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さざなみ情話 (朝日文庫 (お56-1)) 文庫 – 2007/10/10

4.3 5つ星のうち4.3 15個の評価

心底惚れぬいた松戸・平潟河岸の遊女のちせを身請けするために、命懸けの商いに手を染める高瀬舟の船頭・修次。社会の最底辺にあり、先の見えない不安に苛まれながら、けっして希望を捨てずに生き抜く人々の姿を叙情豊かに描く長編時代小説。銚子から利根川、江戸川を抜け日本橋まで荷を運ぶ舟運や、食売旅籠と呼ばれる遊郭など、江戸の世相・風俗がありありと描かれている。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 朝日新聞社 (2007/10/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/10/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 272ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4022644176
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4022644176
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 15個の評価

著者について

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乙川 優三郎
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1953(昭和28)年、東京生れ。千葉県立国府台高校卒。’96(平成8)年に『薮燕』でオール讀物新人賞、’97年に『霧の橋』で時代小説大賞、 2001年に『五年の梅』で山本周五郎賞、’02年に『生きる』で直木賞、’04年に『武家用心集』で中山義秀文学賞をそれぞれ受賞。(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 さざなみ情話 (新潮文庫) (ISBN-13: 4101192243 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
15グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2015年4月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
船頭と遊女の情話を叙情感たっぷりに描く、この作者乙川優三郎は素晴らしい、彼の最高傑作ではないか。
2017年2月26日に日本でレビュー済み
母が子供の頃にこの物語の近くに住んでいて読んでみたいと言っていたので購入させていただきました。
配送も早く梱包も丁寧でうれしかったです。ありがとうございました。
2009年10月17日に日本でレビュー済み
話はいたって単調です
しかし 時代こそ違えど 今の時代を生きる
私たちと 主人公たちが見事に 一致するのです
だから 読みすすめずにはいられない
共感するわけですね
このあたり さすが乙川先生ですね
今 出口が見つからず
もがいておられる方には
いい本だと思います
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年4月28日に日本でレビュー済み
 さざなみ情話は売笑に身を沈めざるを得ないちせと高瀬舟の船頭修次が命がけで苦界を脱出し、新しく生きなおそうとする物語である。
 この二人に修次の妹やすと従兄で舟子の岩吉などが登場するのだが、他の乙川作品にもよく見られるように鋭い人間洞察が描かれていて、世間を人を見る上で示唆に富んだ作品となっている。それはまた山本周五郎の作品同様、読者に人が生きる上での大事なメッセージを発しているように思われる。
 人は理性により生きるのではない、理性を働かせる奥にあるもの、真に人を突き動かすのは、心の底にある人を思う深い情であろう。この作品ではまさしくそうしたさざめく情を持った人の姿が描かれ、またそれをして読者に大切な生き方をも語っているように思われてならないのである。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年11月15日に日本でレビュー済み
大半がたまらないほどの憂鬱な話で読んでいて落ち込んだ。
終局で一気に解放へ向かうのだけれど、それがあまりにも突然であっさりとしているのでかえって感動が薄い。さわやかではあるが他に書きようがあるのではないかと思わせる終末ではある。
この小説の本質や目的は、その鬱屈した情感が描く潮を含んだ重苦しい海風なのだろう。好きな人にはたまらない魅力があり、その読後感は人によって違うかもしれない。
2007年8月12日に日本でレビュー済み
松戸生まれの松戸育ちの私にとって、遊郭としての平潟は見ていない世代です。
ただ建物は昔の佇まいで、司法研究所に学生が勉強していた頃の平潟は見て知ってます。
このさざなみ情話によって昔の平潟に思いを馳せ、ついつい、のめり込んでいってしまいます。
久しぶりに良い本に出会いました。
2006年6月20日に日本でレビュー済み
一夜の客となった船頭の修次と遊女ちせの恋物語。男性側・女性側と順番に話が進み、お互いの仕事や境遇が丁寧に描かれています。船頭の仕事のきついこと、遊女が体や心が弱っていく様や捨て鉢になっていく様子など、どれもリアリティがあって実際はこうだろうなあと思えてきます。お互いがたった一つの希望みたいになって、でも一緒になるのはとっても無理、と読み進んでいくと、何と最後にびっくりの結末が用意されています。この作者はこんな事を考えるなんて結構大胆な人だなあと感心したりして。毎回最後に二人一緒のシーンで終わるのもいかにも「情話」という感じがしました。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年8月1日に日本でレビュー済み
藤沢周平さんの初期の頃の作品には鬱屈した下級武士や市井の人々を描かいたものがありますが、藤沢周平の後継者として評される事の多い乙川さんもどちらかといえば暗く重いテーマを取り上げることが多い作者です。特にこのさざなみ情話はまさにその種類の作品で、銚子から江戸へ鮮魚や醤油を運搬する高瀬舟の船頭、修次と、江戸への途次となる松戸の河岸で船頭相手の売笑をする娼婦ちせとのならぬ恋の文字通り情話です。
ちせの年季明けに身請けをするため修次は借金で購入した中古の高瀬舟を酷使しながら金を蓄えようとしている、ちせは駆け落ちして捕らえられた朋輩の自殺をみたり苦界の中で心身を壊していく他の娼婦達をみながら次第に自らを喪いそうになっている。修次には面倒をみなければならない母親と幼少時に修次が誤って酷い火傷をさせてしまった妹がいる。ちせには年季明け間近に野田の豪商から高額の身請け話が持ち込まれる。さて二人の行く末には?というお話。
まことに八方塞りな状況で読者も読み進むにつれ暗澹たる気持ちになってくるのですが、その中で常に前に向かっていこうとする修次の意志の確かさと、修次の訪れを待ちながら一条の望みにかけて持ちこたえていくちせのけなげさが読み手の私達の救いとなります。作品には意外な結末が用意されています。
―ぎりぎりのところでつながっている二人は、そうして小さな約束事を繰り返しては月日を縮めてきたし、一方が言い出さなければ自分で自分に何かの義務を負わせることもあった。修次はちせの細かい流れのような不安定な精神に気付くと逢瀬の度に励ましたり慰めたりしてきたが、それも限界にきているようなのであった。―
全編にこのような格調が高く凛とした文章がちりばめられており、作品にきりっとした味わいを与えています。(ロングバージョンのレビューは [...]のレジャー→エンタメでどうぞ)