HTML5にて日本のどの業界或いは企業が覇者となるかが楽しみです。
因みに、スマホ、タブレット、PC利用していてわからなかったことが、よくわかった。
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ウェブ進化 最終形 「HTML5」が世界を変える (朝日新書) 新書 – 2011/5/13
小林雅一
(著)
グーグル、アップルが支持するウェブの世界共通言語、HTML5。これにより、パソコンやスマートフォンは機種やOSの違いにかかわらず、ウェブでつながっていく。さらにIT系のデバイスだけでなく、自動車、冷蔵庫などあらゆる機械がウェブでつながる世界が実現し、新たな「M2M(Machine to Machine)」の産業が成長する。ウェブ進化の最終形を徹底解説!
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2011/5/13
- ISBN-104022733969
- ISBN-13978-4022733962
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2011/5/13)
- 発売日 : 2011/5/13
- 言語 : 日本語
- 新書 : 232ページ
- ISBN-10 : 4022733969
- ISBN-13 : 978-4022733962
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,853,372位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1963年、群馬県生まれ。
作家・ジャーナリスト、KDDI総合研究所リサーチフェロー、情報セキュリティ大学院大学客員准教授。
東京大学理学部物理学科卒業。同大学院理学系研究科・修士課程を修了後、東芝、日経BPなどを経てボストン大学に留学、マスコミュニケーションの修士号を取得。ニューヨークで新聞社勤務、帰国後、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所などで教鞭をとった後、現職。写真@IFIT
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
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2011年5月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
HTML5でこれから起ころうとしていることを大胆に予想している。
あらゆるデバイスはHTML5を使えるブラウザ、OSがプラットフォームとなりお互いに繋がりまくる。
アップルも閉鎖的ビジネスからオープンに移行せざる得ないだろう。
グーグルは多角的すぎ、今一つ方向が見えないが、台風の目となろう。
MSにはビジョンがない。ビジネスモデルとして終わっているという。
5章の結論は少々頼りない。少し風呂敷広げ過ぎ?
いろいろと考える種にはなる。
技術的な経緯については、HTML1.0からHTML5まで飛んでしまっていてM2Mの核であろうXMLについては触れられていない。
こういった変化が昔なら3,4年はかかっていたものが、1,2年で変わるのだろうか?
ソフト屋的には、HTML5に移行すべきか。
あらゆるデバイスはHTML5を使えるブラウザ、OSがプラットフォームとなりお互いに繋がりまくる。
アップルも閉鎖的ビジネスからオープンに移行せざる得ないだろう。
グーグルは多角的すぎ、今一つ方向が見えないが、台風の目となろう。
MSにはビジョンがない。ビジネスモデルとして終わっているという。
5章の結論は少々頼りない。少し風呂敷広げ過ぎ?
いろいろと考える種にはなる。
技術的な経緯については、HTML1.0からHTML5まで飛んでしまっていてM2Mの核であろうXMLについては触れられていない。
こういった変化が昔なら3,4年はかかっていたものが、1,2年で変わるのだろうか?
ソフト屋的には、HTML5に移行すべきか。
2012年5月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昨年の5月(一年前)の本ですので、ある程度は古い情報も含まれていると前提ですが、私のような文化系素人がHTML5の全体概念背景・歴史、アップル・グーグル・マイクロソフトの思惑などが平易な文章で書かれていて、読み易いです。文化系素人の入門書としては大変良いと思いました。
日本の電気メーカーへの提言は興味深いが、残念ながら2012年5月の今となっては(出版の2011年5月より1年経っている)やや現実味が薄れてしまったように思います。この1年、日本の電気メーカーが負け組になってしまったのは確定に近く、復活の兆しがなさそうです。
また、メディアへの影響ですが、これも影響は大きいのだとは思いますが、もう一回俯瞰してみると、本当にHTML5が全て(映像、音楽、アプリ、書籍までも)を覆いつくしてしまうような事があるのだろうか。
やや断定的な表現があるように感じたので、別の角度からも勉強するのが肝要だと思います。
日本の電気メーカーへの提言は興味深いが、残念ながら2012年5月の今となっては(出版の2011年5月より1年経っている)やや現実味が薄れてしまったように思います。この1年、日本の電気メーカーが負け組になってしまったのは確定に近く、復活の兆しがなさそうです。
また、メディアへの影響ですが、これも影響は大きいのだとは思いますが、もう一回俯瞰してみると、本当にHTML5が全て(映像、音楽、アプリ、書籍までも)を覆いつくしてしまうような事があるのだろうか。
やや断定的な表現があるように感じたので、別の角度からも勉強するのが肝要だと思います。
2012年8月26日に日本でレビュー済み
HTML5は、アップルやグーグルなど数社が独占したネット市場に、オープンな風穴を開けるウェブの最終形である。日本企業の復活は、このHTML5をどう製品に組み込んでいくかで決まる。
【1.HTML5は世界をどう変えるか】
HTML5は次世代ウェブ技術の全般を指す。それはインターネットの未来である。HTML5はクラウド・コンピューティングやメディア、コンテンツ産業を再構築する。
HTML5は、ネット社会におけるビジネスの共通基盤となり、大中小のさまざまな企業が、自由に市場を展開できるインフラである。
HTML5は、オープンなプラットフォームであり、産業界のルールや勢力図を根本から変える可能性を秘めている。
HTML5は、ウェブにおける万能の情報処理プラットフォームである。
我々は、クラウドベースのデータベースに、自らが購入した音楽、映画、本や仕事のドキュメントを保存する。その一元管理されたデータに、自らのデバイスからアクセスし、いつでも好きなときにダウンロードして使うことができる。
HTML5には、ウェブストレージというAPIがあり、ネットがオフラインでもウェブアプリが使える。
HTML5によって、システムが統一され、メーカー依存、機種依存という差異が消滅する。
HTML5は共通プラットフォームとなり、すべての情報端末、家電機器が連携する。
HTML5は、現在クローズドなプラットフォームでビジネスを展開しているアップル、グーグル、マイクロソフトなどに支持されている。つまり、HTML5はウェブの標準に確定した。
グーグルは、2009年「グーグルI/O」で、HTML5によって先進的サービスを開発することを表明した。すべてのデバイスが、HTML5を搭載すれば、それだけ、スマフォ、テレビ、冷蔵庫、自動車に、主要な財源である広告が流れる。
アップルは、アドビのFlashを一掃するために、HTML5を支持した。Flashはアイチューンズストアやアップストアのような閉じたプラットフォームを破壊する危険があった。
しかし、そのHTML5が、今度はアップルそのものに向かって牙をむく。HTML5はFlashのようにオープンなプラットフォームを提供するからだ。
アップルが反対しても、HTML5は結局、IT産業に普及する。というのも、グーグル、マイクロソフトの支持があるからだ。2011年、マイクロソフトは、HTML5を実装したIE9をリリースした。
日本企業は、自社が作る家電製品、音響機器、自動車などに、HTML5を搭載し、ネット機器としてのモノ作りにシフトしなければ未来はない。
【2.Web進化の究極形ーHTML5とは何か】
HTML5はただ見るためのものではなく、これからは何かをするためのプラットフォームになる。
HTML5は、文書の構造化を決めるHTMLとデザインを固めるCSS3、そして、動きを決めるJavaScriptで作られる。つまり、プログラミング環境なのだ。
HTML5は、Webですべてを可能にしようとする基本思想に裏付けされている。
[マルチメディア機能]
HTML5では、Canvasタグで、グラフィック機能が大幅に強化された。また、ビデオタグで動画を再生し、オーディオタグで音声を再生する。JavaScriptで、それらを制御する。
[ドラッグ&ドロップ]
HTML5では、デスクトップとブラウザ間のドラッグ&ドロップができるようになり、デスクトップとネットの境界がシームレスになる。
[オフライン機能]
オフライン機能によって、ネットがなくても、Webアプリが使えるようになった。
[Webストレージ]
Webストレージによって、ブラウザにデータをキャッシュできるようになった。
[Webソケット]
Webソケットによって、リアルタイムに双方向通信ができるようになった。サーバから自発的にブラウザに情報が送信できる。
[HTML文書構造の明確化]
XHTMLの資産から受け継いだもの。文書構造の明確化で、各種の製品間でHTML文書を正確に解読できる。
[各ベンダーのブラウザ互換]
現在、HTML5は、ブラウザを開発するベンダー同士が、互いのブラウザの互換性を高めるべく、協力しながら開発している。
【3.HTML5を巡る米IT業界の動きー個別プラットフォームからWeb標準へ】
市場シェアを左右するまでに急成長したプラットフォームには、閉じたものと開いたものとがある。閉じたものの代表はアップルのアイチューンズだ。一方、開いたものとは、HTML5のプラットフォームだ。このHTML5から、Webアプリを投入すれば、すべてのマーケットからすべての端末に配信できる。
閉じたプラットフォームで市場を席巻するアップルやグーグル、マイクロソフトがなぜ、オープンなHTML5を支持するのか?
アップルはいずれ、おそらく段階的に、アイチューンズやアップストアを、オープンなプラットフォームへとシフトしていく。
というのも、アップルが閉じたままでも、グーグルやマイクロソフトが、結局オープンに移行するからだ。そうなると、プラットフォームの勢力図は逆転する。つまり、アップルも市場の流れには逆らえないのだ。
2010年、グーグルは、HTML5のWebアプリを配信するクローム・ウェブ・ストアというオープンなストアを開設した。今はクローム・ブラウザでしか使えないが、いずれ、すべてのOS、ブラウザから使えるだろうとに示唆している。
また、Webアプリは、iPhoneでもAndroidでも動く。そうなると、スマートフォンの選択理由は、性能、デザイン、ブランド、キャリアの通信品質やサービスに重点が移る。となると、ハードのデザインや性能では、アップルに強みがある。
グーグルの統一戦略は、ウェブ中心の情報社会であり、そのベースにプラットフォームのHTML5がある。これはクロームOSそのものであり、クロームブラウザがベースになっている。このクロームOS上のWebアプリで情報処理を行なうようになれば、デスクトップOSは必要がなくなる。
これからは、コンテンツもアプリもすべて、サーバーで一元管理され、ユーザーのどんなデバイスからでもアクセスできる。すべては、クラウド型のサービスへ移行する。この基盤をHTML5が担うことになる。
【4.日本メーカー復活のカギ ― HTML5 M2M(Machine to Machine)】
日本が得意とするモノづくりにHTML5の技術を実装することで、新たなる日本ブランド作りに再スタートを切る。つまり、あらゆる製品とネットの融合である。
ネットから、ハードにコンテンツ、アプリを配信し、ハードとネットサービスが一体化した新たなる製品で勝負する。
ネットサービス、コンテンツ、Webアプリは、すべて各社の各製品で可能な限り、自由に使えなければならない。そうでなければ、ユーザーには支持されないだろう。
HTML5は世界標準であり、世界進出のチャンス拡大をもたらし、すべてのモノと人とがWebにつながる時代だ。これを「Web of Things(全てのモノがウェブにつながる時代)」という。
"Internet of Things + HTML5 = Web of Thing" HTML5は、ネットとモノをつなぐプラットフォームだ。
Web of Things は、M2Mを中心に成長していく。M2Mとは、Machine to Machineの略語であり、機械同士がネットを介して、コミュニケーションするシステムだ。
日本メーカーのアドバンテージとは何か?
アップルは、極度に絞り込んだ製品に特化した企業のため、新たな製品をすぐに投入しにくい。
グーグルは、ソフトウェアに強いが、ハードには弱い。
上記の2社に比べて、日本の総合電機メーカーは、自動車、電車、医療、重機の製品開発の経験で優れており、なおかつ、インターネット・ビジネスの経験もある。
HTML5の最大の課題は、異なるメーカー、異なる製品、異なる機種をつなぐための共通プラットフォームの構築にある。
新たなる日本ブランドの確立とは、すべての製品をカーバーする、最もオープンなインターネット対応製品とサービスコンテンツを、HTML5をプラットフォームにして提供することにかかっている。
【5.HTML5で生まれ変わるマス・メディア】
コンテンツの規格は、世界に配信し続けていくためには、HTML5が鉄則だ。
これからの標準は、世界中の電子ブックストアで買ったコンテンツが、メーカーの機器の違いを超えて、すべてのデバイスで読めることが条件となる。
放送サービスは、配信内容に即した情報提供をHTML5を通して行なう。
メディア産業におけるHTML5のメリットは、ふたつある。
1.グローバル・リーチ(世界中にコンテンツを配信)
2.マルチ・デバイス対応
ウェブ進化 最終形 「HTML5」が世界を変える (朝日新書)
【1.HTML5は世界をどう変えるか】
HTML5は次世代ウェブ技術の全般を指す。それはインターネットの未来である。HTML5はクラウド・コンピューティングやメディア、コンテンツ産業を再構築する。
HTML5は、ネット社会におけるビジネスの共通基盤となり、大中小のさまざまな企業が、自由に市場を展開できるインフラである。
HTML5は、オープンなプラットフォームであり、産業界のルールや勢力図を根本から変える可能性を秘めている。
HTML5は、ウェブにおける万能の情報処理プラットフォームである。
我々は、クラウドベースのデータベースに、自らが購入した音楽、映画、本や仕事のドキュメントを保存する。その一元管理されたデータに、自らのデバイスからアクセスし、いつでも好きなときにダウンロードして使うことができる。
HTML5には、ウェブストレージというAPIがあり、ネットがオフラインでもウェブアプリが使える。
HTML5によって、システムが統一され、メーカー依存、機種依存という差異が消滅する。
HTML5は共通プラットフォームとなり、すべての情報端末、家電機器が連携する。
HTML5は、現在クローズドなプラットフォームでビジネスを展開しているアップル、グーグル、マイクロソフトなどに支持されている。つまり、HTML5はウェブの標準に確定した。
グーグルは、2009年「グーグルI/O」で、HTML5によって先進的サービスを開発することを表明した。すべてのデバイスが、HTML5を搭載すれば、それだけ、スマフォ、テレビ、冷蔵庫、自動車に、主要な財源である広告が流れる。
アップルは、アドビのFlashを一掃するために、HTML5を支持した。Flashはアイチューンズストアやアップストアのような閉じたプラットフォームを破壊する危険があった。
しかし、そのHTML5が、今度はアップルそのものに向かって牙をむく。HTML5はFlashのようにオープンなプラットフォームを提供するからだ。
アップルが反対しても、HTML5は結局、IT産業に普及する。というのも、グーグル、マイクロソフトの支持があるからだ。2011年、マイクロソフトは、HTML5を実装したIE9をリリースした。
日本企業は、自社が作る家電製品、音響機器、自動車などに、HTML5を搭載し、ネット機器としてのモノ作りにシフトしなければ未来はない。
【2.Web進化の究極形ーHTML5とは何か】
HTML5はただ見るためのものではなく、これからは何かをするためのプラットフォームになる。
HTML5は、文書の構造化を決めるHTMLとデザインを固めるCSS3、そして、動きを決めるJavaScriptで作られる。つまり、プログラミング環境なのだ。
HTML5は、Webですべてを可能にしようとする基本思想に裏付けされている。
[マルチメディア機能]
HTML5では、Canvasタグで、グラフィック機能が大幅に強化された。また、ビデオタグで動画を再生し、オーディオタグで音声を再生する。JavaScriptで、それらを制御する。
[ドラッグ&ドロップ]
HTML5では、デスクトップとブラウザ間のドラッグ&ドロップができるようになり、デスクトップとネットの境界がシームレスになる。
[オフライン機能]
オフライン機能によって、ネットがなくても、Webアプリが使えるようになった。
[Webストレージ]
Webストレージによって、ブラウザにデータをキャッシュできるようになった。
[Webソケット]
Webソケットによって、リアルタイムに双方向通信ができるようになった。サーバから自発的にブラウザに情報が送信できる。
[HTML文書構造の明確化]
XHTMLの資産から受け継いだもの。文書構造の明確化で、各種の製品間でHTML文書を正確に解読できる。
[各ベンダーのブラウザ互換]
現在、HTML5は、ブラウザを開発するベンダー同士が、互いのブラウザの互換性を高めるべく、協力しながら開発している。
【3.HTML5を巡る米IT業界の動きー個別プラットフォームからWeb標準へ】
市場シェアを左右するまでに急成長したプラットフォームには、閉じたものと開いたものとがある。閉じたものの代表はアップルのアイチューンズだ。一方、開いたものとは、HTML5のプラットフォームだ。このHTML5から、Webアプリを投入すれば、すべてのマーケットからすべての端末に配信できる。
閉じたプラットフォームで市場を席巻するアップルやグーグル、マイクロソフトがなぜ、オープンなHTML5を支持するのか?
アップルはいずれ、おそらく段階的に、アイチューンズやアップストアを、オープンなプラットフォームへとシフトしていく。
というのも、アップルが閉じたままでも、グーグルやマイクロソフトが、結局オープンに移行するからだ。そうなると、プラットフォームの勢力図は逆転する。つまり、アップルも市場の流れには逆らえないのだ。
2010年、グーグルは、HTML5のWebアプリを配信するクローム・ウェブ・ストアというオープンなストアを開設した。今はクローム・ブラウザでしか使えないが、いずれ、すべてのOS、ブラウザから使えるだろうとに示唆している。
また、Webアプリは、iPhoneでもAndroidでも動く。そうなると、スマートフォンの選択理由は、性能、デザイン、ブランド、キャリアの通信品質やサービスに重点が移る。となると、ハードのデザインや性能では、アップルに強みがある。
グーグルの統一戦略は、ウェブ中心の情報社会であり、そのベースにプラットフォームのHTML5がある。これはクロームOSそのものであり、クロームブラウザがベースになっている。このクロームOS上のWebアプリで情報処理を行なうようになれば、デスクトップOSは必要がなくなる。
これからは、コンテンツもアプリもすべて、サーバーで一元管理され、ユーザーのどんなデバイスからでもアクセスできる。すべては、クラウド型のサービスへ移行する。この基盤をHTML5が担うことになる。
【4.日本メーカー復活のカギ ― HTML5 M2M(Machine to Machine)】
日本が得意とするモノづくりにHTML5の技術を実装することで、新たなる日本ブランド作りに再スタートを切る。つまり、あらゆる製品とネットの融合である。
ネットから、ハードにコンテンツ、アプリを配信し、ハードとネットサービスが一体化した新たなる製品で勝負する。
ネットサービス、コンテンツ、Webアプリは、すべて各社の各製品で可能な限り、自由に使えなければならない。そうでなければ、ユーザーには支持されないだろう。
HTML5は世界標準であり、世界進出のチャンス拡大をもたらし、すべてのモノと人とがWebにつながる時代だ。これを「Web of Things(全てのモノがウェブにつながる時代)」という。
"Internet of Things + HTML5 = Web of Thing" HTML5は、ネットとモノをつなぐプラットフォームだ。
Web of Things は、M2Mを中心に成長していく。M2Mとは、Machine to Machineの略語であり、機械同士がネットを介して、コミュニケーションするシステムだ。
日本メーカーのアドバンテージとは何か?
アップルは、極度に絞り込んだ製品に特化した企業のため、新たな製品をすぐに投入しにくい。
グーグルは、ソフトウェアに強いが、ハードには弱い。
上記の2社に比べて、日本の総合電機メーカーは、自動車、電車、医療、重機の製品開発の経験で優れており、なおかつ、インターネット・ビジネスの経験もある。
HTML5の最大の課題は、異なるメーカー、異なる製品、異なる機種をつなぐための共通プラットフォームの構築にある。
新たなる日本ブランドの確立とは、すべての製品をカーバーする、最もオープンなインターネット対応製品とサービスコンテンツを、HTML5をプラットフォームにして提供することにかかっている。
【5.HTML5で生まれ変わるマス・メディア】
コンテンツの規格は、世界に配信し続けていくためには、HTML5が鉄則だ。
これからの標準は、世界中の電子ブックストアで買ったコンテンツが、メーカーの機器の違いを超えて、すべてのデバイスで読めることが条件となる。
放送サービスは、配信内容に即した情報提供をHTML5を通して行なう。
メディア産業におけるHTML5のメリットは、ふたつある。
1.グローバル・リーチ(世界中にコンテンツを配信)
2.マルチ・デバイス対応
ウェブ進化 最終形 「HTML5」が世界を変える (朝日新書)
2011年10月17日に日本でレビュー済み
著者は,アップルがアドビと対立し HTML5 を推進していることも冷静に分析している. 電子書籍やネット・テレビや,その他さまざまなメディアで HTML 風だがバラバラな言語がつかわれているが,著者はそれが HTML5 に修錬していくことを予想している. 日本メーカーの復活のカギも HTML5 だという. しかし,本の内容にも 「最終形」 というタイトルにも夢がない.
2012年4月8日に日本でレビュー済み
ウェブ進化の最終形「HTML5」を、世界共通プラットフォーム・業界共通インターフェースに応用することで、
私達のエンターテインメントや知的活動を根底から覆し、全く新しい姿へと変えてしまう可能性があることを述べています。
特に、メディア/コンテンツ産業(テレビ、新聞、出版、レコード、ゲーム等)の構造変化と、
インターネットに接続する端末(PC、スマートフォン、電子ブック、テレビ、自動車、白物家電、電力管理、医療、ヘルスケア等)が
爆発的に拡大するM2M(全ての機械がインターネットに繋がる)世界の可能性について述べています。
方向としては間違っていないと思いますが、最終形とするには疑問があります。
ウェブの最大の問題点である情報の安全性・セキュリティの確保はまだ途上です。
毎日のようにウイルスパターン更新と新たなセキュリティパッチを適用している状況では、
とても安心して直接監視の目が行き届かない機械をインターネットにつなぐことはできません。
イランの原発用遠心分離器がウィルスによって止められたように、機械につなぐには安全の確保が最優先です。
ネット社会の未来を語るなら、ネット社会のバラ色の未来を作るための安全・安心なネット技術の将来についての論究もされないと
1990年代のユビキタス社会論から一歩も進化していません。
私達のエンターテインメントや知的活動を根底から覆し、全く新しい姿へと変えてしまう可能性があることを述べています。
特に、メディア/コンテンツ産業(テレビ、新聞、出版、レコード、ゲーム等)の構造変化と、
インターネットに接続する端末(PC、スマートフォン、電子ブック、テレビ、自動車、白物家電、電力管理、医療、ヘルスケア等)が
爆発的に拡大するM2M(全ての機械がインターネットに繋がる)世界の可能性について述べています。
方向としては間違っていないと思いますが、最終形とするには疑問があります。
ウェブの最大の問題点である情報の安全性・セキュリティの確保はまだ途上です。
毎日のようにウイルスパターン更新と新たなセキュリティパッチを適用している状況では、
とても安心して直接監視の目が行き届かない機械をインターネットにつなぐことはできません。
イランの原発用遠心分離器がウィルスによって止められたように、機械につなぐには安全の確保が最優先です。
ネット社会の未来を語るなら、ネット社会のバラ色の未来を作るための安全・安心なネット技術の将来についての論究もされないと
1990年代のユビキタス社会論から一歩も進化していません。
2011年8月17日に日本でレビュー済み
HTML5に関する情報が網羅された好書です。HTMLの歴史/技術的側面/ビジネス的側面、について詳述されており、HTML5について短時間で知るにはお勧めです。HTML5に関する、今後のビジネス予測もされています。
2011年6月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
プログラマーでもIT関係でもない、漠然とした知識しか持ち合わせていない、いちコンシューマーの自分でもHTML5がもたらす未来像、日本の産業界の生き残る道など、分かりやすく理解できました。