2012/7/3読了。 古代史を巡る学会の最新の動向をコンパクトにまとめた本。広く浅く知るに良いが、邪馬台国から大化の改新、伊勢神宮まで、広い期間をカバーしている分、若干、消化不良の感を覚える。
2013/1/29追加。
大山誠一氏の「天孫降臨の夢 藤原不比等のプロジェクト」を読んだ後、本書を再度手にとってみたら、だいぶ印象が変わったので、★★★から★★★★へ。
大胆な仮説を立てつつ、緻密な史料考証を行っており、決して易しくはない大山説について、本書では非常にコンパクトかつ分かりやすく紹介しつつ、筆者自身の疑問点も挙げられており、大変参考になる。本書を読んで興味を持たれた方は、ぜひ、大山氏の本にも挑戦してみていただきたい。
筆者の近著「倭人伝、古事記の正体」も期待出来そうだ。
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激変! 日本古代史 卑弥呼から平城京まで (朝日新書) 新書 – 2010/10/13
足立倫行
(著)
古代史最大のミステリー、邪馬台国の姿が見えてきた! 卑弥呼、ヤマト王権、出雲王家、大化改新――その最新の疑問とは? 日本のルーツの謎を追って、古代史フリークの実力派ノンフィクション作家が東奔西走、徹底取材。考古学最前線をレポートする。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2010/10/13
- ISBN-104022733616
- ISBN-13978-4022733610
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2010/10/13)
- 発売日 : 2010/10/13
- 言語 : 日本語
- 新書 : 208ページ
- ISBN-10 : 4022733616
- ISBN-13 : 978-4022733610
- Amazon 売れ筋ランキング: - 990,607位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,475位朝日新書
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年5月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
・最近の古代史研究の動向がだいたい理解できたように思う。
・週刊誌に載った文章ということなので、読みやすく古代史に詳しくない者でもわかりやすいのではないかと思い読み始めたが、意外に難しかった。
・著者が質問をして、研究者が自説を答える形式になっているが、人名・地名・用語の説明や研究者の仮説の解説が少なく、一度読んだだけではよくわからない所がかなりあった。
・著者は研究者の発言内容よりも、その人が発言する時の口調や態度により関心があるように思えた。
・週刊誌に載った文章ということなので、読みやすく古代史に詳しくない者でもわかりやすいのではないかと思い読み始めたが、意外に難しかった。
・著者が質問をして、研究者が自説を答える形式になっているが、人名・地名・用語の説明や研究者の仮説の解説が少なく、一度読んだだけではよくわからない所がかなりあった。
・著者は研究者の発言内容よりも、その人が発言する時の口調や態度により関心があるように思えた。
2013年3月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
発掘調査された遺跡を訪ね、そこの担当者から話を伺い、それをそのまま文章化して、「考古学最前線ルポ」と称している。
担当者が話す内容が中心であるから、話の内容は薄く、そう考える論拠も希薄な感じである。それでも百花繚乱の感のある邪馬台国論争のうち、大和の纒向遺跡や九州の吉野ヶ里遺跡などを訪れてレポートしている。
ロジックができないために、信仰する人の論を鵜呑みにしている感が強い。こうしたルポは何年にも及んだのであろうか?話を聞いた人は同じでも肩書きが違っている人は相当数見受けられる。こうしたアバウトさは不慣れな素人だからならではであろうか?
邪馬台国、卑弥呼はこうした日本の古代を題材にした本には欠くことができない、本を売るための必須アイテムではあるが、何せ素人で、自分の考えを表に出すことができないので、紙面を埋めるために、日本書記や大化の改新、聖徳太子、伊勢神宮を取り上げている。また、自分がたまたま訪れたことがある東国の群馬の古墳についてもルポし、担当者の話を聞いているが、体系付けて古墳を巡っているわけでもない。筋が通ってはいなく、中途半端な内容を単に並べて章立てしている。
担当者が話す内容が中心であるから、話の内容は薄く、そう考える論拠も希薄な感じである。それでも百花繚乱の感のある邪馬台国論争のうち、大和の纒向遺跡や九州の吉野ヶ里遺跡などを訪れてレポートしている。
ロジックができないために、信仰する人の論を鵜呑みにしている感が強い。こうしたルポは何年にも及んだのであろうか?話を聞いた人は同じでも肩書きが違っている人は相当数見受けられる。こうしたアバウトさは不慣れな素人だからならではであろうか?
邪馬台国、卑弥呼はこうした日本の古代を題材にした本には欠くことができない、本を売るための必須アイテムではあるが、何せ素人で、自分の考えを表に出すことができないので、紙面を埋めるために、日本書記や大化の改新、聖徳太子、伊勢神宮を取り上げている。また、自分がたまたま訪れたことがある東国の群馬の古墳についてもルポし、担当者の話を聞いているが、体系付けて古墳を巡っているわけでもない。筋が通ってはいなく、中途半端な内容を単に並べて章立てしている。
2010年10月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者はノンフィクション作家とのことだが、本書を読んでの印象は、ジャーナリストによるレポートの感が強い。古代史のホット・スポットをめぐって考古学者や歴史学者を訪ね、遺跡を見学したレポート。現状を俯瞰するには便利だろう。
文章のテンポがよく、ポイントもよく突いている。さすがに達者だが、記述の内容はやや軽い。新書としても薄い(内容だけでなく厚さも)。
このテーマで、この構成(話題の数)なら、少なくとも1.5倍くらいのボリュームが必要なのではなかろうか、と思った。内容的には、第6章「古代東国の中心地上毛野を行く」が他書にない情報を現地の研究者から聞き出していて出色。
大山誠一氏の説に多くを負うと著者自ら語っている。大山氏の説は鋭いが、フライング気味のところも多い(具体的には大山誠一『天孫降臨の夢』アマゾンレビューを参照)。門外漢を自称する本書の著者だけに、あやうい。この点、読者は心する必要があろう。
また、以上とは別に、一般論からしても、大山氏は文献学者であり、氏の仮説を「考古学の最前線」と突き合わせる必要がある。整合する点、しない点を整理して提示する、もっと明確な問題意識と視点があれば、と惜しまれる。
なお、古事記について偽書説が付きまとってきたが、現在では序のみが偽造されたとする三浦佑之氏の説が有力とある(p103)。古事記の序文を偽造されたものとする説は学界で相手にされていないことを当の三浦氏がさまざまなところで嘆いているのを著者は御存知ないのだろうか。
文章のテンポがよく、ポイントもよく突いている。さすがに達者だが、記述の内容はやや軽い。新書としても薄い(内容だけでなく厚さも)。
このテーマで、この構成(話題の数)なら、少なくとも1.5倍くらいのボリュームが必要なのではなかろうか、と思った。内容的には、第6章「古代東国の中心地上毛野を行く」が他書にない情報を現地の研究者から聞き出していて出色。
大山誠一氏の説に多くを負うと著者自ら語っている。大山氏の説は鋭いが、フライング気味のところも多い(具体的には大山誠一『天孫降臨の夢』アマゾンレビューを参照)。門外漢を自称する本書の著者だけに、あやうい。この点、読者は心する必要があろう。
また、以上とは別に、一般論からしても、大山氏は文献学者であり、氏の仮説を「考古学の最前線」と突き合わせる必要がある。整合する点、しない点を整理して提示する、もっと明確な問題意識と視点があれば、と惜しまれる。
なお、古事記について偽書説が付きまとってきたが、現在では序のみが偽造されたとする三浦佑之氏の説が有力とある(p103)。古事記の序文を偽造されたものとする説は学界で相手にされていないことを当の三浦氏がさまざまなところで嘆いているのを著者は御存知ないのだろうか。
2014年1月3日に日本でレビュー済み
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発掘等により、古代史の世界は、変化しております。したがって、古代史のファンにとって、なるべく新しい情報を得ることが大変重要です。その点、この本には良く調べて書いてありました。
2011年2月6日に日本でレビュー済み
素人が古代史に興味を持ち、
古代史を追う。
面白そうなテーマであるので手に取ってみました。
著者の足立氏は「妖怪と歩く」で有名なノンフィクション作家。
期待値も高かまります。
ところが、ところが。。。
本書は読み進めていくと、
違和感が発生してきます。
結論がない。
古代史学者のインタビューを繰り返しただけになってしまっているのです。
原因は分かります。
素人古代史家には、
インタビューをした上で、
突っ込んだ仮説を構築するに至らないのです。
「邪馬台国は九州にあった」とか、
インタビューの結果として、普通の人は言いきれません。
プロと素人の差を痛感した1冊です。
そういう点で、
歯がゆさを抱えながらインタビューを繰り返す足立氏に共感しながら読みました。
古代史を追う。
面白そうなテーマであるので手に取ってみました。
著者の足立氏は「妖怪と歩く」で有名なノンフィクション作家。
期待値も高かまります。
ところが、ところが。。。
本書は読み進めていくと、
違和感が発生してきます。
結論がない。
古代史学者のインタビューを繰り返しただけになってしまっているのです。
原因は分かります。
素人古代史家には、
インタビューをした上で、
突っ込んだ仮説を構築するに至らないのです。
「邪馬台国は九州にあった」とか、
インタビューの結果として、普通の人は言いきれません。
プロと素人の差を痛感した1冊です。
そういう点で、
歯がゆさを抱えながらインタビューを繰り返す足立氏に共感しながら読みました。
2014年1月13日に日本でレビュー済み
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古代史と言えば人づてに聞くとき魅力的なのだが,いざ自分から勉強をと構えると,多くの本は専門的になり,少しずつ遠ざかっていくことが多かったのです。本書は,読者とともに進むという手法がとられ,古代への魅力はさらに輝きを増したかのようです。