著者である岡田氏が1995年ごろ、今から30年ぐらい前、東大で講義中に
神がかり的な啓示を受け、この本の内容を思いついたらしいです。
このエピソードからも人知を超えた神秘的なものを感じさせます。
アマゾンレビューで書くのはアレかと思いますが、著書は(無料)でブログとPDFで公開されてます。
16年後出版の『評価経済社会』(有料)の方も読みましたが、半分ぐらいは『洗脳社会』の著書から
そのまま文章が引用されています。大筋に書かれていることは同じ印象です。
「洗脳社会」⇒「評価経済社会」と言いかえられています。
■「あらすじ」
時代は繰り返される(アナロジー)
狩猟時代(モノ不足・時間余り)
↓
農耕・古代時代(モノ余り・時間不足)※農耕革命
↓
中世(モノ不足・時間余り)※土地・資源(エネルギー)が枯渇
↓
近代(モノ余り・時間不足)※大航海時代・産業革命・資本主義
↓
現代(モノ不足・☆情報余り) 経済低迷・資源不足・環境問題
つまり、(モノ・時間)の割合変化が時代ごとに繰り返されるということです。
現代の特徴として、「情報」余りが述べられています。
そのせいで時間は不足したままなのでしょう。
「モノ不足・時間余り」⇒ 狩猟時代、中世、現代(情報余り)
「モノ余り・時間不足」⇒ 農耕・古代時代、近代
ということは、今は、「中世」と同じ時代的な局面に差し掛かっているとのことです。
それは、資源がないので、みんなガツガツ働こうとせずに、最低限の生活をして、
時間がたくさんあるので、思索や精神的な世界の追求に費やすとのこと。
ただ、異なる点は、現代はインターネットなどの発展により「情報」があふれていること。
それらを確認するのに時間は不足したままですね。
そして、「自分の気持ち」を一番にして、富や出世などは興味はなくなってきてる。
若者がその代表例としています。
―――<↓↓以下、私の感想です>―――
■「思ったより時代は変わってない」
科学の時代が終わったと言っても、テクノロジー系のスマホ携帯・PC・タブレット端末
などは新商品が出れば、魅力的です。
貨幣経済の終わりを告げていましたが、日本ではいまだに現金主義の人が大多数です。
年収・月収が高い人は、やっぱりすごい、というのは根強い。
■「遅々とではあるが、時代は岡田氏の言う通りには進んでいる!」
・洗脳(評価)経済社会[自分が好きな人・企業を応援する]、「洗脳力・影響力」がものをいう社会とな りお金(資本)の力は弱まる。
以下は現代に思い当たる具体例です。
⇒ ユーチューバー・Apple。どれだけ資本・金をもっているかよりか
チャンネル登録者数、フォロワー数などの「影響力」が一番の指標となってます。
人気のある方は、「サロン」などを開設して、サブスクリプトで毎月収入を得てますし、
「クラウドファンディング」「投げ銭」などで直接支援ができる形はあります。
確かに、個人単位では、評価・洗脳(影響)力をもつ者が、力を持っている感はあります。
・「若者」の働き方
休みはしっかり取りたい・自分の時間を大切にする。残業・休日出勤はイヤだ
と言う人は増えていると思います。
30年ほど前の、インターネットの黎明期にやっと掲示板やチャットなどが流行りだした頃に
これだけ、現代でも予言書的に通じるのはすごいことです。
岡田氏の予言が早すぎた!と言うほかないでしょう。
【P.S.】
著書ではボランティアで好きな企業で働く人が増える[スーパー・ディズニーランド]
など想像で書かれていましたが、企業単位でまだそこまでいってないなと思いました。
けど、この前TVで兵庫県の「北条鉄道」の「ボランティア駅長」というのがあって、
普段は別の仕事をしつつ、ボランティアで人を集める企画を定期的に行っているようです。
このように趣味や特技をいかして、企業活動を応援という形も少しずつ進んでいるのかもしれません。

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ぼくたちの洗脳社会 (朝日文庫 お 42-1) 文庫 – 1998/10/1
岡田 斗司夫
(著)
- 本の長さ267ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日1998/10/1
- ISBN-104022612444
- ISBN-13978-4022612441
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著者について
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1958年大阪生まれ。85年、アニメ・ゲーム制作会社ガイナックスを設立。代表取締役として「王立宇宙軍―オネアミスの翼」「ふしぎの海のナディア」な ど数々の名作を世に送る。92年退社。「オタキング」の名で広く親しまれ、「BSマンガ夜話」「BSアニメ夜話」のレギュラーとしても知られる。大阪芸術 大学客員教授(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『遺言』(ISBN-10:4480864059)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
20年以上前の作品なのに、現代社会を的確に述べていて、ビックリさせられる箇所がおおくありました。
2022年4月30日に日本でレビュー済み
Youtubeを見て、どんな内容だと思って読んでみたが、途中で興味を失い、読むのやめました。当時、洗脳って概念が、まだ未知のもの、ふしぎなものとして存在しており、また、恐怖にもあり、危険で触れてはいけないもののようにあつかわれていました。コンピューターも含め、金がないと知識も情報も得られない状態でしたから、本などのリソースの集めた情報のような本です。当時コンピュータ周りにいた、一般、無料、有料でも公開されて言われてたことは、すでに出来上がって、だいたいそんな感じあったし、それを岡田氏の視点で書いたものです。
1968年アルジャーノンに花束を 映画の中で、未来が見えた主人公のセリフで、すでにイメージはされていました。1970年代初頭には、未来を予測するというよりも、(だったらいいなも含めて)小説、映画でSF空想されていましたから、その実現化になっていったというところです。また、なるだろうというところで、大口が投資したりされるわけですから。社会的な規模の予定になってしまうわけです。
今の世界は、0からの前があって、ちょっとづつできた世界です。1995年ごろは、最近です。この手のことが知りたければ、歴史を100年でも200年でも、技術とともに、さかのぼり、いつごろ誰が、資本を入れて、普及させたのかを探るのをおすすめします。
1968年アルジャーノンに花束を 映画の中で、未来が見えた主人公のセリフで、すでにイメージはされていました。1970年代初頭には、未来を予測するというよりも、(だったらいいなも含めて)小説、映画でSF空想されていましたから、その実現化になっていったというところです。また、なるだろうというところで、大口が投資したりされるわけですから。社会的な規模の予定になってしまうわけです。
今の世界は、0からの前があって、ちょっとづつできた世界です。1995年ごろは、最近です。この手のことが知りたければ、歴史を100年でも200年でも、技術とともに、さかのぼり、いつごろ誰が、資本を入れて、普及させたのかを探るのをおすすめします。
2020年4月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初心者への入門編。
2015年3月8日に日本でレビュー済み
岡田斗司夫氏の原点。以後の著作はこのヴァリエーション。評価経済社会もこのころから提唱している。部分的に現在の社会を言い当てているところはあるが、全体的には大きく外している。
2018年8月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
入院中に図書室から借りてざっと目をとおしたが、もっとじっくり読みたいと思い購入した。納得いくとけろ、疑問に思っていることをもっと時間をかけて丁寧に読んでみたい
2010年10月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
要約
・テクノロジーが社会を変え、社会が価値観を変える。
・自分を知る事は難しい。他人を分析した方が楽。
・過去の歴史から未来を知る。
・物質が不足すると精神社会に移行する。大量に資源を発見すると物質社会を邁進する。
・科学で解決するには限界が来た。科学が発達してもあまり幸せにならない時代がきた。(場合によっては不幸に)
・自由経済社会は疲れる。原因が全て自己責任になるから。
コメント
・確かに情報余り時代になり、自分に合ったものを当てはめるようになった。
・どんな価値観で動いているのか考える。お互いに前提条件は一致しているか?
ps
一言で言えば、ヤヴァイ本。
死ぬまでの間に5冊だけ本を選べと言われたら確実にその1冊に入る。
時代の目撃者になれるかも知れない。
・テクノロジーが社会を変え、社会が価値観を変える。
・自分を知る事は難しい。他人を分析した方が楽。
・過去の歴史から未来を知る。
・物質が不足すると精神社会に移行する。大量に資源を発見すると物質社会を邁進する。
・科学で解決するには限界が来た。科学が発達してもあまり幸せにならない時代がきた。(場合によっては不幸に)
・自由経済社会は疲れる。原因が全て自己責任になるから。
コメント
・確かに情報余り時代になり、自分に合ったものを当てはめるようになった。
・どんな価値観で動いているのか考える。お互いに前提条件は一致しているか?
ps
一言で言えば、ヤヴァイ本。
死ぬまでの間に5冊だけ本を選べと言われたら確実にその1冊に入る。
時代の目撃者になれるかも知れない。
2006年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
確かにおもしろいのですが、納得できない部分も多少あります。
例えばP213の“労働時間の調整はますます進み、週休三日もそう遠い話ではないはずです。”という部分は正直来そうな気がしません。
それと、何度読んでも洗脳という言葉に違和感を感じてしまいます。
でも、その部分を差し引いても読む価値はあると思います。
最後に、この本はカバーをはずすと、岡田さんの文庫版あとがきが読めるようになっています。
例えばP213の“労働時間の調整はますます進み、週休三日もそう遠い話ではないはずです。”という部分は正直来そうな気がしません。
それと、何度読んでも洗脳という言葉に違和感を感じてしまいます。
でも、その部分を差し引いても読む価値はあると思います。
最後に、この本はカバーをはずすと、岡田さんの文庫版あとがきが読めるようになっています。