お届け先を選択
Kindleアプリのロゴ画像

無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません

ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。

携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。

KindleアプリをダウンロードするためのQRコード

何か問題が発生しました。後で再度リクエストしてください。

ヒルズ黙示録・最終章 (朝日新書 13) 新書 – 2006/11/1

4.0 5つ星のうち4.0 36個の評価

 村上ファンド総帥の村上彰世被告は、はたして「稀代のペテン師」なのか、早すぎた改革者なのか。堀江、村上両被告の裁判が佳境になるなか、焦点の村上被告が逮捕直前まで進めていた仰天構想を暴き、疑惑の真相、検察との暗闘の核心に迫る本格ノンフィクション。筆者は「AERA」で経済分野の特ダネ連発の一線記者だ。新潮や講談社ノンフィクション賞候補になった前著『ヒルズ黙示録』の野心的完結編。
続きを読む もっと少なく読む

商品の説明

著者からのコメント

4月に出版した「ヒルズ黙示録」の続編です。
堀江たちはソニー強奪計画を練っていた。
村上は阪神電鉄と京阪電鉄の大再編を描いていた。
東京地検特捜部の大鶴は、堀江の三度目の逮捕の容疑に「淫行」まで考えてい
た。
堀江、村上、宮内、そして大鶴。
ヒルズに魅せられた男たちの栄華と挫折の物語。

抜粋

ソニーが、狙われていた。
2006年1月17日火曜日。ライブドアは、ソニー強奪計画をスタートさせる
「キック・オフ・ミーティング」を予定していた。
ライブドア側の出席予定者は、社長の堀江貴文と取締役の熊谷史人の二人。それ
に、ライブドアと同じ六本木ヒルズ森タワーに本社をおく米系証券会社のリーマ
ン・ブラザーズから,M&Aの担当幹部三人が集まるはずだった。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 朝日新聞出版 (2006/11/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/11/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 222ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4022731133
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4022731135
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 36個の評価

著者について

著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
大鹿 靖明
Brief content visible, double tap to read full content.
Full content visible, double tap to read brief content.

 ジャーナリスト・ノンフィクション作家 1965年、東京生まれ。早稲田大政治経済学部政治学科卒。88年、朝日新聞社入社。現在も同社勤務(経済部記者)。朝日新聞の再生をめざす「朝日新聞再生機構」メンバー。

 代表作は、第28回講談社ノンフィクション賞と第5回新潮ドキュメント賞の候補作となった『ヒルズ黙示録 検証・ライブドア』(2006年)、第34回講談社ノンフィクション賞受賞作の『メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故』(12年)、『東芝の悲劇』(17年)。最新作は『金融庁戦記 企業監視官・佐々木清隆の事件簿』(21年)。

 他の著書に『ヒルズ黙示録・最終章』(06年)、『堕ちた翼 ドキュメントJAL倒産』(10年)、編著書としてジャーナリスト、ノンフィクション作家10人との対談集『ジャーナリズムの現場から』(14年)がある。

 このほか、取材班に加わったものとして『ゴーンショック 日産カルロス・ゴーン事件の真実』(20年)、『プロメテウスの罠 7』(17年)などがある。

 

カスタマーレビュー

星5つ中4つ
5つのうち4つ
36グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2024年5月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
堀江さんは批判していたが。マスコミが戦犯。結果論、堀江さんの言い分も間違っていない。
2019年9月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
個人的には、新聞記者というのは自分の頭で考えずに結論ありきで都合の良い材料だけを集める人が多いと思っており、好きになれないし一切信用していません。が、本書は恐らくライブドア事件について、ライブドア側・村上ファンド側・検察側のどこにも極度に偏ることなく、客観的に事件を整理するのに良い一冊だと思います。事前に村上世彰氏の著書「生涯投資家」も読んでいましたが、本書と照らし合わせると、「生涯投資家」はやはり本人目線のやや綺麗事で片付けられすぎていたように思います。レビューとは少しズレますが、私が本書を読んで非常に重要だと考えた点が2つあります。

1つめは、検察という存在の危険性です。著者が「あらかじめ内偵した段階で事件のスジをつくり、強制捜査突入後は、そのスジに合致した証拠と供述で無理やりこじつけるという、東京地検特捜部の操作手法の限界の現れ」などの表現で再三批判しているように、ライブドア事件は検察内部のあまりにも属人的な事情で「作り上げられた」もののようです。堀江氏らライブドア関係者が粉飾決算で逮捕されたのは当然として、村上氏が微妙すぎるインサイダー容疑で逮捕されたのはやりすぎと言わざるを得ないでしょう。検察という組織もまた人間が運営するものであり、そこに機械的な正義を信じてはいけないということでしょう。

もう1つは、村上世彰氏の評価についてです。私は事前に村上氏の「生涯投資家」を読んでおり、いわゆる「コーポレート・ガバナンスの改革者」としての彼の一面を評価していますが、一方でシビアなファンドマネージャーとしての一面が、彼の評価を貶めてしまったのではないかと考えています。村上氏の著書「生涯投資家」にも、こんな記述があります。「彼ら(アメリカの投資家)は極めてシビアかつビジネスライクで、いくら儲けたかの数字のみですべてを評価する。2000年の訪米時に、私の理想論が響かなかった理由がよくわかった。こうした出資者とのやり取りを繰り返し、私はファンドで人のお金を預かる以上は、増やすことが第一の使命なのだということを認識した。だから、とにかく『増やす』ことを第一目標とした。『理念なんてどうでもいい。儲けることが、ファンドの運用者としての君の使命だ』と常にプレッシャーをかけられていた。」また、本書でも著者(大鹿氏)は「村上には、コーポレート・ガバナンスを訴える『正義』の顔がる反面、したたかな仕掛けをして株を売り抜ける貪欲なファンドマネージャーという『悪魔』の顔も持つ。」「スポンサーである投資家の厳しい声に、株式原理主義を推し進めようという村上のスタイルは次第に軌道修正を余儀なくされていったのではなかったか。」と述べています。果たして村上氏は、日本のコーポレート・ガバナンスを10年推し進めたのか、10年後退させたのか。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年12月25日に日本でレビュー済み
多くのメディアが一部の勢力(検察)と癒着して情報を垂れ流していることは、最近判明したことではない。反面、この筆者は堀江や村上側と近過ぎるのではないかと思う。自己宣伝のような作家気取りの文章も鼻につく。一連のライブドア事件を巡る報道(新聞、雑誌、ワイドショー)のレベルが低かったため、結果的にこの記者が浮かび上がったようだが、まだ公平な視点で事件を取材・評価出来ていない。真に取材力のあるジャーナリストを出でよ。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年10月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
堀江、村上、そして東京地検特捜部。
それぞれと距離感を保ちながらも、綿密な取材からあぶりだされた事実を紡いで、
事件の真相をあぶり出して行きます。

中でも興味深かったのは特捜に関する記述。
今まさに世間を揺るがす検察問題が、やはり組織全体の文化、風土として、
随分前からあったものなのだと改めて実感させられます。

当時報道されていた印象は「時代の寵児ホリエモン・村上の凋落」といったものだったのですが、
これを読むと少し事件の色合いも違って見えました。

4年前の本ですが今読んでも十分読み応えがあります。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今まで読んだライブドア関係のものより、ずっと内容は良かったです。知らなかった事などもあり、取材力に感謝です。
全作品以上で、大鹿氏のほかのものも読んでみたくなりました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年12月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 突然のライブドア捜索から早一年足らず。このレビューは2006年末ですが、わずか一年前、ライブドア・ホリエモンはまさに時代の寵児でした。旧体制の変革者。個人株主たちの星。ライブドアは次どんなことを始めるのか、日本中が酔いしれていたと思います。

 本作は、吉崎達彦氏の溜池通信で紹介されていたことから読みましたが、前作ヒルズ黙示録とあわせ、もう遙か過去となってしまったあの時代に、ライブドアとそれをとりまく様々なアクターが何を考え、どんな行動をしていたのか、丹念な取材をもとに浮き上がらせており、当時の様々な事件を思い出し、文句なく面白いです。

 今から思い返せば、ライブドアが実業の見えない会社であったり、株主重視と言いながら平気で株式の価値を落とす資本政策をしていたことは、株主であった者なら誰でも知っていたことだと思います。ただ、稚拙な計画の無謀な様々なチャレンジが、それぞれの世界の秩序を揺さぶって活力を与えていました。この作品の中で検察捜査の混迷が描かれていますが、当時の記事でもかなり無理をした印象が拭えない筋立てだったことを思い出します。回復する景気と反対に閉塞感が再び漂い始める昨今の状況を思うにつけ、「額に汗した人を守る」のが本当に検察の領分だったのか、考えておかなければならないでしょう。

 星一つの減は二度読む性格の本ではないためです。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年12月14日に日本でレビュー済み
複雑に入り組んだ利害関係、人間模様をきちんと取材し、
裁判の背景を説明しきっています。
ひとつのテーマを追いかける力量はすばらしいと思います。

構成上面白いのは最終章。
まとめがすばらしいと思います。
最終章のみ自らの主観に基づくライブドア・村上ファンド事件の総括をしています。
この総括が、ITバブルおよび日本社会全体への批評にもなっており、なかなか感動的でした。

格差社会の勝者であるはずの堀江、宮内らの蹉跌を描いた非常にタイムリーな一冊です。

登場する堀江、宮内、村上、そして東京地検特捜部・・・。
本書では全員敗者として描かれています。
というか、エリートの荒廃ぶりに愕然とします。

本書が内容通りであれば、
堀江は微罪で村上は無罪でしょう。
そして何より、検察の権威が失墜した一連の事件だったということです。
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年9月13日に日本でレビュー済み
物事がワアアーッと熱狂しているときには
どうしてもそういう流れに乗ってしまいがちですよね。
だからライブドアの話なんていうのも
今くらいに読むとちょうどいいかなあと思って読んでみました。
結果的には、ちょうどよかったと思います。

自分もおろかな人間ですから、
堀江氏が旧世代に挑戦状を叩きつける様子に多少はわくわくし、
村上ファンドだのホワイトナイトだのMBOだのという
狂乱の株式市場を日々楽しく見ていたのを思い出せます。
そうして結果的にライブドアショックで損もこうむったものでした。
おろかな人間ですから。

しかし時間がたってみると、
なかなか味わい深い出来事たちだったのではないでしょうか。
本書にもライブドアを「ガキ帝国」と表現している箇所がありますが、
そういうイキのいいガキの方々が、
偉そうに澄ましかえった大人たちの鼻をあかすというのは、
確かに溜飲を下げてくれる、面白いことです。
日本社会にはあまり見られなかったことだったでしょう。

とはいえ結局はつぶされてしまったわけです。
まあこうまで暴れれば、
出る杭は打たれるどころのレベルではないですからね。
体制、秩序というような側の人間は黙っておらないでしょうし、
世の中の普通の人々も喝采ばかりではなかったはずです。
結局は日本の社会に、しっかりつぶされてしまいました。
当時から、楽天の三木谷氏などは財界の老人たちとも
うまくつきあっているなどといわれていましたが、
今でもしっかり生き残っていますね。
なんかそこはかとなくげんなりする結末ではあります。
でもたぶん、これによって変わったこともたくさんあるはずです。

あとはね、特捜検察のひどさ。
このあと村木氏の事件でまさに信頼が地に墜ちますが、
わりと長らくの間こんな感じですからね。
本当に深刻な問題だと思います。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート