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新しい風土記へ 鶴見俊輔座談 (朝日新書) 新書 – 2010/7/13
鶴見俊輔
(著)
私はいま、新しい地平を拓いた――。歴史をどうとらえるか。勝ちっぷりでなく「負けっぷり」をどう評価するのか。〝不逞老人〟が、姜尚中、中村哲、徳永進、アーサー・ビナード、上野千鶴子、四方田犬彦、中島岳志、孫歌、池澤夏樹の9氏とともに語り合う。
- 本の長さ216ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2010/7/13
- ISBN-104022733462
- ISBN-13978-4022733467
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2010/7/13)
- 発売日 : 2010/7/13
- 言語 : 日本語
- 新書 : 216ページ
- ISBN-10 : 4022733462
- ISBN-13 : 978-4022733467
- Amazon 売れ筋ランキング: - 562,293位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
星5つ中3.5つ
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年12月23日に日本でレビュー済み
前半は新聞記事の再録,後半は録り下ろしの対談である。前半については,鶴見氏も対談相手も,エッセンスを抜き出して簡単に理解できるような内容を語っているわけではなく,いかにも一流新聞の記者らしい企画というほかないので,-1ポイント。後半(中島岳志,孫歌,池澤夏樹)は,前半に比べれば量的にも充実しており,個人的には孫歌氏や鶴見氏による竹内好論を読みたいとも思ったが,鶴見氏が「特に話したい相手」を選んでいるせいか,鶴見氏の発言が目立ちすぎて(あるいは鶴見氏に対して相手が遠慮しているせいもあって),それほど対話が弾んでいないのが残念。ただし,現在の日本という国,あるいは日本人が抱える根本的な問題を気軽に考えてみたいという人の「入口」としては,意味があるかもしれない。
2020年7月10日に日本でレビュー済み
同調圧力にいかに抗うか。挙国一致も一億総〇〇も、絆もワンチームも、すべて同調圧力。人は放っておくとどうしても固定観念に囚われる。ときどき離れた視点から見ることが大事。鶴見俊輔さんは不良の視点、はみ出し者の視点を思い出させてくれる。
2010年9月25日に日本でレビュー済み
まえがきはたった四行しかなくて、タイトルの意味はここまで読んでもよくわからない。しかし、どんな相手を鶴見さんが対談相手に選んだかを見ていくと、すこし分かってくる。
どの方も、近代の日本を独特の視点で捉えて来た、と鶴見さんが選んだ方たちである。
本書ではしばしば「一つの世界しか知らないことの危うさ、傲慢」とか「すこし外にいるからこそみえてくること」などという表現がみられる。日本を見る場合、日本の中ばかりよく知っていても分からないことがあるし、あまり遠くからみても「客観的」「他人事」のようになってしまう恐れもある。そんなところから、「ちょっと外側」の人たちの視点を鶴見さんは重視しているのだと思う。ご自身も15歳で渡米し、一時期は「日本語より英語の方が」使えると思ったこともあるからこその感覚であろうか。そういうことからすれば、「戦争を知らない」世代、というのもその戦争から「ちょっと外側」の位置でとらえることができるという利点があるともいえるだろう。
鶴見さんも御高齢である。自分と同世代やさらに若い世代が歴史をどう語り継いでいくのか。鶴見さんでなくても、思いをしっかりと受け渡して欲しい、こんな考えもあったと伝えて欲しいと思うのは自然な気持ちではないだろうか。本書は、鶴見さんが自らが生きた時代について考えてきたことを次の時代につないでいく相手を世に紹介する一冊になっている。現代の風土記の書き手、語り手を世につなぐという意味が本書のタイトルにはこめられていると理解した。
会話や対談後の鶴見さんのコメントに、座談相手の方の著書や考え方がとても要領よく紹介されている。これらの方の著書を(少し意見が違う方ならなおさら)一度手にとってみよう、という気持ちにもさせられる。
・・・20世紀の日本の風土記はどんなものになるのだろう。そして21世紀の風土記は・・・。そんな思いを馳せる一冊である。
どの方も、近代の日本を独特の視点で捉えて来た、と鶴見さんが選んだ方たちである。
本書ではしばしば「一つの世界しか知らないことの危うさ、傲慢」とか「すこし外にいるからこそみえてくること」などという表現がみられる。日本を見る場合、日本の中ばかりよく知っていても分からないことがあるし、あまり遠くからみても「客観的」「他人事」のようになってしまう恐れもある。そんなところから、「ちょっと外側」の人たちの視点を鶴見さんは重視しているのだと思う。ご自身も15歳で渡米し、一時期は「日本語より英語の方が」使えると思ったこともあるからこその感覚であろうか。そういうことからすれば、「戦争を知らない」世代、というのもその戦争から「ちょっと外側」の位置でとらえることができるという利点があるともいえるだろう。
鶴見さんも御高齢である。自分と同世代やさらに若い世代が歴史をどう語り継いでいくのか。鶴見さんでなくても、思いをしっかりと受け渡して欲しい、こんな考えもあったと伝えて欲しいと思うのは自然な気持ちではないだろうか。本書は、鶴見さんが自らが生きた時代について考えてきたことを次の時代につないでいく相手を世に紹介する一冊になっている。現代の風土記の書き手、語り手を世につなぐという意味が本書のタイトルにはこめられていると理解した。
会話や対談後の鶴見さんのコメントに、座談相手の方の著書や考え方がとても要領よく紹介されている。これらの方の著書を(少し意見が違う方ならなおさら)一度手にとってみよう、という気持ちにもさせられる。
・・・20世紀の日本の風土記はどんなものになるのだろう。そして21世紀の風土記は・・・。そんな思いを馳せる一冊である。