山田登世子には他に「ブランドの条件」があって私は最初自分のビジネスのブランドを考えるためにこちらの本を読んだのだが、その本の中でシャネルが余りに魅力的に書かれていたものだからこの「シャネル最強ブランドの秘密」も手に取ったのだった。
山田登世子のブランド論はブランド論を超えた内容なので、私にとってはその超えた部分こそ山田登世子のブランド論の魅力なのだが、純粋にブランド論を求めている読者には余分なノイズ的なものと思われるかもしれない。しかし私にはたまらない魅力だった。
シャネルのブランド、そしてビジネスについてこれ以上に論じた本はないだろうと思った。山田登世子の筆力が素晴らしい。私は読んでいて後半になってココ・シャネルの魅力で電気のようにしびれてしまった。
ビジネス的に見てもたいへん示唆に富む教訓を与えてくれる一冊だと思う。
関連文献
ブランドの条件 (岩波新書)
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シャネル 最強ブランドの秘密 (朝日新書 100) 新書 – 2008/3/13
山田 登世子
(著)
動きやすくて機能的な働く女のための服を次々つくりだして貴族趣味を時代遅れにしたシャネルは、女の社会進出と大衆消費社会を先取りした近代初の女性起業家だった。ひた隠しにした出自とセレブとの交流、大国アメリカへの親愛感と侮蔑。ファッションブランド研究の第一人者が、永遠にオーラを放って女性たちを魅了する「最強ブランド」の秘密を、伝説に彩られたその生涯と辛辣痛快な「シャネル語録」から探る。
- ISBN-104022732008
- ISBN-13978-4022732002
- 出版社朝日新聞社
- 発売日2008/3/13
- 言語日本語
- 本の長さ209ページ
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞社 (2008/3/13)
- 発売日 : 2008/3/13
- 言語 : 日本語
- 新書 : 209ページ
- ISBN-10 : 4022732008
- ISBN-13 : 978-4022732002
- Amazon 売れ筋ランキング: - 685,336位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,025位朝日新書
- - 43,382位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年10月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年4月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
CHANELを勉強するに良かったです。
2013年4月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ココ・シャネルのことは映画でみたりして知っていた程度だったのでこの本でもっと深い部分を知ったように思います。現在でも売られているアクセサリーはフェイクであるけれどあの値段で売れるそのシャネルのネームバリューは凄いです。ブランドってこうやって背後の話だったりそれを創造した人のことをよく知るとまた違ってみえるから不思議です。 面白かったので一気に読みました。
自分で買うのは化粧品などですがこれもまた知恵から生まれたものであり、(実際使いやすい)ブランドではあるけれど、使いやすさを工夫されているものでもあるなど。。シャネルを使っている人もこれから買って使ってみたいと思っている人も、一読する価値があると思います。
自分で買うのは化粧品などですがこれもまた知恵から生まれたものであり、(実際使いやすい)ブランドではあるけれど、使いやすさを工夫されているものでもあるなど。。シャネルを使っている人もこれから買って使ってみたいと思っている人も、一読する価値があると思います。
2008年4月20日に日本でレビュー済み
<対象読者>
・シャネルファンや愛好家
・女性の社会進出や、時代の先端を走っていくような新鋭奇抜な強い女性像に憧れる方
・1900年代のファッション史や、ヨーロッパとアメリカのファッション観の違いに興味がある方
<非対象読者>
・シャネルブランドの形成など、ブランド論に興味がある方
・最近のシャネルの最新の動向や企画などを知りたい方
シャネルというブランドの創始者であり、当時の女性ファッション界における革命的思想の持ち主でもあるココ・シャネルの伝記的な要素が極めて強い書籍である。
筆者も冒頭で述べているが、「まるごと1冊シャネル」である。
当時のファッション界やファッションの有り方に対し思想的に真っ向から対立したシャネルの考え方を、「サロン」と「ストリート」というファッションが展開される空間的な対比、「特権階級」と「マス」という市場ターゲットにおける対比、「著作権保護」と「コピー容認」というモード感の対比、という3つの対比により表している。
シャネルの伝記に関して、筆者の持つ時代背景などの知識を加えており、「シャネルが時代に提供した価値」がなんであるかは非常に分かりやすく記述されている。
一方で、シャネルの個性が「なぜ高級ファッションとして世に受け入れられるようになったのか」というシャネルブランドの本質的な問いかけに関する回答を提示できていないのが、『最強ブランドの秘密』という副題を挙げているのに物足りなさを感じる。
また、伝記と位置づけているものの、筆者がシャネルの香水「ナンバー5」の由来に関して誤った記述をしているのが残念。
(筆者は理由を「シャネルがその名前を面白いから」と記述しているが、実際は香水師の試作品10個のうち5番目のものをシャネルが選んだため。シャネル社長リシャール・コラス氏に確認済み。)
情報量は多いものの、比較的各章で強いメッセージが導出されておらず、また特定の参考文献から抽出するシャネルの言葉ばかりが目立つため、肝心の筆者の書きたかったことが分かりにくく、真のシャネルファン以外には物足りなさが残る1冊かもしれない。
・シャネルファンや愛好家
・女性の社会進出や、時代の先端を走っていくような新鋭奇抜な強い女性像に憧れる方
・1900年代のファッション史や、ヨーロッパとアメリカのファッション観の違いに興味がある方
<非対象読者>
・シャネルブランドの形成など、ブランド論に興味がある方
・最近のシャネルの最新の動向や企画などを知りたい方
シャネルというブランドの創始者であり、当時の女性ファッション界における革命的思想の持ち主でもあるココ・シャネルの伝記的な要素が極めて強い書籍である。
筆者も冒頭で述べているが、「まるごと1冊シャネル」である。
当時のファッション界やファッションの有り方に対し思想的に真っ向から対立したシャネルの考え方を、「サロン」と「ストリート」というファッションが展開される空間的な対比、「特権階級」と「マス」という市場ターゲットにおける対比、「著作権保護」と「コピー容認」というモード感の対比、という3つの対比により表している。
シャネルの伝記に関して、筆者の持つ時代背景などの知識を加えており、「シャネルが時代に提供した価値」がなんであるかは非常に分かりやすく記述されている。
一方で、シャネルの個性が「なぜ高級ファッションとして世に受け入れられるようになったのか」というシャネルブランドの本質的な問いかけに関する回答を提示できていないのが、『最強ブランドの秘密』という副題を挙げているのに物足りなさを感じる。
また、伝記と位置づけているものの、筆者がシャネルの香水「ナンバー5」の由来に関して誤った記述をしているのが残念。
(筆者は理由を「シャネルがその名前を面白いから」と記述しているが、実際は香水師の試作品10個のうち5番目のものをシャネルが選んだため。シャネル社長リシャール・コラス氏に確認済み。)
情報量は多いものの、比較的各章で強いメッセージが導出されておらず、また特定の参考文献から抽出するシャネルの言葉ばかりが目立つため、肝心の筆者の書きたかったことが分かりにくく、真のシャネルファン以外には物足りなさが残る1冊かもしれない。
2010年7月31日に日本でレビュー済み
あなたは、ナンバー5の香水を
知らないってことは
なくはないよね?
じつは、
黒というお色は、すべての色に勝つってことに
気づかせてくれる
この本は、ファースト・クラスです♪
追伸
キーワードを御知らせします
アーサー・カペルとの出会い・自由への鍵・自活するために自分でパンを稼いだ
ココ・シャネル・抑制の美学・色の革命
しろうとデザイナー・モードそれはわたしだ・1955年 ショルダーバック
20世紀を生きた女・働く女・上流階級の人間と同等・世界一有名な香水「ナンバー5」(当時38歳)
80種類以上のエッセンスを贅沢に使った・ネーミング・批判精神
人生がわかるのは無から出発して人生の階段を駆けのぼり一代でモードの帝国を築きあげた
古くからあってはやりすたりのないもの
抑制の美学がシャネルの魅力かもしれません
あ、そうそう
本人は、洋服に関しては着たきり雀だったなんて・・・
知らないってことは
なくはないよね?
じつは、
黒というお色は、すべての色に勝つってことに
気づかせてくれる
この本は、ファースト・クラスです♪
追伸
キーワードを御知らせします
アーサー・カペルとの出会い・自由への鍵・自活するために自分でパンを稼いだ
ココ・シャネル・抑制の美学・色の革命
しろうとデザイナー・モードそれはわたしだ・1955年 ショルダーバック
20世紀を生きた女・働く女・上流階級の人間と同等・世界一有名な香水「ナンバー5」(当時38歳)
80種類以上のエッセンスを贅沢に使った・ネーミング・批判精神
人生がわかるのは無から出発して人生の階段を駆けのぼり一代でモードの帝国を築きあげた
古くからあってはやりすたりのないもの
抑制の美学がシャネルの魅力かもしれません
あ、そうそう
本人は、洋服に関しては着たきり雀だったなんて・・・
2008年7月25日に日本でレビュー済み
この本で私なりに今まで思い描いていたシャネルのイメージが完全に壊れてしまった。
強烈&派手な人が好むブランドだとばかり思っていたら真逆でそういったチャラけた既存のブランドに真っ向から挑戦してきたものだったことをはじめて知った。
ブランドなんてとついつい顔を背けてしまう男性またはビジネスマンにこそ是非読んでもらいたい一冊。
それくらいこの本の行間にはいろんなエッセンスが見え隠れしているように感じた。勉強になりました。そしてシャネルがとても好きになった。
一個人としてのシャネルは勿論のことブランドとしてのシャネルも
強烈&派手な人が好むブランドだとばかり思っていたら真逆でそういったチャラけた既存のブランドに真っ向から挑戦してきたものだったことをはじめて知った。
ブランドなんてとついつい顔を背けてしまう男性またはビジネスマンにこそ是非読んでもらいたい一冊。
それくらいこの本の行間にはいろんなエッセンスが見え隠れしているように感じた。勉強になりました。そしてシャネルがとても好きになった。
一個人としてのシャネルは勿論のことブランドとしてのシャネルも
2009年5月1日に日本でレビュー済み
シャネルの人生、シャネルのブランドのコンセプト、どうやってシャネルはアイデアを得ていたかを知りたい人にお勧めの入門書です。
シャネルの人生を描きながら、シャネルが目指したブランドの形を、シャネルの言葉を交えて書かれているので、シャネル自身の雰囲気もよくわかります。
ただ、本書はシャネルの人生について重点を置かれている部分があり、どうしてもデザインなどのことになると記述は少ないです。
また、フェミニズム的でもあります。
個人的には、シャネルが米国で流行したこと、当時の米国は現在の中国と同じでコピー商品が氾濫していたこと。そのことをシャネルは容認していたこと。
そういう意味では、ブランドの作り方としても、本書は読むことができます。
シャネルの人生を描きながら、シャネルが目指したブランドの形を、シャネルの言葉を交えて書かれているので、シャネル自身の雰囲気もよくわかります。
ただ、本書はシャネルの人生について重点を置かれている部分があり、どうしてもデザインなどのことになると記述は少ないです。
また、フェミニズム的でもあります。
個人的には、シャネルが米国で流行したこと、当時の米国は現在の中国と同じでコピー商品が氾濫していたこと。そのことをシャネルは容認していたこと。
そういう意味では、ブランドの作り方としても、本書は読むことができます。
2008年3月30日に日本でレビュー済み
ブランド戦略ではなく、シャネル伝からブランドを取り上げた本。
そのためマーケティングやビジネスという色合いは薄いものの、かえって本質的な
考察がなされている。
エレガントの定義、コピー容認によるブランド価値向上戦略などは、今でも多くの
企業にとって得るものがあるのではないか。
何より本書の良いところは、伝記的なとっつきやすさで飽きがこない点だ。
きっとシャネルと言うブランドの新たな一面が発見できると思う。
そのためマーケティングやビジネスという色合いは薄いものの、かえって本質的な
考察がなされている。
エレガントの定義、コピー容認によるブランド価値向上戦略などは、今でも多くの
企業にとって得るものがあるのではないか。
何より本書の良いところは、伝記的なとっつきやすさで飽きがこない点だ。
きっとシャネルと言うブランドの新たな一面が発見できると思う。