「酒巻節が満載」ゆえ「普通レベル」には達しているが、「朝一メールのほうをお奨め」という意味で3点。
(残念な点)
他のreviewerも書かれていたが、「無理にドラッカー引用する必要なし」との印象が拭えず。
「僕はXXXという仕事を通じてこう感じた。だってドラッカーもXXXといってたでしょ」という流れだが、
「ドラッカー引用せず、独自の事例を1つでも多く紹介したほうが印象が残る」と感じた。
(良かった点)
「朝一メール」等々の書籍と比較して「読みやすいレイアウト」という点だけは本書のメリット。
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ドラッカーの教えどおり、経営してきました 単行本 – 2011/2/18
酒巻 久
(著)
社長としてキヤノン電子を利益率10%超の高収益企業に変えた著者は、実はキヤノンに入社以来のドラッカリアン。初任給で『経営の適格者』を購入して以来、座右の書として仕事、経営に取り組み、成果を上げてきた。ドラッカーの思想を、実際の仕事、経営にどのように落とし込んできたかを、すべて実例を挙げながら解説していく。ドラッカー思想のエッセンスが現実の経営を通して理解できる、画期的な入門書。
- 本の長さ232ページ
- 言語日本語
- 出版社朝日新聞出版
- 発売日2011/2/18
- ISBN-104023308900
- ISBN-13978-4023308909
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登録情報
- 出版社 : 朝日新聞出版 (2011/2/18)
- 発売日 : 2011/2/18
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 232ページ
- ISBN-10 : 4023308900
- ISBN-13 : 978-4023308909
- Amazon 売れ筋ランキング: - 757,927位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 42,434位投資・金融・会社経営 (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2014年3月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年3月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なかなかいい仕事のものはないのですが、これはそのなかでも良い一品です。
2021年10月8日に日本でレビュー済み
ドラッカーはいう。
「文章の難解さは、そのもとになっている思考の混乱を意味する。整理すべきは文章ではなく思考である」
文章に限らないと思う。「これはどういうこと」と意味が曖昧な説明や言葉を分解していくと、本当に言いたいことや大事なことが浮かび上がってくることがある。表層的な言葉に騙されず、その奥に潜むものを導き出すのがマネジメントの本質であり、マネージャーの仕事なのだろうと思う。
社員が本当に意図していることを見極めてあげて、それを視覚化できれば、仕事はもっと捗るだろうし、新たな課題に気づく事になる。そこに、仕事の醍醐味がある。
整理すべきは思考である。
「文章の難解さは、そのもとになっている思考の混乱を意味する。整理すべきは文章ではなく思考である」
文章に限らないと思う。「これはどういうこと」と意味が曖昧な説明や言葉を分解していくと、本当に言いたいことや大事なことが浮かび上がってくることがある。表層的な言葉に騙されず、その奥に潜むものを導き出すのがマネジメントの本質であり、マネージャーの仕事なのだろうと思う。
社員が本当に意図していることを見極めてあげて、それを視覚化できれば、仕事はもっと捗るだろうし、新たな課題に気づく事になる。そこに、仕事の醍醐味がある。
整理すべきは思考である。
2015年4月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ムダをはぶく、数値目標で社員を鼓舞、ビジネスチャンスを生かすように流動的に、などの程度でしょうか?
2011年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ドラッカーの教えを実践した内容を具体的にわかりやすく記載されています。凡人には到達が厳しいですが・・・。
2011年3月7日に日本でレビュー済み
私は酒巻さんほどの経営者であれば、別にドラッカーに依拠してこういう本の作り方をしなくてもいいと思う。今「もしドラ」ブームということもあるのだろうし、売れているのだから出版社側はいい。けれど私は酒巻さんのオリジナルなところがやや失われているように思う。私はドラッカーの有名な格言をある程度知っているので、物足りないと感じる部分もあった。もっと経験談中心でいいように思う。ドラッカーが言ったからやりました。成果が上がりました。するとなんか別に酒巻さんでなくてもいいようになってくる。けれども酒巻さんはそんな程度の経営者ではないのではないかと思う。ドラッカーの信奉者が大きな改革をよくする。ジャック・ウェルチにしても、中村改革にしても華々しいものだった。けれど、改革効果が一段落した後、それからどうするかという部分に私は興味がある。
2018年7月25日に日本でレビュー済み
経営論だけではなくマネージメント、リーダーに対する内容も記載されています。
ドラッカーの言葉を引用し、実体験が書かれているのでわかりやすいし、読みやすい
この本が全てではないですが、気が弱くなったときや迷った時に読み返したいです。
心に響いた良書でした
ドラッカーの言葉を引用し、実体験が書かれているのでわかりやすいし、読みやすい
この本が全てではないですが、気が弱くなったときや迷った時に読み返したいです。
心に響いた良書でした
2014年1月2日に日本でレビュー済み
著者は1967年にキヤノンに入社、初任給でドラッカーの「経営の適格者」を書店で購入し、爾来ドラッカー博士の教えを忠実に実行し、キヤノン電子社長となってからは同社を優良企業に押し上げた。「教え」というのは正に適正で、著者によればドラッカーの経営学は仏教や儒教にも通ずるものだという。
本書はキヤノン電子での具体的なマネジメントの例を引きながら、ドラッカー流の経営学を現場に落とし込むとこうなるのか…という「実践経営学」である。
エンジニアとしては周囲の一流大学出にかなわないと自覚した酒巻氏(といいながら数々特許を取得)は若いころから経営学の勉強を続けてきた。キヤノン電子着任当時、同社は黒字ではあったがトヨタ流に言うと絞ればポタポタ水が滴る「濡れ雑巾」的な無駄の塊であり、彼は徐々にそれを改善し利益を増やしていく。その方法論は衝撃だったらしく、親会社の御手洗社長の元には誹謗中傷の匿名の手紙が山のように届いた。
酒巻氏の言う「仏教的であり儒教的」なドラッカー経営学は、氏によって更に東洋的にリファインされたようで、米国流にクビ斬りを当然とするのではなく(GEのジャック・ウエルチ氏もドラッカー経営学の実践者であるが、成績の下の2割はクビを斬った)、人員削減を目的とした解雇はせず、従業員の適性を鑑み、なおかつ組織の効率化を主導したという。古参幹部やマネージャークラスには厳しかったようだが。
細かい例でいうと工場の機械の配置が効率的ではないのに気づいた氏はマネージャーにそれとなく尋ねる。頓珍漢な幹部は「あれは昔からあそこにある」「特に不満は出ていない」と答えるが何度か同じ質問をするうちに考えるようになり、導線の効率化まで考えるよう仕向ける。こうなるとマネージャーの資格を疑わざるを得ないが、最初から「効率が悪いから配置を変えろ」と言わないのが酒巻流だ。
また物流は流通業や小売業では優先課題だが、製造業では意外に無駄を考慮する会社が少ない。キヤノン電子も慣例的だった物流を効率化して大幅なコストダウンを実現する。社長だが社長室に閉じこもることなく抜き打ち視察を行い、女性社員が長々私用電話をしているのを見てその部署の仕事を洗い出し、無駄なことがわかると即部署を解散。など、効率化やコストダウンを細かく行った。
これら実践例に一つ一つ「ドラッカーの教え」が引用され、理論と具体例が見事に合わさっている。「もしドラ」ブームの時に発行されたのかも知れないが、ブームに乗った即席のものとは一線を画す、良書だと思う。
本書はキヤノン電子での具体的なマネジメントの例を引きながら、ドラッカー流の経営学を現場に落とし込むとこうなるのか…という「実践経営学」である。
エンジニアとしては周囲の一流大学出にかなわないと自覚した酒巻氏(といいながら数々特許を取得)は若いころから経営学の勉強を続けてきた。キヤノン電子着任当時、同社は黒字ではあったがトヨタ流に言うと絞ればポタポタ水が滴る「濡れ雑巾」的な無駄の塊であり、彼は徐々にそれを改善し利益を増やしていく。その方法論は衝撃だったらしく、親会社の御手洗社長の元には誹謗中傷の匿名の手紙が山のように届いた。
酒巻氏の言う「仏教的であり儒教的」なドラッカー経営学は、氏によって更に東洋的にリファインされたようで、米国流にクビ斬りを当然とするのではなく(GEのジャック・ウエルチ氏もドラッカー経営学の実践者であるが、成績の下の2割はクビを斬った)、人員削減を目的とした解雇はせず、従業員の適性を鑑み、なおかつ組織の効率化を主導したという。古参幹部やマネージャークラスには厳しかったようだが。
細かい例でいうと工場の機械の配置が効率的ではないのに気づいた氏はマネージャーにそれとなく尋ねる。頓珍漢な幹部は「あれは昔からあそこにある」「特に不満は出ていない」と答えるが何度か同じ質問をするうちに考えるようになり、導線の効率化まで考えるよう仕向ける。こうなるとマネージャーの資格を疑わざるを得ないが、最初から「効率が悪いから配置を変えろ」と言わないのが酒巻流だ。
また物流は流通業や小売業では優先課題だが、製造業では意外に無駄を考慮する会社が少ない。キヤノン電子も慣例的だった物流を効率化して大幅なコストダウンを実現する。社長だが社長室に閉じこもることなく抜き打ち視察を行い、女性社員が長々私用電話をしているのを見てその部署の仕事を洗い出し、無駄なことがわかると即部署を解散。など、効率化やコストダウンを細かく行った。
これら実践例に一つ一つ「ドラッカーの教え」が引用され、理論と具体例が見事に合わさっている。「もしドラ」ブームの時に発行されたのかも知れないが、ブームに乗った即席のものとは一線を画す、良書だと思う。