本書を読む前に著者が元朝日新聞記者と知り、失敗したと思いながら読み始めました。
内容は、部落の芸能を広めようとする人、食肉加工に携わる人、
アイヌや婚外子など差別を受ける人々、人権を大事にしようと立ち上がった企業連絡会などに
携わった人々のインタビューです。
当初の予想を良い意味で裏切られ、読みごたえがある内容でした。
著者のような真摯な取材を現役の朝日新聞の記者が行えば、
日本はもう少し良くなるでしょう。
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部落差別をこえて (朝日新書) 新書 – 2010/9/10
臼井敏男
(著)
水平社運動から88年、同和対策事業が終わって8年、それでもなお消えない部落差別の現実を生きる人たちは、それとどう向かい、なにをしようとしているのか、現在の部落の姿を描く。朝日新聞連載「ニッポン人脈記」が母体。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2010/9/10
- ISBN-104022733551
- ISBN-13978-4022733559
登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2010/9/10)
- 発売日 : 2010/9/10
- 言語 : 日本語
- 新書 : 208ページ
- ISBN-10 : 4022733551
- ISBN-13 : 978-4022733559
- Amazon 売れ筋ランキング: - 939,621位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年10月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新聞社に在職されていた著者が、現在の被差別部落について33人の人たちから取材(2010年)新聞の連載記事に加筆した書。様々な被差別の立場から部落差別をなくするために努力された方の思いは心に残る。
商品などを他と際立たせるために「差別化」という言葉を目にするが、この言葉を使うことにいささかでもためらいを感じる人におすすめの書と言いたい。また、差別をなくするために「あの頃は可能な限りの努力をしたが今はどうなっているのだろう」という「同和問題の解決」経験のある方にも同じである。著者は取材の中である方に「関西は人間関係の濃厚さの中から差別が表れ、東京では人間関係の希薄さが差別の温床になっています」と聞いたと書かれている。あらためて納得する強烈な言葉であった。
人権尊重という動きの中でいくらか啓発活動(差別をなくするための活動)に係わった者として、活動に参加した人の感想の中で「部落差別のような過去の問題でなく、ハンセン病のような今の課題を学べてよかった」に類することを時折聞いたことがあった。「過去の問題」というのは問題が解決したことなら良いのだが、表面的に忘れ去られた問題ならば放置してよいはずはないと常々感じていた。本書により部落差別の現状への理解が進んだ。「被差別部落や被差別部落出身者の存在が想定外」と思われる方にも一読をおすすめする。そして、今も差別をなくするために懸命な努力をされている方々の存在を知って欲しい。「差別が消える日のために」とカバーにあったが「良き日のために」と同様に願いに近づく一層の努力が必要であることを感じた。
商品などを他と際立たせるために「差別化」という言葉を目にするが、この言葉を使うことにいささかでもためらいを感じる人におすすめの書と言いたい。また、差別をなくするために「あの頃は可能な限りの努力をしたが今はどうなっているのだろう」という「同和問題の解決」経験のある方にも同じである。著者は取材の中である方に「関西は人間関係の濃厚さの中から差別が表れ、東京では人間関係の希薄さが差別の温床になっています」と聞いたと書かれている。あらためて納得する強烈な言葉であった。
人権尊重という動きの中でいくらか啓発活動(差別をなくするための活動)に係わった者として、活動に参加した人の感想の中で「部落差別のような過去の問題でなく、ハンセン病のような今の課題を学べてよかった」に類することを時折聞いたことがあった。「過去の問題」というのは問題が解決したことなら良いのだが、表面的に忘れ去られた問題ならば放置してよいはずはないと常々感じていた。本書により部落差別の現状への理解が進んだ。「被差別部落や被差別部落出身者の存在が想定外」と思われる方にも一読をおすすめする。そして、今も差別をなくするために懸命な努力をされている方々の存在を知って欲しい。「差別が消える日のために」とカバーにあったが「良き日のために」と同様に願いに近づく一層の努力が必要であることを感じた。