やや駄本です。星が2つなのは、調査データなどは一定の価値があるからです。そこそこの規模のデータなので、価値はあるでしょう。
しかし、やはり、駄本の域をでません。よんでいて、独自性がほとんどなく、おもしろくありません。
まず、調査手法がアンケート調査が基本のようで、取材や対面インタビューなどの調査のデータはほとんどつかわれていません。その点で、説得力がおちます。だいたい、著者は男性ですが、女性下着の研究をするにあたり、自分で着用してみたのでしょうか。フィールドワーク的な調査手法は開発されているのですから、利用すべきです。この点で、調査データの利用がやや恣意的であるようにおもいます。
調査手法のかたよりによる限界でしょうか、「なぜ女性下着は美しく、多様に、発展してきたのか」ということについて、本質的な回答、あるいは方向性が、ほとんど指し示されていません。
本書では、「女性下着は美しくなり、多様になり、ひろがってきた」ということを示しているにすぎません。
男性による女性下着の研究は、大真面目になされるべきものであるとおもいます。なので、期待して、本書をよみました。大真面目であるからこそ、研究者自身が、下着にこだわることを経験する必要があるでしょう。(男性の型の下着で、デザインが女性下着であるものでいいのです。)心理学と名のるのであるならば、女性下着を着用したときの人間心理というものが、見えるような研究であらねばなりません。
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下着の社会心理学 洋服の下のファッション感覚 (朝日新書) 新書 – 2010/11/12
菅原健介+cocoros研究会
(著)
女性の9割が下着にこだわっている。女性は異性へのアピールのため(いわゆる「勝負下着」)だけではなく、気合いを入れる、自分の癒しのためなど、女性はその時々に応じて下着を着こなす。女性は年齢にかかわらず、外から見えない下着になぜこうもこだわるのか、長年にわたるワコールとの共同調査でわかった彼女たちの深層心理を分析し、さらに肌の露出が多い洋服と下着の関係なども検証する。
- 本の長さ220ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2010/11/12
- ISBN-104022733667
- ISBN-13978-4022733665
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2010/11/12)
- 発売日 : 2010/11/12
- 言語 : 日本語
- 新書 : 220ページ
- ISBN-10 : 4022733667
- ISBN-13 : 978-4022733665
- Amazon 売れ筋ランキング: - 459,142位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 810位朝日新書
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著者について
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上位レビュー、対象国: 日本
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2016年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2011年1月16日に日本でレビュー済み
「交通事故にあったときにボロボロの下着で病院に搬送されたら困るから」と
親から「どんな時もきれいな下着を身につけなさい」と、どんなに部屋が汚れていても
口うるさく言われながら育ちました。
本書は著者の心理学者の菅原健介氏とワコールとの共同研究の調査結果を基に
書かれています。
世間的には男性視線のを気にして女性は見せてもいい下着を身につけるように
なってきたかのように思われる筋があります。
しかし、この調査からもどちらかというと自分自身のためであったり
同性の視線と意識している面が強いのではないでしょう。
同じ調査結果を軸にしても女性著者が書くと解釈が違ってくるんじゃないかと?と
感じました。
男の人が「どうして見せ下着をのぞかせるの?」とかの疑問を悶々と持っているなら
その謎が解決する本です。
親から「どんな時もきれいな下着を身につけなさい」と、どんなに部屋が汚れていても
口うるさく言われながら育ちました。
本書は著者の心理学者の菅原健介氏とワコールとの共同研究の調査結果を基に
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世間的には男性視線のを気にして女性は見せてもいい下着を身につけるように
なってきたかのように思われる筋があります。
しかし、この調査からもどちらかというと自分自身のためであったり
同性の視線と意識している面が強いのではないでしょう。
同じ調査結果を軸にしても女性著者が書くと解釈が違ってくるんじゃないかと?と
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男の人が「どうして見せ下着をのぞかせるの?」とかの疑問を悶々と持っているなら
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