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モモを読む: シュタイナーの世界観を地下水として (朝日文庫 こ 4-4) 文庫 – 1991/1/1
子安 美知子
(著)
- 本の長さ237ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日1991/1/1
- ISBN-104022606339
- ISBN-13978-4022606334
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (1991/1/1)
- 発売日 : 1991/1/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 237ページ
- ISBN-10 : 4022606339
- ISBN-13 : 978-4022606334
- Amazon 売れ筋ランキング: - 365,051位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 395位ドイツ文学研究
- - 995位朝日文庫
- - 55,941位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1929‐95年。南ドイツ・ガルミッシュ生まれ。小説家。著書は各国で訳出され、幅広い年齢層に支持されている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『ものがたりの余白 エンデが最後に話したこと (ISBN-13: 978-4006021566 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2019年6月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
元々自分はモモという作品が好きで、そこからAmazon検索でたまたまこの子安さんの本を見つけて購入し、シュタイナーを知りました。その後、宗教以外の観点での輪廻思想を知りたいと思い、シュタイナーの本に挑戦してみましたが、難しくて挫折しました。もう一度シュタイナーのことを、知りたいと思ってこの「モモを読む」を読んでみると以前よりは理解できたような気がしました。子安さんのこの本が自然にシュタイナー入門になった感じです。そしてもう一度、シュタイナーに挑戦してみようと思います。
2021年3月31日に日本でレビュー済み
シュタイナー教育の世界観の触りみたいな本です
これを読むとAIによる作業の効率化とかレジの自動化とかますます人間がいらなくなるかのような世の中で 灰色の男が暗躍する世の中はどこへ向かっているのでしょうなどと不安神経症になってしまうかも
教育論みたいな話で子育てする立場の方 教育関係に関わる方には何かしら哲学的なことを考えさせてくれるかもしれません
これを読むとAIによる作業の効率化とかレジの自動化とかますます人間がいらなくなるかのような世の中で 灰色の男が暗躍する世の中はどこへ向かっているのでしょうなどと不安神経症になってしまうかも
教育論みたいな話で子育てする立場の方 教育関係に関わる方には何かしら哲学的なことを考えさせてくれるかもしれません
2024年3月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
表がとても日に焼け?、触り心地もざらざらし、出品者の評価とかけ離れた評価にびっくりした
2015年12月26日に日本でレビュー済み
これは久しぶりの良書だ。
ルドルフ・シュタイナーの本を読んだことがない人でも、おそらく人智学の思想を知るには十分な内容だと思う。
1973年に西ドイツで出版され、ベストセラーになったミヒャエル・エンデの「モモ」という小説がある。
この本は、主にシュタイナー教育についての著作を数冊出している子安美知子さんが、「モモ」をシュタイナーの人智学思想に基づいて解説しているものだ(私は「モモ」を読んだことないけど、それでもこの本を読むにあたって全く問題はなかった)。
解説といっても無機質なものではなく、エンデの作品の根底にある、決してあからさまには描かれない、いわば「目に見えない世界」のシュタイナー的思想を見事に表現している。
そして、おそらく子安美知子さん自身が至って常識的な人間であることから、とても分かりやすく万人に伝わるように丁寧に書かれている。
第一章 人の話を聞く力
「モモ」の主人公モモの、不思議な能力について。
そしてシュタイナーの「いかにしてより高次の世界の認識を獲得するか」から引用して、自己の観察、人格進化についても触れる。
第二章 身体・魂・精神
シュタイナー思想の根幹を成すこの三つの概念について触れる。
主に「魂」と「精神」の違いについて。日本だとごちゃごちゃに同意義で使われてしまっているので、ここは重要なポイントだ。
第三章 好奇心と関心
単なる好奇心と関心は違う。
「モモ」の登場人物を取り上げ、主観性・情緒性・変動性で動く人達と、そこにいるだけで光を与えるモモの客観性、超情性、恒常性とは。
以降、第十五章まで、本質を見抜く力、意識の上昇といったテーマに触れていく。
個人的に素晴らしいと思ったのは、なによりも、そのまま読むとテーマが壮大過ぎる上に難しいルドルフ・シュタイナーの主要的な概念についてとても分かりやすく語っていくところだ。
(逆にいうと、人智学の思想に深入りしていない)
これを読んでからシュタイナーの著作を読めば理解がいっそう深まるだろう。
ルドルフ・シュタイナーの本を読んだことがない人でも、おそらく人智学の思想を知るには十分な内容だと思う。
1973年に西ドイツで出版され、ベストセラーになったミヒャエル・エンデの「モモ」という小説がある。
この本は、主にシュタイナー教育についての著作を数冊出している子安美知子さんが、「モモ」をシュタイナーの人智学思想に基づいて解説しているものだ(私は「モモ」を読んだことないけど、それでもこの本を読むにあたって全く問題はなかった)。
解説といっても無機質なものではなく、エンデの作品の根底にある、決してあからさまには描かれない、いわば「目に見えない世界」のシュタイナー的思想を見事に表現している。
そして、おそらく子安美知子さん自身が至って常識的な人間であることから、とても分かりやすく万人に伝わるように丁寧に書かれている。
第一章 人の話を聞く力
「モモ」の主人公モモの、不思議な能力について。
そしてシュタイナーの「いかにしてより高次の世界の認識を獲得するか」から引用して、自己の観察、人格進化についても触れる。
第二章 身体・魂・精神
シュタイナー思想の根幹を成すこの三つの概念について触れる。
主に「魂」と「精神」の違いについて。日本だとごちゃごちゃに同意義で使われてしまっているので、ここは重要なポイントだ。
第三章 好奇心と関心
単なる好奇心と関心は違う。
「モモ」の登場人物を取り上げ、主観性・情緒性・変動性で動く人達と、そこにいるだけで光を与えるモモの客観性、超情性、恒常性とは。
以降、第十五章まで、本質を見抜く力、意識の上昇といったテーマに触れていく。
個人的に素晴らしいと思ったのは、なによりも、そのまま読むとテーマが壮大過ぎる上に難しいルドルフ・シュタイナーの主要的な概念についてとても分かりやすく語っていくところだ。
(逆にいうと、人智学の思想に深入りしていない)
これを読んでからシュタイナーの著作を読めば理解がいっそう深まるだろう。
2004年9月8日に日本でレビュー済み
「この本は、ミヒャエル・エンデ著『モモ』の解説書です。」と言えばそれまでです。ですが、この本は、「解説書」などというものではなく、一つの堂々たる著作であると、私は思います。「押しつけるつもりはありませんが、こんな読み方もできますね。シュタイナーの世界観を通して『モモ』を読むなら、こんな深い精神性が湛えられていることを知ることができますよ」と謙遜に囁きかけるような姿勢で書かれた著作です。
ですが、私には「ルドルフ・シュタイナーの思想」「シュタイナーの世界観」「アントロポゾフィー」などという書名の「専門書」にしたなら、大分難しく、読むのが厄介になりそうな内容を、世界的なベストセラー「モモ」を通して、きわめて平易に説明してくれた、類の無い本が、この著作ではないか、と思えます。
「宇宙の前にあって塵に等しい人間が宇宙の底知れない神秘に触れ、震える思いで宇宙を探ろうとする時の姿勢とは本来こんなものだったのかもしれないな。」「宗教的な修行の原初的なカタチというものは、あるいは、このようにして始まったのかもしれないな。」などと思いつつ読みました。
深読みのし過ぎでしょうか? 皆さんも、どうぞお確かめください。自分の眠っている宗教心が、あるいは、呼び起こされるかもしれません。(尚、日本に於ける「ユング心理学」の泰斗にして先達たる河合隼雄先生の魅力的な「解説」付きです。)
ですが、私には「ルドルフ・シュタイナーの思想」「シュタイナーの世界観」「アントロポゾフィー」などという書名の「専門書」にしたなら、大分難しく、読むのが厄介になりそうな内容を、世界的なベストセラー「モモ」を通して、きわめて平易に説明してくれた、類の無い本が、この著作ではないか、と思えます。
「宇宙の前にあって塵に等しい人間が宇宙の底知れない神秘に触れ、震える思いで宇宙を探ろうとする時の姿勢とは本来こんなものだったのかもしれないな。」「宗教的な修行の原初的なカタチというものは、あるいは、このようにして始まったのかもしれないな。」などと思いつつ読みました。
深読みのし過ぎでしょうか? 皆さんも、どうぞお確かめください。自分の眠っている宗教心が、あるいは、呼び起こされるかもしれません。(尚、日本に於ける「ユング心理学」の泰斗にして先達たる河合隼雄先生の魅力的な「解説」付きです。)
2005年3月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「ミュンヘンの中学生」に見られるこの作者さんの良いところは、小説家のような卓抜な語り口と、かなり夢中だったろうに、一歩ひいて、複雑なシュタイナー思想を一冊の本に噛み砕いたわかりやすさ、客観性です。それと比べると、この本は、作者が「アントロポゾフィー」という特異な世界観の中に埋没してしまって、うまいんだけど、わかりやすいんだけど、客観性がなく、果たしてこれが一般の人々にまで通じる「モモ」の解釈の書き方として正しいのかどうか、疑問の残るところです。
それを端的に表す一文が、「アントロポゾーフの修行では」。
修行!?修行って宗教なのか!?全体を通してそんな印象を読者に残す文章の書き方なのです。作者の個性が見えないばかりか、この客観性の消滅の仕方は宗教団体の成員ような書き方です。
確かに「モモ」の深みを、たましいと精神の話を引き合いに出さずに語ることは不可能です。ましてや、これは「モモ」-エンデ-シュタイナーの繋がりを解き明かしてみせる本なので、シュタイナーの世界観の提示も欠かせません。しかし、それをもっと突き放して語ることができたのではないか、というのがこの本の残念なポイントです。「あの世」「たましい」の話を頻繁に出しながら、なお宗教じみない河合隼の児童文学の本などを読むと、「モモ」でも、ひいてはシュタイナーという人全般でも、そういう書き方をする人があってもいいのになぁ、と思います。
とはいえ、これは、忙しい現代社会への警告などという、いまいちうすっぺらくて釈然としない「モモ」の解釈をくつがえしてみせた本ではあるし、シュタイナーの世界観もよくわかるので、作者のスタンスが気にならない方にはおすすめです。
それを端的に表す一文が、「アントロポゾーフの修行では」。
修行!?修行って宗教なのか!?全体を通してそんな印象を読者に残す文章の書き方なのです。作者の個性が見えないばかりか、この客観性の消滅の仕方は宗教団体の成員ような書き方です。
確かに「モモ」の深みを、たましいと精神の話を引き合いに出さずに語ることは不可能です。ましてや、これは「モモ」-エンデ-シュタイナーの繋がりを解き明かしてみせる本なので、シュタイナーの世界観の提示も欠かせません。しかし、それをもっと突き放して語ることができたのではないか、というのがこの本の残念なポイントです。「あの世」「たましい」の話を頻繁に出しながら、なお宗教じみない河合隼の児童文学の本などを読むと、「モモ」でも、ひいてはシュタイナーという人全般でも、そういう書き方をする人があってもいいのになぁ、と思います。
とはいえ、これは、忙しい現代社会への警告などという、いまいちうすっぺらくて釈然としない「モモ」の解釈をくつがえしてみせた本ではあるし、シュタイナーの世界観もよくわかるので、作者のスタンスが気にならない方にはおすすめです。