内田百閒の作品が好きになり、20冊ほど文庫本を集めています。その過程でこの本を知り興味を持ちました。
この本は、彼の作品に対する愛情と彼そのものに対する深い愛情により書かれているものでと思います。
そして、内田百閒が自らは書かなかった、彼の、私的な一面を知ることができ大変良い本です。
他の本を読んでも、戦前、戦後に作家としてとても存在感のあった内田百閒が、今、ほとんど忘れ去られているように思いとても残念です。

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百けん先生 月を踏む (朝日文庫 く 23-1) 文庫 – 2009/1/9
久世 光彦
(著)
「私ハ、イツ死ヌノダロウ。<ちごいねるわいぜん>ヲ聴キナガラ、ソレバカリ考エル。」久世光彦の中心的な仕事として位置づけられている、敬愛する作家をモチーフにした作品群――『一九三四年冬――乱歩』(江戸川乱歩)、『謎の母』(太宰治)、『蕭々館日録』(芥川龍之介)に連なる、最後の長編小説。著者急逝のため未完となった、内田百けんへのオマージュにあふれる傑作。解説:坪内祐三/巻末エッセイ:久世朋子
- 本の長さ284ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2009/1/9
- ISBN-104022644710
- ISBN-13978-4022644718
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2009/1/9)
- 発売日 : 2009/1/9
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 284ページ
- ISBN-10 : 4022644710
- ISBN-13 : 978-4022644718
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,082,124位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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2008年3月16日に日本でレビュー済み
主人公である内田百間が、お話の中の出来事から連想した夢を題材に架空の百間小説(ややこしいな)を書く、という主題を軸に物語は展開する。
その架空の百間小説に、おそらく著者は相当苦心したはずである。なにしろ読者に、あの百間が書いたものとして違和感なく受け入れさせなければならないのだから、並大抵ではない。これらの架空百間小説は成功しているものもあれば、そうでないものもある。ただ、物語の後半に行くに従い、確実にその精度は上がってくる。それだけに執筆中の急逝が、惜しまれる。
これは内田百間という人の性格か、それとも著者のある「予感」のなせるわざか、本書には「死」の気配が濃密に漂う。著者自身を投影した狂言回しである小僧・果林に「先生。ひょっとして先生は、死ぬのが怖いのではありませんか?」と呼びかけられ「髪の毛という毛が、逆立っていた」先生は、あるいは久世光彦その人なのかもしれない。
その架空の百間小説に、おそらく著者は相当苦心したはずである。なにしろ読者に、あの百間が書いたものとして違和感なく受け入れさせなければならないのだから、並大抵ではない。これらの架空百間小説は成功しているものもあれば、そうでないものもある。ただ、物語の後半に行くに従い、確実にその精度は上がってくる。それだけに執筆中の急逝が、惜しまれる。
これは内田百間という人の性格か、それとも著者のある「予感」のなせるわざか、本書には「死」の気配が濃密に漂う。著者自身を投影した狂言回しである小僧・果林に「先生。ひょっとして先生は、死ぬのが怖いのではありませんか?」と呼びかけられ「髪の毛という毛が、逆立っていた」先生は、あるいは久世光彦その人なのかもしれない。