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ガソリン生活 (朝日文庫) 文庫 – 2016/3/7
購入オプションとあわせ買い
ドライブ中に乗せたある女優が、翌日急死!
一家はさらなる謎に巻き込まれ…!?
車同士が楽しくおしゃべりする
唯一無二の世界で繰り広げられる仲良し家族の冒険譚!
愛すべきオフビート長編ミステリー。
●ガソリン生活 目次
Low
Drive
Parking
エピローグ
解説 津村記久子
- 本の長さ528ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2016/3/7
- 寸法14.8 x 10.5 x 2 cm
- ISBN-104022648066
- ISBN-13978-4022648068
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2016/3/7)
- 発売日 : 2016/3/7
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 528ページ
- ISBN-10 : 4022648066
- ISBN-13 : 978-4022648068
- 寸法 : 14.8 x 10.5 x 2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 4,084位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
1971(昭和46)年千葉県生れ。
1995(平成7)年東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。
2002年刊行の『ラッシュライフ』が各紙誌で絶賛され、好評を博す。2003年に発表した『重力ピエロ』は、ミステリファン以外の読者からも喝采をもって迎えられ、一気に読者層を広げた。また『重力ピエロ』で、1970年代生れとしては、初の直木賞の候補となる。
2004年『チルドレン』、2005年『グラスホッパー』、2006年『死神の精度』が直木賞候補に。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞受賞。洒脱なユーモアと緻密な構成で読む者を唸らせ、近年稀にみる資質の持ち主として注目を浴びている。
2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞と山本周五郎賞を受賞した。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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語り手の車、望月家の〈緑(みど)デミ〉こと緑色のデミオがいいっすね。自分のことを〝僕〟というところや謙虚さがにじむところなど、好感の持てる人柄ならぬ車柄でした。
隣人ならぬ隣車にして〈緑デミ〉の気のおけぬ友・白のカローラの〈ザッパ〉をはじめ、車たちの会話の軽快感、ざっくばらんなところも良くて、読んでいてわくわくしました。
それから、望月家の次男、十歳の亨(とおる)のキャラがインパクトありましたね。十歳とはとても思えない、賢(かしこ)すぎる子供なんだけど、切れのある彼の物言いはとても痛快で、魅力的でした。
読み終えてひとつ残念に思ったのは、文庫本表紙カバーの写真に色が付いてなかったこと。おそらく、カバーに写ってる車はデミオだと思うんだけど、緑色であってほしかったです。そして、白のカローラや黒のアテンザ、宅配便のトラックとか、作品で活躍する車たちがにぎやかに写っているカバーなら、なお良かったです。
〔追記〕新しい表紙カバーには、車に色がついているんですね。このカバー変更、良かったです。
「これは誰視点の語りなのだろう?」読み進めていくと、車が語っていることがわかる。
なので、乗車している人が降車して遠くに行くような場面では、どのようなことが起こっているかわからない。
内容はやや平凡な感じを受けるが、伊坂作品ならではのエンタメ要素が散りばめられている。会話の掛け合いなどは笑わずにはいられない作品となっている。
後日談は好きでした。
本作は、伊坂幸太郎の小説的技巧の高さに改めて感心してしまうお見事な作品です。
自動車による一人称だからこそなせる小説の構成、つまり自分の意志で自由に動き回ることができない自動車が、自身が見聞きしたことしか述べられないとの制限を意識的に設けています。
自分の意志で動き回ることができなくても、たとえば駐車場などでたまたま隣に止まった自動車との会話が始まり、そこで自動車だからこそ知る真実が明かされるも、その事実を人間に伝えるすべがない自動車、との設定から、答えが見えそうで見えない、という読者をハラハラさせる展開にも説得力を持たせる構成の妙。
読んでいるうちにいつのまにか自動車どうしが会話をすることに違和感がなくなり、それぞれが持つ個性に確かにそうだろうなと、思わず笑ってしまいます。
デミオの隣の家の古いカローラGTの持ち主は小学校の校長先生で、子供たちには常々「フランク・ザッパを聴くように」と指導でいていることから、カローラGTは「ザッパ」と呼ばれている。
宅配便を運ぶトラックは、ナンバーが「9625」のため黒ネコならぬ「クロニコ」と呼ばれている。
駐車場で隣に並ぶプリウスは「燃費の良さからくる余裕」から堂々たる威厳に満ちた声でしゃべりかけてくるので、デミオたる「僕」も畏怖を感じている。
などなど。
また、本書伊坂幸太郎の遊び心から、他作品を匂わせる場面がいくつか含まれています。
例えば、ファミリーレストランの駐車場で若者とその母親の後ろをついて歩く中年の男4人組を下ろした水色のビアンテは「うちの持ち主は少し特殊でね」とデミオに話かける。「中年の男が4人いただろ、あれは全員、由紀夫という若者の父親なんだよ」という場面がありますが、伊坂幸太郎の過去作品を読んでいる人ならわかりますよね。懐かしい。
スティーブンキングのホラー小説『クリスティーン』や、ジオン軍と連邦軍の争い『機動戦士ガンダム』が話題にあがったり、いずれもよく知っている自分としては読みながらニヤニヤし続けです。
また、本作、最近読んだ『逆ソクラテス』同様、大人びた賢い小学生が大活躍する点も好印象。
三人称で書かれたエピローグもいいですねえ。
本作は、ユニークな設定ながら伊坂幸太郎の代表作の一つとしてあげることができる好作品です。