・この本が私のアメリカ観の一つを形作りました。その他では、本の『INTELLECTUAL DEVOTIONAL』のシリーズと映画の『ゴッド ファーザー』、『大いなる西部』、『フィールド オブ ドリームス』でいろいろなことを勉強しました。
・この本の記述は、アメリカのある一面を正確に伝えていると思います。
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アメリカ合州国 (朝日文庫) 文庫 – 1981/10/1
本多 勝一
(著)
- 本の長さ298ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日1981/10/1
- ISBN-10402260803X
- ISBN-13978-4022608031
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (1981/10/1)
- 発売日 : 1981/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 298ページ
- ISBN-10 : 402260803X
- ISBN-13 : 978-4022608031
- Amazon 売れ筋ランキング: - 235,777位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 704位朝日文庫
- - 3,658位政治 (本)
- - 24,846位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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信州(長野県)伊那谷出身。京都大学卒。『朝日新聞』記者、同社編集委員を経て、『週刊金曜日』編集委員(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『本多勝一 逝き去りし人々への想い』(ISBN-10:4062164035)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年9月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アメリカ合衆国でなくアメリカ合州国なのか。本田勝一氏の考えが
2014年6月8日に日本でレビュー済み
主に、サウス・ディープ・サウスと呼ばれるアメリカ南部への取材旅行を基にしたルポ。約45年前程前の話なので、流石に現代のアメリカ南部との比較は出来ないが、それでも(恐らく)今なお残っているであろう、白人種以外への差別の大本が理解出来る内容で有る。
やはり、我々の耳に通常入ってくる「良き」アメリカの情報は、実は白人種としてのアメリカ人側の情報であって、本来のその土地の住人であるアメリカインディアンや、白人種が人として扱ってこなかった人達の子孫で有る黒人種の人達の情報は中々伝わってこない。
確かに、被差別側に立ち過ぎていると言う評価は理解出来るが、本件に関してはその様な立場の方が、より真実が見えてくるのでは?と感じた。
やはり、我々の耳に通常入ってくる「良き」アメリカの情報は、実は白人種としてのアメリカ人側の情報であって、本来のその土地の住人であるアメリカインディアンや、白人種が人として扱ってこなかった人達の子孫で有る黒人種の人達の情報は中々伝わってこない。
確かに、被差別側に立ち過ぎていると言う評価は理解出来るが、本件に関してはその様な立場の方が、より真実が見えてくるのでは?と感じた。
2001年6月17日に日本でレビュー済み
◆ベトナム戦争終結間際のアメリカ合衆国の社会の現状を、圧倒的多数が弱者である黒人と先住民の視点から検証したルポルタージュ報告である。
◆公民権法が確立してもなお、強烈な差別と弱者と強者の格差が厳然と残り、圧倒的多数の黒人・先住民が貧困と差別と虐待に苦しみ、自由と平等を取り戻すべく立ち上がれば、たちどころに命を狙われるという現実。本多氏の報告は、「自由の国アメリカ」という従来のアメリカ観の問い直しを否応無しに迫られる。
◆朝日新聞紙上での連載をまとめたもので、発表当時は大きな反響を呼んだ。「アメリカ社会の捉え方が一面的」、「偏向している」といった反発も少なくなかったようだ。
◆確かに、氏の報告は貧困にあえぐ黒人・先住民側の視点に完全に立ったものであった。それは当然一面的であろう。しかし、従来は、逆に中流層や富裕層のアメリカ人(白人が中心となる)や、政財界の視点に立った報告ばかりが、大量になされてきたのである。それこそ「一面的」で「偏向している」のではないか。そのような現状に本多氏は一石を投じたのだ。私たちが出来る限り客観的・複眼的に、アメリカの実情を知ろうとするとき、弱者の視点に立った稀有な例である本多氏の報告は、きわめて貴重な参考資料となりうる。
◆朝日新聞記者であった著者は、エスキモーやニューギニア原住民、ベトナム戦争、中国における日本軍侵略の真相、カンボジア虐殺、日本の環境問題やアイヌ問題など、国内外の様々なテーマを徹底的に検証した著名なルポルタージュ記者である。現在は、広告収入に頼らないことで、権力との癒着を断ちきった週刊誌『週刊金曜日』を主宰している。
◆ルポのほかにも著書は多いが、特に『日本語の作文技術』は、「自らの考えを、分りやすくまとめる」うえで大変参考になる、極めて秀逸な作文技法の本だと思う。
◆公民権法が確立してもなお、強烈な差別と弱者と強者の格差が厳然と残り、圧倒的多数の黒人・先住民が貧困と差別と虐待に苦しみ、自由と平等を取り戻すべく立ち上がれば、たちどころに命を狙われるという現実。本多氏の報告は、「自由の国アメリカ」という従来のアメリカ観の問い直しを否応無しに迫られる。
◆朝日新聞紙上での連載をまとめたもので、発表当時は大きな反響を呼んだ。「アメリカ社会の捉え方が一面的」、「偏向している」といった反発も少なくなかったようだ。
◆確かに、氏の報告は貧困にあえぐ黒人・先住民側の視点に完全に立ったものであった。それは当然一面的であろう。しかし、従来は、逆に中流層や富裕層のアメリカ人(白人が中心となる)や、政財界の視点に立った報告ばかりが、大量になされてきたのである。それこそ「一面的」で「偏向している」のではないか。そのような現状に本多氏は一石を投じたのだ。私たちが出来る限り客観的・複眼的に、アメリカの実情を知ろうとするとき、弱者の視点に立った稀有な例である本多氏の報告は、きわめて貴重な参考資料となりうる。
◆朝日新聞記者であった著者は、エスキモーやニューギニア原住民、ベトナム戦争、中国における日本軍侵略の真相、カンボジア虐殺、日本の環境問題やアイヌ問題など、国内外の様々なテーマを徹底的に検証した著名なルポルタージュ記者である。現在は、広告収入に頼らないことで、権力との癒着を断ちきった週刊誌『週刊金曜日』を主宰している。
◆ルポのほかにも著書は多いが、特に『日本語の作文技術』は、「自らの考えを、分りやすくまとめる」うえで大変参考になる、極めて秀逸な作文技法の本だと思う。
2009年5月30日に日本でレビュー済み
侵略者である白人よりも、黒人やインディアンに共感をよせる本多勝一。
これが偏っていると結論付けてしまうことが、いかに浅はかで偏っているのかということを
アメリカにおけるさまざまな事象を取り上げて証明していく。
著者の取材の仕方は独特で、中学生の頃から文章の書き方を意識していたというだけあって、
記録のとり方がうまい!
地図を書かせてもうまい!
敢えて批判をさせてもらうなら、
・当時は「ホモ」が苦手だったようだ。
男性の同性愛者に対する差別的感想が何箇所か見られたが、これには時代的制約もあったのだろう。
・もう一つはアメリカを単体として捉えているのではないか、という点。
もちろんアメリカ合州国なのだから、ひとつの国なのだけれど、
コロンブスの新大陸発見から話を始めるのであれば、
AmericaだけでなくAmerica「s」についても言及すべきだったのではないだろうか。
これが偏っていると結論付けてしまうことが、いかに浅はかで偏っているのかということを
アメリカにおけるさまざまな事象を取り上げて証明していく。
著者の取材の仕方は独特で、中学生の頃から文章の書き方を意識していたというだけあって、
記録のとり方がうまい!
地図を書かせてもうまい!
敢えて批判をさせてもらうなら、
・当時は「ホモ」が苦手だったようだ。
男性の同性愛者に対する差別的感想が何箇所か見られたが、これには時代的制約もあったのだろう。
・もう一つはアメリカを単体として捉えているのではないか、という点。
もちろんアメリカ合州国なのだから、ひとつの国なのだけれど、
コロンブスの新大陸発見から話を始めるのであれば、
AmericaだけでなくAmerica「s」についても言及すべきだったのではないだろうか。
2003年11月7日に日本でレビュー済み
本多勝一のルポルタージュものの一冊です。高校の社会科の教師にすすめられて読んでみました。岩波文庫の翻訳文体に挑戦して挫折したものには驚きの分かりやすさです。読書の自信がつく本です。僕は受験勉強をしない言い訳に本多勝一の本を読みふけりました。本多勝一で読書生活の洗礼を受けるのは幸か不幸か。それはともかく本多勝一に興味があってまだこの本を読んでいない人にはおすすめです。
2003年5月18日に日本でレビュー済み
~いわゆるネオ・コンが隆盛をきわめる時代に、私たちは、アメリカ観の修正を迫られていると思います。経済・安保など否応なく上手につきあっていかなければならない国について、もっと知識を深めるべきだと思ってしまう。「合州国」というタイトルは、州の自立を前提としているアメリカは必ずしも1枚岩ではなく、NYやLAだけがアメリカではないことを今改~~めて気づかせてくれ、被抑圧層であった黒人の視点から取材されたアメリカ像を見つめる本多氏の姿勢は、現在もっとも求められていることだと思う。~
2021年5月5日に日本でレビュー済み
## 概要
- 書名: アメリカ合州国 (朝日文庫)
- 副題:
- 著者: 本多, 勝一
- ISBN: 9784022608031
- 出版: 1981-10-20
- 読了: 2021-04-19 Mon
- 評価: ☆1
- URL: book.senooken .jp/post/2021/04/19/
## 評価
本多勝一の書籍 (例: 日本語の作文技術) の凡例の中で,以下の記載があり,これが気になって本書を読んだ。
>三 、 The United States of Americaは「ア メリカ合州国」と訳し、「合衆国」と は書きません。(ただし、「合衆国」が誤りだと主張するわけではありません。理由は拙書『アメリカ合州国』〈朝日文庫〉の <あとがき> 参照。)
書籍の本体の内容は,著者のアメリカ旅行記となっている。戦争,人種差別,植民地など著者の根底にある問題意識・思想に基づいたやや結論ありきなインタビュー,旅行記となっている。
個人的に,著者の細かい内容をくだくだ書いて,要点や結論・論点が見えにくい論調と相性が悪いため,軽く眺めて読み飛ばした。
肝心の理由の説明部分は,説明が足りておらず,同名の単行本版の書籍にさらに引用が飛ばされており,怒りを感じた。悪意を感じた。
## 引用
> ### p. 10: 凡例
>三 、 The United States of Americaは「ア メリカ合州国」と訳し、「合衆国」と は書きません。(ただし、「合衆国」が誤りだと主張するわけではありません。理由は拙著単行本『アメリカ合州国』〈朝日新聞社〉の <付録3> 参照。)
本書の後から出版された日本語の作文技術などの凡例と,参照文献が僅かに異なっていた。本書ではなく,本書の前に刊行された単行本版の同名著書に理由が書かれているらしい。
だったら,後の本も最初から単行本を参照するようにしろと怒りを感じた。
> ### p. 287: あとがき
> この本のタイトルは「アメリカ合州国」となっていて、黒人を中心にしたルポであるにもかかわらず、タイトルの中に「黒人」に類する言葉が出て来ませんが、その理由はここまで述べてきた文章によって明らかと存じます。つぎに、合衆国でなく合州国とした理由。これはきわめて単純なことであって、The United States of America を全く、そのまま訳せばこうなるからです。改めて「合衆国」を考えてみますと、衆は people に通じ、あたかもさまざまな人民、さまざまな民族がひとつにとけあった理想社会であるかのような誤解を与えます。それが理想または将来の希望的現実であると好意的に解釈もできますが、現在は弱肉強食が "自由" にできる典型的社会であって、強食側にはいいけれど、弱肉側には実に恐ろしい国です。また州によっていかに法律や正確を大きく異にするかは、一度でも合州国国内を旅行した人は痛感したことでしょうから、「合州国」という名は正訳であるのみならず、その実情にもよく合っています。「合衆国」は中国語からの輸入らしく、これについては単行本『アメリカ合州国』(朝日新聞社) の付録に専門学者の検討結果を収録してあります。同書には芝生瑞和氏による解説資料「深南部 --黒人問題の背景」も収録されています。なお加藤秀俊氏も「合州国」の方が実情に合うことを主張されており (『アメリカの思想』NHKブックス)、また鶴見俊輔氏は「北米合州国」を提案されています (『北米体験再考』岩波新書)。
気になっていた理由が書かれていた。「合衆国」という表記はさまざまな人種がとけあった理想社会の印象を受けるが,実際は異なり,直訳の「合州国」とするのが適切だと考えたかららしい。
それよりも,「合衆国」が中国語からの輸入であり,これについての考察が同名の単行本版に収録されていると書かれており,怒りを感じた。わざわざ文献とたどって来たのに,そこに全て書かれていないというのが手間に感じた。大元になるものがあるのならば,最初にその文献を参照すべきだ。
## 結論
著者の旅行記がまとめられていた本だった。
最初に読んだ日本語の作文技術が良かったので,何か国語的に意味があるのかと思って読んだ。
気になっていた箇所がさらに同名の単行本へ引用が飛ばされており,わざわざたどってきた自分にとっては怒りを感じることだった。
最初から単行本に引用を飛ばしておいてくれれば何冊も経由しなくて済んだ。どうせ単行本版も文庫本版も内容はほぼ同じなのだから。
書籍本体には全く興味がなく,あとがきの引用箇所を目当てに読んだのもあり,悪意を感じたので☆1の評価にした。
- 書名: アメリカ合州国 (朝日文庫)
- 副題:
- 著者: 本多, 勝一
- ISBN: 9784022608031
- 出版: 1981-10-20
- 読了: 2021-04-19 Mon
- 評価: ☆1
- URL: book.senooken .jp/post/2021/04/19/
## 評価
本多勝一の書籍 (例: 日本語の作文技術) の凡例の中で,以下の記載があり,これが気になって本書を読んだ。
>三 、 The United States of Americaは「ア メリカ合州国」と訳し、「合衆国」と は書きません。(ただし、「合衆国」が誤りだと主張するわけではありません。理由は拙書『アメリカ合州国』〈朝日文庫〉の <あとがき> 参照。)
書籍の本体の内容は,著者のアメリカ旅行記となっている。戦争,人種差別,植民地など著者の根底にある問題意識・思想に基づいたやや結論ありきなインタビュー,旅行記となっている。
個人的に,著者の細かい内容をくだくだ書いて,要点や結論・論点が見えにくい論調と相性が悪いため,軽く眺めて読み飛ばした。
肝心の理由の説明部分は,説明が足りておらず,同名の単行本版の書籍にさらに引用が飛ばされており,怒りを感じた。悪意を感じた。
## 引用
> ### p. 10: 凡例
>三 、 The United States of Americaは「ア メリカ合州国」と訳し、「合衆国」と は書きません。(ただし、「合衆国」が誤りだと主張するわけではありません。理由は拙著単行本『アメリカ合州国』〈朝日新聞社〉の <付録3> 参照。)
本書の後から出版された日本語の作文技術などの凡例と,参照文献が僅かに異なっていた。本書ではなく,本書の前に刊行された単行本版の同名著書に理由が書かれているらしい。
だったら,後の本も最初から単行本を参照するようにしろと怒りを感じた。
> ### p. 287: あとがき
> この本のタイトルは「アメリカ合州国」となっていて、黒人を中心にしたルポであるにもかかわらず、タイトルの中に「黒人」に類する言葉が出て来ませんが、その理由はここまで述べてきた文章によって明らかと存じます。つぎに、合衆国でなく合州国とした理由。これはきわめて単純なことであって、The United States of America を全く、そのまま訳せばこうなるからです。改めて「合衆国」を考えてみますと、衆は people に通じ、あたかもさまざまな人民、さまざまな民族がひとつにとけあった理想社会であるかのような誤解を与えます。それが理想または将来の希望的現実であると好意的に解釈もできますが、現在は弱肉強食が "自由" にできる典型的社会であって、強食側にはいいけれど、弱肉側には実に恐ろしい国です。また州によっていかに法律や正確を大きく異にするかは、一度でも合州国国内を旅行した人は痛感したことでしょうから、「合州国」という名は正訳であるのみならず、その実情にもよく合っています。「合衆国」は中国語からの輸入らしく、これについては単行本『アメリカ合州国』(朝日新聞社) の付録に専門学者の検討結果を収録してあります。同書には芝生瑞和氏による解説資料「深南部 --黒人問題の背景」も収録されています。なお加藤秀俊氏も「合州国」の方が実情に合うことを主張されており (『アメリカの思想』NHKブックス)、また鶴見俊輔氏は「北米合州国」を提案されています (『北米体験再考』岩波新書)。
気になっていた理由が書かれていた。「合衆国」という表記はさまざまな人種がとけあった理想社会の印象を受けるが,実際は異なり,直訳の「合州国」とするのが適切だと考えたかららしい。
それよりも,「合衆国」が中国語からの輸入であり,これについての考察が同名の単行本版に収録されていると書かれており,怒りを感じた。わざわざ文献とたどって来たのに,そこに全て書かれていないというのが手間に感じた。大元になるものがあるのならば,最初にその文献を参照すべきだ。
## 結論
著者の旅行記がまとめられていた本だった。
最初に読んだ日本語の作文技術が良かったので,何か国語的に意味があるのかと思って読んだ。
気になっていた箇所がさらに同名の単行本へ引用が飛ばされており,わざわざたどってきた自分にとっては怒りを感じることだった。
最初から単行本に引用を飛ばしておいてくれれば何冊も経由しなくて済んだ。どうせ単行本版も文庫本版も内容はほぼ同じなのだから。
書籍本体には全く興味がなく,あとがきの引用箇所を目当てに読んだのもあり,悪意を感じたので☆1の評価にした。