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イランとアメリカ 歴史から読む「愛と憎しみ」の構図 (朝日新書) 単行本 – 2013/3/13
イスラエルとの戦争は起こるのか――。
アメリカの中東政策、
パレスチナ問題、
シリアとの関係など最新ニュースの背景や中東を理解するためのカギを歴史に求め、
政治、宗教、民族問題をコンパクトに解き明かす。
息づまる核開発の攻防!
【目次】
第1章―イラン核開発疑惑とイスラエル
・大統領選直前のニュース
・交渉の核心
・遅らされた発表
・オバマの「オリンピック」
・核施設の衛星写真
・解除されたテロ組織指定
・経済制裁の効果
~など、計15項目
第2章―「アラブの春」後の風景
・エジプト政変の影響
・下からのイスラム化
・「冷たい平和」
・ムバラク退陣後
・「イスラムの目覚め」
・シリア内戦
・アサドの支配体制
~など、計11項目
第3章―イランとアメリカをめぐる中東情勢の構図
・核開発疑惑
・核兵器を廃棄した四カ国
・「第二のベトナム」
・アフガニスタンとパレスチナ
第4章―ペルシアの栄光と苦難の歴史
・誇りと被害者意識
・ローマ帝国のライバル
・ペルシアとアラブ
・ササン朝を滅亡させたアラブ人
・ラブストーリーの結末
~など、計9項目
第5章―国際政治のはざま(悲劇の連鎖と血染めの白色革命)
・ナポレオンのロシア遠征
・「グレートゲーム」
・第三国政策
・ペルシアからイランへ
・裏切られたスターリン
・アメリカへの接近
・石油開発の利権問題
・トルーマンのイラン支援
~など、計16項目
第6章―怒涛の1970年代(イラン革命から米大大使館人質事件まで)
・群衆の心をつかんだホメイニ
・西アジアの優等生
・石油危機と非アラブ
・ジミー・フー?
・人権外交は両刃の剣
・経済成長率は年40%
・革命は40日の周期で
・石油の町アバダンの炎上
・ホメイニの革命思想
・幼くして父を失う
・イスラム法学者の統治論
~など、計24項目
第7章―イラン・イラク戦争と国連安保理
・三つのお手玉
・イスラエルの安全保障
・アメリカの誤算
・国境問題
・喜びの町、血の町
・革命イラン―国土回復の戦い
・化学兵器の大量使用
~など、計12項目
第8章―冷戦終結後の中東(湾岸戦争、九.一一、イラク戦争)
・残された二つの目標
・湾岸戦争
・二重封じ込め
・対イラン政策の硬貨
・クリントン政権の接近
・ハタミの微笑外交
~など、計12項目
- 本の長さ304ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2013/3/13
- ISBN-104022734949
- ISBN-13978-4022734945
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2013/3/13)
- 発売日 : 2013/3/13
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 304ページ
- ISBN-10 : 4022734949
- ISBN-13 : 978-4022734945
- Amazon 売れ筋ランキング: - 585,482位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 832位朝日新書
- - 4,209位外交・国際関係 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について

専攻分野:中東研究・国際政治
福岡県北九州市小倉生まれ
大阪外国語大学ペルシア語科卒業
コロンビア大学国際関係論修士
主要職歴:
クェート大学客員研究員
放送大学教授(現職)
その他の職歴:
桜美林大学非常勤講師
学習院大学非常勤講師
早稲田大学非常勤講師
青山学院大学非常勤講師
お茶の水女子大学非常勤講師
大阪外国語大学非常勤講師
茨城大学非常勤講師
東京大学非常勤講師
龍谷大学客員教授
日米会話学院講師
プラトン学園講師
主な著作:
共著『異文化の交流と共存』
(放送大学教育振興会、2009年)
共著『世界の中の日本』
(放送大学教育振興会、2009年)
共著『市民と社会を生きるために』
(放送大学教育振興会、2009年)
『国際政治/9月11日後の世界』
(放送大学教育振興会 2004年/改訂新版 2008年)
『アメリカのイラク戦略/中東情勢とクルド問題』
(角川書店 2003年)
『第三世界の政治/パレスチナ問題の展開』
(放送大学教育振興会 2002年/改訂新版 2005年)
『アメリカとパレスチナ問題/アフガニスタンの影で』
(角川書店 2001年)
『国際政治/新しい世界像を求めて』
(放送大学教育振興会 2000年)
『国際関係論』
(共著・放送大学教育振興会 1997年)
『社会科学入門』
(共著・放送大学教育振興会 1997年)
『現代の国際政治/冷戦を越えて』
(放送大学教育振興会 1995年)
『第三世界の政治/南からの視点』
(編著・放送大学教育振興会 1996年)
『ハジ・ババの冒険上・下』
(共訳・平凡社東洋文庫 1983年)
『アラブとイスラエル/パレスチナ問題の構図』
(講談社現代新書 1992年)
『燃えあがる海/湾岸現代史』
(東京大学出版会 1995年)
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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本書は学術書では無く、ジャーナリズムのようでもあり、物語のようでもあり、やや散文的なところもありますが、中東の古代史から近代史、宗教、民族、軍事、国際政治など幅広いテーマをカバーしていて、様々な知識欲、好奇心を満たし、ヒントを与えてくれました。お陰で要所要所でWebで調べたりしながら読み進んだため読み終わるのに時間がかかりましたが、退屈すること無く膨大な知識を吸収することができたと思います。
語り口が柔らかく、論理のつながりもわかりやすく、筆者のストーリーテラーとしての傑出ぶりをこれでもかと見せつけられる。筆者の知識は確かな経験に裏打ちされたものであり、一応信用してよいのだと思いながら、面白く読了した。
アラブがイスラエルと争うのを止めると、反イスラエルを煽る。
アラブが原油を禁輸すれば、原油を輸出する。
アラブが原油を米ドル建てで売れば、ユーロ建てや人民元建てで売ろうとする。
アラブが米国と組めば、米国と争う。
アラブと米国の間に隙間風が吹けば、すかさず米国に接近する。
常に、アラブ国内で、反体制勢力を煽る。
歴史の流れを説明されながら、イラン、米国、さらにイスラエル等の周辺諸国との関係を
分かり易く説明されています。
通常のニュースを見ていると、アメリカよりの視点で見てしまいがちだけど、
高橋先生の本を読むと、中東問題が必ずしも対立一辺倒の歴史で来たのではなく、
いろいろな諸事情でこうなったんだということがわかります。
自分の知識のなさを再認識させられた本でした。
子供の時に記憶のあるアメリカ大使館人質事件。その伏線となったアメリカの陰謀による民主的に選ばれた大統領を倒すクーデター。お互いがお互いに裏切られたと被害者意識を持つことで関係改善が進まなかった両国。オバマ任期終わりに近くなってやっとテーブルに両国がついた。映画「アルゴ」など観るとアメリカ大使館員にとってイランの群衆や軍事組織が一方的に恐ろしいものとして描かれているが、アメリカも大使館を司令塔に相当なことをやっていたことも事実。イギリス統治時代などは「落ち葉が落ちるのもイギリスの陰謀」と言われていたどうで、その伝統をアメリカも継いでいる。そのようなお互いの国の関係と最近のイランを中心とした中東のパワーポリティクスなどの基本をおさえるのにとてもいい本。
イランって文化大国としての意識を濃厚にもっているのですね。イランはシーア派の国。アメリカ大使館人質事件をホメイニは自分の権力基盤を強固にするため利用した。アラビアンナイトは軍事的に征服したアラブが文化的にペルシャに取り込まれる物語。ペルシアとユダヤ人は歴史上殺し合ったことがない。などなどへぇーという情報がいっぱい。