読売新聞で特集していたので、読んでみた。
三冊読んだ結果、おもしろい順に、
『老後がこわい(香山リカ)』>『おひとりさまの老後(上野千鶴子)』>『恐くないシングルの老後』だった。
この本を読んで老後が恐くなくなるのだろうか?
「老後資金でミラノに和菓子屋」「世界を舞台に空飛ぶ学長」「温泉付き友だちの村で短歌を詠む」から
「元政治家」「年金5種類受給予定」まで、そのような方々の半生が多く書かれています。
どうみても一般的な女性ではないし、また、その方々の老後というよりまだまだ老前であって、
本当の意味での老後はまだまだこれからだと思うのだが。
この本のタイトルは『続・非婚時代 〜その20年後〜』でよかったのでは。
私はその本を読んでいないので、20年前にその本を読んだ方は、
きっとこの本は興味深い内容になるかもしれない。
本を売るために注意を引くタイトルをつけるのが新書でも一般的となったが、
この新書も例に漏れず、同じで、タイトルだけが中に浮いてしまっている。
20年前に自ら選び、当時の進歩的な少数派であった非婚時代のシングル女性と、
現在のシングル女性はすでに時代のマイノリティとはいえず、
この本の現実離れ感を特徴付けていると感じた。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
恐くないシングルの老後 (朝日新書51) 新書 – 2007/6/13
吉廣 紀代子
(著)
迫りくる老後を、恐れることなくどう乗り切るか。少子高齢化が進む日本では、老齢のシングル生活者がますます増えていく。未婚や配偶者との死別で迎えたシングル女性たちの老後設計を、20年にわたる取材ノートから説き起こす。シニア婚はメリットがあるか?蓄えはどれぐらいで安心か?いつまで健康でいられるか?最晩年の住居は?簡単な弔い方は?……誰にでも当てはまる身近な問題を、50歳から78歳までの総勢30人のケースからクローズアップ。
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞社
- 発売日2007/6/13
- ISBN-104022731516
- ISBN-13978-4022731517
この著者の人気タイトル
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : 朝日新聞社 (2007/6/13)
- 発売日 : 2007/6/13
- 言語 : 日本語
- 新書 : 256ページ
- ISBN-10 : 4022731516
- ISBN-13 : 978-4022731517
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,252,023位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,768位朝日新書
- - 15,204位倫理学入門
- - 218,906位暮らし・健康・子育て (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2007年8月24日に日本でレビュー済み
著者は二十年前「非婚時代」という本を書いて、シングル・ブームの火付け役となった人物。現在ちょうど、その頃シングルの道を選んだ方が、老後の心配をし始める時期で、著者は自身の言の責任を全うするために本書を刊行したのではないか。前書でインタービューした方を含め、30人に対するインタビューを中心に老後の生活の問題点や遺産相続・葬式等の死後の始末の付け方が論じられる。
自分の遺産相続や葬式等に関して経験豊富な人はいないだろうから、確かにこの部分は実用的だ。老後の三大問題として、健康、金銭、人間関係が挙げられるが、これも首骨できる。特に後の二点は心がけ次第で何とでもなるが、健康だけは如何ともし難い。しかし、これらの点は別に"シングル"に拘る必要性はないのではないか。私は父をガンで亡くし、現在義母もガンで闘病中である。シングルの方は、家族がいるだけで違うと思われるかもしれないが、ガンがある程度進行してしまうと(特に脳に転移すると)、患者の意識は泥濁し、誰に看病してもらっているか分からなくなってしまう。つまり、家族があろうがなかろうが、高齢で病気になる事は"恐い"のである。何故、著者が敢えて「恐くない」という強引なタイトルを付けているのか分からないが、本書中のインタビューにあるような「一人でパンツが脱げなくなった自分」を想像すると私はやっぱり"恐い"。
タイトルとは全く逆の感想だが、老後の"恐さ"を実感させる本であると共に、イザとなった時のための身辺整理のための実用書としても役立つ本。
自分の遺産相続や葬式等に関して経験豊富な人はいないだろうから、確かにこの部分は実用的だ。老後の三大問題として、健康、金銭、人間関係が挙げられるが、これも首骨できる。特に後の二点は心がけ次第で何とでもなるが、健康だけは如何ともし難い。しかし、これらの点は別に"シングル"に拘る必要性はないのではないか。私は父をガンで亡くし、現在義母もガンで闘病中である。シングルの方は、家族がいるだけで違うと思われるかもしれないが、ガンがある程度進行してしまうと(特に脳に転移すると)、患者の意識は泥濁し、誰に看病してもらっているか分からなくなってしまう。つまり、家族があろうがなかろうが、高齢で病気になる事は"恐い"のである。何故、著者が敢えて「恐くない」という強引なタイトルを付けているのか分からないが、本書中のインタビューにあるような「一人でパンツが脱げなくなった自分」を想像すると私はやっぱり"恐い"。
タイトルとは全く逆の感想だが、老後の"恐さ"を実感させる本であると共に、イザとなった時のための身辺整理のための実用書としても役立つ本。
2007年9月15日に日本でレビュー済み
作者が1987年に出した「非婚時代」と言う本で取材した
結婚しないことを選択した女性たちの現在の姿を、連絡
の取れた人たちへインタビューし、それをまとめた
内容を主体に独身女性の老後の実例を挙げています。
また、老後、病気になった場合や死後のことなど考える
ヒントを与えてくれる内容です。
これから一生独身と言うライフスタイルが普及してくる
かもしれませんが、その場合の老後を考えさせてくれる
本です。
ただ取材対象の女性が、非平凡な人生を送ってきたのか
平凡な人が独身のまま老後を迎えた場合どういう風に
なるのか、それが書かれていない事が残念と言えば残念
な点です。
結婚しないことを選択した女性たちの現在の姿を、連絡
の取れた人たちへインタビューし、それをまとめた
内容を主体に独身女性の老後の実例を挙げています。
また、老後、病気になった場合や死後のことなど考える
ヒントを与えてくれる内容です。
これから一生独身と言うライフスタイルが普及してくる
かもしれませんが、その場合の老後を考えさせてくれる
本です。
ただ取材対象の女性が、非平凡な人生を送ってきたのか
平凡な人が独身のまま老後を迎えた場合どういう風に
なるのか、それが書かれていない事が残念と言えば残念
な点です。
2007年7月16日に日本でレビュー済み
様々な理由あるいは自分の意思でシングルで高齢者となった女性たちにインタビューし、それらを事例として紹介しています。
前半は仕事への情熱、ライフスタイル、男性との関係を描き、それぞれがそれなりに満ち足りた人生を送っているという事例です。
が、後半になると、高齢者のリスクとされる経済面、健康面といった現実的な話となります。先日、手術・入院した時の母を想定して読み進みました。シングルは自分でトイレにも行けない状況を想定して人生設計をしなければならないし、そのためにはやはりお金が必要となります。
タイトルとは裏腹、やっぱり恐いシングルの老後を認識した次第です。終章には死後の遺産処理や葬式についてのアドバイスもあり、「よくでき過ぎている」と感じました。
前半は仕事への情熱、ライフスタイル、男性との関係を描き、それぞれがそれなりに満ち足りた人生を送っているという事例です。
が、後半になると、高齢者のリスクとされる経済面、健康面といった現実的な話となります。先日、手術・入院した時の母を想定して読み進みました。シングルは自分でトイレにも行けない状況を想定して人生設計をしなければならないし、そのためにはやはりお金が必要となります。
タイトルとは裏腹、やっぱり恐いシングルの老後を認識した次第です。終章には死後の遺産処理や葬式についてのアドバイスもあり、「よくでき過ぎている」と感じました。
2007年7月12日に日本でレビュー済み
著者が20年前に取材して書いた『非婚時代』。そこに登場した女性たちは、「結婚に“ノー”と明言して自立を目指した。非婚女性が長年かけてそれぞれに編み出した自立法は、シングルでなくても参考になるはずだ」、ということで、女性たちのその後を追ったノンフィクション。当時、インタビューに応じた女性たちは、高齢期の自立をどのように迎えようとしているのか。本書を読むと非婚といってもさまざまなスタイルがあるものだと驚く。三角関係を延々と続けている人、シニア婚に踏み切る人、わが道を黙々と歩む陶芸家、グループ・リビングのリーダーなど、一人ひとりの生き様が面白い。本書はとくに前半の人物ルポがいい。著者の第三者的な、ちょっと突き放した視点が読んでいて笑える。