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と出る。当時は100円くらいだったはずだが。
ちゃんとは読んでないが、西南戦争(1877)に関する思い出の聞書(もんしょ?聞き書き)だったはず。
その、大事にしていた息子さんを戦争にとられたとき(死んだわけではなく、出征した段階)の悲しみ
をおじいさんが語ってるのを イシムレさんが聞いて書いたりしてて、深い熊本弁で語られていて、
その、グッとくるものはありました。僕もいちおう人間ですから。
その・・・取材時が仮に1950年だとして、そのお父さんがその後70年も生きていたって計算になるのが、
どういうことだろう、と、そっちが気になる程度には 魂がこわれてるんですけど。←いや、きみの話はええわ。
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西南役伝説 (朝日選書 345) 単行本 – 1988/1/1
石牟礼 道子
(著)
- 本の長さ271ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日1988/1/1
- ISBN-104022594454
- ISBN-13978-4022594457
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (1988/1/1)
- 発売日 : 1988/1/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 271ページ
- ISBN-10 : 4022594454
- ISBN-13 : 978-4022594457
- Amazon 売れ筋ランキング: - 572,573位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年2月10日に日本でレビュー済み
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2017年11月7日に日本でレビュー済み
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当時の農民層が、武士身分や官軍薩軍の兵隊を異様に恐れていた様子が興味深い。
明治になっても身分の差別が・・
明治になっても身分の差別が・・
2018年11月15日に日本でレビュー済み
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該書は、黒竜会の編纂になる「西南記伝」や徳富蘇峰の「近世日本国民史」に描かれた、上から目線の武張った所謂、官製の政争史とは全く一線を画す、土着農民層の西南戦争体験談である。彼らのとって官軍と薩軍は土埃と硝煙の合間に見え隠れするだけで、双方時々の戦いの優勢に乗じて弾薬運びに駆り出され「手伝い賃」を貰うほか、道々に甘藷を売ったりする、命懸けでその日暮しを強いられた記憶の語り部たちの伝承である。
作者は「明治初期の肥後と薩摩境の、水俣の下層農民」一老の言葉を引いて、天皇とは「日輪さんの岩屋に這入りした話は嘘ぞ。空より広か岩屋があろうかい。勘に来ん」と、にべもない。そして作者は「百の理論や知識を超えて、文盲の彼の中に、物語としても系統化せぬ疑問が、その精神の振子の軌条に副い続けているのである。」そう印象を綴っている。
作者はここで閑話休題、語り手で文久元年酉年二月生まれ、取材時の昭和三十八年十一月現在百三歳の須崎文造翁にたどりつき、「歴史年表というものをあすがり知らぬ細民ひとりの百年」に思いを巡らし、作者誕生の地である天草近辺の縁から、「復興天草の全貌」と称する一冊を読者に提示する。島原の乱後、しばし幕府の流刑地に指定された。農耕地としては必ずしも恵まれぬながら主産業を維持してきた。乱後の荒廃により人口半減、島外からの人口移入策を施したが、百五十年後には過剰人口化して経済逼迫、今度は出稼ぎによる緩和策をとらざるを得なくなったなど島史は非情に物語っている。維新後は「熊本県八代、水俣、出水方面への転籍者」を出すに至っている。界隈で育った前出の漁師文造翁は、若いころ鰹船の上で「十年のいくさ」の話、「熊本城の石垣が石切りが切りとったように弾で飛ばされた」情報を「話し上手」から聞いたとする。一例として取り上げたこの人物のように、作者の意図は「目に一丁もない人間が、この世をどう見ているか、それが大切である。権威も肩書も地位もないただの人間がこの世の仕組みの最初のひとり・・それを百年分くらい知りたい。そういう人間に百年前を思い出してもらうには、西南役が思い出しやすいだろう」と前出の須崎文造翁とは別に、有郷きく女の談話も寄せている。西南役をはじめ、日清・日ロの戦い、二度の世界大戦と戦後の今日、百年を見通す先人たちの本文中の逸話は「近代が失ってゆくばかりの民衆の性情と美質」、さらに「そこに出自を持っていたであろう民族の性情は今とこへゆきつつあるのか」を素朴に問いかけている。
作者は「明治初期の肥後と薩摩境の、水俣の下層農民」一老の言葉を引いて、天皇とは「日輪さんの岩屋に這入りした話は嘘ぞ。空より広か岩屋があろうかい。勘に来ん」と、にべもない。そして作者は「百の理論や知識を超えて、文盲の彼の中に、物語としても系統化せぬ疑問が、その精神の振子の軌条に副い続けているのである。」そう印象を綴っている。
作者はここで閑話休題、語り手で文久元年酉年二月生まれ、取材時の昭和三十八年十一月現在百三歳の須崎文造翁にたどりつき、「歴史年表というものをあすがり知らぬ細民ひとりの百年」に思いを巡らし、作者誕生の地である天草近辺の縁から、「復興天草の全貌」と称する一冊を読者に提示する。島原の乱後、しばし幕府の流刑地に指定された。農耕地としては必ずしも恵まれぬながら主産業を維持してきた。乱後の荒廃により人口半減、島外からの人口移入策を施したが、百五十年後には過剰人口化して経済逼迫、今度は出稼ぎによる緩和策をとらざるを得なくなったなど島史は非情に物語っている。維新後は「熊本県八代、水俣、出水方面への転籍者」を出すに至っている。界隈で育った前出の漁師文造翁は、若いころ鰹船の上で「十年のいくさ」の話、「熊本城の石垣が石切りが切りとったように弾で飛ばされた」情報を「話し上手」から聞いたとする。一例として取り上げたこの人物のように、作者の意図は「目に一丁もない人間が、この世をどう見ているか、それが大切である。権威も肩書も地位もないただの人間がこの世の仕組みの最初のひとり・・それを百年分くらい知りたい。そういう人間に百年前を思い出してもらうには、西南役が思い出しやすいだろう」と前出の須崎文造翁とは別に、有郷きく女の談話も寄せている。西南役をはじめ、日清・日ロの戦い、二度の世界大戦と戦後の今日、百年を見通す先人たちの本文中の逸話は「近代が失ってゆくばかりの民衆の性情と美質」、さらに「そこに出自を持っていたであろう民族の性情は今とこへゆきつつあるのか」を素朴に問いかけている。
2013年9月3日に日本でレビュー済み
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「苦界浄土」で鮮烈な印象のある作者だったが、水俣さらに天草、鹿児島ともっと広い範囲で、そこに生きた人々の姿を西郷伝説というかたちで描いていく。作者の独特な「語り」と得意な感性が縦横に駆使されきわめて独特な文学世界が語られている。
2013年5月22日に日本でレビュー済み
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西郷隆盛の反乱を地元の眼から見た面白い作品です。
日本史上最後の反乱を知るには必要な作品の一つです。
日本史上最後の反乱を知るには必要な作品の一つです。
2013年3月25日に日本でレビュー済み
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昔の本なのでシミ汚れは注意書きにもあったように覚悟していましたが、思いのほか綺麗で読むにはまったく問題なし。丁寧な梱包で届きました。帯つきの初版一刷のが手に入ったのでとても嬉しいです。大切にします!
2010年8月16日に日本でレビュー済み
こんな美しくて哀しい文章を読んだことがあったろうか。読んでからしばらく茫然としていた。彼女が辿り、歴史の闇から、九州の風と土から、紡ぎだした、人びとの語り、唄いに打ちのめされる。天草の乱、農民一揆、切支丹弾圧、明治維新、西南の役、日清・日露から続く近代の戦争という時代が、九州の風土に生きてきた人々の生きざまを通して、見たことも聴いたこともない、触れたこともない、異質の光、色となって、流転していく。