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大人の友情 単行本 – 2005/2/1
河合 隼雄
(著)
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あなたは友人の出世を喜べますか? 人はなぜ人を裏切るのでしょう? 男女間の、そして夫婦の友情とは? 人生を深く癒し温かく支える友情を、豊富な臨床例と文学作品からときほぐす画期的な友情論。人生のヒント満載の書。
- 本の長さ201ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2005/2/1
- ISBN-104022579919
- ISBN-13978-4022579911
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商品の説明
著者からのコメント
お金で何でも買えるが友情は金では買えない。親子、夫婦、きょうだい、上司と部下、あらゆる人間関係の底に友情が支えとして存在している。友情は大切だ。それなのに人間はなぜ友人を裏切ったり、友人の出世を喜べなかったりするのだろう。それに、男女の間にも友情は成立するのだろうか。
友情について考えることは、人間について考えることになる。この友情論が生きる上でのヒントになると有難いと思う。
友情について考えることは、人間について考えることになる。この友情論が生きる上でのヒントになると有難いと思う。
出版社からのコメント
長年、相談室の現場にいると、心理療法家である著者は、多くの方が直接に間接に「友情」の悩みを話されることに気がついたそうです。そこから本書は生まれました。
あなたは友人の出世を喜べますか。友人の悲しみには同調できるのに、なぜか出世には嫉妬の心が動いてイライラしませんか。友だちがほしいのに、うまく作れない。なぜ人は人を裏切るのでしょうか。男女間に友情は成立するだろうか、異性の友だちはもてていますか。またなぜ友情は壊れやすいのでしょうか。こういった極めて身近な題材を、具体的な悩みを踏まえて、あらためて太宰・漱石などの文学作品を読み返しながら、友情をかたる画期的な大人のための人生の処方箋です。美しく熱いだけが友情ではありません。
世は同窓会ブームであると聞きます。定年後のよるべき頼むところは、友人というところでしょうか。大人になってのそれぞれの時期に、友情の投げかける問題が、深くやさしく説かれています。現代人の悩みに付きあい続けた著者が、たどり着いたこころの深みにやさしく降り立った初の友情論です。広くインタビュー、書評等でご紹介いただけますよう、お願い申し上げます。
あなたは友人の出世を喜べますか。友人の悲しみには同調できるのに、なぜか出世には嫉妬の心が動いてイライラしませんか。友だちがほしいのに、うまく作れない。なぜ人は人を裏切るのでしょうか。男女間に友情は成立するだろうか、異性の友だちはもてていますか。またなぜ友情は壊れやすいのでしょうか。こういった極めて身近な題材を、具体的な悩みを踏まえて、あらためて太宰・漱石などの文学作品を読み返しながら、友情をかたる画期的な大人のための人生の処方箋です。美しく熱いだけが友情ではありません。
世は同窓会ブームであると聞きます。定年後のよるべき頼むところは、友人というところでしょうか。大人になってのそれぞれの時期に、友情の投げかける問題が、深くやさしく説かれています。現代人の悩みに付きあい続けた著者が、たどり着いたこころの深みにやさしく降り立った初の友情論です。広くインタビュー、書評等でご紹介いただけますよう、お願い申し上げます。
登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2005/2/1)
- 発売日 : 2005/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 201ページ
- ISBN-10 : 4022579919
- ISBN-13 : 978-4022579911
- Amazon 売れ筋ランキング: - 277,257位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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(1928-2007)兵庫県生れ。京大理学部卒。京大教授。
日本のユング派心理学の第一人者であり、臨床心理学者。文化功労者。文化庁長官を務める。独自の視点から日本の文化や社会、日本人の精神構造を考察し続け、物語世界にも造詣が深かった。著書は『昔話と日本人の心』(大佛次郎賞)『明恵 夢を生きる』(新潮学芸賞)『こころの処方箋』『猫だましい』『大人の友情』『心の扉を開く』『縦糸横糸』『泣き虫ハァちゃん』など多数。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年5月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
対人関係について改めて考えさえる。河合先生さすがです。
2022年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
星は3.5位にしたいところ。
書かれたのは2005年(より少し前?)のようだけど、著者の社会観はもっとかなり以前からのものだろうし、SNS普及の影響などもあって令和現在は結構変わってきている。
年齢や人にもよるだろうけど、今は友情が深まり過ぎて一心同体的なジレンマで悩むより、利害関係なく本当に友達と思える人が見つからない・人との関りでどこまで自己開示して良いものか加減に悩む(そうすべきでない相手にうっかり弱みを見せると危険な場合もある)・優しく接していい相手の見極めが難しい(ジワジワと思いやりの搾取をしたり上下関係にしかならない人が少なくない)、という悩みが主流な気がする。
尤も、多かれ少なかれ他者との境界が曖昧である同一視や理想化ゆえに、甘えから自己中な問題が頻発する事を考えれば、根本は変わらないのかもしれないが。
交友関係に取り組むのに前向きになれる、参考になることがないか期待して読んだけど、どちらかというと時代に関わらず不変らしい既存の認識を確認した感じ。個人的な解釈も混ざるけれど少し書くと、
⚫︎共通の興味や関心ごとがない人同士の交流は、付き合いでなく友人関係としては難しい。
⚫︎恋人・夫婦関係を良好に保つには友情がある事が大事。
⚫︎現在進行形カップルや元カップルではない男女間の友情は不可能ではないだろうけど、(双方が)最初から極めて慎重で抑制力のある態度を要し、かつ名人芸のような力量が必要(つまり相手をさほど尊重してるとも思えない異性からの個人的な誘いは、友情と呼ぶのは到底無理がある、必ずしも性的欲求にはよらないかもしれないが)。
⚫︎贈り物や現金のプレゼント、及びお返しは、好意のつもりでも複雑な影響を及ぼす。
⚫︎ゲーム類(トランプ、オセロ、ボードゲーム他)は、気心が知れる機会になる。
考える機会になるし読んでみて損はないと思うけれど、著者の好きな古い文学作品が誰もが知ってる前提などで所々に出てきたり、特に参考にはならない話も混在する。確かに不朽の名作というのは存在するけど、助言を期待して本を読むような場合、時代が移っていけばしっくりくる本も同時代のものに変わっていく場合もあると思った。
書かれたのは2005年(より少し前?)のようだけど、著者の社会観はもっとかなり以前からのものだろうし、SNS普及の影響などもあって令和現在は結構変わってきている。
年齢や人にもよるだろうけど、今は友情が深まり過ぎて一心同体的なジレンマで悩むより、利害関係なく本当に友達と思える人が見つからない・人との関りでどこまで自己開示して良いものか加減に悩む(そうすべきでない相手にうっかり弱みを見せると危険な場合もある)・優しく接していい相手の見極めが難しい(ジワジワと思いやりの搾取をしたり上下関係にしかならない人が少なくない)、という悩みが主流な気がする。
尤も、多かれ少なかれ他者との境界が曖昧である同一視や理想化ゆえに、甘えから自己中な問題が頻発する事を考えれば、根本は変わらないのかもしれないが。
交友関係に取り組むのに前向きになれる、参考になることがないか期待して読んだけど、どちらかというと時代に関わらず不変らしい既存の認識を確認した感じ。個人的な解釈も混ざるけれど少し書くと、
⚫︎共通の興味や関心ごとがない人同士の交流は、付き合いでなく友人関係としては難しい。
⚫︎恋人・夫婦関係を良好に保つには友情がある事が大事。
⚫︎現在進行形カップルや元カップルではない男女間の友情は不可能ではないだろうけど、(双方が)最初から極めて慎重で抑制力のある態度を要し、かつ名人芸のような力量が必要(つまり相手をさほど尊重してるとも思えない異性からの個人的な誘いは、友情と呼ぶのは到底無理がある、必ずしも性的欲求にはよらないかもしれないが)。
⚫︎贈り物や現金のプレゼント、及びお返しは、好意のつもりでも複雑な影響を及ぼす。
⚫︎ゲーム類(トランプ、オセロ、ボードゲーム他)は、気心が知れる機会になる。
考える機会になるし読んでみて損はないと思うけれど、著者の好きな古い文学作品が誰もが知ってる前提などで所々に出てきたり、特に参考にはならない話も混在する。確かに不朽の名作というのは存在するけど、助言を期待して本を読むような場合、時代が移っていけばしっくりくる本も同時代のものに変わっていく場合もあると思った。
2023年7月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
学生時代、社会人になってからの友人や同僚たちの付き合い方について客観的に自己を見つめ直すことができて読後感にも満足です。
2008年12月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
友情という概念は通常肯定的である。しかし、友情によって傷づく事さえあるのか。
一体友情とは何なのか。この定義については、小学校の頃から何となく納得がいかなかった。
友情を大切にしていれば、万事うまくいくというように、先生たちまで本当に思っていたのだろうか。
河合先生の本は心理学関係の本を中心に、たくさん読ませていただきましたが、この本は、いつもとは、視線の違うものでした。
先生は、“友情の説明等できない。””ある人が友人であるのはなぜかと問われたら、「彼が彼であること」としか言えないという。これは確かに大切な事だ”とした上で、友情を支えるものは何かとその必要性を、説明される。
友達に裏切られたと感じるのは、“人間は一心同体的”にはなれるけれど,それぞれ当然個別のものである、一心同体にはなれない”という本来的理解の欠如からくるのではないか。という。
また、友情の根源として、信頼、信義をあげる人も多かろうが、いかなる強い友情でむすばれていたとしても裏切りまたはそう見えるものは発言する事を。“友情”とテーマとした走れメロスを、題材とされる。
自分のために身代わりとして磔刑になっている間に、妹の結婚式を一目と自分の村に戻り、身代わりとして待つ友人のセリティンティウスの元に走る。しかし、その途中に、メロスにさえも、裏切りの気持ちが,ふと芽生える。“人を殺して自分が生きるそれが人生の定法ではなかったか”。しかし、メロスは、この思いに打ち勝ち友人の元へ戻り、この裏切りの気持ちを告白し、“俺を殴れ”という。
筆者は、“友人との関係が深くなるにつれて、その闇の部分が明らかになるにもかかわらず、なお友人関係が続くためには、そこに 「やさしさ」がなくてはならない、という。友人の欠点や、悪事を特には知るかもしれないが、まずそのような事にある人間としての苦しみや悲しみの方に身を寄せる。優しさが友情を支える。友情を支えるものとして、“真実” ”優しさ”としたエマーソンを引用し、グッゲンビュールが、それを’友情を支える二つの星”だといったという。つまり、それは、遥かなる星であり、到達する事はないのであるが、行方を照らす星であるという。
この本は、ハンディであるが、出典は実は莫大であるので、学ぶべき点も膨大で、実は結構難しかった。しかし、私は、いまは無き河合先生から、己の能力のかなわぬ事に悲しみを重ね、責任と力不足に苦しむ事の多い日常のなかで、自分にも(数少なくも)愛すべき友人がいた事の幸運と、しばし降り掛かる友情への疑念を取り払っていただいき、友情をささえるのは、二つの行方を照らす星のもとでそれを育むのですよと、教わったと思う。心から感謝申し上げたい。
一体友情とは何なのか。この定義については、小学校の頃から何となく納得がいかなかった。
友情を大切にしていれば、万事うまくいくというように、先生たちまで本当に思っていたのだろうか。
河合先生の本は心理学関係の本を中心に、たくさん読ませていただきましたが、この本は、いつもとは、視線の違うものでした。
先生は、“友情の説明等できない。””ある人が友人であるのはなぜかと問われたら、「彼が彼であること」としか言えないという。これは確かに大切な事だ”とした上で、友情を支えるものは何かとその必要性を、説明される。
友達に裏切られたと感じるのは、“人間は一心同体的”にはなれるけれど,それぞれ当然個別のものである、一心同体にはなれない”という本来的理解の欠如からくるのではないか。という。
また、友情の根源として、信頼、信義をあげる人も多かろうが、いかなる強い友情でむすばれていたとしても裏切りまたはそう見えるものは発言する事を。“友情”とテーマとした走れメロスを、題材とされる。
自分のために身代わりとして磔刑になっている間に、妹の結婚式を一目と自分の村に戻り、身代わりとして待つ友人のセリティンティウスの元に走る。しかし、その途中に、メロスにさえも、裏切りの気持ちが,ふと芽生える。“人を殺して自分が生きるそれが人生の定法ではなかったか”。しかし、メロスは、この思いに打ち勝ち友人の元へ戻り、この裏切りの気持ちを告白し、“俺を殴れ”という。
筆者は、“友人との関係が深くなるにつれて、その闇の部分が明らかになるにもかかわらず、なお友人関係が続くためには、そこに 「やさしさ」がなくてはならない、という。友人の欠点や、悪事を特には知るかもしれないが、まずそのような事にある人間としての苦しみや悲しみの方に身を寄せる。優しさが友情を支える。友情を支えるものとして、“真実” ”優しさ”としたエマーソンを引用し、グッゲンビュールが、それを’友情を支える二つの星”だといったという。つまり、それは、遥かなる星であり、到達する事はないのであるが、行方を照らす星であるという。
この本は、ハンディであるが、出典は実は莫大であるので、学ぶべき点も膨大で、実は結構難しかった。しかし、私は、いまは無き河合先生から、己の能力のかなわぬ事に悲しみを重ね、責任と力不足に苦しむ事の多い日常のなかで、自分にも(数少なくも)愛すべき友人がいた事の幸運と、しばし降り掛かる友情への疑念を取り払っていただいき、友情をささえるのは、二つの行方を照らす星のもとでそれを育むのですよと、教わったと思う。心から感謝申し上げたい。
2022年12月19日に日本でレビュー済み
河合隼雄(1928~2007年)氏は、京大理学部卒、UCLA留学を経て、スイスのユング研究所で日本人として初めて、ユング派分析家の資格を取得し、国内外におけるユング分析心理学の理解と実践に貢献した。天理大学教授、京大教授・教育学部長・名誉教授、国際日本文化研究センター所長、文化庁長官等を歴任。また、日本心理臨床学会理事長、日本箱庭療法学会理事長・会長、日本臨床心理士会会長、中央教育審議会委員、教育改革国民会議委員、文部科学省顧問等を務める。紫綬褒章受章、朝日賞受賞、文化功労者顕彰、正四位瑞宝重光章受章。
本書は2005年に出版、2008年に文庫化された。
本書は、大人の人間関係の背後にある、いろいろな「友情」について綴った、エッセイ風の文章をまとめたもので、テーマ(章立て)は以下である。「友だちが欲しい」、「友情を支えるもの」、「男女間に友情は成立するか」、「友人の出世を喜べるか」、「友人の死」、「「つきあい」は難しい」、「碁がたき・ポンユー」、「裏切り」、「友情と同性愛」、「茶呑み友だち」、「友情と贈りもの」、「境界を超える友情」。
私はアラ還の会社員だが、人生後半に向けて、仕事とは切り離された人間関係について考えることも多くなり、新古書店で本書を偶々目にし、手に取った。
一通りページを繰った読後感は、正直なところ、少々すっきりしない、物足りなさの残るものであった。個々のテーマは興味深いものが多かったのだが、一世代(以上)離れた著者との、実体験としての人間関係やその捉え方は結構異なるし、また、言い回しが多分に慎重なこともあってか、特段の具体的な示唆が得られたという感覚は、残念ながら持てなかった。(尚、読了後、以前読んだ著者の『こころの処方箋』をパラパラとめくってみたのだが、その冒頭に「人の心がいかにわからないかということを、確信をもって知っているところが、(臨床心理学の)専門家の特徴である。・・・簡単に判断を下さず、人の心というものはどんな動きをするのか、わかるはずがないという態度で他人に接しているのである。」と書かれており、そのような基本スタンスが、文章の歯切れをも鈍らせているのかも知れないと思った)
それでも、「友情」とは何か、ということについて印象に残った記述はあり、それは次のようなものである。
「世間の評価とか、利害と関係なく、お互いに「存在を認め合っている」・・・お互いに共有するものを確かめあいながら、その存在を認めあう・・・友情を支える互いに共有するものが、目的や理想でないとすると、それは「生きていること」とでも言いたくなってくる。「お前も生きているのか、俺も」と言いたいような感じ。「お互い、生きててよかったな」という・・・」
私は幸いなことに、50歳を過ぎて、「お互いに共有するものを確かめあいながら、その存在を認めあう」竹馬の友たちに再会し、親交を深めているが、今後も彼らと「生きていること」を共有しながら、年を重ねて行きたいと思う次第である。
(2022年12月了)
本書は2005年に出版、2008年に文庫化された。
本書は、大人の人間関係の背後にある、いろいろな「友情」について綴った、エッセイ風の文章をまとめたもので、テーマ(章立て)は以下である。「友だちが欲しい」、「友情を支えるもの」、「男女間に友情は成立するか」、「友人の出世を喜べるか」、「友人の死」、「「つきあい」は難しい」、「碁がたき・ポンユー」、「裏切り」、「友情と同性愛」、「茶呑み友だち」、「友情と贈りもの」、「境界を超える友情」。
私はアラ還の会社員だが、人生後半に向けて、仕事とは切り離された人間関係について考えることも多くなり、新古書店で本書を偶々目にし、手に取った。
一通りページを繰った読後感は、正直なところ、少々すっきりしない、物足りなさの残るものであった。個々のテーマは興味深いものが多かったのだが、一世代(以上)離れた著者との、実体験としての人間関係やその捉え方は結構異なるし、また、言い回しが多分に慎重なこともあってか、特段の具体的な示唆が得られたという感覚は、残念ながら持てなかった。(尚、読了後、以前読んだ著者の『こころの処方箋』をパラパラとめくってみたのだが、その冒頭に「人の心がいかにわからないかということを、確信をもって知っているところが、(臨床心理学の)専門家の特徴である。・・・簡単に判断を下さず、人の心というものはどんな動きをするのか、わかるはずがないという態度で他人に接しているのである。」と書かれており、そのような基本スタンスが、文章の歯切れをも鈍らせているのかも知れないと思った)
それでも、「友情」とは何か、ということについて印象に残った記述はあり、それは次のようなものである。
「世間の評価とか、利害と関係なく、お互いに「存在を認め合っている」・・・お互いに共有するものを確かめあいながら、その存在を認めあう・・・友情を支える互いに共有するものが、目的や理想でないとすると、それは「生きていること」とでも言いたくなってくる。「お前も生きているのか、俺も」と言いたいような感じ。「お互い、生きててよかったな」という・・・」
私は幸いなことに、50歳を過ぎて、「お互いに共有するものを確かめあいながら、その存在を認めあう」竹馬の友たちに再会し、親交を深めているが、今後も彼らと「生きていること」を共有しながら、年を重ねて行きたいと思う次第である。
(2022年12月了)
2022年1月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大人の男女の友情は成立するのか、疑問に思い河合先生の本を購入しました。
読んでみたのですが、回答があいまいでした。
しかし、別の友情に関するトピックについてはとても面白く、勉強になりました。
読んでみたのですが、回答があいまいでした。
しかし、別の友情に関するトピックについてはとても面白く、勉強になりました。
2015年8月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
肩の力抜けます♨︎
で、あらためて友だちっていいものだな・て思います
で、あらためて友だちっていいものだな・て思います
2012年3月26日に日本でレビュー済み
とても読み易いが、奥行きがある本。
河合先生が、この世にいらっしゃらないと知りつつ
読む身としては、切なくなる。
「友人の死」という章の中で、自分は、死ぬのが相当に
怖い方だと述べられている。ここで、ちょっとジーンとして
しまう。
そして、白洲正子さんの言葉を引いて、少しその感じは
変化してきている、とも。
日本特有の友情の表出の仕方、男女に友情はあるか、
友情が深くなりすぎると決裂せざるをえなくなる、など
興味深いテーマが語られている。
河合先生の人生経験も垣間見られる良書である。
先生、死ぬのは怖くなかったですよね。
河合先生が、この世にいらっしゃらないと知りつつ
読む身としては、切なくなる。
「友人の死」という章の中で、自分は、死ぬのが相当に
怖い方だと述べられている。ここで、ちょっとジーンとして
しまう。
そして、白洲正子さんの言葉を引いて、少しその感じは
変化してきている、とも。
日本特有の友情の表出の仕方、男女に友情はあるか、
友情が深くなりすぎると決裂せざるをえなくなる、など
興味深いテーマが語られている。
河合先生の人生経験も垣間見られる良書である。
先生、死ぬのは怖くなかったですよね。