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イン・ヒズ・オウン・サイト ネット巌窟王の電脳日記ワールド 単行本 – 2005/9/15
主な日記タイトルから
ガルベス・ナカタ・オブチさん・イギー・マグワイヤ・クロサワ・貴乃花・和歌山カレー事件・ベイスターズ・性同一性障害・禁酒・ヴェルディ・ヒロスエ・ディラン・不審船・ペトロビッチ・都知事・君が代・タイガース・早稲田・筑紫さん・源氏物語・アレフ・おせち・神・記者クラブ・歯医者・トルシエ・神の国・赤羽・運動会・康夫ちゃん・警察官・愛国心・NHK・関西弁・iPod・回転寿司・リフォーム詐欺・親戚・ナンシー関・ストーンズ・インスタントカーマ・島田紳助・郵政公社・ナベツネ・赤塚不二夫・選挙
- 本の長さ398ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞社
- 発売日2005/9/15
- ISBN-104023308005
- ISBN-13978-4023308008
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
副題は「ネット巌窟王の電脳日記ワールド」。今、いわゆる「ブログ」と呼ばれるインターネット・サイト上の個人日記の出版がブームになっている。本書はその流れの1つではあるが、著者はプロのコラムニストでもある。テーマは政治、事件、スポーツからエンターテインメント、身近な話題まで多岐に及び、「ネット巌窟王」の通称通り、市販の新聞や週刊誌などに連載を持つ著名コラムニストらとは一味も二味も異なる視点と語り口で、社会の隙間に潜む矛盾を切り取っていく。
ある日のテーマは「愛国心」だ。若者のサッカー熱や朝鮮民主主義人民共和国への国民感情を巡る報道、教科書問題などを取り上げつつ、自らの心の底に潜む本音と、世間で言う「愛国心」との距離を詰めていく。結論として、愛国心の大部分は過剰な自尊心であって、他国に対して謙虚になれないのは傲慢だと綴る。「お世辞」と題した日記では、詐欺商法に引っかかる人が後を絶たない現状を嘆きつつ、「長年、お世辞を聞いて暮らしてきた人間は、お世辞なしで生きていくことができなくなる」と分析し、打つ手がないとさじを投げてしまう。そのほか、選挙、回転寿司、秋葉原、ネット世界に登場した新商品などについて、主観と客観を交錯させつつ論評を展開していく。
(日経ビジネス 2005/10/17 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
著者からのコメント
本書「イン・ヒズ・オウン・サイト」は、[著者ホームページ] をもとに、その内容を再構成し、化学処理をほどこした上で紙媒体化したリミックス商品です。
二番煎じではありません。
インスパイアでもありません。
芋虫が蝶々。完全変態。羽化。飛翔。ジャンプアップ。てか、換金。です。
(1) オリジナル日記テキストから無駄な繰り言部分をカットしたことにより、読後感のポジティブパワーが20パーセント向上しています(当社比)。
その他、書籍化の結果、(2) プロの校閲者のチェックにより、誤字脱字がほぼ全滅し、(3) 縦書き変換で、文芸臭が30パーセントアップいたしました。
また、電気が無くても読めますので、(4)離島、寒村、陋屋、路上など、非インターネット環境下での読書に最適であったりもいたします。
ホームページを訪れてくださったことのある皆様は、話の種にぜひ一冊お手元にどうぞ。
クリックで救える生活がある。
ということもありますゆえ。
著者について
1956年 東京都北区赤羽生まれ。
1962年9月 同区聖母の騎士幼稚園中退
集団生活になじめませんでした
1969年3月 北区立赤羽小学校卒
元気になりました
1972年3月 北区立岩淵中学校卒
たぶん、都内で最後の坊主頭中学だった
1975年3月 都立小石川高校卒
一種の放牧場でしたね
1976年4月 早稲田大学に入学
教育学部社会科社会科学専修
1980年3月 同卒
いやな学校でした
1980年4月 (株)味の素ゼネラルフーヅ入社
大阪営業第二課に赴任
1981年1月 退社
会社には申し訳ないことをしました
1984年以降の経歴
退社後、小学校事務員見習い、ラジオ局AD、アマチュアロックバンド座付き作詞家などを経て、テクニカルライターの道に入る。
著書:『親子で楽しむパソピア7』(ダイヤモンド社)、『我が心はICにあらず』(光文社文庫)、『安全太郎の夜』(河出書房新社)、『パソコンゲーマーは眠らない』(朝日文庫)、『山手線膝栗毛』、『笑っておぼえるコンピュータ事典』(ジャストシステム)*後に『コンピュータ妄語録』として再刊、『「ふへ」の国から』(徳間書店)、『無資本主義商品論』(翔泳社)、『仏の顔もサンドバッグ』(宝島社)、『罵詈罵詈』(洋泉社)、『徹底的に敵をヘコます法』(ダイヤモンド社)、『日本問題外論』(朝日新聞社)、『パソコンは猿仕事』(小学館文庫)、『人はなぜ学歴にこだわるのか。』(光文社知恵の森文庫)など
登録情報
- 出版社 : 朝日新聞社 (2005/9/15)
- 発売日 : 2005/9/15
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 398ページ
- ISBN-10 : 4023308005
- ISBN-13 : 978-4023308008
- Amazon 売れ筋ランキング: - 423,269位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 7,213位近現代日本のエッセー・随筆
- - 40,692位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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小難しい文章ばっか読んでると、頭でっかちさんになるから、こういう、スパッと切れ味の良い、でたらめな楽しい文章を読むと、ほんとうに心が躍る。るんるんです。
いけいけ小田嶋、がんばれおっちゃん!!(敬称略)
冒頭から、140Km超のスライダーを投げていた懐かしいガルベス。流石は同世代。だが、オダジマの関心は野球からサッカーに移っているらしい。熱狂的なレッズ・サポーターである事は知っていたが、これ程のサッカー通とは。サッカーをメタファーとして国際情勢を語らせたら天下一品。トルシエものも本当に面白い。そして、ザリガニに米軍を見る。斬新な感覚だが、アメリカの帝国・侵略主義に対する嫌悪が全般に渡って出ている。宮崎映画に対する批評は同感。「ちょっと違うんじゃねぇ〜の」と思う方が自然。ディランとジョンへのフリーク振りも嬉しい。筑紫・ヒロスエ批判は相手のレベルが低過ぎる。文中、ダジャレも多いが、至言も散りばめられている。自己を相対化する能力が秀でている。
「勤勉は才能である以上に、自己否定を伴う強迫観念」
「正直者の頭には 妄想が宿っている」
「向上心ってのはそもそも視野狭窄の別名」
「平和っていうのは、敵が戦意喪失した時にはじめて訪れる」
「何かを信じるということは、その何かについて判断を放棄すること」
所謂良識派の方が読んだら怒る様な内容だが、これがオダジマの真骨頂であり、メジャーに成り切れない一因だろう。そんなオダジマの妄想と本音が詰まった楽しい一作。
日記なので、目次も作りようがないので、目次に戻って読みたい部分を読むということはできないのが辛い。
小田嶋節は日記形式が向いているのかも。