何が正解かはわかりませんが、疑問をなげかけ考えさせてくれる本だったので☆5つです。
暴露しながら(アマゾンという会社に疑問を持ちながら)も、アマゾンでショッピングを楽しむ横田さん。
こうして本をアマゾンに売ってもらう横田さん。
その横田さんの本をアマゾンで買う私。
しかもぶっちゃけ、マーケットプレイスから購入でした。
ビジネスって酷ですね。
良い悪いではなくて。
この本の横田さん節は嫌いではないです。
きちんとアルバイトとして勤務する姿、片手間ではなく、働いたであろう真面目さにも好感をもちました。
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潜入ルポ アマゾン・ドット・コム (朝日文庫) 文庫 – 2010/12/7
横田 増生
(著)
アマゾンジャパンの物流倉庫に、ひとりのジャーナリストが潜入する。厳しいノルマとコンピュータによる徹底的な管理。そしてアマゾン社員を頂点とする「カースト制度」のなか、著者が目にした「あるもの」とは……。2005年に出版された単行本を大幅加筆した衝撃のノンフィクション。驚異的な成長の裏に隠された真実に迫る。《解説・北尾トロ》
- ISBN-104022616849
- ISBN-13978-4022616845
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2010/12/7
- 言語日本語
- 本の長さ440ページ
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2010/12/7)
- 発売日 : 2010/12/7
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 440ページ
- ISBN-10 : 4022616849
- ISBN-13 : 978-4022616845
- Amazon 売れ筋ランキング: - 561,617位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年6月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2011年4月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の
ユニクロ帝国の光と影
がおもしろかったので、こちらも読んでみた。
私は、テレビ東京「ガイアの夜明け」「カンブリア宮殿」なんかが好きなのだが、そういった番組が経営者礼賛なのに対して、これは独自の潜入アルバイト体験を通して労働者側に寄った視点からアマゾンが描かれており、非常に臨場感があった。
自分の働く会社にも倉庫内ピッキング作業のアルバイトの人たちがいる。本書でも書かれているようにその主力は「中年男性アルバイト」である。
「意外に思うかもしれないが、ここではフリーターという言葉から連想する若者よりも、三〇代から五〇代の男女がアルバイトの大半を占めていた。」(P.114)
「アマゾンというネット書店の舞台裏を支える中核戦力は、実は私のような中年男性アルバイトたちなのである。」(P.114)
私もはじめは著者のように、なぜいい歳した男性が正社員の口を探すでもなく、アルバイトなのだろうかと不思議に思っていた。しかも、そういった中年アルバイトの人たちは、(少なくとも表面上は)それほど危機感を感じているようでもなく、本書に出てくる「島崎さん」のようにある種潔癖でありプライドが高かった。さらに驚いたのが、「島崎さん」の昼食が私の会社にいる中年男性アルバイトの人とそっくりだったことだ。
「昼休みになると休憩室で、プラスチック容器から麦茶のような液体をガブガブ飲みながら、カップラーメンと食パンをパクついていたからだ。しかも、毎日まったく同じ組み合わせ。」(P.118)
カップラーメンとパン、それにアイスコーヒー(=麦茶のような液体)、しかも毎日同じ。というのが、まったく同じなのである。うちの会社はアマゾンのような大企業ではないし、はるかに牧歌的で安穏とした雰囲気なのだが、それでもこういった中年男性アルバイトの人たちのメンタリティがどこかで通じていることに、何とも言えない気持ちにさせられた。この「島崎さん」の判で押したような生活スタイルとアマゾン倉庫でのシステマティックな労働はどこか重なって見える。
「島崎さん」はささいなことでバイトを辞めてしまう。著者はショックを受ける。
「私は島崎さんの楽天的な生き方にある種の潔さを感じていた。一歩間違えればホームレスにも転落しかねないギリギリの状況にありながらも、しっかりと踏みとどまっている。長年のアルバイト生活で培ってきたその野太さに、今まで出会ったことのなかったタイプのエネルギーを感じていたのだ。」(P.238)
私も自社のアルバイトの人に同じような「楽天さ」や「野太さ」を感じていたので、この部分も非常に共感できた。
しかし、その「楽天さ」や「野太さ」はどこからもたらされたもなのか。楽天にならならなければやってられないギリギリの生活、野太くなければ生き抜けない労働環境が彼らをそんなタフな人間に鍛え上げてしまったのではないだろうか。大企業の論理、ネオリベ的な競争社会に「適応」してしまった結果ではないだろうか。
アマゾンという一企業を批判する気にはならない。むしろその顧客第一主義の徹底ぶりに畏敬の念さえ抱いてしまう。世の中は確実に「アマゾン化」している。そしてよくもわるくも私たちはそれに適応してしまっている。馴らされてしまっているのだ。
「じゃあ、どーすりゃいいんだよ」
「島崎さん」のような人々を全員正社員で雇用し、手厚い社会保障と福利厚生をつけてあげればいいのか。企業によっては、「全員」は無理でも少しずつだがそういった動きもある。結局企業は経済的合理性で動くから、非正規雇用で使い捨てするよりも、正規雇用した方が競争力がアップする、と確信すれば、だんだんそういう方向になっていくだろう。でもいまのようにアマゾンが一人勝ちしていくようであれば、なかなかそれも難しいのかもしれない。
(ところで本筋とはあまり関係ないかもしれないが、私が一番タフだな、と思ったのは「島崎さん」でも日通社員でもアマゾン社員でもなく、糸井重里事務所のスタッフのような人間だ。渋谷セゾン文化の末裔が容態を変えながらしぶとく生きている。)
私は、テレビ東京「ガイアの夜明け」「カンブリア宮殿」なんかが好きなのだが、そういった番組が経営者礼賛なのに対して、これは独自の潜入アルバイト体験を通して労働者側に寄った視点からアマゾンが描かれており、非常に臨場感があった。
自分の働く会社にも倉庫内ピッキング作業のアルバイトの人たちがいる。本書でも書かれているようにその主力は「中年男性アルバイト」である。
「意外に思うかもしれないが、ここではフリーターという言葉から連想する若者よりも、三〇代から五〇代の男女がアルバイトの大半を占めていた。」(P.114)
「アマゾンというネット書店の舞台裏を支える中核戦力は、実は私のような中年男性アルバイトたちなのである。」(P.114)
私もはじめは著者のように、なぜいい歳した男性が正社員の口を探すでもなく、アルバイトなのだろうかと不思議に思っていた。しかも、そういった中年アルバイトの人たちは、(少なくとも表面上は)それほど危機感を感じているようでもなく、本書に出てくる「島崎さん」のようにある種潔癖でありプライドが高かった。さらに驚いたのが、「島崎さん」の昼食が私の会社にいる中年男性アルバイトの人とそっくりだったことだ。
「昼休みになると休憩室で、プラスチック容器から麦茶のような液体をガブガブ飲みながら、カップラーメンと食パンをパクついていたからだ。しかも、毎日まったく同じ組み合わせ。」(P.118)
カップラーメンとパン、それにアイスコーヒー(=麦茶のような液体)、しかも毎日同じ。というのが、まったく同じなのである。うちの会社はアマゾンのような大企業ではないし、はるかに牧歌的で安穏とした雰囲気なのだが、それでもこういった中年男性アルバイトの人たちのメンタリティがどこかで通じていることに、何とも言えない気持ちにさせられた。この「島崎さん」の判で押したような生活スタイルとアマゾン倉庫でのシステマティックな労働はどこか重なって見える。
「島崎さん」はささいなことでバイトを辞めてしまう。著者はショックを受ける。
「私は島崎さんの楽天的な生き方にある種の潔さを感じていた。一歩間違えればホームレスにも転落しかねないギリギリの状況にありながらも、しっかりと踏みとどまっている。長年のアルバイト生活で培ってきたその野太さに、今まで出会ったことのなかったタイプのエネルギーを感じていたのだ。」(P.238)
私も自社のアルバイトの人に同じような「楽天さ」や「野太さ」を感じていたので、この部分も非常に共感できた。
しかし、その「楽天さ」や「野太さ」はどこからもたらされたもなのか。楽天にならならなければやってられないギリギリの生活、野太くなければ生き抜けない労働環境が彼らをそんなタフな人間に鍛え上げてしまったのではないだろうか。大企業の論理、ネオリベ的な競争社会に「適応」してしまった結果ではないだろうか。
アマゾンという一企業を批判する気にはならない。むしろその顧客第一主義の徹底ぶりに畏敬の念さえ抱いてしまう。世の中は確実に「アマゾン化」している。そしてよくもわるくも私たちはそれに適応してしまっている。馴らされてしまっているのだ。
「じゃあ、どーすりゃいいんだよ」
「島崎さん」のような人々を全員正社員で雇用し、手厚い社会保障と福利厚生をつけてあげればいいのか。企業によっては、「全員」は無理でも少しずつだがそういった動きもある。結局企業は経済的合理性で動くから、非正規雇用で使い捨てするよりも、正規雇用した方が競争力がアップする、と確信すれば、だんだんそういう方向になっていくだろう。でもいまのようにアマゾンが一人勝ちしていくようであれば、なかなかそれも難しいのかもしれない。
(ところで本筋とはあまり関係ないかもしれないが、私が一番タフだな、と思ったのは「島崎さん」でも日通社員でもアマゾン社員でもなく、糸井重里事務所のスタッフのような人間だ。渋谷セゾン文化の末裔が容態を変えながらしぶとく生きている。)
2013年11月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
第1部だけで文庫にすれば良かったのに。
余計な第2部を追加した為に中途半端な本に
なっていません。残念。
余計な第2部を追加した為に中途半端な本に
なっていません。残念。
2016年1月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アマゾンをよく利用するので、
読んでいてとてもリアリティでハラハラドキドキします。
読んでいてとてもリアリティでハラハラドキドキします。
2012年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
しかし、週間とは恐ろしいものである。
以前はたまにアマゾンを覗いて、時間を掛けて本を探し、
少し迷ってから注文し、コンビに支払いで現金払いしていた。
最近はもう、チラッと見てすぐ購入。そしてカード決済。
もう感覚が完全にマヒしているようだ。
このイージーさがアマゾンの利益を推し進めているのだろう。
アマゾン配送センターで働いた敬意をルポしたこの本は、
なかなかドキュメントしている。
構造、仕組み、対応、様子、多面的な角度からアマゾンを探っている。
決して完璧ではない内容だが、
興味として引き付けられる。
しかし・・・
アマゾン側も、こうした人たちがいつスタッフとして潜入されているか
判断するのは難しいので、その対処は面倒くさいだろうなぁ。
以前はたまにアマゾンを覗いて、時間を掛けて本を探し、
少し迷ってから注文し、コンビに支払いで現金払いしていた。
最近はもう、チラッと見てすぐ購入。そしてカード決済。
もう感覚が完全にマヒしているようだ。
このイージーさがアマゾンの利益を推し進めているのだろう。
アマゾン配送センターで働いた敬意をルポしたこの本は、
なかなかドキュメントしている。
構造、仕組み、対応、様子、多面的な角度からアマゾンを探っている。
決して完璧ではない内容だが、
興味として引き付けられる。
しかし・・・
アマゾン側も、こうした人たちがいつスタッフとして潜入されているか
判断するのは難しいので、その対処は面倒くさいだろうなぁ。
2013年4月16日に日本でレビュー済み
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急成長の理由がよくわかりました。でも、既に古い記事なので、最近はどんな感じなのでしょう?
2013年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いわゆるアマゾン糾弾本かと思って買ってみたら、意外と普通で拍子抜けしました。
作者が指摘するような批判ポイントは、実は他の一般書店でも同じだったりするので、アマゾンだけが悪とは言えないんですよね。
書店のアルバイトは総じて最低賃金に近いですし、ブックオフと妙な取引をしてる疑いのある店だってあります。
違いがあるとすればレジ打ちして「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」を言うか言わないかだけ。
ネット通販に抵抗があったし、なんか納得いかない部分はあるけど
結局利用してしまうし、一番ここが便利で落ち着く
作者が妙な心理状態になってしまったところは、昔の自分を見るようでちょっと苦笑いでした。
作者が指摘するような批判ポイントは、実は他の一般書店でも同じだったりするので、アマゾンだけが悪とは言えないんですよね。
書店のアルバイトは総じて最低賃金に近いですし、ブックオフと妙な取引をしてる疑いのある店だってあります。
違いがあるとすればレジ打ちして「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」を言うか言わないかだけ。
ネット通販に抵抗があったし、なんか納得いかない部分はあるけど
結局利用してしまうし、一番ここが便利で落ち着く
作者が妙な心理状態になってしまったところは、昔の自分を見るようでちょっと苦笑いでした。
2013年4月13日に日本でレビュー済み
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初めからずーっと読み続けて、いつ本題が始まるんだろう、
どの辺から盛り上がってくるんだろうと思っていたら、
最後のページになってしまったという印象です。
Amazonの秘密主義ゆえなのか、バイトの立場で見られるものの限界なのか、
ちょっと物足りない印象があります。
どの辺から盛り上がってくるんだろうと思っていたら、
最後のページになってしまったという印象です。
Amazonの秘密主義ゆえなのか、バイトの立場で見られるものの限界なのか、
ちょっと物足りない印象があります。