「知床で夢を買いませんか」の呼びかけで、運動が始まったのが33年前の昭和52年。
1区画あたり8000円を出し合って大自然を乱開発から守り、森をよみがえらせる。
昭和62年、林野庁が伐採を強行した。小学校の時の担任の先生が、
自然好きで、よくこの問題を学校で話されていのが懐かしい。
世論の反対は、林野庁を動かし環境重視への政策へ大転換する。
同じ世界遺産の白神山地での政策が転換したのもこの時期だ。
その後知床は世界自然遺産にも登録され、森の再生運動は今も盛んに続いている。
この運動の賛同者は今も後を絶たず、募金は続いている。
運動地の歴史的背景・運動の契機・生みの苦しみ・発展のドキュメント、
そして今後の展望が綴られた一冊です。
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よみがえれ 知床 100平方メートル運動の夢 (朝日新書 226) 新書 – 2010/3/12
辰濃 和男
(著)
知床で夢を買いませんか――。原始の森を個人の寄金で守り育てようとする「知床100平方メートル運動」は33年前、この名コピーから始まった。訴えは人びとの心をうち、大勢の賛同者を得た。やがて知床は世界自然遺産にも登録され、森の再生運動は今も盛んに続いている。この運動がどのようにして起こり、育ち、未来へ向かおうとするのかを伝える。編著者は元「天声人語」筆者。歌手・加藤登紀子の寄稿も掲載。
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2010/3/12
- ISBN-104022733268
- ISBN-13978-4022733269
登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2010/3/12)
- 発売日 : 2010/3/12
- 言語 : 日本語
- 新書 : 224ページ
- ISBN-10 : 4022733268
- ISBN-13 : 978-4022733269
- Amazon 売れ筋ランキング: - 336,311位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
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2010年6月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前知床に行ったことがある。懐かしさに手にとってみた。
読み始めてぐんぐん引き込まれ、それまでの傍観者的感覚がぐるりと回った気がする。
世界遺産登録は始まりでもないし結果でもゴールでもない。
世界遺産に登録されたからといって何かが自動的によくなっていったり人手やお金が湧いたりすることはない。
華やかなお祭り気分の後、それまでもこれからも営々と続いていく地道な活動、それこそが知床の本質だ。
そしてその活動を支えていくのは、賛同者という名のフツーの人ひとりひとり、つまり私だということだ。自分にも何か出来るのでは、と現地に行きたくなる。
協力の仕方も書いてあるのですぐに行動に移せるところがさらに良い。
読み始めてぐんぐん引き込まれ、それまでの傍観者的感覚がぐるりと回った気がする。
世界遺産登録は始まりでもないし結果でもゴールでもない。
世界遺産に登録されたからといって何かが自動的によくなっていったり人手やお金が湧いたりすることはない。
華やかなお祭り気分の後、それまでもこれからも営々と続いていく地道な活動、それこそが知床の本質だ。
そしてその活動を支えていくのは、賛同者という名のフツーの人ひとりひとり、つまり私だということだ。自分にも何か出来るのでは、と現地に行きたくなる。
協力の仕方も書いてあるのですぐに行動に移せるところがさらに良い。
2011年10月21日に日本でレビュー済み
私個人は知床100平方メートル運動自体や自然保護の手法については必ずしも全面賛成という意見ではありませんが、八方塞りの状況から活路を見出し切り開いてきた、斜里町の方々はじめ運動関係者の勇気と熱意に感動しました。
そのやり方が正しいのか、間違っているのか。答えは何十年、何百年先でなければ出ないかもしれません。答えを探して議論を続けるのが良いのか、手探りでただし少しずつ効果を見極めながら行動を起こしてゆくのが良いのか。環境破壊を食い止めるということの難しさを改めて実感しました。
そのやり方が正しいのか、間違っているのか。答えは何十年、何百年先でなければ出ないかもしれません。答えを探して議論を続けるのが良いのか、手探りでただし少しずつ効果を見極めながら行動を起こしてゆくのが良いのか。環境破壊を食い止めるということの難しさを改めて実感しました。
2020年4月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
皆様知床には行かれましたか?何がおかしいか気が付きましたか?「世界自然遺産」と「ラムサール条約」のギャップなのか日本の行政はどうなっているのか?国民が気が付いていないから大資本と結びついた勝手気まな事をしていいのか?昔の知床はクマが眺めるような散策路はありませんでした。すべて現代建築の餌食になった建物や道路が縦横無塵に使われております。「ラムサール条約」ではもとの自然に戻せと直線になった河川を過去の蛇行する河川に戻したり、過去の自然づくりに挑んでおりますが、こんな事でよろしいのでしょうか?まるっきり正反対の行政が行われております。「知床旅情」はどこに行ってしまったのでしょうか?森繁さんが嘆く時代になってしまったようです。