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歴史和解と泰緬鉄道 英国人捕虜が描いた収容所の真実 (朝日選書 849) 単行本 – 2008/12/10
- 本の長さ301ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2008/12/10
- ISBN-104022599499
- ISBN-13978-4022599490
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2008/12/10)
- 発売日 : 2008/12/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 301ページ
- ISBN-10 : 4022599499
- ISBN-13 : 978-4022599490
- Amazon 売れ筋ランキング: - 235,957位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
山梨学院大学法学部法学科 教授。ケンブリッジ大学国際研究センター(現政治国際研究学部)客員研究員や在英日本大使館専門調査員を経て現職。
研究テーマは日本近現代史・国際関係論。軍事史学会理事。戦時・災害時などの極限状況で、いかに人間性を保護してきたのか(しうるのか否か)、それがのちにどのような意味をもったのか(もつのか否か)について研究しています。
主著『日本赤十字社と皇室』(吉川弘文館)『原典でよむ 20世紀の平和思想』(岩波書店)。『放射能とナショナリズム』(彩流社)、『戦後和解』(中公新書・石橋湛山賞)『ポピーと桜』(岩波書店)、『14歳からの靖国問題』(ちくまプリマ―新書)『東京裁判とその後』(翻訳・中公文庫)『戦争と和解の日英関係史』(共編著・法政大学出版局)『歴史認識共有の地平』(共編著・明石書店)、『戦争の記憶と捕虜問題』(共編著・東京大学出版会)『歴史問題ハンドブック』(共著、岩波書店)『歴史と和解』(共著・東京大学出版会)『日本赤十字社と人道援助』(共著・東京大学出版会)『歴史和解と泰緬鉄道』(朝日選書)『Japanese Prisoners of War』『Britain and Japan in the Twentieth Century』『Japan and Britain at War and Peace』などがあります。2024年夏頃「『鬼滅の刃』無惨と十二鬼月のための哀悼碑」を公刊予定です。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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「ドイツ人がナチスの蛮行を知らないなどありえない。知らないから冷静に考える事が出来ないのだ」
まさしくその通りです。日本の加害行為を否定する者たちは、屁理屈をまくしたて、ヒステリックに叫んで他者を罵倒する者が少なくない。
そして、彼らの虚栄心を増長させているのは「無知の無自覚」である大勢の「普通の日本国民」である。
海外によく行く日本人男性が言っていました。
「日本人はどうして日本人は海外で好かれていると思い込んでいるのだろう?海外にもアジア人を見下す人はいるが、何故か「日本人」は差別されないと思っている。海外のレイシスト達にしてみれば、日本人も「黄色い猿」なのに。その無知さが恥ずかしい」
今の日本人の無知と傲慢さは異常であると思います。
この本を冷静に受け止められるかどうか。その人の人間性が見れるかもしれない。
今この鉄道はありません。しかし、なぜか、靖国神社の遊就館に入ったところに機関車が飾ってあります。
よくここまで、きちんとまとめて本にしてくれたと、思います。
戦争の本としてではなく、鉄道の歴史の本として、読みました。
「泰緬鉄道」は、南京やバターン「死の行進」とならんで、欧米諸国ではよく知られてきた日本軍の残虐事件。本書は、鉄道建設の様子を現場でつぶさに描いたイギリス人捕虜、ジャック・チョーカーのイラストをカラーで紹介している。かなりショッキングで残酷なイラストも少なくない。
だが、本書が訴えているのは、日本軍の問題行為の「告発」ではなく、相互の歴史の学びをふまえた「和解」である。チョーカーは、日本に謝罪や補償を要求せず、互いに歴史を学習することの意義を強調する。
複雑な「歴史のひだ」のなかで、かつての敵同士が、加害者も被害者も共に歴史に対して謙虚であるということが、本書のいう「歴史和解」の前提である。
「和解」の論客である朴裕河と小菅信子、ビルマ研究家の根本敬による座談会は、さまざまな意味で非常に刺激的である。小菅のいう、和解は非常に困難な課題であって、一度に100点満点はとることはできない、だからこそ、「0点よりは40点、40点よりは60点」をめざして相互に多様な取り組みをすべきだ、という議論は印象的である。
また、朴と小菅が口をそろえて、「国際和解」よりも「内部の和解」「国内和解」のほうが困難と指摘している部分は示唆に富んでいた。
本書でなされている議論の多くは、今後の国内の戦争責任論や「和解論」の展開のための、良い叩き台になるだろう。
この本が許せないと主張される人は
アーロン収容所やシベリア抑留についても調べて欲しいものだな
日本兵捕虜が如何に残酷に殺されたか理解できる。
そして重要な事として、当時は連合国が圧倒的に優勢な時であり
捕虜を保護する余裕が無かったことはありえないってことだ。
一方、この本に書かれた時代は、すでに日本軍は劣勢に立ち
特に1944年のインパール作戦では、飢餓によって多くの兵士が命を落した
泰緬鉄道の建設が行われた1922年の時点でも、かなり苦しかった
同作戦で動員されたイギリス軍捕虜は六万二千人
そのうち、死亡者は一万三千人弱
確かに無茶な作戦での死者を出した事実は事実として考えるべきだが
当時の日本には、すでに捕虜を十分に保護する余裕はなく
実際、戦後、BC級戦犯の裁判でも、「我々も食にも事欠く状況だった。それでもできる限り、あなたたちにも(捕虜にも)まわした」
と証言した戦犯もあった。
第二次大戦後、ドイツ軍捕虜三十万人の内、一年後に捕虜が解放されたときには
一万人ほどだった。
残る大部分の捕虜は連合国軍兵士の食料を与えないなどの虐待で死んでしまったのだ。
泰緬鉄道に動員した将兵たちは、戦後、BC戦犯として処罰されたが
しかしこうした戦後の残虐行為で、戦勝国側で処罰された将兵は、ただの一人も存在しない
歴史とは学ぶべき事が山ほどある
それは認めるが、何かあれば歴史を口にする人間は私は蔑みをもってみる
なぜならそういう人たちは、自身の都合のよい歴史しか認めようとはしないからだ
歴史という権威を振りかざす事で自身の主張を正当化しているだけ
あまりにも幼稚な態度であろうが、本人たちは決して気づくことはないでしょうね
小菅信子による「解説」 (約30頁) (全体の1/10)
ジャック・チョーカーの著作の邦訳「手記」 (約200頁)
研究者による「鼎談」 (約50頁)
以上
じつは「鼎談」が一番興味深い.
読みやすいし, 分量も多くないので, これだけでも読む価値が十分にある.
とくに, 中学生以上の, 日々歴史に触れていく段階にある<生徒>・<大学生>,
その年代の子をもつ<親>に対しておすすめする.
当時のこととともに、その時のスケッチが、挿絵として使われており貴重な資料という感じの本です。
日本は平和で、戦争とは縁がない時代になっています。だからこそ、読む価値がある本だと思います。