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多極化世界の日本外交戦略 (朝日新書 220) 新書 – 2010/2/12
神余 隆博
(著)
対米依存からアジア重視に舵を切った日本。多極化する世界で、大国として生き残る戦略は何か。東アジア共同体はどう実現するのか。安保理改革の挫折、東京五輪招致失敗の教訓から何を学ぶか。敗戦国から周辺国との和解をへてEUの主軸となるためにドイツは何をしたか。現役駐ドイツ大使が「おもねらない外交」のために、緊急提言!
- ISBN-104022733209
- ISBN-13978-4022733207
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2010/2/12
- 言語日本語
- 本の長さ280ページ
登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2010/2/12)
- 発売日 : 2010/2/12
- 言語 : 日本語
- 新書 : 280ページ
- ISBN-10 : 4022733209
- ISBN-13 : 978-4022733207
- Amazon 売れ筋ランキング: - 943,425位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,390位朝日新書
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年7月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
外交問題で知らないことが、解りやすく説明されていますが、その他に外交官として気遣われていることが、我々の日常の社交の仕方など、普段の仕事の営業活動にも大変役立てることに気付きました。
2014年8月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
わかりやすく興味深かった。
大学の教科書で著者の授業だったが講義より本の方が明解だった
大学の教科書で著者の授業だったが講義より本の方が明解だった
2014年7月21日に日本でレビュー済み
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ここに書いてある意見はごもっともだと思います。多数国間外交の中でいかに日本が存在感を出せるか。
その為に、若手外交官をどのように訓練すればよいか、等々。色々な良い意見を書かれていました。
外交の現場でもっとこういう人が増えればイイと思います。
その為に、若手外交官をどのように訓練すればよいか、等々。色々な良い意見を書かれていました。
外交の現場でもっとこういう人が増えればイイと思います。
2013年1月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人口と経済が縮小してゆく日本は、二〇世紀型の経済大国のままでは、多極化する二一世紀型の国際社会で生きてゆけないだろう。そうではなく、政治大国、外交立国として、自らアジェンダを設定して世界の秩序を構築するアクターにならねばならない。そのためには、なにはさておき国連安保理の常任理事国入りを果たす必要がある。
そういう熱ーい思いが、びっしり伝わってくる。一九五〇年生まれだから、戦後の経済成長期の追い風を受けて成長し、バブル時代に壮年期を迎えた世代であり、それでいて外務省キャリアなのだから、日本のいいトコしか知らないだろう。人の何百倍も努力なさったのだろうけれど、幸福な時代に生まれた幸運な世代だったと思う。だから、年収三百万円でも楽しけりゃいいじゃん、みたいな若い世代の醒めた感覚とは、身体レベルで異なっていると思う。若手の外務省キャリアとの間にも、そういう温度差はあるような気がする。
申し訳ないけど、そんなん言われてもなぁ、みたいなところはある。
そういう熱ーい思いが、びっしり伝わってくる。一九五〇年生まれだから、戦後の経済成長期の追い風を受けて成長し、バブル時代に壮年期を迎えた世代であり、それでいて外務省キャリアなのだから、日本のいいトコしか知らないだろう。人の何百倍も努力なさったのだろうけれど、幸福な時代に生まれた幸運な世代だったと思う。だから、年収三百万円でも楽しけりゃいいじゃん、みたいな若い世代の醒めた感覚とは、身体レベルで異なっていると思う。若手の外務省キャリアとの間にも、そういう温度差はあるような気がする。
申し訳ないけど、そんなん言われてもなぁ、みたいなところはある。
2014年6月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
特に国連外交の舞台裏での各国のやり取りは、現場の外交官でしか知り得ない内容で興味が尽きない。
2010年4月25日に日本でレビュー済み
不要論も囁かれる国連を巡るタイトルの論点が、本書を読むとすっと理解できました。
常任理事国入りの説明として、通常は「情報収拾」と「分担金の額、国際的な地位に相応しいポスト」がよく言われます。
何となく分かる気もしますが、その中身は実は分からない(例を挙げて説明することは難しい)し、常任理事国入りするために何がなされていて、またこれから何をなすべきなのかも見えづらいものだと思います。
本書の中ではこれらについて、安保理が主題となっている6章はもちろん諸外国の国連活用事例(160ページから)など、具体的な事例で常任理事国入りの必要な理由が示されています。とても分かりやすく、説得力がありました。
本書は日本の常任理事国入りのみを扱ったものではないのですが、神余氏の主張が凝縮されていて特に印象に残ったので、この点を取り上げてみました。
なお、本書は研究者や専門家を対象にした学術書ではありません。そのため、国連や多極化、外交を巡る研究を踏まえて書かれていますが、1つ1つ先行する研究を挙げてはいません。
しかし、決して単なる実務家による現場報告ではなく、研究者や専門家、実務家にとっても面白い内容となっているように思います。
また、外交をこれまで学んだことのない読者には、具体的な事例を通じて分かりやすく訴えかける構成でした。
外交の最前線と国民をつなぐ、分かりやすい本と言えるのではないでしょうか。
常任理事国入りの説明として、通常は「情報収拾」と「分担金の額、国際的な地位に相応しいポスト」がよく言われます。
何となく分かる気もしますが、その中身は実は分からない(例を挙げて説明することは難しい)し、常任理事国入りするために何がなされていて、またこれから何をなすべきなのかも見えづらいものだと思います。
本書の中ではこれらについて、安保理が主題となっている6章はもちろん諸外国の国連活用事例(160ページから)など、具体的な事例で常任理事国入りの必要な理由が示されています。とても分かりやすく、説得力がありました。
本書は日本の常任理事国入りのみを扱ったものではないのですが、神余氏の主張が凝縮されていて特に印象に残ったので、この点を取り上げてみました。
なお、本書は研究者や専門家を対象にした学術書ではありません。そのため、国連や多極化、外交を巡る研究を踏まえて書かれていますが、1つ1つ先行する研究を挙げてはいません。
しかし、決して単なる実務家による現場報告ではなく、研究者や専門家、実務家にとっても面白い内容となっているように思います。
また、外交をこれまで学んだことのない読者には、具体的な事例を通じて分かりやすく訴えかける構成でした。
外交の最前線と国民をつなぐ、分かりやすい本と言えるのではないでしょうか。
2010年2月18日に日本でレビュー済み
一定の思想的鋭さはあるものの、別段目新しい概念を提唱しているわけではないです
日本国内ではあまり取り上げられない、日ごろ気にすることもない、そしてなかなか知りえないような、他国の発言、動向や、日本(首相など)のそれ言動など、知識的にもおもしろいものがありました
主張(の一部)を簡潔にいえば、
交渉に長けた文化にいない日本として、いかに外交をすべきかについて語っており、
従来の2国間外交・戦略や交流を欠いた外交ではなく、多国間で、智略的な外交を薦めているようです
以前の自分のレビューがあまりに脈絡なかったので補正。。。
(特に以下は新しく書いたもの)
テーマで区切った枠内で、話題の逸脱はないんですが、雑然としている印象があります
もっと整理された文章がかけたのでは?という思いがぬぐえません
「文章が整理されているならば、その人の頭は整理されている」とはいえても、「文章が雑然としているならば、頭の中は雑然としている」というのはやや乱暴かもしれません・・が、やはり気になります
さらに時折「ん?」と思うような認識的な表現や断定的な表現があり、論の丁寧さがほしい部分がままあります
詳しく言えば本文中ではその表現にいたる(背景的な)理由や論拠を見出しがたいものがあります
ただ、思想的に同意できるものえあるし、なによりも一番いえるのは、筆者が日本の未来を憂いているということです
「開かれた国家秩序における日本のあり方とはなにか」
そんな大切な問いを考えるためのきっかけになる本だと思います
日本国内ではあまり取り上げられない、日ごろ気にすることもない、そしてなかなか知りえないような、他国の発言、動向や、日本(首相など)のそれ言動など、知識的にもおもしろいものがありました
主張(の一部)を簡潔にいえば、
交渉に長けた文化にいない日本として、いかに外交をすべきかについて語っており、
従来の2国間外交・戦略や交流を欠いた外交ではなく、多国間で、智略的な外交を薦めているようです
以前の自分のレビューがあまりに脈絡なかったので補正。。。
(特に以下は新しく書いたもの)
テーマで区切った枠内で、話題の逸脱はないんですが、雑然としている印象があります
もっと整理された文章がかけたのでは?という思いがぬぐえません
「文章が整理されているならば、その人の頭は整理されている」とはいえても、「文章が雑然としているならば、頭の中は雑然としている」というのはやや乱暴かもしれません・・が、やはり気になります
さらに時折「ん?」と思うような認識的な表現や断定的な表現があり、論の丁寧さがほしい部分がままあります
詳しく言えば本文中ではその表現にいたる(背景的な)理由や論拠を見出しがたいものがあります
ただ、思想的に同意できるものえあるし、なによりも一番いえるのは、筆者が日本の未来を憂いているということです
「開かれた国家秩序における日本のあり方とはなにか」
そんな大切な問いを考えるためのきっかけになる本だと思います
2010年3月7日に日本でレビュー済み
現役の外交官による、日本外交のあり方への提言書。
全体を通じて第一線の実務者ならではの視点・情報が豊富に盛り込まれており、著者がなにゆえ主題の「マルチ外交」を提唱し、さらにそれを前提とした日本の目指すべき方向(最終章)を提言しているのか、説得力溢れる展開となっている。
誤解を招くかもしれないが、「日本の外交戦略」というよりむしろ、(多極化時代の)外交戦略の基盤、あらゆる交渉において基盤となるのは外交官(交渉担当者)の資質であるといった内容が、一読後の感想として残った。
本書を貫くこの視点は、(特に国連における)一国の外交がそれほどまでに個人に左右されるものかという驚きが新鮮なものであった。本書にはこの点を分かり易く伝えるエピソードが随所に盛り込まれ、多極化を踏まえたマルチ外交の重要性について、実際の交渉にあたる者ならではの視点から非常に明快な理由が示されており、面白い。
例えば安保理常任理事国入りを目指すべき理由についても、よく言われる「情報の収集」「議論の蚊帳の外に置かれない」といったあやふやなものに留まらず、具体的なエピソードで紹介されている。近年、国連不要論も再燃している中で、日本外交、とりわけマルチ外交の舞台としての国連の重要性をこれほど分かりやすく解説されているものはなかなか無いように思う。このように理念的な話ではなく、生の話となっているため、特に外交に興味が無くとも非常に面白い内容に仕上がっている。
全体を通じて第一線の実務者ならではの視点・情報が豊富に盛り込まれており、著者がなにゆえ主題の「マルチ外交」を提唱し、さらにそれを前提とした日本の目指すべき方向(最終章)を提言しているのか、説得力溢れる展開となっている。
誤解を招くかもしれないが、「日本の外交戦略」というよりむしろ、(多極化時代の)外交戦略の基盤、あらゆる交渉において基盤となるのは外交官(交渉担当者)の資質であるといった内容が、一読後の感想として残った。
本書を貫くこの視点は、(特に国連における)一国の外交がそれほどまでに個人に左右されるものかという驚きが新鮮なものであった。本書にはこの点を分かり易く伝えるエピソードが随所に盛り込まれ、多極化を踏まえたマルチ外交の重要性について、実際の交渉にあたる者ならではの視点から非常に明快な理由が示されており、面白い。
例えば安保理常任理事国入りを目指すべき理由についても、よく言われる「情報の収集」「議論の蚊帳の外に置かれない」といったあやふやなものに留まらず、具体的なエピソードで紹介されている。近年、国連不要論も再燃している中で、日本外交、とりわけマルチ外交の舞台としての国連の重要性をこれほど分かりやすく解説されているものはなかなか無いように思う。このように理念的な話ではなく、生の話となっているため、特に外交に興味が無くとも非常に面白い内容に仕上がっている。