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伊那谷の老子 (朝日文庫) 文庫 – 2004/7/10

3.6 5つ星のうち3.6 15個の評価

神田生まれの生粋の江戸っ子で、フォークナーなどの翻訳で有名な著者は、60歳を過ぎて、長野県の南信地方「伊那谷」に定住する。中央アルプスと南アルプスに抱かれた、この大きな谷の自然の中で、老子の深い思想に目覚めてゆく自身を描く、名随筆集。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 朝日新聞社 (2004/7/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/7/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 237ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4022643315
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4022643315
  • カスタマーレビュー:
    3.6 5つ星のうち3.6 15個の評価

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加島 祥造
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上位レビュー、対象国: 日本

2015年6月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の加島祥造は、老子、道(タオ)に関する多数の著書を持つ、詩人・英文学者。
本書は、1995年出版の元版から、茶道美術図書を出版する淡交社の月刊誌『なごみ』に1989年に連載された「谷の四季」(原題は「風と影の時間に」)と、丸善の雑誌『學鐙』に1993年に連載された「伊那谷の『老子』」を収めたもの。
老子(道家)の思想は、「ことさらの事業を興さないこと、しいて発言しないこと、多くの物を持たぬこと。その中にこそ、安らいだ生活と社会の幸せがある」と、儒家と真逆の教えを説くもので、諸子百家の中でも異質で掴みにくい思想と思う。
著者は、老子に馴染むずっと以前に長野県の伊那谷に別宅を作って、そこで暮らした四季の生活を「谷の四季」に綴り、その後編集者の勧めで翻訳した老子と、自らの伊那谷での生活が融けあい始めて、それが「伊那谷の『老子』」となったのだというが、著者の生活のスタンスは老子を語るにまさに相応しく、その教えがすっと入ってくるような気がする。
第8章「上善如水・・・」〜「何よりもすすめたいのは 「水のようにあれ」ということだ。 水はあらゆるものに命をあたえる。 養ってくれる、そんな 大変な力をもっているのに 争わないのだ。 人のいやがる低いところにも 流れこんでゆく。そして タオにつながる人もまた、水に似て 低いところを好む。 心を求めるときは 最も深いところを喜ぶ。(中略)こうした人の生き方を貫くのは何か それは、 争わないということだ〜水のように。 だから誰の非難もこうむらない」
老子の教えを、加島氏が代って説いてくれているような本である。
(2015年6月了)
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年2月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
老子について、作者独自の平易な言葉で見事に解説してくれます。タオとはとっつきにくい概念という固定観念が覆りました。また、伊那谷の風景が目に浮かびます。いった事はありませんが、日本の原風景があるようにおもいます。なぜか懐かしい想いにかられました。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年8月27日に日本でレビュー済み
加島訳「老子」の中でいちばん好きなのは、第16章 
静けさに帰る

虚(うつろ)とは
受け容れる能力をいうんだ
目に見えない大いなる流れを
受け容れるには
虚ろで静かな心でいることだ。
…静けさにもどることだ。

水の行く先は―――海
草木の行く先は―――大地。

いずれも静かなところだ。

すべてのものは大いなる流れに従って
定めのところに帰る。

いずれはあの静けさに帰り
蘇るのを待つのだと知ったら
心だって広くなるじゃないか……

加島さんは67歳のとき
二つのアルプスに抱かれた
長野・伊那谷にひとり移り住み、
静けさに帰って92歳で大往生した。

自分の中にある自然の力に気づき、
「社会の自分」と「はじめの自分(無意識の、ありのままの自分。自然の一部である自分)との
バランスがとれると、穏やかに生きられると説いた。

心がざわめくとき
静けさに帰る、とつぶやくと
野の花になったような気がしてやすらぐ。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年4月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても、よい本です。多くの人が読まれることを期待しています。また、本、それ自体も綺麗でした。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年4月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初めて老子の思想に触れた思いがした。

「老子」?名前は知っていてもいったいどんな人だったのか皆目見当が

つかなかった。でも「タオ」というコトバはヨーロッパ経由で知っていたので、ちょっと入門編と思って読んでみた。

なぜ今までこんな大事で素敵な考え方を知らなかったのかと驚いた。

作者の加島さんはすでに70を超えた方だというが、現代詩として

老子のコトバを意訳していらっしゃる。その詩としてのコトバが

すばらしい。直接、こころに触れてくる。おかげで何千年も前に生きていた老子という1人の人間の考え方がものすごく新鮮に伝わってくる。
23人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年12月29日に日本でレビュー済み
 最近の老子ブームの立役者であるという理解で本作を読んでみた。気軽に読み出したが 途中から座りなおして一気に読み終えたところだ。

 一点目。著者は英訳の老子から 老子に傾倒した点にまず驚いた。但し手元にある中公文庫の「老子」でも訳注者の小川環樹も同じ英訳老子が大変参考になっていると言っていた。
 日本でも古来から老子は読まれてきたわけだが その日本の「老子」ではなく 英語に訳された「老子」が役立つという事態は 僕の想定外であり その点に吃驚した次第だ。

 二点目。「老子」を訳する「自由さ」に感銘を受けた。
 「老子の役者とは すくなくとも原文を誤解する権利のある者なのだ」という1910年のドイツ人の言葉も加島は紹介しているが この言葉には正直 衝撃を受けた。その自由奔放さを加島は受け継ぎ 自分なりに自由に老子を解説している。いや 「解説」というような大上段に構えたものではなく 自分が老子になりきって 自分の言葉で自分の思いを語っている。それが本書である。

 結局「老子」の凄みとは それを語る人をして その人の解釈を引き出す点にあると思う。「老子」をどう読むかは その人の自由だ。しかも 怖ろしいのは その人の「読み方」に その人の人となりが出てくる点にある。

 僕も自分のブログに「老子」というコーナーを作って 思いつくことを書いてきたが これはもっと本腰を入れなくてはならないと考えたところだ。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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