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街道をゆく 39 (朝日文芸文庫 し 1-42) 文庫 – 1997/3/1
司馬 遼太郎
(著)
ニューヨーク散歩
- ISBN-104022641436
- ISBN-13978-4022641434
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日1997/3/1
- 言語日本語
- 本の長さ176ページ
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (1997/3/1)
- 発売日 : 1997/3/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 176ページ
- ISBN-10 : 4022641436
- ISBN-13 : 978-4022641434
- Amazon 売れ筋ランキング: - 658,176位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,405位日本文学(日記・書簡)
- - 4,465位紀行文・旅行記
- - 143,727位文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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1923年大阪市生まれ。大阪外国語学校蒙古語部卒。「ペルシャの幻術師」で講談倶楽部賞、『梟の城』で直木賞を受賞。『竜馬がゆく』『国盗り物語』『坂 の上の雲』『空海の風景』『翔ぶが如く』など構想の雄大さ、自在で明晰な視座による作品を多数発表。この他『街道をゆく』『風塵抄』『この国のかたち』な どの紀行、エッセイも多数。’96年逝去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 司馬遼太郎と寺社を歩く (ISBN-13: 978-4334747213)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年4月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
週刊朝日1993年3月5日〜6月25日号連載
マンハッタン考/平川英二氏の二二年/ブルックリン橋/橋をわたりつつ/ウィリアムズバーグの街角/ハリスの墓/コロンビア大学/ドナルド・キーン教授/角田柳作先生/御伽草紙/ハドソン川のほとり/学風/日本語/奈良絵本/ホテルと漱石山房/さまざまな人達
第39巻は街道をゆく絶巻43巻を除くと一番本が薄い
ということは常に歴史を語る司馬(本名福田定一)としては幾分か物足りない旅であったかと想像された
が、読み進めばそれが誤りであることにすぐ気付く
メインの話題はドナルド・キーン 鬼怒鳴門 1922年生である 2014年日本国籍を取得したことは有名である
キーンは昭和10年代、仏教布教で渡米後コロンビア大学で日本文化を講義していた角田柳作に師事した
その後、米海軍通訳として当時日本軍が占領していたアリューシャン列島のキスカにわたり
日本軍医が欺くために残した標章「ペスト患者収容所」を翻訳し、ペスト感染が疑われ後方支援に回った
戦後も角田のもとで日本文学研究を続けハーバード大学、ケンブリッジ大学、京都大学に留学している
英語のみでなく日本語の書籍も多く 新潮社版全集では日本の文学、百代の過客、碧い目のの太郎冠者など文化に関する考察は深い
これだけ日本文化研究に没頭することになった理由としては戦時中、翻訳者として日本軍人の戦地からの肉筆の手紙に触れ(諜報活動の一貫?)、洗練され完成した文学には見られない生身の日本語に接し、解読する作業が多かったからともいわれている
ニューヨーク散歩は小品ながらも日本人となったドナルド・キーンの著作に触れてみたいと思わせるには十分な重さである
マンハッタン考/平川英二氏の二二年/ブルックリン橋/橋をわたりつつ/ウィリアムズバーグの街角/ハリスの墓/コロンビア大学/ドナルド・キーン教授/角田柳作先生/御伽草紙/ハドソン川のほとり/学風/日本語/奈良絵本/ホテルと漱石山房/さまざまな人達
第39巻は街道をゆく絶巻43巻を除くと一番本が薄い
ということは常に歴史を語る司馬(本名福田定一)としては幾分か物足りない旅であったかと想像された
が、読み進めばそれが誤りであることにすぐ気付く
メインの話題はドナルド・キーン 鬼怒鳴門 1922年生である 2014年日本国籍を取得したことは有名である
キーンは昭和10年代、仏教布教で渡米後コロンビア大学で日本文化を講義していた角田柳作に師事した
その後、米海軍通訳として当時日本軍が占領していたアリューシャン列島のキスカにわたり
日本軍医が欺くために残した標章「ペスト患者収容所」を翻訳し、ペスト感染が疑われ後方支援に回った
戦後も角田のもとで日本文学研究を続けハーバード大学、ケンブリッジ大学、京都大学に留学している
英語のみでなく日本語の書籍も多く 新潮社版全集では日本の文学、百代の過客、碧い目のの太郎冠者など文化に関する考察は深い
これだけ日本文化研究に没頭することになった理由としては戦時中、翻訳者として日本軍人の戦地からの肉筆の手紙に触れ(諜報活動の一貫?)、洗練され完成した文学には見られない生身の日本語に接し、解読する作業が多かったからともいわれている
ニューヨーク散歩は小品ながらも日本人となったドナルド・キーンの著作に触れてみたいと思わせるには十分な重さである
2016年8月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
楽しく拝見させて頂きました。大変満足しています。勉強になりました。
2015年8月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古書店で探して、見つからず、アマゾンで購入できて、良かったと思います。
2012年12月14日に日本でレビュー済み
司馬遼太郎氏の「街道をゆく」シリーズの中では確かに紙数の少ない一冊だが、だからといって中身が薄いというようなことはない。1時間30分の映画が、3時間の映画に比べて劣ることにならないのと同じである。
ニューヨークとはどんな街か。エッセイ風にいかにも軽く書き始めながら、気がつけば要領よくそれがまとめられている手腕はさすが。そもそもアメリカの労働力はアイルランド移民だったが、黒人がそれに取って代わったことによって両者の確執が始まった。やがてイタリア移民がやって来て、新たな嫌われ役になった。そうした話は面白い。
アメリカの資本を牛耳るユダヤ系のこと、ブルックリンブリッジを造ったドイツ系のジョン・ローブリングのこと、など興味深い話が続く。後半は日本学の世界的な権威、ドナルド・キーン氏とその恩師らの話題が中心だ。
同シリーズの魅力は、巷間あふれるセンチメンタルなだけの旅行記と違い、司馬氏の博覧強記と巧まざるユーモアが織り成す類まれなオリジナリティーにある。本書ももちろん例外ではないが、しかし最後のエッセイの終わり方は実に感動的だった。決して感傷に走っているわけではない。淡々と綴っていながら、それでいて強く胸に迫るものがあった。
ニューヨークとはどんな街か。エッセイ風にいかにも軽く書き始めながら、気がつけば要領よくそれがまとめられている手腕はさすが。そもそもアメリカの労働力はアイルランド移民だったが、黒人がそれに取って代わったことによって両者の確執が始まった。やがてイタリア移民がやって来て、新たな嫌われ役になった。そうした話は面白い。
アメリカの資本を牛耳るユダヤ系のこと、ブルックリンブリッジを造ったドイツ系のジョン・ローブリングのこと、など興味深い話が続く。後半は日本学の世界的な権威、ドナルド・キーン氏とその恩師らの話題が中心だ。
同シリーズの魅力は、巷間あふれるセンチメンタルなだけの旅行記と違い、司馬氏の博覧強記と巧まざるユーモアが織り成す類まれなオリジナリティーにある。本書ももちろん例外ではないが、しかし最後のエッセイの終わり方は実に感動的だった。決して感傷に走っているわけではない。淡々と綴っていながら、それでいて強く胸に迫るものがあった。
2022年9月19日に日本でレビュー済み
この本を書くきっかけになったのは、著者がドナルドキーンのコロンビア大学定年退官を祝う晩餐会や講演会に呼ばれてニューヨークに行くことになったことのようだ。一部日本の歴史との関連が書かれいて、他の本でも取り上げていたと思うが、日本側からではなく米国側から見ているところが面白い。あとはその当時の米国事情や歴史、そして外国人が日本学を振興して深めていったことなどをを取り上げている。余り日本の古典に興味を持たなかった私から見れば、「なぜ外国人が日本の古典文学を?」と思うのも不思議ではないが、このような方々がいたことを思うと日本人として恥ずかしい限りである。
2003年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「街道をゆく」シリーズでは何冊か海外への旅行を綴ったものがありますが、アメリカ旅行を記したものはこの本書しかありません。著者がニューヨークにあるコロンビア大学で日本(文化)に関する講演をするための旅行で目にしたものや出会った人々を中心に話が展開します。私にとって印象的だったのは、日米修好通商条約を締結した際のアメリカ側代表者ハリスの墓参りを通して、彼の生い立ちや日本側との折衝の日々を描いた箇所、そして戦前のコロンビア大学で唯一の日本人教授が後世の日本学研究者を生んでいった過程を紹介していく過程。