十年の日本の文学の中でも最高傑作である、らしい。もっとも、阿部和重に言わせれば、高橋源一郎の「日本文学盛衰史」が最高傑作、ならしいけれど。

 無冠の帝王と言われた阿部和重がえがいた1600枚。しかも、このシンセミアでさえ、三部作のうちのひとつでしかない、という。

 内容的には、一見したエンタメでありながらも、純文学としての節度を保っている。強固な文体とゴシック体の文字で表せる凶悪な心理描写、80人以上の登場人物、おまけに、まともな人間はいない。ロリコン、盗撮サークルなどなど、本当にいい人が全然いない。ドラッグと暴力とセックスにまみれた小さな街の中で繰り広げられる群像劇、上巻しか読んでいないけれど、きっちり話はまとまるらしい。

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11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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