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カミーユ・クローデル: 極限の愛を生きて (朝日文庫 ゆ 2-1) 文庫 – 1992/3/1
湯原 かの子
(著)
- 本の長さ296ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日1992/3/1
- ISBN-104022606983
- ISBN-13978-4022606983
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (1992/3/1)
- 発売日 : 1992/3/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 296ページ
- ISBN-10 : 4022606983
- ISBN-13 : 978-4022606983
- Amazon 売れ筋ランキング: - 710,710位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 168位彫刻 (本)
- - 1,839位朝日文庫
- - 110,066位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年12月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
狂気の芸術家のイメージがあり購入しましたが、カミーユの努力と最後まで向上し続けようとした姿勢に涙しました。ロダンがクズすぎて、まだクズだと自覚がある太宰治の方がが潔い良く感じるくらいでした。カミーユの生き方に興味を持ち、これからカミーユの作品を探したり調べてみようと思います。
2011年5月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本はかの有名な彫刻家ロダンのモデルにして愛人にもなった女流彫刻家カミーユ・クローデルの伝記です。カミーユという女性は才能に恵まれ、まだ女性が彫刻などをしない時代に女性ながら彫刻家をめざしました。(彫刻とは大変な力仕事なのです)また容姿も美しくロダンのモデルになってからは妻子のいる、名声もある芸術家ロダンを夢中にさせました。ロダンの奥さんはカミーユのように彫刻や芸術のセンスがあるわけではありませんでした。その何年かの短い間カミーユは得意であり、幸せでもあったろうと思います。しかしロダンが結局離婚しない、となったとき、彼女の思いは恨みに変わり、また自分の作品が彫刻業界でロダンほど認められないことをロダンの差し金である、と疑っていくようになったようです。たしかにロダンの彫刻はカミーユと付き合っていたころに一番水準の高いものが生み出されていることを考えると、それやこれやで彼女の彫刻のアイディアを利用するためにだました、とか、彼女はロダンを恨みまくるわけです。彼女の彫刻は素敵なものですけれども、まだ女性の芸術家がまれだった時代に彼女が芸術の分野でメジャーになることは、そう容易なことではなかったでしょう。しかもロダンと別れてからは、怒りっぽく付き合いにくい性格になり、人ともあまり付き合わず、身の回りも荒れ果て髪も振り乱して偏屈になり、最後には精神病院に入れられてしまうまでになるのです。当時は精神病院は最も世間から打ち捨てられた場所であり、彼女の実の兄などまで、精神病の肉親がいることを世間体を考えて隠したく思ったようです。
結局何十年も彼女は精神病院で生きて、最後80歳くらいで死にました。
このようにまあ一般から考えれば、彼女は不幸な人生を生きたと言えます。しかし、私はこの本を読んで救われました。芸術的感性をもった男と女は、お互いの感性の絡み合いが普通より複雑で密接な面があると思います。そういう男女が別れを経験する時、普通の結びつきよりも、深く絡まったものを断ち切らなければならない痛さ、つらさ、怒り、絶叫がここに描かれています。
そしてまた、カミーユのおごり高ぶりからの、反省点もあります。どんなにロダンと恋愛しようとも、ロダンは結婚していたのであり、奥さんと別れて自分と結婚するだろう、というのは、甘えた期待だったと思います。そして、その後の彼に対する恨みも、芸術家だから余計激しかったとは思いますが、やはりお門違いです。
ただ、救いは最後死ぬ頃精神病院で、彼女は自分の世話をしてくれる人たちに感謝の気持ちをもてるようになったそうです。才能と美貌に恵まれ大変不遜な人であったけれども、つらい経験と長い時間をかけて、人に感謝できるしあわせを得たのだと思います。
結局何十年も彼女は精神病院で生きて、最後80歳くらいで死にました。
このようにまあ一般から考えれば、彼女は不幸な人生を生きたと言えます。しかし、私はこの本を読んで救われました。芸術的感性をもった男と女は、お互いの感性の絡み合いが普通より複雑で密接な面があると思います。そういう男女が別れを経験する時、普通の結びつきよりも、深く絡まったものを断ち切らなければならない痛さ、つらさ、怒り、絶叫がここに描かれています。
そしてまた、カミーユのおごり高ぶりからの、反省点もあります。どんなにロダンと恋愛しようとも、ロダンは結婚していたのであり、奥さんと別れて自分と結婚するだろう、というのは、甘えた期待だったと思います。そして、その後の彼に対する恨みも、芸術家だから余計激しかったとは思いますが、やはりお門違いです。
ただ、救いは最後死ぬ頃精神病院で、彼女は自分の世話をしてくれる人たちに感謝の気持ちをもてるようになったそうです。才能と美貌に恵まれ大変不遜な人であったけれども、つらい経験と長い時間をかけて、人に感謝できるしあわせを得たのだと思います。