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家族の標本 (朝日文芸文庫 ゆ 4-1) 文庫 – 1997/8/1
- 本の長さ228ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日1997/8/1
- ISBN-104022641568
- ISBN-13978-4022641564
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (1997/8/1)
- 発売日 : 1997/8/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 228ページ
- ISBN-10 : 4022641568
- ISBN-13 : 978-4022641564
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,121,244位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 26,960位近現代日本のエッセー・随筆
- - 86,251位評論・文学研究 (本)
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- カスタマーレビュー:
著者について
劇作家・小説家。1968年、茨城県土浦市生まれ。神奈川県横浜市育ち。
高校中退後、ミュージカル劇団「東京キッドブラザース」に入団。女優、演出助手を経て、1987年に演劇ユニット「青春五月党」を結成。1993年、『魚の祭』で第37回岸田國士戯曲賞を最年少で受賞。1994年、初の小説作品「石に泳ぐ魚」を文芸誌「新潮」に発表。1996年、『フルハウス』で第18回野間文芸新人賞、第24回泉鏡花文学賞を受賞。1997年、「家族シネマ」で第116回芥川賞を受賞。1999年、『ゴールドラッシュ』で第3回木山捷平文学賞を受賞。2001 年、『命』で第7回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞を受賞。
2012年3月16日より福島県南相馬市の臨時災害放送局「南相馬ひばりエフエム」にて「柳美里のふたりとひとり」をスタートさせる。番組は2018年3月の閉局まで続き、約600人の地元住民の話を放送する。
2015年4月、福島県南相馬市原町区に転居。2017年7月、同市小高区に転居。
2018年4月、自宅一部を改装し本屋「フルハウス」を開業。9月、青春五月党復活公演vol.1「静物画」、10月、復活公演vol.2「町の形見」を小高にて上演。2019年「ある晴れた日に」を上演。
2020年3月、ブックカフェ「フルハウス」としてリニューアルオープン。
2020年、『Tokyo Ueno Station(JR上野駅公園口)』で全米図書賞(翻訳部門)を受賞。
2022年、第5回バークレー日本賞を受賞。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
短編集というより各家族の描写は2〜3ページでしかない。
無数に多くの家族がありながら、何一つ同じものはなく、それぞれ多様な世界があるのだろう。
何が幸せで、何が不幸か、分からない。言わない。
筆者はいつものように、ただ、淡々と描写している。
事前に読んどいて、とこれのコピーを渡されました。
そしたら、たまらなく面白い。
今まで彼女の経歴や不幸そうな面立ちから
「不幸がうつりそう」と思い、敬遠していたけれど、
よくもまあ、こんなにいろいろな家族の話があるなあと
思わせられるお話たち。
きっと彼女の筆力がそうさせるのでしょう。
すべて実在する家族がモデルっていうのに驚かされる。
世の中にはいろいろな家族というものが存在するもんだ。
ひょっとしたらホームドラマにありがちな「アットホーム家族」なんて化石なのかもしれない。
この作品に登場する家族はパッと見はどこにでもいそうだけど、実はどこかに不幸の影を抱えた人たちばかり。
作者本人の家族もしばしば登場しますが、彼女の家族も負けず劣らず暗い影を引きずっています。
彼女も言っていますが、この国に本当に幸せな家族なんて存在するのでしょうか?そんなことを考えさせられます。