売れている。11月下旬に3刷。慶賀。
高齢期の生き方を主題に講演活動をする知友が拙宅を訪ねてくれた折にお持ちになり、見せて頂いた。上梓されたとは知っていたが、80歳の被当事者としては読むのが辛いかと入手せずにいた。しかし、と取り寄せて読んだ。
事例は自分に似た場合や、深刻なものもあり、読み進めるのはやはり辛い部分があった。もちろん、教えられること多かった。
ひとくちに「医療」といっても、これまでの若い人、前老年期の人々に対する「治療の医療」と、老年期に入った人々への「暮らしゆけるための医療」とは違うと思っていた。本書はその立場に立っている。高齢者には特に、検査、手術、積極投薬、入院は避け、身体の現状を維持しつつ暮らしやすい治療、看護、介護をするのがいいとしている。当事者である僕の願いでもある。
本書はそのことをこう書いている。「これまでの健康―病気の二元的状態のみの若年者に対する医療モデルから、虚弱状態がある高齢者にも対応できる新しい医療モデル(生活を続けながら医療を受ける)への転換(パラダイム変化)に他ならないのです」(195頁)。納得。
また、高齢者には「健康高齢者」と「虚弱高齢者」とでも呼べる人たちがいるという。私のフェィスブック友に「健康高齢者」と思われる人が3,4人いて、元気な様子が知らされてくる。それでも「前立腺」の検査をしたとか、それぞれに病は持っている。しかしその人たちは病には気を散らさず、ジム通いや地域の活動に力を入れていると書いておられる。
僕は後者に近い。一日の歩行数は良くて5000歩、天気が悪いと100歩、200歩ということもある。そういう日は、家で体操などをするのだが、やはり夕刻には体調が悪くなる。
僕の場合、前立腺がんがあるため、男性ホルモンを抑える注射をするホルモン療法をしていた。8年続け、この10月、注射を止めて経過観察にした。
その相談を主治医としたときは本書を読んでいなかった。読んでいれば、もっと積極的に話せたかもしれない。僕の提案を主治医は意外に直ぐ受け入れた。あるいは本書を読んでいたか、本書に類似の提言、報告を学会などで知っていたか。
本書には終末期医療についても僕などが納得できる考えを書いている。第15章。
この本は高齢者を抱える、あるいは高齢者予備群の人たちの学習書として適している。読み終えてレビューをまとめたら長男に渡そうと思ってこれを書いている。
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選書905 「老年症候群」の診察室 (朝日選書) 単行本 – 2013/8/9
大蔵暢
(著)
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いくつもの病をかかえる高齢者はどのように病と向き合ったらよいのか。その身体的特徴を「老年症候群」としてとらえ、各症状と対応策、高齢者医療が直面する問題をあつかう。医学界新聞連載時から話題の高齢者医療の画期的な教科書。日野原重明先生大推薦。
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2013/8/9
- 寸法18.8 x 12.5 x 1.2 cm
- ISBN-104022630051
- ISBN-13978-4022630056
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2013/8/9)
- 発売日 : 2013/8/9
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 256ページ
- ISBN-10 : 4022630051
- ISBN-13 : 978-4022630056
- 寸法 : 18.8 x 12.5 x 1.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 449,238位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 520位介護 (本)
- - 839位老化
- - 22,268位医学・薬学・看護学・歯科学
- カスタマーレビュー:
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2013年12月2日に日本でレビュー済み
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2014年10月9日に日本でレビュー済み
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介護をしていると、今の自分の基準ではかってはいけないことが多いことに気づかされます。その部分を丁寧に教えてくれる本です。新聞のコラムで紹介されていたのですぐに注文しました。
2022年1月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
発送は、とても迅速でした。
本も、綺麗だったようです。
でも 日本郵便の追跡機能が無く、
送り先と、購入者が違ったので
到着するまで、心配でした。
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でも 日本郵便の追跡機能が無く、
送り先と、購入者が違ったので
到着するまで、心配でした。
2013年10月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
80−90歳代、果ては100歳を超える患者さんが非常に増えています。
そのような方々に関わる老年医学は、医学の中では”最も若い”と言えるかと思います。
高齢者は高齢であることが原因で様々な臓器に脆弱性が生じます。
その高齢という大きな原因と大きく関わっている疾患の集合体が、この本のタイトルにある”老年症候群”です。
老年はどう抗っても、様々な脆弱性を産んでしまいます。
それについて、1つの筋を通して診ることが今求められているのでしょう。
更には、十人十色の人生観が病態に大きく関与します。
喪失が創造を超えてしまった高齢者が、生きるということ、これまで生きてきたということにどのような意味を持つか。
治療者はそれについてしっかりと高齢患者さんに対して敬意を払い、ともに歩んでいくべき。
文献だけでなく生きた臨床経験が程よく混ぜ合わさり、高齢患者さんへの著者の真摯な姿勢が見られます。
老年医学に関わる方々に是非読んでいただきたい1冊だと思います。
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高齢者は高齢であることが原因で様々な臓器に脆弱性が生じます。
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老年はどう抗っても、様々な脆弱性を産んでしまいます。
それについて、1つの筋を通して診ることが今求められているのでしょう。
更には、十人十色の人生観が病態に大きく関与します。
喪失が創造を超えてしまった高齢者が、生きるということ、これまで生きてきたということにどのような意味を持つか。
治療者はそれについてしっかりと高齢患者さんに対して敬意を払い、ともに歩んでいくべき。
文献だけでなく生きた臨床経験が程よく混ぜ合わさり、高齢患者さんへの著者の真摯な姿勢が見られます。
老年医学に関わる方々に是非読んでいただきたい1冊だと思います。
2013年12月2日に日本でレビュー済み
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老年になると自分でも医者へ行っても突き放されることが多い昨今著書をよんで自分なりに納得できました。
2015年3月21日に日本でレビュー済み
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行く末の自分を見定めることができます。
すべて記憶しておきたいくらい、勉強になりました。
知ることは思いやりーつくづくそう思えました。
多くの人に読んでもらいたい本です。
すべて記憶しておきたいくらい、勉強になりました。
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2014年2月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
母のこれからの老後への理解にと、購入しました。
表紙のほのぼのとしたイラストにひかれ、分かりやすく
色んなエピソードを読めると思っていましたが、
けっこう難しい内容でした。文字も小さく表紙のイメージとは大変異なりました。
でも、内容はなるほどと思うところがたくさんありましたので、
星3つです。気合いを入れないと読めないーー!って感じでした。
表紙のほのぼのとしたイラストにひかれ、分かりやすく
色んなエピソードを読めると思っていましたが、
けっこう難しい内容でした。文字も小さく表紙のイメージとは大変異なりました。
でも、内容はなるほどと思うところがたくさんありましたので、
星3つです。気合いを入れないと読めないーー!って感じでした。
2014年12月16日に日本でレビュー済み
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急速に進む高齢化社会の中で自分自身はもとより高齢の親族を抱える人にとって良き指針となる本です。現在 医療は進歩したものの高齢者本人の心から遠いところで実行されている様に思います。終末期の医療、多種類の薬の投与等家族は何の知識も無く医師の説明を正しいと信じて受け入れている現状を多く目にします。これらの問題を実例を挙げて解り易く説明して居られます。
避けて通る事の出来ない老いと言う問題、己の人生の終末をどうしたいかという事についても判断力の在るうちに心がけるべき大切な事柄です。そのためにも是非お勧めしたい良書です。
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